2019/05/07 - 2019/06/07
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シニアトラベラーさん
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5月7日から6月7日までのスペイン旅行のうち5月24日から29日までの分です。グラナダからレンタカーでバレンシア郊外のエル・パルマール(アルブフェラ湖畔)で1泊、バルセロナで2泊してガウディのグエル教会とサグラダファミリア教会、モンタネールのサン・パウ病院を見学、ポルト・リガットでダリの卵の家を見てカダケスに1泊、フィゲラスでダリ美術館を見て1泊、ペニスコラに行って1泊して、クエンカを経てマドリードへ戻ります。クエンカ以降は①に書いています。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 50万円 - 100万円
- 交通手段
- レンタカー
- 航空会社
- イベリア航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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広大な平原を走って、バレンシアへ。郊外をかすめて、アルブフェラ湖を回って、エル・パルマールへ行きました。アルブフェラ湖は周囲が広い湿地帯になっていて、スペインきっての米どころです。なので、スペインの中でもパエリアの本場です。その中でも有名なエル・グラネールという店へ向かいました。
エル・パルマールは小さな街で、人もほとんど歩いていません。みんな路上駐車していますが、空きがなかったので、ちょっと離れた運河沿いに停めました。レストランに行ってみたら、村の静けさとは打って変わって満員、すごい騒ぎになっています。何とか席について食事をしましたが、大人気のようでした。エル・パルマールはもちろんパエリアで有名で、専門のレストランが多く、近辺からみんなで食べにくるようです。 -
エル・パルマールの通りに珍しく茅葺の古い家がありました。スペインはスペイン瓦の家ばかりですが、ここは珍しく湿地帯なので茅葺があるのでしょう。
ホテルはアルブフェラ湖の反対側、高速道路のインターに近い所にしました。朝食付きで55ユーロ(2人で。7千円弱)でした。車で移動していると、なるべく大きな都市の中には入りたくないので、そんな宿が便利です。バレンシアの街は見られませんが、その代わりこんな村を訪ねることができます。 -
バレンシアの郊外を迂回してバルセロナへ向かいます。バレンシアは高速道路も結構複雑で、大きな都市のようでした。
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バルセロナへ向かう途中。バルセロナの近辺の高速道路は有料の所が多いです。
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コロニア・グエル教会の外観。ガウディ設計で、ガウディの最高傑作と評する建築家も多い。
バルセロナから20キロぐらい離れた川向うのコロニア・グエルというところにあります。グエル氏が繊維工業の住宅地区として建築した街の教会です。街自体はどこと言って特徴のない、ちょっとうらさびれた住宅街で、2~3軒の食堂があるぐらいです。バルセロナの南にあるので、バレンシアからバルセロナのホテルへ行く手前にあって、途中に寄るのにちょうどいい。
駐車場も教会から少し歩いたところに無料のものがあります。 -
礼拝堂の中。グエル教会のチケットは教会堂からすこし離れたビジターセンターで購入します。ガイドブックには夜8時半まで見学できるとありましたが、夕方3時まで、と言われました。何か行事があったのか、また、夜も見学できるのかは不明です。行ったのは土曜日でした。確認して行った方がいいと思います。
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柱がみんな曲がっている。
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天井とつながった柱が大木の根っこみたいに見える。大木の根っこの下に入り込んで、いだかれているような安心感がある。
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ステンドガラスも蝶の羽のようで、回転して開く。
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イスも凝ったデザインだが、よく考えられていて使いやすそう。
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木の根っこに集う聖人像。
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木の根っこに抱かれて、とても静かで安心できる空間です。ちょっとコルドバのメスキータを連想させる。
前に読んだ建築家の話ですが、ガウディの設計した有名なアパート、カサ・ミラを見に行ったところ、うねったようなデザインなので、階段などが不整合になっていて歩きにくいだろうと予想していったが、とても歩きやすい階段だったので意外だった、というような感想を書いていました。
