2019/06/29 - 2019/06/29
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nakaohidekiさん
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日本国憲法
第二章
第九条
第一項 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。(戦争の放棄)
第二項 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。(戦力及び交戦権の否認)
これは日本国憲法の条文であるが、この日本国憲法が”平和憲法”といわれる所以はここにある。ところが現在の日本においては”自衛隊”なるものが存在する。これはどいうことか。それは、自衛隊は軍隊ではないからである。歴代政府の説明である。詳しくみてみると元々自衛隊は警察予備隊として昭和25年に発足した。その後保安隊と名称を変え昭和29年に自衛隊として陸海空としてしっかり整備され発足した。これは、憲法にある『戦争の放棄』は自衛権の放棄までされていないという解釈によるからである。なぜなら自国を守る権利は、いかなる国でも有するという国際法の規定であるからである。自国を守る、よって防衛であり”自衛隊”なのである。戦力ではないから自衛隊の任務は専守防衛となるのである。また自衛隊は軍隊ではないので、どんな強力な武器を船に搭載しても戦艦ではなく護衛艦(護衛のための船)であり、自衛隊員の階級も、軍隊ではないから大佐や中尉ではなく、海上自衛隊なら一等海佐や二等海尉という名称である。しかし、英語では自衛隊は”JAPAN DEFENCE FORCE”といい、大尉、中尉は”lieutenant”や”lieutenant junior grade”でまったく大尉、中尉で同じらしいが。しかしマラッカ海峡などで海賊に遭遇すると「JAPAN DEFENCE FORCE」といってもまったく話にならないらしい。向こうはかまわず攻撃してくるという。(余談である)。
さて、6月某日、護衛艦「しまかぜ」が御坊港に来航した。これはめったな機会ではない。見学を兼ねて乗艦することにしたのである。
護衛艦「しまかぜ」は第四護衛艦隊に所属する護衛艦である。母港は佐世保。
全長150m、最大幅16.4m、排水量5950トン、乗員260名のミサイル護衛艦である。
岩壁に横付けされた艦影を見ると、まず思ったのは「かっこいいなあ」である。しかも写真で見るよりはるかに大きい。
この日、見学には和歌山県民だけでなく奈良県や大阪市からも大勢来ていた。車のナンバーで分かった、
クルマを駐車すると、さっそくタラップを上がり乗艦してみた。
全長150mとはいえ、艦内に入ると通路は狭く中は狭小である。観光旅行に行くような船じゃあないんだからこんなもんかと思った。人がひとりが通れる幅があればそれでいい、充分なのだ。階段はほぼ直角である。むだな空間はまったくないのである。
まず艦橋に入向かった。中に入り艦長気取りで操舵室を見まわす。計器がたくさん並んでいる。ボクには操舵はムリだと感じた。計器だけでも複雑すぎる。艦橋を見た後は艦首に向かった。
先頭には対空ミサイルが付いている。空に向かって威容である。そばに居た自衛官に尋ねた。
「これはどういうときに使うのですか」。二等海曹(あとで分かったが)は機敏な態度で答えを返してきた。
「モッド4スタンダードミサイルといいます。敵から発射されたミサイルを撃ち落とすミサイルです」
「一発撃つともう終わりですか?」
「連射もできます。その後ろの単装速射砲と連結して打つのでミサイルが複数飛んできても撃ち落とせるんです」
「それはすごいですね。ところで(名札を見て)早川さんは中尉さんですか?。星が二つ付いているんで」
「いや、自分は二等海曹です。軍隊でいいいますと下士官です。士官に当たるのは襟に票がついている方々です。防衛大学出のエリートの方々です。自分は、たたき上げです」
「でも、早川さんも威厳があってすごいですね。かっこいいです。
「ありがとうございます」
「この船は一度出港するとどれくらい航海できるのですか?」
「詳しくは防衛上申し上げられませんが、260名の食事を賄う必要があるので生ものは腐りますので一か月くらいでしょうか」
「食事は三食食べられるのですか?」
「もちろんです。三食しっかり食べてます」
「そりゃあそうですよね。体力つけなきゃあなりませんものね。ところでむかしの海軍はカレーで有名ですが、カレーは出るんですか」
「もちろんです。金曜日はカレーと決まっています。海に出ると曜日の感覚がなくなるので、金曜日はカレーと決まってるんです」
「はあ、そうなんだ、なるほど。自衛隊はやっぱり大変。ボクにはムリですね、ありがとうございました。」
早川海曹と話し終わると、舷側の魚雷発射管のところに行った。自衛官の人がいたのでここでも尋ねた。
「この魚雷って実際に発射して練習なんかするんですか?」
「はい。やってます」
「船に向かって撃つんですか」
「いえ、これは敵から魚雷攻撃を受けたときに魚雷に向けて撃つものなんです」
「へえー、そうなんだ。魚雷を撃つ練習ってどうやるんですか?」
「模擬魚雷というのがあって、おもちゃみたいなもんですけが、それを水中に発射して、その模擬魚雷めがけて発射します」
「へえー、そうなんだ。それって当たりますか?」
「当たります。ほぼ百発百注です」
ボクは発射管をぐるっと見廻して、
「発射管が三本ありますけど、三本同時に発射できますか?」
「できますけど、それはやりません。詳しいことは申し上げられませんが、ソナーで探知して目標に向かうので同時に撃つと互いの魚雷が反応してしまって目標を見失います」
「なるほどね。魚雷に向けて発射するんですね。敵艦を沈没させるために撃つことは出来ないんですか」
「できますが、そういう使い方はしません」
「専守防衛ですね」
「そうだと思います」
改めて自衛隊の役割を知った思いである。
いい、経験ができた春の一日だと思った。
でも、腑抜けのボクには自衛隊勤務など到底できないということだけは分かった。
作家の浅田次郎は作家以前に自衛官であったらしい。それもかなり優秀な自衛官であったと聞く。(自衛隊を辞める時強く引き止められたと自身のエッセイに書いている)。作家も自衛隊も日本を守ってくれていると、ボクは思っている。
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 自家用車
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駐車場から「護衛艦しまかぜ」に向かうがかなり大きいのに驚いてしまう。全長150メートル。
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対空ランチャーである。ミサイルを迎え撃つ。
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艦橋の外から艦首を望む
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ミサイル誘導レーダー
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隊員は親切に教えてくれる。望遠鏡でどれくらい見えるか尋ねてみたが、「防衛上できないと」と応えられた。
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艦橋内部。ここで船の指令を出す。
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日本近海の海図と定規やコンパス。
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階段通路は極めて狭小。階段はほぼ直角である。
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MOD4対空ミサイルと単装速射砲。ともに360度回転できる。
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舷側を歩くと護衛艦の威容が分かる。
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3連装魚雷発射管。横にも下に向けても発射できる。対戦魚雷を発射するときは下に向けて撃つ。
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速射砲の砲弾と薬莢。
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艦尾に海軍旗。
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船内連絡をする三等海尉。海軍で云うなら少尉である。防大出のエリート。
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魚雷発射管
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艦尾にも速射砲がある
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岩壁からみるととにかく大きく見える。
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船首から撮影。
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艦橋部分を岩壁から。
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「しまかぜ」乗艦記念に撮影をした。
ポーズを決めてみる。
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