2019/04/27 - 2019/04/28
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norijiroさん
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2019年、待望のGW! 今回は前年秋ごろから、10連休を見越して早々に渡航先の調査を開始した。季節もよいし、10日あれば割と遠くにも行けそうだ…と期待していたものの、どうにも航空券の価格が高い。12月に10連休が正式決定された後と比べればまだだいぶ安かったとは思うが、10連休になろうがなるまいが、もともとGWは高いのである。不覚。
どこかよいところ(=安いところ)はないか…と調査を進めたところ、妙に安い国があった。それは中国。日中を結ぶ航空便はビジネスマンや訪日観光客をメインターゲットとしているのか、GWにもかかわらず通常期とあまり変わらない価格設定である。よし、久々に中国に行くか。
すると、妻が「パンダを見たい」と主張した。となれば行き先はパンダの故郷・四川省しかない。幸いなことにANAで成田から成都への直行便がある。私は辛い食べ物が大好きなので(にもかかわらず、妻子の食嗜好の関係上あまり食べさせてもらえない)、パンダは実はどうでもよく、本場の四川料理を楽しみにしていた。『涙を流し口から火をふく、四川料理の旅』などという、妻が見たら有害図書指定すること確実な本まで準備する熱の入れようである。
ついでに、成都のガイドブックであわせて紹介されていた雲南省の麗江にも行くことにした。出発直前、子どもたちにも今回の旅の目的を尋ねたところ、長男:本場の炒飯、次男:山(麗江の玉龍雪山)ということが判明。てんでバラバラで、家族の一体感などあったものではないが、ウチらしいともいえる。こうして、GW9日間の中国の旅が始まった。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 家族旅行
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- 鉄道 タクシー 徒歩 飛行機
- 航空会社
- ANA
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
いつもガラガラのスカイライナーだが、10連休初日にあたる出発日はまさかの満席札止め。満席になると駅の券売機では予約した切符を受け取れない仕様だそうで、有人のカウンターでかなり面倒な手続きが必要であった。早めに駅に着いておいてよかった。
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成田空港もかつて見たこともないほどの大混雑。年末年始の比ではない。あらゆる場所に人々が鈴なりで、阿鼻叫喚といった雰囲気すら感じられる。これが出国ラッシュというものなのだろう。出国審査も大混雑でかなりの時間並ぶことになったが、すぐ脇には年々スペースが拡大されているような気がする自動化ゲートがあった。そちらは待ち時間ゼロどころか、ほとんど通る人がいない。自動化ゲートの利用を促すため、わざと通常の窓口を混雑されているのではないか、という疑念がわく。
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成都行きのフライトは17:25発である。空港混雑に伴い買い物からトイレまであらゆることに予想を超える時間を要したため、子どもたちを急かしつつ小走りで搭乗口に向かう。ところが、搭乗口に着くなり「ご搭乗予定のフライトは航空管制事由のため、出発時刻が変更となります」とのことで、18:10発に遅延となった。早く言ってよー。結果的に成都にはほぼ定刻についたので、遅延はGW特需による成田空港の混雑が原因だったのだろうか。
搭乗機はなぜか空港の片隅に追いやられて冷遇されており、成田では初めての沖止めを経験した。雨上がりの夕日を眺めつつバスで移動。 -
空港内をグルグルし、ようやく搭乗機のもとへ到着。一見ふつうのANA機だが、実際には子会社のエアージャパンの運航となっている。そのためなのかどうか、特に座席の映像機器が一昔前のもので見づらく小さく使いづらい。全体的に老朽機の風格が色濃く漂う。「人間の歳でいうと80歳」というフレーズが頭に浮かんだ。
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5時間半ほどのフライトで成都に到着。雀牌を持って歓迎するパンダと拳で語りあう長男と、寝覚めハイテンションの次男。飛行中は随所で猛烈な横風とそれに伴う激しい揺れに見舞われ、「揺れましても飛行の安全には影響がございません」旨のアナウンスが5回も流れた。春の嵐というやつなのかもしれない。
時刻はすでに深夜。ホテルまではタクシーを使ってもよかったのだが、初めての地でしかも深夜着となるリスクを考え、ホテルの送迎車サービス(約8,000円。高い)を利用した。空港のATMで人民元を大量に引き出し、いざ本日の宿へ。成都双流国際空港 (CTU) 空港
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異国で迎える朝。ホテル28階の窓から成都の中心部を望む。新しいビル群がにょきにょきと生えている。古い団地のようなものが残っているが、数年後には高層ビルに変わっているかもしれない。
ザ リッツ カールトン チェンドゥ ホテル
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今回の宿泊先であるリッツ・カールトン。外資系のはずだが、フロント以外は中国語しか通じない。
