シンガポール(7)トロピカルでボタニカル

2018/12/31 - 2019/01/06

未来的かつ人工的なベイサイドの植物園にばかり来て、はて本家本元は？とふと思い立ち、元祖シンガポール植物園へ。あまりの暑さに殆ど人の気配がしません。

火照った後はあの高層建築物の天辺で夕涼みしてから、名物料理をあれこれひと巡り。敵陣青組での汚辱のステータス修行幕開け、案外ポジティブに満喫してしまいました。

エリア シンガポール(シンガポール)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.5
• ホテル: 3.0
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 3.5
• 交通: 4.5

• 交通手段: 高速・路線バス タクシー 徒歩 飛行機
• 航空会社: ANA
• 旅行の手配内容: 個別手配

二日前に社会見学で訪ねたご当地しょうゆ蔵の「南洋醤油」で、３代目社長のKohさんから「うちのしょう油の旨さを知ってもらえるよう食堂をオープンしたから是非いってみてよ」。という事で貰ったカードを頼りに。

住宅街の外れにあった蔵とは一転、ビルの谷間方面です。

サウスブリッジ通りに、南洋醤油鶏の看板が。確かこの後タイに出張で多忙なはずのKohさんが先回りしてて「いらっしゃい！」。

チキンライスではなくチキンとヌードルでした。濃口しょう油色の麺にたじろぎましたが、見た目と裏腹に軽やかで滋味深い。

ぺろっと平らげると、巨大ペッパーミルのようなグッズを手にKohさん「是非これも！」。

なんとホットチョコレートの上に、先日蔵で見せてもらった「醤油を作る際、壺にできる結晶」をゴリゴリ振りかける。「甘い」の上に「塩辛い」。この調子でソフトクリームの上にも高級調味料をどっさり乗せられました。新しい世界、ご馳走様でした。

満腹になったらバスを乗り継ぎ、歴史あるシンガポール植物園へ転戦。

入園無料、しかし灼熱の昼下がり。出会うのは掃除のおじさんたちと、鶏だけ。あ、ごめん、さっきチキン食べちゃった。

木陰に避難しつつ、奥へ奥へと。

園内でここだけ有料のナショナルオーキッドガーデン到着。

小高い丘の上では、皇后（当時）様やダイアナ妃を始め、世界のVIPの名を冠した数々の蘭が迎えてくれます。

優雅に見惚れる余裕はなく、兎にも角にも暑い。足早に退散し、次に目指すはラッフルズホテル。

確か１年半前に来た時も盛大に改修工事してたのが、いまだに。ロングバーは別のフロアで仮営業中でした。

床にポイポイ殻を投げ捨てる落花生も健在です。罰当たりなことに、オロナミンCみたいな勢いでシンガポールスリングをグビグビ流し込んじゃって、一気に心地よく。

これまで気付かなかった、まさかの省エネマシーン！

バーテンダーが無数のシェーカーを機械に据えてハンドルを回せばあっという間にシンガポールスリング大量生産。何とも有難いのか、そうでないのか。

〆にあのランドマーク最上階の展望フロアへ。宿泊者専用のプールを遠目に見ながら夕涼みを。

新しい方の植物園も遥か眼下に。

夕陽を望める側は激戦区。ビル街の彼方に沈みゆく様を誰もが見守ります。

年越しの瞬間は地獄のような混雑だったというベイサイドも、この高さからは喧騒すら感じず。

生憎お日さまは雲の彼方に。

階下のモールで大好きTWGのブラックティーとシルバームーンティーを買い出してから夕飯へ。

前回地元の友達が連れてってくれたチキンライスの名店ブントンキーの支店を発見。

安定の旨さ。チキンライス以外のメニューもあれこれ揃ってます。

熱波の植物園巡りで最終夜はベッドで昏倒し、深夜便のフライトまではチャイナタウンの安宿に移って、昼寝したりマッサージ受けたりMRT駅そばのチャイナタウンポイントでいずれも名店ソンファバクテー（昼食）、ディンタイフォン（夕食）。殆どこの一角から動かず過ごす。

数種類の小籠包をオーダーしましたが、一緒に蒸されたカニ型の何かで、具材が分かる仕組み。お見事。

チャイナタウンとはいえ多国籍のシンガポール。ちゃんとお正月モードでした。日付かわって敵機に乗って帰国です。

シンガポール初日にサルタンモスクの中で世界のモスクが紹介されてた中に、かつてよく立ち寄った東京ジャーミィ（代々木上原）の写真が掲載されてて嬉しくなったので、羽田から直行しました。

敵陣スターアライアンスでの修行が無事おわって、一年後には再び赤組生活に戻れますように、とアッラーに祈りつつ。