仙崎・元乃隅神社・角島へ、マイカー使わず列車旅で山口満喫

2019/05/26 - 2019/05/29

今回はクルマが無いと観光は困難と言われている山口県北部の人気スポットを、クルマを使わず回ってきました。
裏ワザもご披露しますのでご参考にどうぞ。

＜行程概要＞
1日目
東京ー成田空港ー福岡空港ー下関ー唐戸市場ー仙崎(泊)
2日目
仙崎ー人丸ー元乃隅神社ー人丸ー阿川ー西長門リゾート(泊)ー角島灯台
3日目
西長門リゾートー角島大橋ー角島ー特牛ー博多(泊)
4日目
博多ー福岡空港ー成田空港ー東京

今回の目的は、３つです。
１．仙崎で活きイカを食べる！
２．元乃隅神社　＊2019年1月1日付けで**元乃隅稲成神社から社名変更
３．角島大橋を歩いて渡る！

** ”いなり”は「稲荷」ではなく「稲成」が正しいそうです

エリア 角島・下関北部(山口)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.5
• 交通: 3.0

• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 高速・路線バス タクシー 新幹線 JRローカル 徒歩 ジェットスター
• 旅行の手配内容: 個別手配
• 利用旅行会社: 楽天トラベル

最近のTV旅番組で「元乃隅神社」と「角島大橋」がスポットを浴びています。
今回はこれに日本一の活きイカ、「仙崎イカ」を食べることを加えて公共交通機関だけで行く方法を1年前から模索しました。

一番の難関は「元乃隅神社」で路線バスは無し、徒歩で行くには複雑な山道を1時間かかるのでパス。
結局往路は地元民向けの「乗合タクシー」（コミュニティーバス）、帰路は普通のタクシーを使うしかないということに落ち着きました。
数年後もっと観光客が増えれば長門市の考え方によっては今後状況は改善されるかも。。

ーーー↓観光サイトより転記ーーーー
<アクセス>
神社へは、公共のバスや列車でのアクセスは困難です。観光の際は、レンタカーやタクシーにてお越しください。無料の駐車場が15台分ほど用意されています。カーナビに行き先を入力する際は、「竜宮の潮吹き」または、近くのお食事処「汐風」の電話番号(0837‐32‐2003)を設定するとたどりつきやすいです。

タクシーは最寄のJR長門古市駅から約20分ほどで到着します。運賃は片道約2200円前後がおおよその目安になります。

東京から直接山口北部入りするには、直行は萩行きの高速バスか石見空港行きの飛行機くらいですが、コスパと接続悪すぎです。

LCCが多数発着している福岡空港から新幹線と列車で向かうことにしました。
これによって交通費は1/3で済みました(⌒-⌒)

FaSoLa BOOKS (成田空港第第3ターミナル) 専門店

福岡空港に着いたわずか20分後には、鹿児島から来た「さくら号」に乗っていました。
16分で小倉に到着、新幹線早っ！！！
成田から3時間ちょいで下関です。

博多駅 駅

関門トンネルを抜けるのは昔なつかしい411系。この区間だけ時代に取り残されてます。昔、常磐線にありましたね。
門司駅を出るとすぐ直交切替で電気が消えます。

海水で鉄板が錆びるからってステンレスの機関車もありましたっけ。

門司駅 駅

下関駅からバス8分

今日は日曜なので唐戸市場は大勢の観光客で賑わってます。

唐戸市場【活きいき馬関街】 市場・商店街

仲卸が寿司屋に変身！
１カン１００円から買えます。

ただしこれは金土日祝限定のイベントで10時から。
しかし目的があるのでまだここではまだ食べません。

市場の一角には「ふぐ」のオブジェが。

ミニスカの外国人観光客が違和感です。

これこれ！！
市場2階の食堂「よし」の、ふくふく定食。
ふぐ刺とふぐ唐揚げにアラ煮がついて2000円は安すぎでしょう。
あまりの旨さに昼から1杯やっちゃいました。(^○^)

市場食堂 よし グルメ・レストラン

美祢線まわりの仙崎行き

たった1両の気動車キハ120です。厚狭から約1時間ですが仙崎まで行くのは1日6本しかありません。

厚狭駅 駅

今夜お世話になる喜楽さん。

1階が食堂で3階が民宿です。
素泊まり4200円にして、夕食は1Fでお好みをチョイス。

＊4トラベルに登録がないので、こちらが喜楽さんのHPです。
http://www.ikiika-kiraku.com/index.html

仙崎駅 駅

これが食べたかった。＼（ｏ⌒∇⌒ｏ）／♪♪♪

剣崎イカ（仙崎イカ）の刺身。
100gあたり1260円で、コイツは3629円（内税）です。
デパートや高級スーパーだともっと小さいのを5000円以上で売っていることがあります。

