2019/04/26 - 2019/05/07
129位(同エリア464件中)
Annaさん
2019年GWに女一人でスペイン巡礼に行ってきました。
行程は次の通りです。
4/26~4/27:移動
4/28:ルーゴ→カサカミニョ
4/29:カサカミニョ→リバディソ
4/30:リバディソ→ペドロウソ
5/1:ペドロウソ→サンチャゴデコンポステーラ
5/2:サンチャゴデコンポステーラ泊
5/3:アコルーニャ 泊
5/4:マドリード 泊
5/5~5/7:移動(香港でトランジット観光)
今回はルーゴからサンチャゴに到着するまでの巡礼編の旅行記です。
ルーゴ発の旅行記はあまり見かけなかったので、ご参考まで!
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今回の行程です。
あらかじめ宿の候補やカフェをマッピングしていきました。 -
ルーゴ市内の教会が開く前に街を発つ計画だったので、巡礼手帳(クレデンシャル)は、日本から熊野古道との共通巡礼手帳を持っていきました。
有楽町のわかやま紀州館にて無料でいただけます。
紀州館には、ほかにもガリシア地方のパンフレット等が置いてあり、とても助かりました。
サンチャゴ巡礼と熊野巡礼の両方を達成すると、認定と記念品をいただけるとのことです。 -
殆ど写真を撮らないので、いきなりルーゴを出たところから始まっています。
写真はないですが、せっかくルーゴにきたので、ささっと城壁に登ったりはしています。笑
普段運動という運動をしない20代後半。
7キロのバックパックを背負い、100キロ歩くという未知の挑戦に若干不安を覚えつつのスタート…語学面でも不安は拭えません。
今回スタート地点となるルーゴは、サンチャゴから100キロ離れているのか諸説あり、カミーノフォーラム等でも巡礼証明書(コンポステーラ)が貰えるのか?という質問が何件か出ている街です(ちなみに、街を出た直後のモホンは97キロを示していました)。
結論、ルーゴ出発で問題なく貰えました!
フォーラムでも、確認した限り全て貰えるという回答だったと思います。
私は、最初のスタンプをルーゴの城壁外にあるバス停併設のカフェで押してもらいましたが、城壁内の大聖堂や教会で押してもらってスタートしても大丈夫なようです。 -
ルーゴまでは、マドリードのバラハス空港23:59発の深夜バス(ALSA社)を利用しました。
マドリードのバス停 では、レオンやサンチャゴなど行き先が異なる乗客が同じバスに乗り込み、少し走ったバス停で、それぞれの行き先ごとにバスを乗り換えます。
事前に案内がなかったので、ちょっと焦りましたが、ルーゴまでいくという女性達が気にかけてくれました。
乗り換え後のバスは、全てスペイン語でのアナウンス(というか、アナウンスらしいアナウンスもなく)、深夜バスで寝て翌朝から歩き出すプランだったのに、緊張で眠れませんでした。笑
しかし、ルーゴに着いたとたん、謎のやる気が満ち溢れます!駅構内のカフェでカフェコンレチェを飲み、巡礼手帳にスタンプを押してもらって出発です。
時刻は7:30。丁度日の出の時間ですが、かなり靄が出ています。
巡礼者の姿もチラホラ…挨拶を交わしながら歩き出します。
なお、ルーゴは世界遺産の城壁があり、タコが美味しく、タパス文化が盛んで、近くに温泉もあるということで、何人ものスペイン人から宿泊を勧められました(今回は行程上断念)。
マドリード から7時間で、バスも快適だったので、機会があれば訪れたいです。 -
巡礼者用道路であることを示す標識です。
巡礼者注意!というような標識を度々目にしましたが、事故が多いのでしょうか…。
この辺りで、ポルトガル人の夫婦と出会い、お話しながら暫く歩きます。
夫婦は、プリミティボの道のスタート地点であるオビエドから歩いてきたとのこと。奥さまの話しぶりから、かなりハードな道のりであることが伺えます。でも、とっても美しい景色だったとのこと。
プリミティボの道は、タコで有名なメリデの街でフランス人の道と合流します。
ルーゴ→メリデ間はプリミティボの最後の区間であり、最も退屈な区間と言われています。笑
個人的には、ガリシアののんびりした風景の中を歩くことができ、気持ちよかったのですが、奥さまにオビエド~の写真を見せてもらって、ちょっと納得。笑
奥さまに巡礼初日である旨を伝えると、日数を重ねるごとにどんどん辛くなるわよ…と脅されます。笑
私は、日本からまともな睡眠をとらずに歩き出したことや、全行程100キロのうち30キロ強歩いたこと、アップダウンの激しさから、初日が一番辛かったです!
