2019/07/01 - 2019/07/09
20位(同エリア380件中)
森の番人さん
「今年の夏は、家族でコスタリカへ行こう!!」
なんて、去年、計画を立てている最中に、諸々の事情で計画は中断。
今年は、息子も娘も予定があって、旅行へは行けず…
「じゃぁ…カナダ国内でバンクーバーから1週間くらいで車で行ける場所」って事で、1ヶ月くらい前にパタパタと決めて、夫婦だけで初夏のカナディアン・ロッキーに行ってきました。
バンクーバーからレイクルイーズまで800km弱あります。
1日で行けない距離ではないけれど、行こうと決めたのが、つい最近だった為、カナディアンロッキーで残っている宿はバカ高い所ばかりだったし、過去に何度も行っているので、今回の旅は、リサーチも兼ねて道中の町も楽しめるような旅程にしました。
Day2-4(Glacier NP of Canadaでハイキング)
2日目の午後、カナダのグレイシャー国立公園(Glacier NP of Canada)にやって来ました。
本当はもっと早い時間にハイキングし始めれる予定だったのですが、給油しにレベルストークに戻って時間のロス。
その後も、Glacier National Park of Canadaのゲートもなかったし、サインも見落としてしまったのか、見覚えがなくて、国立公園の中にとっくに入っていたにも係わらず、入っていないと思い込んでいて、そのまま走り続けて、東側から外に出てしまった後で気が付き、トレイルを探して、来た道をかなり戻ったりして、大幅に時間をロスしてしまい、あまり長いトレイルは無理だったので、一番簡単なトレイル、1885の一部を抜けてMeeting of the Watersを歩きました。
トレイル・1885は、昔、Canadian Pacific Railwayの線路が通っていた場所で、その当時はバンフ・スプリングス・ホテルやシャトー・レイク・ルーイズと張り合うほどのホテル、Glacier Houseが建っていて、この周辺は、とっても人気のある観光地だったのです。
今は、そのGlacier Houseの古くて壮大なホテルの基礎の残骸のみが木々の侵入によって閉鎖されたスペースに残っていて、その歴史を学べるトレイルとなっています。
そして、そのトレイルから先に、グレイシャーへ続く長いトレイルもありますが、私達は一番短いMeeting of the Watersに入り、近くの川沿いをぐるりと周って、1885に戻ってきました。
これらのトレイルから、たまに、遠めにグレイシャーが見えます。
もっと、もっと時間があり、歩きこんでいれば、グレイシャーまで歩きたいところなのですが、今回は何もそういう準備はしていなかったので、グレイシャーまでの山登りはやめました。
でも、ここに着くまでの車道から見えるグレイシャーの山々も絶景続きだったし、トレイルでのGlacier Houseの歴史も、とても興味深かったので、それだけでも大満足でした。
また、私達が歩いた辺りは人が多いので大丈夫そうですが、グレイシャーの方へ行くには、必ず、熊対策をするようにと、レンジャーに念を押されました。
私達は、バックパックに鈴を付け、ベアースプレーも持って行きました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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「いったい、トレイルの入り口はどこなの?」
この周辺を2~3回、行ったり来たりして、「やっぱり、あそこなんじゃない?」と半信半疑で入ってきました。
Illecillewaet Campground and Trailsって表示があるけど、車が数台しか止まっていません。 -
「ここでいいのかな?」
地図で確認したところ、ここでいいみたいだけど、トレイルまでかなり離れているような…? -
地図を見て悩んでいる時に、ちょうどトレイルから戻って来た人達がいたので聞いてみたら、ここからいくつかのトレイルに行けるというので、トレイルに入っていくことにしました。
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小川にもなっていないような感じに、自由気ままに、水が流れてきます。
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大きな木が倒れた根っこの裏側
下に大きな石が埋まっているけど、この上に木が生えていたのかな? -
小さな可愛らしいお花、みぃつけた♪
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イチオシ
パーキングから暫くは登り坂でしたが、そこを登りきると、少し広い車も通れそうな幅の平坦な野道に出ました。
この道は昔、線路が通っていた場所です。 -
イチオシ
犬を連れて散歩している姿が絵になるなぁ…
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インディアン・ペイント・ブラシも、あちこちに咲いています。
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可愛いお花には、美味しい蜜もいっぱいだねー♪
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草花を楽しみながら、昔の線路跡を歩いているうちに着きました。
ここから、色々なトレイルが出ています。 -
トレイル・1885、Glacier House Historic Monumentの前です。
昔のここの写真が3枚並んでいますが、ここに、昔、駅があり、レイクルーイズ、バンフと並ぶ程、人気がある観光場所として、世界中から観光客が来ていました。 -
ここに90部屋あるホテルが建っていて、1887年から1925年まで、Canadian Pacific Railwayによって運営されていました。
ホテルのほとんどの部屋からIllecillewaet Glacierを眺めることができ、ボーリング場まであったようです。 -
1886年の夏、Canadian Pacific Railwayは、大陸横断列車のスケジュールを調整し、カルガリーとバンクーバーの間にある山の3ヶ所の便利な場所で食事ができるようにしました。
食事の為に、これらの場所に列車を止めることで、山の急勾配を越えて重い食堂車を運ぶ必要がなくなりました。
