2018/05/23 - 2018/05/23
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frau.himmelさん
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隔年ごとに実施してきたシニア男女3人旅、3度目はどこに行きましょうか。
3人で集まって次の計画を立てるとき、I女史が言いました。
私も80歳を過ぎたし、2年後の次回の旅はもうないと思う。今回が最後の旅になるので今までより少々長くなってもいいから、有終の旅にしたい、と。
K氏もそれに賛同して、今回は例年より1週間延ばして3週間の旅をすることになりました。
ウィーン・ブダペスト・チェコ 各3泊、ライプティヒ2泊、ベルリン4泊、レーゲンスブルク1泊、リンダウ1泊、そしてミュンヘン前後合わせて4泊。
こうして22泊23日のシニア男女3人組の旅は始まりました。
ウィーン3日目。
今日もシニアの旅とは思えないくらい充実したスケジュールです。
まずは朝食をナッシュマルクトで摂り、オットー・ヴァーグナーのユーゲントシュティールの建物を鑑賞し、王宮周辺を散策し、世界で一番美しい図書館と言われるウィーン国立図書館を訪れます。
旅行記を作成するにあたり、図書館のことを調べていたらすっかりのめりこんでしまって、気が付いたら元号が平成から令和に変わっていました。
美しい図書館編は別編でまとめました。
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ホテルの部屋から見える中庭。
今回のホテルはモーテルワン・ウィーンシュターツオーパー。
オペラ座の近くと言っても、窓からオペラ座が見えるわけではなく、ただ中心地にあり駅に近いのは便利でした。
まあ一番安い一人部屋ですから贅沢はいえません。
その代りお部屋に入ってしまえば、誰に気兼ねすることなく自由気ままにふるまえるのは最高の贅沢。 -
私たちのホテル・モーテンワンの外観。
お部屋はあんなでも、ウィーンの歴史地区にあるだけあって、贅沢な造りですね。窓やベランダの下を飾る彫像の数々、素敵です。
ウィーンでは、どこで朝食を摂るのか考えるのも楽しみの一つ。
今日はウィーンの市場、ナッシュマルクトで摂ります。
昨夜オペレッタを観て帰りが遅くなったので、今朝は8時半にロビーに集合、それからぶらぶら歩いて向かいます。 -
ホテル前からのんびりと。
初日にシュパーゲルをいただいたカフェ・ムゼウムの前を抜け、黄金のキャベツと言われる分離派の建物セセッシオンを通り越し、
美しい建物が並ぶこの地区は「リンケ・ヴィーンツァイレ」と呼ばれる優雅な地域です。 -
ここにも壁には女性の彫像や美しい模様、それにテラスの繊細な鉄細工。引っ込んだ奥の方には男女の立像が建物を支えています。
これもアールヌーヴォー建築と言うのでしょうか。 -
角に見える建物は、「アン・デア・ウィーン劇場」。
モーツアルトのオペラ「魔笛」の台本を書いたシカネーダーが建設した、ウィーンに現存する最も古いオペラハウスだそう。 -
アン・デア・ウィーン劇場
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美しい建物が多いですね。
一つ一つ眺めながら歩きます。
ヨーロッパの街歩きの楽しみに、美しい建物様式を鑑賞するのもありますね。 -
美しい繊細な模様のベランダの鉄細工とか。
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ここにはヨーロッパでよく見る身体をはって建物を支えている彫像が。