30分くらいご一緒したところで、夫婦は休憩するため、別れることに。同じ日にサンチャゴに着く予定だったのですが、再会は叶わず…。
休憩といえば、そもそもプリミティボの道にあるバルやカフェは数えるほどなのですが、それに加えて、本日は日曜日のため全て閉店状態。
ルーゴを出て10キロ位のところに自販機が設置されたサービスエリアがありましたが、それ以降はサンロマオ(ルーゴから20キロ地点)の村まで何もなかったような…。
私も最後の方はいい感じの岩に座って休憩したり、日本から唯一持ってきたアーモンドを食べたりしていました。笑 -
ガリシア地方の高床式倉庫のオレオ。
これはシンプルですが、綺麗に装飾されたものもあり、お墓のようにも見えます。
道中たくさん見ることができます。
写真左下のおじさまとは、会話という会話をしなかったのですが、ペースがほぼ一緒で、抜きつ抜かれつこの日何回もお会いしました。
殆どの方がサンロマオで宿泊する中、この方とはサンロマオ後も度々遭遇し、その度に励まし合いました。
本当、暑いし、アップダウンが多いし、最後の10キロは辛かった…。
なお、彼とは同じ日にサンチャゴ入りし、3日後にオブラドイロ広場で再会した時には、思わず感動でハグしたのでした。笑 -
大分辛くなってきたところで、フェレイラにあるカフェがオープンしているのを見つけ、迷わず休憩します。
「CantinaFerreira」というお店で、搾りたてのオレンジジュースが美味しかった!
お客さんは、巡礼者と地元民が半々くらいで、小さい店内に15人位の人がおり、賑わっています。
店員さんにはスペイン語しか通じません。
巡礼を通して感じたことですが、マドリード やバルセロナと比べると、ガリシアでは英語が通じないことが多かったです。
簡単な食べ物、飲み物の名前は覚えておくといいかもしれません。
つたないスペイン語でも、外国人が喋っていると構ってもらえますし。笑
地元の方が、バカラオ(鱈)コロッケを分けてくれます。朝はカフェコンレチェのみだったこともあり、とっても美味しかったです。
料理も食べたかったのですが、夕食のことを考え我慢。。
休憩し、気分も軽くなりました!とはいえ、行程は残り8キロ。
予想以上のアップダウンで、本当に足が疲れています。
写真は、カフェからしばらく行ったところに架かっていた素敵な橋。 -
牛の大移動に遭遇。
「Vamos!」「come on!」と声を掛けられており、牛も2言語に対応する時代か…としみじみ。
なぜか、巡礼中に出会う大体の牛はこっちを見てきます…。笑 -
ようやく、本日の宿である「Casa camino turismo rural」に到着。
初日から30キロオーバーという距離を歩いたのは、このホテルに泊まるためです。
レビューに違わず、とっても素敵なホテルでした(トリップアドバイザーでもブッキングドットコムでも超高評価です)。
巡礼中は6ユーロ払えば公営アルベルゲに泊まれるので、それに比べれば価格は飛びぬけて高いのですが、それでも本当にお勧めです。公式サイトから予約すると、巡礼者は5ユーロ引きになります。
オーナー夫婦のSueさんとKimさんはとっても温かい人柄で、心遣いが素晴らしかったです!
優しい英語で、常に声をかけてくれます。
ホテルも可愛くて、疲れが一気に吹き飛びました。
他には、巡礼者ではないカップルが宿泊していました。のんびり過ごすのに良さそうなホテルです。 -
外装も可愛い!
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わんちゃんもいます。
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いい景色!
ガリシアは年間130日雨が降ると言われる地域ですが、旅行中は毎日快晴でした。 -
Sueさんが作るディナー。
どれも美味しい!