その3ヶ所のうちの1つが、ここ、Rogers Passのすぐ西にあるイルシルウェート氷河(Illecillewaet Glacier)のふもとにあるGlacier Houseです。
Glacier Houseが選ばれたのは、雪崩の脅威に悩まされていない場所だったからだそう。
あとの2つは、フィールドのスティーブンハウスと、フレイザーリバーバレーのノースベンドにあるフレイザーキャニオンハウスです。 -
最初は駅に続く車両のような感じの建物で、そんなに大きくはなかったようですが、多くの乗客が食事の後に周辺を散歩したり、絶景を楽しむ為に何日か泊まったりしたので、ここは、すぐに非常に人気のある観光地になり、5年後にGlacier Houseも拡張されました。
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Glacier Houseの跡地には、噴水跡や、古いボイラーも残っています。
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Glacier Houseがオープンした翌年、フィラデルフィア在住のVaux Familyが、Illecillewaet Glacierに興味を持ち、1887年に観測し始め、1894年と1897年に戻ってきて、細かくグレイシャーの観測をして記録に残していったのだそう。
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1901年、Mt. Sir Donaldの山頂、Selkirk peakに初めて登った女性は、なんと新婚旅行だったそうで…
2人のスイス人ガイドと共に、往復16時間もかかったそう。 -
グレイシャーの山に登る、すごい命がけの写真!
成功したから、一生涯の最高の思い出になって、こうやって歴史としても残されているのだろうけど、下手すれば命を落としていたかもしれないし、そういう場所を新婚旅行で選ぶっていうのも凄い! -
今は、石造りの土台だけが草花に埋もれています。
こんなに良い場所なのに、なんでホテルがなくなって、廃れてしまっているのか、不思議ですが… -
1909年にCanadian Pacific Railwayが、よりパワフルな機関車を導入し、山越えできる食堂車サービスを始め、食事の為に列車をグレイシャーハウスに止める必要性がなくなりました。
そして、1910年3月の夜、ロジャーパスの線路上に雪崩が起き、線路で働く職員達に死者が出たりして危険だと言われ、その6年後の1916年にコンノートトンネルが開通した時、駅が他の場所に移動し、その翌年、ロジャーズ・パスを通るルートから、線路と、ほとんどの駅舎の木材が回収されました。 -
グレイシャーハウスは1926年に放棄され、1929年に取り壊されました。
今日、古くて壮大なホテルの基礎の残骸のみが、木々の侵入によって閉鎖されたスペースに残っています。 -
写真を見ると、結構、立派なホテルが建っていました。
周辺は絶景だし、もし鉄道路線や駅が移動していなくて、今もこのホテルが継続していたなら、ここも、今のバンフやレイクルーイズのように知名度がもっとあったのかもしれません。
あーでも、雪崩が頻繁に起きる場所に鉄道路線があるのは危険過ぎるし、やっぱり大自然相手に太刀打ちできなかったということでしょうね。 -
イチオシ
ホテルから、ロジャーズパスを振り返ると、グレイシャーの頂上を横切る雪のラインと、北のハーミット山脈の氷河で覆われた山頂の壮大な壁が見えて、眺めは壮観だったようです。
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トレイル・1885を抜けて、奥にあるトレイルに入っていくと、突然、大きな石
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グレイシャーへ行くトレイルは、真っ直ぐですが、私達はMeeting of the Watersへ行くので、ここを左折して
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細い道をとぼとぼと登って行きます。
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あっちに、さっきよりも、もっと大きな石!
こういう大きい石は、氷河期時代に運ばれて来た迷子石だったりするのかな?
それか、この辺だと雪崩でとか? -
突き当たりに真っ赤なチェアーが2つ
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ちょっと、座りにいこう!
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橋の上の方にあります。
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そこに座ると、こういう景色が見えます。
ちょうど、2つの川が出合う場所なので、Meeting of the Watersです。 -
とっても小さな橋です。
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脇にあった丸太のベンチに座って、橋を眺めます。
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向こうから来る川と、こちら側の川、微妙に色が違います。
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橋の上から、上流の方を見た写真
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こっちが向かって左側から流れてくる川で
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こっちが右側から流れてくる川
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イチオシ
で、橋の反対側(下流)
遠くにグレイシャーの山が見えます。 -
イチオシ
結構大きめの石がゴロゴロ
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水は冷たい!