この教会も正面の祭壇の後ろに上がれるようになっていて、階段がありますが、上り下りに不安のない普通な階段でした。ガウディはデザインが非常に特異ですが、とてもよく突き詰めて考えられていて、人の動きに沿った無理のないやさしい設計になっていると思います。私も建築の設計が好きで、建築雑誌などで新進の建築家の家の写真なども見ますが、デザインが優先で、階段や吹き抜けの手すりが子供が誤って落ちそうなものが多く、これはいくらデザインが良くてもダメだな、と思うことがよくあります。ガウディはさすがでした。 -
外観。斜面に造られていて、半地下になっている。一般的な教会とは逆な発想。
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サグラダファミリア教会。想像していたよりだいぶ大きな建築でした。
2026年完成予定なので、もう少しですね。 -
聖堂内部の空間も高さがあって、とても広いです。入口は結構観光客でいっぱいですが、中に入ると混んでいないし、静かでゆっくり見れます。生誕のファサードと、受難のファサードにエレベーターで登ることができますが、事前の予約が必須です。生誕のファサードを予約していったのですが、エレベーターが故障している、とのことで、登れませんでした。
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塔に登れなくても、聖堂内部で十分と思いました。とても静かで美しい空間です。コロニア・グエル教会が木の根っこだとすると、サグラダファミリア教会は天上に至る聖なる林の中のようです。
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天井の模様。何かのシンボルでしょうか。オーディオガイドは貸してくれるのですが、いろいろ説明がうるさいので、いつも使いません。つまらない知識よりもその空間の美しさに浸っていたいです。
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教会堂は神の神聖な清らかさと権威を表現するのでしょうが、こんな形で表現するとは、全く驚きです。今までの表現のスタイルとは全く異なった形で、これほどまでの完成度で造り上げるとは、天才としか言えないと思いました。じつはあんまり期待していなかったのですが、実際に行ってみてびっくりです。
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これはサン・パウ病院。サグラダファミリア教会から歩いて15分ぐらいの所にあります。広大な敷地に48棟もの建物があって、いくつかが公開されています。1930年の完成で、2009年まで実際に病院として使われていました。いまでは病院自体は移転してしまいましたが、一部は事務所等に使われています。
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公共病院とは信じられない素晴らしさ。凝った造りで、宮殿としか思えません。中庭は病人が新鮮な空気を吸うためにあり、各棟は地下通路で結ばれています。
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内部は素晴らしい装飾で飾られています。病人は寝ていることが多いので、天井の意匠に凝ったそうです。
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芸術には人を癒す力がある、という信念のもとに造られたそうです。
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手術病棟や入院病棟があります。王宮ではなく病院でこれほどの建築が造られたということに言葉を失います。市民の誇りだというのに納得です。
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フィゲラスにあるダリの劇場美術館。破壊された劇場を改装して美術館にしたもの。ダリの作品を集めた美術館はここと、アメリカのカリフォルニアの方にもあるらしい。あとは日本の福島県の裏磐梯にある諸橋近代美術館(ダリ以外の作品もあるが、ダリがメイン)。
バルセロナから列車でも2時間ぐらいと近い。卵の並んだ側面が有名だが、補修工事中でネットが張られていて、見れなかった。 -
内部。せっかくスペインまで行くので、見たかったのですが、私的にはいまいちでした。劇場を改装した建物なので、絵画を展示するスペースがあまりない。廊下に作品を並べているので、込み合ってしまいゆっくり見れない。
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作品も有名ないい作品はほとんどないです。美術館などに売れなかったいまいちな作品がほとんど。売れ残りの作品を集めた倉庫みたいです。まあ、ダリファンには美術の本にも載っていないマイナーな作品を見ることができていいかもしれませんが。諸橋近代美術館の方が作品的にはいいかもしれないです。建物全体にダリの手が入っているので、ダリの世界に浸るにはいいかも。
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天井画。
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ダリ!