どこかで勉強しましたが、柱を支えているのが女性像だったらギリシャ語で「カリアティート」と言うらしいです。
ここは男性像だから「テラモン」というらしい。
それにしても真ん中の豪華な紋章を見ても、由緒ある館なのでしょうね。 -
なんてキョロキョロしながら歩いていると、目的の建物を見つけました。
外壁が豪華な金細工で飾られた建物、
これこそが世紀末の建築家オットー・ヴァーグナーが設計したユーゲントシュティール様式の集合住宅です。
角の窓には「Das Leben ist schoen!」(人生は美しい!)と。 -
大きなメダルで装飾されていることから「メダイヨンハウス」と言うそうです。
こんなきれいなお部屋で、毎日ウィーンの街を眺めて過ごせたら
そりゃー「人生は美しい!」でしょうね。 -
メダイヨンハウスのベランダの美しい装飾。
ユーゲントシュティールの特徴、植物模様ですね。 -
メダイヨンハウスのお隣の美しい花模様の建物は、同じくオットーヴァーグナーの「マジョリカ・ハウス」。
ユーゲントシュティールの代表作、ここも集合住宅です。 -
イタリア、マジョリカ焼きのタイルで造られていることからこう呼ばれています。
-
オットー・ヴァーグナーの二つの集合住宅から、道路を隔ててこちら側には、地下鉄「ケッテンブリュッケンガッセ駅があります。
ここもオットー・ヴァーグナーが手掛けたユーゲントシュティール様式です。
現在は市の文化財指定建物になっています。 -
ケッテンブリュッケンガッセ駅は、ウィーンの台所と言われる市場ナッシュマルクトの最寄り駅です。
駅を出るとずーっといろんなお店が続いています。 -
おいしそうなものや日本では見かけない珍しいものも並んでいます。
今が旬のシュパーゲル、チェリーやアンズ、おいしそう。
果物屋さんの店先は色とりどりの色彩で溢れています。 -
ドライフルーツやナッツ類に混じって、私の大好きなヌガーを見つけました。
数年前夫と訪れた時もここでヌガーを買いました。
あの時のお兄さんと同じ店員さんかしら?
あれ美味しいのよ~。
なんて話をしていると、私たちに一つずつ味見をさせてくれました。
ね、美味しいでしょう?
おやつ用に少し買いましょうか。200グラム頂戴。
100グラム2.5ユーロだから5ユーロお金を用意して待ちます。 -
お兄さんがじゃんじゃん袋に詰めていきます。
そして「はい、400グラムね、10ユーロ!」ですって。
私、「200って言ったじゃない!」
お兄さん「せっかく詰めたから。じゃー8ユーロにしとくから買ってよ」。
仕方がない・・・。
I女史も、あらそれだけで8ユーロだったら安いわね。私も欲しい。
後日談:
その日数個食べただけで忘れていたら、暑さで溶けて、岩石のように固まってしまっていました。トホホ・・・ -
ペペロニやパプリカにチーズを詰めたもの、その他見たこともない食材の数々、どこの国の料理かしらね。
-
そんな中にお豆腐を見つけました。
日本のお豆腐って結構存在感がありますね。 -
さて、どこで朝食を食べましょう。
Fruestueck(朝食)という文字を見つけて立ち止まります。
え!これだけ品数があって19.9ユーロですって、しかも2人分で。
ここにしましょう。 -
PAPASという庶民的な店構えのカフェ。
-
外のテラス席ではおばさまたちが朝食の真っ最中。
外で食べる?
中でいいんじゃない?静かだし。
と、お二人。 -
中の店内には私たちだけしかいないので、店員さんたちも手持無沙汰。
2人分のメニューはシニアにはちょっと多そうだから3人でシェアして、もう一つ飲み物を追加すればいいわね。 -
すごいすごい!