この先の奥の方に、Illecillewaet Glacierが広がっています。 -
橋を渡って、対岸から、左の川を見たところ
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右側の川
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橋を渡り終えた所にも、丸太で作られたベンチがありました。
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さっき座った赤いチェアー
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結構、流れは速いです。
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ずっと、いつまでも眺めていられるけど
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時間も遅くなってきたので、トレイルを歩き出しましょう。
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苔が綺麗♪
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トレイルに倒れた大木
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白いお花、なんて言う名前だろ?
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群集になって咲いています。
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トレイルは、この川に沿って
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ほぼ、まっすぐに続いています。
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で、足元には様々な草花があって楽しい♪
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縦に筋が何本も入っている葉っぱ
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イチオシ
この葉っぱ、すごく綺麗!
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トレイル・1885に戻ってきました。
1883年の終わり頃にレイク・ルイーズまで鉄道が通った後、1884年秋にグレイシャー国立公園となった東側まで鉄道が通り、少しずつ、ロジャーズパスの西側へと線路の建設を続けていき、ロジャーズパスの東側に8つの橋を架けました。 -
そのうちのひとつが、この橋です。
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イチオシ
かつて、あの上を列車が走っていた時代がありました。
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昔の鉄橋の上から
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こっちは上流の方
遠めにグレイシャーがほんの少しだけ見えます。 -
左の男性はの名は、Bowman Rogers
鉄道会社は、鉄道を建設するルートを探す必要があり、1881年、この彼は、赤いラインで西側からの登頂し、翌年、黄色いラインで登頂し、東から山頂へ辿り着き、こうやって鉄道建設のルートを決めていきました。
彼は、$5,000のチェックを鉄道会社から貰ったけれど、最後まで換金しなかったんだそう。 -
あっちは、キャンプ場への道です。
ここでキャンプして、グレイシャーまでトレッキングしてみたいなぁ…。 -
「Next Stopー Glacier House」
ここは、列車に乗って、このポイントを通る時、すぐそこを曲がったところに、グレイシャーハウスがあり、乗客達がワクワクした場所だったとか。
1886年に建設されたグレイシャー・ハウス・ホテルは、バンフ・スプリングス・ホテルやシャトー・レイク・ルーイズと張り合っていた程、人気があったんだそう。
今もバンフ・スプリングス・ホテルとシャトー・レイク・ルーイズがあって、グレイシャー・ハウス・ホテルだけ、ないのが、とっても残念に思うのは私だけでしょうか…? -
イチオシ
で、このワクワク・ポイントで、昔、列車に乗ってやってきた人達は、こういう景色を列車から眺めていたのでしょう。
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列車の中で乗客がワクワクした場所からの前方の景色
この前方に昔は駅があり、その左手の方にグレイシャー・ハウスがありました。 -
さっき、ここからホテル跡に入りました。
緑のテントにはカナダパークスのレンジャー達がいて、色々な情報をくれます。 -
イチオシ
昔、線路があった道を歩いてパーキングまで戻ります。
ここを、こうやって列車が走っていたんだねー。
凄い絶景なので、人気があったのも頷けます。 -
色々な花が咲いています。
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なんか、この葉っぱ、面白いね。
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葉っぱの中に赤い玉が入っているみたい…
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全部の葉っぱに入っているわけでもないし…
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玉の位置が上のと違うし…
もしかして、これって、葉っぱに寄生している虫とかだったりするのかなぁ?
それか、卵を産みつけたとか…? -
イチオシ
可憐という言葉がぴったりな花♪
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あ、このお花も可愛い♪
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これは花?種?
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最初はこういうのが
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こうやって、綿みたいなのが出てくるみたい。
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先端の方にもじゃもじゃ
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インディアン・ペイント・ブラシが綺麗!
この花は、昔の原住民の人達が、ペイントブラシとして使っていたから、そういう名前が付いたんだとか。 -
とっても小さいんだけど、よーく見ると、珍しい色していて可愛い花
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大きな葉っぱ!
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これ、なんだろう?
蝶の蛹とかなのか、植物なのか…? -
ぶら下がっているよね…
やっぱり、これ、蛹なんじゃない? -
ホラ、さっきから蝶が飛んでるし…
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あっちにも
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こっちにも…
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この左の葉っぱのすぐ近くに珍しい小鳥が飛んでいたので撮ったんだけど、ブレブレでほとんど見えてないね。
鳥の写真を撮るのは苦手… -
線路跡のこの遊歩道は、この先も左手の方に続いているけど、私達はパーキングに行くので、ここで右手の方に入って行きます。
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とぼとぼ、下ります。
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ここもお花が咲いています。
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ポーズを取って待っているので、パシャリ。
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パーキングに戻ってきました。
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もう夕方4時です。
そろそろ、今夜の宿へ急ぎましょう。
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