2019/05/15 - 2019/05/20
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tono202さん
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全州で3日目
そろそろ郊外の行楽地を訪れることにします。
地図を見ていて「馬耳山」を見つけました。どんな姿なのか気になり出します。
自分の目で確かめ、許せば頂上にも立ちたい。
こんな気持ちが積乱雲のようにムクムクとわき上がってきました。
この気持ちを大切に・・・年寄りにはこれが大切
まずは鎮安まで行って、馬耳山に登り、塔寺にも御参りすることにします。
ゲストハウスの叔母さんに相談すると、
「日本の方はタクシーでいかれますよ。韓国のタクシーは安い 片道1万円くらいよ」とタクシー利用を進められます。
しかし、そのアドバイスを聞き入れず韓国語も分からずハングルも読めないのにバスでチャレンジ。
さて、どうなることやら・・・
馬耳山
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 高速・路線バス
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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土曜日の7時過ぎ
南部市場の停留所から79番バスでやってきたのは市外バスセンター
全州には3つのバスセンターがありますからご注意を
①仁川行きの高速リムジンバスセンター ②ソウルなど高速バスセンター③そして近郊市外バスセンターです。
まずは、鎮安行きの切符を購入。
方法はスマホーで翻訳したハングルを画面で見せるという「幼稚的手法」です
これで、熟年カップルはアジアを歩きます。
ガラスの向こう側のお姉さんの反応は?
電卓を見せて「720」を見せOKかと訊ねているような・・。
値段が720ウオンと言っているのか思いきや・・・・
7:20発のバス便でOKかと聞いていました・・・。
値段は一人1500円 韓国の交通料金は安いと感じます。 -
鎮安行きのバスは30分毎には運行しているようです。
途中からは高速道路を走り快適なdrive。
運転席の後ろに陣取り、車窓の流れを楽しみます。 -
40分少々で鎮安バスセンターに到着。
「事前研究」で「南部駐車場便は便数が少ないが、塔寺までの標高差が少ないため、南から入り、北部駐車場方面へ抜けるのがBetter」との情報を入手していました。そこで南部駐車場行きの次便を受付けて訊ねると「9:20分」とのこと。 -
それでは北部駐車場は?と聞くと8:30。
あと10分で出発というので、北部駐車場行きのこのバスに乗ることにします。 -
公園の作業員のようなおじさんたちが多く乗り込んできました。
-
車窓から初めて見えてきた馬耳山
テンションが少しずつ上がっていきます。
馬見山(マイサン)とは、遠くから見るとその寺の通り、馬の耳に見えるからだそうです。見えますか?
どこで下りるのか分からないので不安な顔をしていると、おじさんたちが教えてくれました。 -
下ろされた場所は、北部駐車場の遊歩道入口ではないようです。
専用道路を電気自動車で観光客を送迎する所のようですが、開店休業状態。
さて、どうしたらいいのか?