前菜、メイン、デザートを3種類から選択できます。
品数を減らしてもいいわよと言ってくれましたが、お腹が空いてたので迷わずフルコースで注文。
ワインの種類も豊富にありましたが、巡礼中は飲まないことにしていたので、遠慮しました。 -
メインはガリシア牛のステーキ。
唐辛子のステーキソースが絶妙です。 -
パンナコッタと木苺のソース。
他にも手作りのジャムやフルーツソースがたくさんありました。
それらはパンに塗って堪能しました。 -
2日目。
素敵なホテルともお別れです。
ホテルはわりかしアクセスの良い街であるパラスデレイから10キロほどなので、また泊まりに来たいなぁ。
ホテルを出て、暫く山道を歩きます。
このあたりは全行程で標高が一番高いエリアです。
朝は涼しくて気持ちいい!
そして巡礼者は誰もいません。
GWを何もせずただ歩くって、贅沢な時間の使い方ですね。。 -
いたるところに風力発電機があります。
そして、衝撃的なことに、ここから今日の宿まで写真を撮っていません…!笑
決して風景が退屈だったというわけではないのですが(旅行記書くのならもっと撮ってくればよかった…)。
ホテルから12キロほど歩いたところにある街、メリデでは、最もポピュラーなルートであるフランス人の道と合流するので、巡礼者が一気に増えます。
メリデからは、高校生の課外活動やツアーで歩く人、荷物をバス・宅配サービスに預けて身軽に歩く人が増えて、今までとは違う趣です。
メリデでタコを食べたかったのですが、おなかが全く空いていなかったので、見送りました。
メリデを過ぎてしばらくして、日本人の夫婦にお会いしました。
サリアからスタートしたとのこと。夫婦で巡礼って素敵ですね。
巡礼中は、日本人にはこのお二方にしかお会いせず…アジア人自体が少なかったです。
韓国では巡礼が流行っていると聞いていましたが、韓国の方も2人だけでした。中国の方にはそこそこ会いましたが、他の観光地に比べ、圧倒的に少ない印象です。 -
そんなこんなで、今日の宿。
リバディソの公営アルベルゲ、6ユーロです。
受付のお姉さんが親切で、名前が一文字違いということもあり、親近感がわきます。
シャワーの数も多く、ベッドも清潔で、カフェも隣にあり、居心地が良いアルベルゲ でした。
ベッドは受付で番号を振られるシステムで、先着順に選ぶことはできませんでした。よって、上の段のベッドに…。でも角だし、コンセントが近くにあるしで文句はありません。
下のお兄さんのイビキがうるさかったけど、これはドミトリーあるあるですね。笑 -
アルベルゲ の近くを小川が流れています。
風が涼しくて気持ちいい。
もう数キロ歩くと大きなアルス―アの街だったので、ここで泊まる人は少ないのかと思いきや、続々と宿泊者がやってきました。
アルベルゲ の口コミサイトで高評価なだけはあります。それを差し引いても、公営は安いし人気なのかもしれません。
近くにある私営アルベルゲ もきれいでこじんまりとしていて良さそうでした。
女性1人の巡礼者はそっちに多く泊まっていた印象です。
シャワー・洗濯・ストレッチ…と必要なことが終わった後は、カフェで軽く食事をし、宿泊者とお話したり、隣の牧場の牛を眺めたり…とのんびりすごしました。
なんとなく英語圏、スペイン語圏のグループが形成される中、どっちでもない私は英語圏組の会話を聞いていました。
ぼっちのアジア人に気を遣って話しかけてくれたイギリス人のカップルに感謝です。
ベッドルームに戻ると、連れを待ってるんだ!と言ってベッドを占領しているお兄さんがいたのですが、宿泊しないのにベッド使っていいの!?と驚き。
彼は21時ごろ本当に去って行きました。
あと1時間で日没だけど、大丈夫だったのでしょうか。。 -
3日目。
アルベルゲ を6時過ぎに出発。
日の出まで後1時間半。めっちゃ暗いです。
昨日大勢の巡礼者に混じって歩きましたが、私は1人~少人数で歩く方が好きでした。歩く人が多いと変な焦りが生じるというか…会話が増えるのは楽しいんですけどね。
また、日が出ると暑さで体力も奪われる(8月の巡礼は相当きついのでは?)。
ため、まだ誰も起きていない時間に出発です。
あたりは暗く、人はいませんが、アルスーアに近くそこそこ舗装された道が続くため、そんなに危険や恐怖を感じることもありませんでした。車も少し走っていましたし、アルスーアまでは道沿いのお店の照明がところどころつきています。
しかし、問題はアルスーアを出てからだったのでした。
続くのはザ・森の道!
