太平洋戦線、東南アジア戦線の展開（砂布巾のＬＷ　第６章６）　砂布巾真珠湾を行く３

2019/06/19 - 2022/12/08

太平洋戦線、東南アジア戦線の展開（日本）

　＊写真は主に日本が降伏文書を調印した戦艦ミズーリのものです

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エリア パール・ハーバー周辺(ハワイ)

戦艦ミズーリ記念館 モニュメント・記念碑

　「大東亜共栄圏」（1943年11月東京で大東亜会議開催）の名の下、真珠湾攻撃１時間前にイギリス領マラヤへの上陸を開始した東南アジアでも当初電撃的に勝利を収める。1941年12月10日のマレー沖海戦では航空機だけでイギリスの戦艦２隻を撃沈。チャーチルは大戦で最も衝撃を受けたと語った。翌年２月15日にシンガポールが陥落した際、ヒトラーは「これはすばらしい。しかし悲しむべきニュースだ。黄色い連中を追いはらうため、喜んで20個師団を英国に送ってやりたい」と語ったと言われる。これが日独同盟の本質だ。フィリピンを攻略した際に捕虜に対する虐待として知られるバターン死の行進が起こった。（マッカーサーがオーストラリアで述べたのが　I shall return!）

　日本は「民族解放」を旗印にオランダの支配を嫌うインドネシア、ビルマ独立義勇軍（アウンサンは創設者の一人）を伴った現ミャンマーでは当初歓迎された。しかしやがて人々は日本が新たな支配者であることを知る。なおビルマへの物資輸送のため建設されたのが映画「戦場にかける橋」（「クワイ川マーチ」は大好き）で描かれた泰緬鉄道だった。また占領の大きな目的は援蒋ルートの遮断だった。1944年３月からインパール作戦（ウ号作戦）が強行されるが、補給を考慮せず精神論を重視した極めて杜撰な作戦で、作戦に参加した兵士のほとんどが死亡したため、「史上最悪の作戦」とも言われる。

なお音楽家古関裕而は、日中戦争開戦直後に続いてインパール作戦最中のビルマに報道班員として訪問した。2020年前期朝ドラ「エール」（コロナ禍で放送一時中断）では、再会した恩師が戦死する様子が描かれ、リアルな戦争描写が話題になった。

＊朝ドラ「エール」（2020.10.17放映）から　音楽の道へと導いてくれた恩師の藤堂先生と再会するも、戦闘に巻き込まれ、師は戦死　戦後古山裕一（役名）は「自分が多くの人を戦場に追いやったではないか」と苦悩する

　その後戦陣訓「生きて虜囚の辱めを受けず」に従った玉砕がサンパン、グアム（1944年夏）などで相次ぐ。10月にはフィリピンで史上最大の海戦ともされるレイテ沖の海戦が始まる。５日後には特攻攻撃も始まった。海での特攻作戦が人間魚雷「回天」だ。硫黄島守備隊が全滅した1945年３月には東京を大空襲（ほかの多くの都市も被害に遭った）が襲った。４月以降続いた沖縄戦（戦艦大和は沖縄特攻に向かう４月７日に沈没）は６月に終結。集団自決など多くの悲劇を生んだ。８月６日広島への原爆投下、８日のソ連参戦（シベリア抑留者、中国残留孤児を生んだ）、９日の長崎への原爆投下。10日の御前会議でポツダム宣言受諾を決定し、15日に玉音放送で国民へ知らされ、ここにようやく地球規模での戦闘はほぼ終結（千島列島ではソ連軍の南下が続いた）した。公式な戦争終結は戦艦ミズーリで降伏文書が調印された９月２日だった。
　日本の犠牲者は約300万人、全世界では8,500万との説もある。余りに大きな犠牲だ。
　＊回天の島大津島訪問記は別旅行記へ

＊降伏文書

＊神風が突っ込んだところ

＊朝鮮戦争時も出動している

＊戦意高揚ポスター　一番左は中国のもの

＊窮屈そう　

＊ＮＹで出会えなかった「勝利のキス」にやっと会えた

＊入場料＄10
その価値はないから訪問を後悔
むしろ潜水艦バウフィン博物館に行くべきだった

パールハーバー航空博物館 博物館・美術館・ギャラリー

＊墜落事故の説明

＊バスがまた派手