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フィゲラスで泊まったホテルドゥランのレストラン。一泊101€と、高くないですが、伝統のあるとてもいいホテルでした。ダリ美術館からも近いし。部屋や廊下にダリのデッサン画が飾られていて、ダリ愛に満ちています。このレストランもダリが良く利用したようだし。
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フィゲラスから地図で見ると近いポルト・リガットの海岸です。ダリの家のある所。
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フィゲラスからは峠越えの山道を通って、カダケスへ行き、カダケスの街からはすぐです。カダケスは結構にぎやかなリゾートですが、峠越えの山道は狭くて大変で、時間もかかります。フィゲラスからおそらくバスもあると思いますが、本数が少ないかと思います。タクシーだと相当高いのではないでしょうか。カダケスの街からは歩いて行くことも可能と思います。(ちょっと遠いけど)。
海岸にはダリの卵の家のほか、ホテルもちょっとあるし、レストラン(海の家みたいなもの)もあります。でも、そのくらい。 -
ポルト・リガットはダリがインスピレーションの源だと言っていますが、ダリが何にもない小さな漁港に自分の家とアトリエを建てたぐらいで、何か不思議でシュールなオーラに満ちたところです。ダリの世界に足を少し踏み込んでいるような、不思議な感覚があります。
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ダリの絵に出てきそうな形のオリーブの木。とてもきれいな海と入り江ですが、ダリの劇場美術館などよりよっぽどシュール。
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ダリの卵の家の全景。
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ダリらしいデザインの建物。卵も乗っている。
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中庭。なお、行ったのが月曜日で、休館日になっていたはずですが、見学ができました。ネット予約では受け付けていなかったのですが、家の中も見学できたようです(予約でいっぱいで、家の中は見れないと言われた)。庭部分なら見学できるといわれたので、庭だけを見ましたが、十分よかったです。
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居心地の良さそうな中庭。
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ダリらしいデザインのあるプール。
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ダリらしい遊び心のあるプール周り。
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プール周り。
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奥の窓からポルト・リガットの海が見える。
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抜けるように青い空とダリのデザイン。
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オリーブの木と青い空にダリの造形が映える。
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ダリの家の裏手の丘から見たポルト・リガットの入り江。これぞダリの原風景と言えるでしょう。
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ダリの卵の家。
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ダリの生家はフィゲラスにありましたが(父親はフィゲラスで公証人だった)子供のころバカンスでカダケスで過ごしたようです。ポルト・リガットはカダケスから歩いても遠くないので、この海と海岸や岩を見て、想像にふけったのでしょう。この景色がダリの絵を作ったとも言え、ダリの世界に触れるなら、劇場美術館よりもポルト・リガットに行くと良いと思います。
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これはカダケスの港。にぎやかなリゾートでゆっくり過ごすのにいい所です。
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カダケスの海。空が割れてガラに率いられた天の軍団が降りてきそうです。
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カダケスの港。美味しいシーフードレストランもある。
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カダケスで泊まったホテル ラ・レシデンシア。港の広場に面している伝統あるホテル。部屋にダリのデッサン画があったり、ダリ愛に満ちたホテル。
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フィゲラスを出て、バルセロナを通過し、バレンシアの北のペニスコラにやってきました。ペニスコラは日本ではあまり知られていないと思いますが、十字軍の時代から続く城があって、地中海の支配権をめぐる重要拠点でした。正面に見えるのが城。
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城からペニスコラの市街を見る。広い海岸があって、海水浴客も多く、リゾートになっています。
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ペニスコラの城。重厚な立派な城です。
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ペニスコラの城…
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城の中。
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城を囲む旧市街。
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城の入り口、教会前の広場。歴史のある立派な城もあるし、趣のある旧市街もあるし、リゾート感のある海岸や近代的で安いホテルや観光客向けのレストランもある、というとっても便利な街。穴場だと思います。
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旧市街の中。ホテルやレストランもあるが、ちょっとさびれている。海岸沿いに近代的なホテルが立ち並び、料金も安いのでそっちの方が人気かも。
海岸沿いには観光客向けのレストランもいっぱいある。
ここからはクエンカに寄って、マドリッドへ戻ります。
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