もちろん明かりはないし、標識は見えないし、野放しの犬はいるし、結構ドキドキでした(犬の方が怖かったと思いますが)。
巡礼準備の際、巡礼は数日だし…とヘッドライトを持っていくか迷ったのですが、持ってきてよかったです。
ようやく日が出てきた頃、森を抜けられました。
アルスーアの早朝発組に追い抜かされつつ、バルに到着。
「Casa Tis Dolores Bar Pension」というバルです。巡礼者ビールの空き瓶にデコレートされた可愛いバルで、既に団体客で賑わっていました。
巡礼者がビールを頼んで、空き瓶に自分の名前をサインして飾っていくそうです。 -
オレオも空き瓶で装飾されています。
-
安定のしぼりたてオレンジジュース。
他のお客さんが食べているトルティージャも美味しそうでした。
テラスの机にも、巡礼者のメッセージが!
バルのオーナーもフレンドリーで素敵でした。 -
味のある家と巡礼路。
本当にのどかな景色が続きます。
巡礼路の景色が気になる方は、YouTubeに動画を上げている方がたくさんいらっしゃるので、ぜひそちらをご覧ください。 -
本日の宿、ペドロウソまであと3キロ地点で、ラスト休憩。
サンタイレーネにある「At sant yag」というカフェです。オーナーのお姉さんが美人でした。
初日は何だったのというほど、フランス人の道はカフェが多く快適。
体感3キロに1軒はあるのでは。
プリミティボの巡礼者やSJPPから800キロ歩いた巡礼者にとっては、天国だと思います…。 -
巡礼路にはこのような森の道が多いです。
道の一部はGoogleマップには出てこないけれど、主要道路に沿うようにして走っています。
ちなみに、巡礼路は信号のない幹線道路の横断を求めてきたりもします。笑
でも、ドライバーのみなさんは歩行者優先で止まってくれるので安心です。 -
本日の宿。
ペドロウソの「pension Codesal」。
個室にバストイレ付きでスーパーも近く、とっても快適です。
対応してくれたお兄さんは英語が喋れますし、英語が喋れないおじいさんもとってもフレンドリー。鍵の開け方をスペイン語で指導してくれました。笑
日本人の宿泊者はめずらいしいとのこと。
ペドロウソ、アルスーアと同じくらいの規模を想定していましたが、思った以上に小さな街でした。
標識に沿って歩いていたつもりが、見過ごしてしまいました。 -
宿からの風景。
明日はあの森を超えて、サンチャゴ入りです。 -
ランチ兼ディナーは、ホテルのお兄さんおすすめのレストランへ。
「restaurante cafe rua nova」本日のプレートが12ユーロです。
メニューは英語表記でしたが、店員さんに通じるのはスペイン語のみ。
通りかかるたびに美味しい?何か足りないものはある?と気にかけてくれました。
厨房もホールも若くて可愛らしい女性でしたが、接客も料理の味もとっても良かったです! -
メインがブレている。笑
魚介の黒いリゾットが食べたかったのですが、2人からの注文だったので、お肉の煮込み料理にしました。 -
手作りプリン。美味しい。
4/30だったので、スペインのテレビでも日本の皇室についてニュースで取り上げられていました。
カフェに設置されたテレビを見ていたら、店員さんが日本のニュースね!と話しかけてくれました。 -
4日目。
今日はペドロウソからサンチャゴを目指します。距離は20キロを切っており、気分も軽やかです。
スタートは6時30分。
ペドロウソからはすぐに森の道です。もちろん真っ暗!