この透明感とこりこり感は他にはありませんね。
味は北海道の真イカや九州の赤イカ以上でしょう。

きらく グルメ・レストラン

隣の料理店は「売切れ」になっているのに喜楽さんの生簀にはたくさん泳いでいました。（生簀のイカは撮りそこなった(/・_・＼)　）

荒天が続くと品切れになるそうです。

仙崎特産の赤うに。北海道の赤うにとは違う種類だそうです。

甘くてとろけるよう。回転寿司のとは次元が違います。

仙崎港には海上保安庁の巡視艇が。
不審船や密航者が多いのかな。

戦後は満州などからの引揚げ者で賑わったそうです。

仙崎漁港の夕景
左上は青海島

翌日は長門市駅から山陰線で人丸駅へ。元乃隅神社の最寄り駅ということになっていますが、バスはありません。無人駅でコインロッカーもありません。

駅前にタクシー営業所があるので予め電話で相談し、行きは乗合タクシー（１人３００円）、帰りは列車の時刻に合わせタクシーで迎えに来てもらうことに決めておきました。荷物はタクシー会社で預かってもらいました。

人丸タクシーさん、ありがとう！！

人丸駅 駅

真新しい駅名標は元乃隅神社のイラスト入りになっています。

乗合タクシーなので時刻表通りあちこち停まって25分かけて到着。
神社前に停留所は無いのですが特別に降ろしていただきました。
（本来は「津黄」で降りて5分歩く）

すでにツアーの観光バスが5台も！！

元乃隅神社 (もとのすみじんじゃ) 寺・神社・教会

有名な地上6mにある賽銭箱。
連れは20回目で入れられましたが私は50回やっても入らず（T_T)

賽銭箱をアップで。
まったくお茶目な神職さんですね。

腕が疲れてコントロールがどんどん悪くなるので、本殿にある普通の賽銭箱へ

写真右上の赤屋根が本殿、中央上の鳥居に例の賽銭箱があります。

下側の鳥居正面から。

連なった鳥居は123本あり、みな真新しくピカピカです
伏見稲荷で数えてみた人がいて3131本だったとか。更に1日平均2基の割で増え続けているけど、ここは123本で打ち止めだそうです。

御朱印は無人のセルフ方式。

御志を箱に入れ、日付は自分で書きます。

昔はこんなに鳥居は無かったとか。

伏見稲荷はどんどん山の上のほうに伸びているというのに、
今後ここは奉納希望者がいたらどうなるのでしょうか。

近くには「龍宮の潮吹き」という景勝地があります。
冬の強風のとき、海水が30mも吹上げられることもあるそうです。

この日は無風に近かったので、想像も出来ませんね。
（調べたらネットに写真がありました）

龍宮の潮吹 自然・景勝地

3時間滞在後、約束の時間にタクシーが迎えに来てくれたので
10分で人丸駅に戻りました。料金は2630円でした。
1車線の狭い道路なので、土日は渋滞して2時間かかることもあるそうです。