看板もなにもありません・・・
迷った時のGoogle頼みで、Google地図で方向を確認、 -
迷いながらも北部駐車場の上のレストラン街にやってきました。
馬耳山は2004年に国立公園に指定されて、北部駐車場付近にいろいろな施設が整備されてきたようです。しかし、新緑の5月の土曜日にもかかわらず営業している気配はありません。9時前という早さのせいでしょうか・・・ -
レストラン街を抜けると、登山口が現れました。
-
この階段が塔寺との鞍部まで続きます。
階段の隅には、番号が打ってあって数えてみると550段近くありました。
旅行記が南部駐車場からのアプローチを進める訳に納得。 -
しかし、標高差は250㍍余り。
キビタキやオオルリのさえずりを楽しみながらゆっくりあるいていくと
所々にベンチや休息所もあります。
そして静です。 -
20分ほどで鞍部下までやってきました。
先ほどの電動車はこの付近までやってくるようです。 -
そして、鞍部に到着。
馬見山西峰の岩稜が目の前に迫ります。 -
小休止後に西峰を目指します。
階段は狭くなりますが整備された道です。 -
振り返ると東峰が覆い被さるようにそびえます。
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小手毬に似た花に迎えられ、森の小道に入っていきます。
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そして、5分足らずで稜線への分岐点へ。
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新緑の中の階段を一歩一歩ゆっくりと歩みます。
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迎えてくれたのは東峰の勇姿。
その男前ぶりに、しばしうっとりと眺めます。 -
高度が上がるにつれて、北方方面の鎮安の街が見えてきました。
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麓に整備された観光施設群が広がります。
その向こうが鎮安の街です。 -
途中、登りと下りに遊歩道は分岐します。
登り方面には岩場もありますが、鉄の手すりがつけられています。
靴さえしっかりしていれば心配は要りません。 -
そして頂上直下から東方の全体像が姿を見せます。
これと同じような形の岩山が今登っている西峰です。
この二つの岩山は遠くから見ると馬の耳が2つ立っているように見えるので「馬耳山(マイサン)と呼ばれるようになったといいます。
しかし、この山は特徴的な姿のために、時代毎に別の名前で呼ばれてきたようです。あるときには、筆先山「ムンピルボン」、またある時代には、岩だらけの山であるため「ゲゴルサン」、マストの形なので「マスト棒」、など山の名前は時代と共に変わってきました。 -
そして680㍍の頂上に到着。
鞍部からの標高差は250㍍ほどで、休み休み来ても30分足らずです。
頂上では単独の地元鎮安のハイカーと交流。
Google翻訳で長い時間、色々な話を聞かせてもらいました。 -
そしていただいたのがこれ。
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仲間で茶色にゆでられた卵です。
凍らしたペットボトルもいただき元気がアップ。 -
30分近く頂上にいましたが、誰も登ってきませんでした。
頂上独り占め。 -
さて、塔寺に向けてまずは鞍部まで下ります。
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伝説によると昔、三線夫婦が子供を連れて住んでいました。
空に帰る時になって男神は、人に見られないように夜に登る準備をします。
しかし、女神が夜は怖いから早朝に登ろうと言い張ります。女神の言葉通り早朝に空に上がり始めましたが、夜明けに水を汲みにきたアナクがに見つかります。 -
姿を見て驚いて声を上げると固く石になってしまいました。
山に座り込む瞬間、男神が二人の子供を奪い女神を蹴ってしまったため、二人は地上に落とされ、東のストマイ山は二人の子供を抱えている姿で、西のマイサンは罪を悔いて頭を落としている形状となったというのです。
悲しい話です。 -
また、この山は李氏朝鮮王朝の「建国神話」の中にも登場するようです。
1380年 李成桂は高麗の将軍として侵攻してきた倭寇を打ち破ります。その凱旋途上に馬見山を見て驚きます。夢の中で神託を受けた場所が、まさにこの山の姿と同じだったのです。そして、夢のお告げ通りに高麗を滅ぼし朝鮮王朝を開き、その開祖として即位した李成桂は、この山を次のように詠っています。
山の周囲(山之四而)/完全岩にそびえ立つ(金石山包立)
まちのようオルヨンね(兀然如棹)/美しい景観は非常に不思議だ。(佳景奇絶)
この詩は、朝鮮王朝の宮中の宴の時には踊りと歌で演じられ続けられたそうです。 -
鞍部まで下りて、塔寺のある南側に下りて行きます。
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すると、梢の下に鹿の子どもがこちらを見ています。
逃げようとするそぶりはありません。
しばらく時間が止まったように、互いに見つめ合いました。 -
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そして、東峰の岩稜の下に姿を現したのがこのお寺。
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背後に聖なる東峰を背負っています。
まさに日本であれば天孫降臨の甘南備山の舞台となりそうなロケーションです。 -
あじさいのような白い花が印象的でした。
今回は北部駐車場から馬耳山頂上を経て塔寺の上の入口まででした。
塔寺は次回に・・
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