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朝食は種類も豊富で、味もなかなか。スタンダードな中華・洋食がひと通り取り揃えられている。この日、朝食会場のレストランで見た宿泊客はわれわれ以外100%中国人であった。外国人はほとんどいないようである。
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朝から坦々麺を食べる。ご存知の方も多いと思うが、本場の坦々麺はいわゆる「汁なし」だ。ホテルの朝食なので辛さはそれほどでもなかったが、山椒がビリビリと刺激的。
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この日は成都の市内観光。まずは文殊院へ。7世紀に創建された仏教寺院で、清の時代には現在の姿へ再建されて大きく発展、四川省の仏教の中心となっている。
文殊院寺廟 寺院・教会
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まわりにならい、線香(無料で配布された)を手に土下座方式で参拝。
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線香の煙がもうもうと境内をおおう。
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中国の寺院は装飾も派手でなかなか見応えがある。
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文殊院に来た目的は「茶座」である。いわゆる青空喫茶のことで、緑豊かな屋外でのんびりとお茶を楽しむものらしい。
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まずは奥のレストランで茶葉を買って茶器を受け取り、屋外に設けられた「お湯コーナー」からお湯の入った魔法瓶を持ってきて席につく。お湯はいくらでも替えがあるので、あとは出がらしになるまで飲み放題である。外部から菓子等を持ち込むことは自由なので、ひとパック分の茶葉で1日ねばる地元民もいるとか。
緑茶はなかなかキレのある味わい。浮いている茶葉が口に入らないよう、蓋でおさえながら飲む。 -
ジャスミン茶。香りがよい。
お寺の木々に囲まれてのんびりティータイム…と思っていたが、周囲がオール人民の状況で静謐さは期待できない。 -
茶座で適度にリラックスした後は、寛窄巷子へと移動。途中、昼食を「老号無名包子」にて。前述の書籍『四川料理の旅』で成都ナンバーワンの肉まん店して紹介されていた店である。
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こちらがその肉まん「鮮肉包子」(二分割してから撮ればよかった…)。
本によると完全手作りらしく、日本のものとはやはりレベルが違う。食感はふわふわもちもちでクセがなく、餡はぶた肉の味を生かした昔ながらのシンプルあっさり味。醤油をちょっとつけて食べるとまろやかさが増し、格別である。 -
長男の今回の旅の目的である本場の炒飯。見た目は何の変哲もないシンプル炒飯だが、これがいける。卵・塩・油のバランスが絶妙で、米はパラパラになりすぎず適度にふっくらとした口当たり。直火の香ばしさも加わって、本場の力を思い知った。
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食後はそのまま寛窄巷子へ到着。清代に築かれた古い街並みを生かしてリノベーションを行い、カフェやおしゃれ系のショップやレストランが集まるストリートとして知られる。
寛窄巷子 旧市街・古い町並み
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食べ歩きできるような食べ物も多く売っている。おしゃれストリートであるが、主力商品がガチョウの頭をかち割ったものだったりするのが中国らしくて趣深い。
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狂ったようなパンダづくし。中国人もパンダは好きらしい。
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そして補充されるパンダ。じゃんじゃん売れてまっせー。
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続いて成都一の繁華街・春熙路へ。百貨店や高級ブランドショップ、土産物店などが軒を連ねており、日系の伊勢丹やイトーヨーカ堂もある。ビルを登るパンダよ、どこに向かう。
春熙路駅 駅
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某中国系の旅行サイトには「成都に来て観光客がもし春熙路を回らないことは、北京に行って王府井を回らないこと、上海に行って南京路を回らないことと同じで、とても損したことです。」と微妙な日本語で書いてあった。にもかかわらず、ガイドブック(地球の歩き方)にはただの一行たりとも紹介されていない。地球の歩き方は往々にしてショッピング関係(特にカネのかかる系)の情報を割愛しがちだが、日本人観光客が損しないためにも、次回改訂時に大々的に特集したほうがよいかと思う。
成都春熙路歩行街 その他の店舗