人丸駅の隣の長門古市駅のほうが元乃隅神社に近いのですがタクシーが駅前になく
乗合タクシーも無いのでトータルでは人丸駅利用のほうが安く済みました。

山陰線で阿川駅に向かいます。
美祢線よりも大型のタラコ色のキハ40です。

阿川駅には今夜泊まる「ホテル西長門リゾート」さんの送迎車が待っていてくださいました。。

阿川駅 駅

送迎車は角島大橋往復というサービスの後ホテルに到着。
ロビーからは角島大橋と角島が見えます。

当初計画ではこれからレンタルサイクルで角島めぐりの予定でしたが生憎の
雨模様なので明日に変更し、この日は温泉に浸かってまったりすることにしました。

下関つくの温泉 ホテル西長門リゾート 宿・ホテル

【後日談】
2022-5に再訪
N棟317号室。部屋のドアを開けると目の前にこのような絶景が広がります。

海と一体化した露天風呂
ここからは角島大橋は見えませんがやはり絶景には違いありません。
やはり天気は重要ですね。

夕食の刺身盛り

お食事処の池
縞鯛やクエなどが泳いでます。
生け簀ではないので、食べられることはないとのこと。

夕食後、ロビーから黄昏の角島大橋を眺めます。

夜はホテルのバスで角島灯台のナイトツアーです。
1日先着20名。

しかし灯台の夜景写真はむずかしい・・・

さて翌日。
チェックアウト後、角島大橋に向かいます。

よしっ、これから渡るぞ～！！(σ-"-)σ

間違っても『歩行者通行禁止』ではないことを慎重に確認。！！(σ-"-)σ ﾖｼｯ

角島大橋 名所・史跡

良い子は右側通行します。

道幅6.5mの2車線。歩道はありません。暴走車が来たらちょっとコワイかも。

基本的に白線の上を歩くことにし、対向車が来たら立ち止まってガードレール側に退避します。

途中で後ろを振り返ったところ（本州方面）

平日の午前なのでクルマは少ない。数分に１台やって来る感じです。

ふと足元を見ると、路肩には雨水マスがありのぞき込むと青い海面が見えました。
スノコがないと海に転落？？

橋の中間付近に非常駐車帯がありクルマ2台程度停められます。

しかしみな地元のクルマなのか誰も停めていませんでした。
＊本来は駐停車禁止なので緊急時以外止めてはダメです。

橋の最高地点から角島方面。大きい船を通すため一部が盛り上がってます。
ここを登り切る間直前まで対向車が見えないのでヒヤヒヤものでした。

観光バスが最徐行で追い抜いて行きました。車内から奇異の目が注がれます。
ガイドさんが「あら今日は歩行者がいますね」とか言ったのかも。。
キャリーバッグを引いているので目立ちます。

ゆっくり、きょろきょろ見物しながら30分で橋を渡り終えました。

渡り切ってすぐ右に瀬崎陽の公園があり、その展望台から。

ここから道の駅まで路線バスに乗ります。

バスは1.5～3時間に1本で昼は時間が空いています。
*2020-2現在のバス時刻と運賃・島内の地図
http://www.sandenkotsu.co.jp/uploads/2019/10/TIS_20191001.pdf

バスは島内を一周して駅に戻ってゆくので、一周してから学校横②で降りました。
（道の駅「しおかぜの里角島」の近く）
運賃は1周してもしなくても150円。

この場所は島が一番細くくびれている位置で、左右両側に海が迫っています。

しおかぜの里角島 お土産屋・直売所・特産品

道の駅には町営のレンタサイクルがあり、電動自転車が2時間410円と格安なので借りて島内を回ります。
結構起伏があるので電動だと楽チンです。

角島サイクルポート 乗り物

灯台が見えてきます。

昨夜行った角島灯台へ。

石積みで塗装してないので気品があります。
ここは200円で上まで昇れます。

角島灯台/角島灯台公園 名所・史跡

105段のらせん階段を登ります。

灯台のレンズ。
これ以上は近寄れません。

次は６キロ走って反対側の牧崎の海岸へ。
やっと青空が戻ってきました。

最後に角島大橋を往復して角島とお別れです。
ついにポスターのような青い空、紺碧の海は見られませんでした。残念！！

しかし今度は風が強く海鳴りが怖いくらいでした。

路線バスで特牛駅へ。460円。

猫駅長が寝そべってお出迎え（右下）。人間の駅長は、、、、、いません。

特牛駅 駅

映画のロケにも使われた、昭和初期の雰囲気を残してます。

難読駅です。地元民以外読めないでしょう。

列車が来ました。
え～～、ホームが異様に低いネ！！車輪の半分くらいしかないよ～

乗り込むのに「よいしょっ」
ホームから列車の床まで30センチ以上はあったでしょうか。老人に優しくないですね。

特牛　→小串　→下関　→門司　→小倉　→博多　
新幹線を使わなかったので3時間です。。3駅連続乗換え（しかも別ホーム）はキツイですね。

JR九州は赤い電車

今夜泊まるのは「変なホテル博多」

フロントは恐竜型ロボット。
手をふっても反応しません。タブレットに入力したりするとしゃべります。

開業したばかりで綺麗で気持ち良かったですが風呂が狭すぎ。
新しいホテルほど風呂が小さくなる傾向があります。

変なホテル福岡 博多 宿・ホテル

夕食は、博多もつ鍋にしました。
比較のため翌日昼も別の店でもつ鍋にしましたがどちらも美味しく甲乙つけられ
ませんでした。

その後1990円の格安LCCで帰京しました。
ジェットスターさんに感謝です。

どうでしょう、少しは参考になったでしょうか。

クルマを使えば博多から日帰り可能なところ、電車バスで3日です。
でも味があって、ヒマツブシに新しい発見があってこういうの好きです。
まだまだ旅行ガイドに載っていないコミュニティーバスや送迎などを上手く利用すればマイカーが無くても大抵のところに行けますよ。

最後までお読み頂きありがとうございました。
コメント頂けると嬉しいです。

今回の1人あたりの費用です。
１．交通費　　　計20285円
　　　飛行機　9100円
　　　JR　　　6780円
　　　バス　　3090円
　　　タクシー1615円
２．宿泊費　　　計23270円
　　　民宿喜楽4200円
　　　西長門リゾート15120円
　　　変なホテル4050円
３．食事　　　　計14240円
　　合計　　　　　57795円

＊上の「乗車券」の文字の下、■■■■は新幹線経由の符号で、
　小倉ー博多間がJR西日本の収入になります。
　下は□□□□は在来線経由の符号で、小倉ー博多間はJR九州の収入になります。