森の入り口で、ドイツ在住の台湾人女性と合流でき、一安心。
2人でホラー映画みたい!とはしゃぎながら、ヘッドライトを頼りに歩きます。
彼女はレオンから歩いてきたとのことで、荷物の宅配サービスを利用していました。
私が30リットルのバックパックに全ての荷物を詰めていると知ると、ドラえもんか!と驚かれました。笑
彼女から、サンチャゴの大聖堂を見たら泣くと思う?と聞かれ、多分泣かないと思うと答える私。
深い悩みがあって巡礼を始めたわけでも、キリスト教徒でもないんだよね、というと爆笑されました。笑
予想どおり大聖堂に着いても泣きはしませんでしたが、オブラドイロ広場からの眺めが気に入って、サンチャゴ滞在中は何回も広場を訪れ、大聖堂を眺めることとなったのでした。。
森の出口でドイツから来た高校生と引率の先生のグループが追いついてきました。
先生が生徒たちに最高の経験だろ?と問いかけると、生徒たちが笑顔で応じていたのが印象的。
学生ならではの得られる経験があるのでしょうか…少し羨ましいです。
でも、高校時代に100キロ歩くって言われたら絶対嫌だったな…。笑 -
趣のある協会。
誰もいないのでとても静かです。 -
スタンプを押すため、モンテドゴソのカフェ「A calzada」で休憩。
カフェコンレチェを頼むと大きなクロワッサンを付けてくれました。
スペインはカフェでもバルでも何かしら付けてくれるので楽しい!
オーナーはとても陽気なおじさん。広くて綺麗で素敵なカフェでした。 -
疲れを感じることもなく、モンテドゴソまでやってきました。
サンチャゴまであと7キロくらい。気持ちが高まりますが、残念ながら天気は曇りです。 -
ここにも学生たち。
先生の説明を盗み聞きします。
後で気がつきましたが、5/1はレーバーデイで祝日でした。
どうりで学生さんが多いわけです。
ここからわずかに大聖堂の屋根が見えます。
モンテドゴソの巨大アルベルゲの中を突っ切って、サンチャゴを目指します。 -
モンテドゴソからはほぼ下り道なので楽々です。
気づいたらサンチャゴデコンポステーラに着いていました。
街の入り口のモニュメント。
サンチャゴに着いた!という実感が湧きます。 -
モニュメントの手前には街名の看板があります。
-
ついにサンチャゴ!と思いきや、街の入り口から大聖堂まで2キロほどありました。意外と長い…。笑
そんなこんなでオブラドイロ広場に到着!
大聖堂の外観の修復は終わっていました。
予想よりも大きい!
同じタイミングで到着した巡礼者とおめでとう!と言い合いつつ、巡礼事務所を目指します。
時刻は11:00。事務所は証明書をもらう人で混雑するそうです。
事務所には、既に数十名の巡礼者が並んでいました。
思ったより人が少なく、窓口数も多いので、そこまで並ばないかと思いきや、結構並びました(30分くらい?)。
その後、続々と巡礼者がやってきたので、少しでも早く並ぶといいと思います。
とはいえ、ピーク時に比べたら全然混んでないそうです。
並んでいる途中、係りの方が、ミサの案内をしてくれます。
残念ながら、この時期は大聖堂の修復のため、ミサは別の教会で行っていました(もちろんボタフメイロもみられません)。 -
窓口では巡礼証明書を貰える条件が揃っているかを確認されます。
ラスト100キロを徒歩で歩いているか、スタンプを1日2個以上もらっているか、動機は何か…など。
窓口のお姉さんは、スタンプを一つずつ見て、行程を確認していました。そりゃ、時間もかかるわけですね。
私の場合は初日のカサカミニョが巡礼としてはメジャーな宿泊地ではないからか、いくつか質問されることとなりました。
ルーゴから30キロくらいのところで、アスセイアスの近くと伝えるも、渋い顔(私の語学力の問題?笑)。
最終的に、お姉さんはパソコンでルーゴ→カサカミニョ間の距離を調べて納得していました。笑
条件を充たしていることが確認できると、巡礼達成おめでとう!という言葉とともに、証明書を手渡してくれます。
熊野古道との共通巡礼手帳を見て、熊野も歩いて共通巡礼者になってね!と声をかけてもらえました。もちろんそのつもりです。
証明書には、お姉さんの手書きで日付と名前が入っています。その字体がとっても素敵なのですが、これはこのお姉さんだから…?
ちなみに、巡礼手帳にスタンプを押してもらう際、日付を入れてもらえないことがあったので、こちらで手書きしていましたが、それには特に触れられず、問題なしでした。
証明書は無料、ケースは2ユーロ(窓口の出口で売っています。ケースは、事務所の斜向かいのお土産屋さんでも1ユーロで売っていました(公式ロゴは入っていません)。
このほか、距離証明書が3ユーロで発行できます。SJPPから歩いたというフランス人カップルはフルで購入していました。800キロ歩いたら距離証明書も欲しくなるだろうなぁ…。 -
ということで、スペイン巡礼は無事終了!