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春熙路周辺をブラブラしていると時刻はあっという間に夕方。ホテル周辺まで戻りやってきたのが、そう、あの有名な「陳麻婆豆腐」である。言わずと知れた麻婆豆腐の元祖、その本店だ。激辛の殿堂と言ってもよい。喜び勇んでやってきたが、一つ大きな懸念があった。張り切って先頭をゆく私の後ろには、辛味耐性ゼロの妻および小学生2名がいる。ごく微量の唐辛子にも辛い辛いと大騒ぎするピュアな舌をもつ方がたであり、その表情には、夫の道楽にしぶしぶ付き合っている感が見て取れる。この店に辛くないメニューというのはあるのだろうか。
陳麻婆豆腐店 (玉龍店) 中華
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案内された席につき、メニューに麻婆豆腐があるのを確認しつつ、他の料理も隅々まで眺めた。写真つきで分かりやすいが、判明したことは…「全部赤い」。paint it black ならぬ paint it red といった惨状で、辛くなさそうな料理など何一つない。これは大丈夫かな?と思うものでも、よく見ると青唐辛子が丸ごと入っていたりする。そこで、注文を取りにきたおばちゃんに、「子どもでも食べられそうな辛くない料理はあるか?」と尋ねたところ、教えられたメニューはこの鴨のロースト。「他には?」と聞くと、深刻な表情で「没有」(ない)と一蹴された。
前菜的な位置づけの鴨のローストは確かに辛くなかったが、骨も多く可食部が少ない。どうする? -
窮地を救ったのは炒飯である。メニューにはなかったが、注文すれば作ってくれるらしい(その後の店でもこのパターン多し。白飯や炒飯はあるのが当たり前ということで、わざわざメニューに明記しないようだ)。おんな子どもは炒飯でも食べているがよい。
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ついでにビール。色同様、味も薄い。私はビールの味に特にこだわりがないのでこれで十分であったが、平素より黒ラベルを愛飲する妻の評価はすこぶる低かった。ビール発注時に店員から「冰的還是常温的?」と聞かれ、中国では「冰的」(冷たいの)と言わないと生ぬるいビールが出てくることを思い出した。当然、日本人としては冰的以外の選択はありえないのだが、常温的ビールを求める中国人も多いという。
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そして本命の麻婆豆腐到着。熱々の鍋に入れて提供されるので、グツグツと沸き立っている。地獄の釜のようだ。意外なことに「麻」(しびれ)はそれほどでもないが、とにかく「辣」(辛さ)がとんでもない。針のようなトゲトゲとした辛さと言うべきか、かなり刺激的である。しばらく食べていると、口腔や舌付近のダメージはもちろんのこと、食道から胃のあたりがカッカしてくる。妻はひと匙でギブアップ。
よく、「辛さのなかにうま味がある」などという表現があるが、そんな生やさしいものではなく、「辛さのなかに辛さがある」という表現のほうが適切だろう。だが、何故か食べ続けてしまう蠱惑的な辛さであることも間違いない。激辛は人を狂わせる。 -
猛烈な辛さを中和するために何か飲み物がほしいところだが、ビールやお茶では口が痺れるだけでどうにも役に立たない。店員のおばちゃんのオススメは、この謎のトウモロコシ飲料であった。コーンスープを薄めてうま味を取り去った離乳食のような味で、普通に飲めばはっきり言って激マズだが、これが不思議と辛味を抑える。一口飲めばたちまちダメージ回復、すぐにまた獰猛な麻婆豆腐に立ち向かえる。
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戦いが終わり、ホテルまで歩いて帰還。
一日成都を観光して分かったことは以下のとおり。
1)市中で英語はまったく通じない。
2)観光客の99%は人民。外国人はほとんどいない。
3)中国人は支払いのほとんどをスマホ決済で行うが、どの店でも現金はちゃんと使える。
明日は激辛で疲れた心身をパンダで癒やしたい。
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2019年子連れ中国の旅
この旅行記へのコメント (2)
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- さとこさん 2019/07/18 23:05:16
- G.W
- こんばんわー。
norijiroさんのG.Wは中国でしたか!相変わらず面白い旅行記で今回も随所に笑わせてもらっています。
中国、、、香港とか上海とかメジャーどこじゃなくても子連れで行けちゃうんですね。
反日で大騒ぎしていたイメージが強くて絶対行くもんかと思ってましたが、割と近くにこんな観光資源があるんだなー。しかも子供連れて行けちゃうんだなーと、なんだか不思議な感じがします。
成都かー。三国志好きなのでなんか行ってみたいなー。
- norijiroさん からの返信 2019/07/22 13:12:38
- Re: G.W
- いつもご覧いただきありがとうございます。
さとこさんがインド洋の極上リゾートに浸っている間、
わが家は成都と麗江で人民の海で揉まれておりました。
中国人は、良くも悪くも他人に関心が薄いので、
こちらもあまり気を遣わなくてよいという利点はあるかと思います。
三国志は最後にちょっと書きました。
もし行かれることがあれば、ぜひ出師表の前で落涙し、人民の模範となってください。
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