2019年GWが10連休になるとわかり、どこに行こうか色々悩みましたが、巡礼にチャレンジして本当に良かったです。
深い動機もなく、大聖堂に到着して涙することもありませんでしたが笑、様々な国の方々とガリシアののどかな風景を見ながら歩くのは、最高のリフレッシュになりました!
今回、ルーゴという日本ではあまりメジャーではない地点から巡礼をスタートしましたが、時間のない方には次の理由からルーゴ出発がおススメです。
・メジャーな出発地点のサリアやフェロール、トゥイからサンチャゴまでは、百十数キロあり、推奨ルートでは5日間かかるが、ルーゴからは4日で歩ける。
・サリアにアクセスするにはルーゴを経由するのが一般的であり、ルーゴ→サリア間の時間短縮になる。
ただし、ルーゴ→メリデ間は巡礼者やバルが少なく、万が一怪我などをした際に助けを求めにくい、1人で巡礼する場合黙々と歩くことになる…などの要素もありますので、お好みで。
イベリア航空でマドリード まで直行すれば、一週間でも100キロ歩くことは十分に可能だと思いますので、気になる方は是非ご自身の足で歩いてみてください!
ということで、簡単ではありますが、巡礼についての旅行記は以上です。
次は、フィステーラとムシアの道を歩きたいです。でも、イギリス人の道も気になる!
道中、複数回の巡礼経験者から、巡礼はハマるから気をつけて!と言われましたが、本当にその通りでした。笑
以下、巡礼して感じたことなどです。
・プランは、gronzeとconsumerを参考に立てました。スペイン語のサイトですが、感覚で理解できます。アルベルゲ やカフェの情報、アップダウンやキツさなどが細かな区間ごとに解説されていて便利です。アルベルゲの口コミ情報もありました。
・巡礼路には犬がたくさんいます。大型犬も放し飼いなので、苦手でなくても結構怖いかも…。フレンドリーな犬よりは番犬が多く、吠えられることもあります。ちなみに、猫は少なかったです。
・季節柄?羽虫が大量発生していました。サングラスがあって良かった。
・巡礼路には標識があるので、迷うことはまずないです。迷いそうなところには先人たちの手書きの指示があったりもします。地図を見なくても、問題なく歩くことができました。巡礼路はGoogleマップにない道であることも多いため、見るとかえって混乱するかも?
・思った以上に森の道(未舗装の道)が多いため、雨が降るとぬかるんで大変そうです。靴はゴアテックスのハイカットがおすすめ。雨が降らなければ、軽いランシューの方が疲れないと思いますが…。
・日の出前から歩く場合、明かりは必須です。街灯がないところも多いです。レッドライト付きのヘッドランプはドミトリーでも便利です。
・女1人でも危険を感じることはありませんでした。平和ボケするので、大きめの街に出た際にはいつも以上に気を引き締めた方がいいです。
・荷物配送サービスを利用している方も多くいました。スタート地点から不要な荷物をサンチャゴに送るパターンと、宿泊地ごとに荷物を送り、巡礼中は必要なもの(水、救急セットなど)しか持たないパターンがありました。後者は身軽そうで羨ましいですが、宿泊地が決まるため、今日中にそこまで歩かなければ…というプレッシャーもある様子。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (2)
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- おくさん 2021/07/08 19:04:55
- おく
- こんにちは。多くの人が歩き始めるサリアへ行くのにマドリッドからルーゴで乗り換えるようですが、ルーゴから始める人がいないのが不思議でした。やっとありましたね。お疲れ様でした。
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- Pメテオラさん 2019/05/25 09:10:31
- 楽しく巡礼
- 作者さまが、ただただ、ひたすら歩きながら楽しんだ巡礼の様子が、ほのかに伝わる素敵なお話しでした。こういうのは、「目標達成、サンチアゴ・デ・コンポステーラへ行ったぞ」、と誇示するのではなく、いつの間にかゴールしていた、という展開が一番素敵だと思います。ときどき、ちょっぴり戸惑いながらも、歩く楽しさにはまって行く作者さまの日々がうらやまし限りです。熊野の道も、きっと楽しく歩けますように。
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