これだけいろいろ大盛で二人分なのです。
ハムにチーズにサーモンやサラミ、お野菜も結構あるし、クリームチーズっぽいものも。
これに目玉焼きが2つ付きました。
飲み物はコーヒーにジュース、I女史が紅茶を飲みたいというので紅茶も。
パンもたくさんあるし、日本のシニアにはこれで十分過ぎます。 -
左側の小鉢に入って入るものはアボカドサラダ。
もう一つの小鉢はHummusって言うものらしい。
あとで調べてわかったけど、ひよこ豆のペーストのディップのようなものでお野菜につけて食べるもののようです。
この「フムス」、3人とも初めてのお味で戸惑い気味。 -
食事を終えて外に出たら、さっき戸惑いつつ残してしまったお料理が売られています。
Hummus(フムス)って言うアラブ料理だと判りました。
中に混ぜ込む材料によっていろんな種類があるようです。結構メジャーなものなのですね。
さすがウィーンの台所ナッシュマルクト、世界中の食材があります。 -
ここには色鮮やかな焼き物。
これも南欧か地中海、スペインかあちらの物でしょうか。
これ一つ買って行ったら、夫と二人だけの味気ない食卓もぱっと華やかなものになるかしら。もちろん買いません(笑)。
さて、そろそろ次へ。 -
ナッシュマルクトからマジョルカハウスとメダイヨンハウスが見えます。
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ケッテンブリュッケンガッセ駅からU4に乗ってカールスプラッツ駅で降ります。
たとえ一駅でも電車に乗ります。
せっかく72時間乗り放題チケットを持っていますし、それに市場巡りで疲れましたから。 -
地下鉄で一駅のカールスプラッツで降りて、ここはホテル・ザッハの前。
いつも賑やかです。 -
アルベルティーナ広場では、跪いてたわしで床を磨いているユダヤ人の像。
有刺鉄線に繋がれて、地面にはいつくばっている姿・・、何度見ても憤りを感じます。 -
「戦争とファシズムへの戒めの記念碑」、「暴力の門」の前には客待ちのフィアカーが。
-
アルベルティーナ宮殿の素晴らしい彫像。
騎馬像はフランツ・ヨーゼフ1世像。 -
王宮の方に向かいます。
角の建物は「オーストリア演劇博物館」 -
見覚えのある広場、ヨーゼフ広場。
2年前、「第三の男」の足跡を探してヨーゼフ2世の騎馬像の正面の宮殿を訪れたのでした。 -
その時の写真がこれ。
建築様式で言うと、女性が建物の柱を支えていますから「カリアティート」ですね。
今日はアウクスティーナー教会を訪れます。
ヨーゼフ2世騎馬像のこちら側に入り口はあるはずです。 -
アウクスティーナー教会は王宮と繋がる教会ですが、入り口が判り辛い。
この教会では宮廷付属の教会として、ハプスブルク家の多くの儀式が執り行われました。
マリアテレジアとフランツ1世、その娘マリーアントワネットも、マリー・ルイズとナポレオン1世も、またフランツ・ヨーゼフ1世とエリーザベトもここで結婚式を挙げたのです。
そんな華やかな儀式が催行されたとは思えない、意外と質素な教会なので驚きました。 -
この教会の中で最も印象的だったのはこの白い大理石の豪華な彫刻。
マリア・テレジアの娘、マリア・クリスティーナのお墓です。 -
このお方も気になりました。どなただろう?
カール1世(1887-1922)、最後のオーストリア皇帝です。
大伯父フランツ・ヨーゼフ1世の没後即位したものの、在位期間が2年弱と短く、また軍からも重用されていなかったため、歴史舞台では影の薄い存在でした。
皇帝即位に際しても紆余曲折がありました。
大伯父フランツヨーゼフ1世の皇位継承者、息子のルドルフ皇太子がマイヤーリンク事件で謎の死を遂げ、
次の後継者フランツヨーゼフの甥のフェルディナント皇太子がサラエボ事件で暗殺され、
フェルディナントの弟でカールの父であるオットー・フランツが早世したため、
全く予定していなかったカールが皇帝の座に就くといういきさつがありました。 -
第一次世界大戦敗戦後、オーストリア共和国へと政権は移り、カール1世とその妻ツィタは、マディラ島へ流され、1922年失意のうちに亡くなりました。
しかしキリスト教への信仰心は篤く、人々に対しても優しい心の持ち主だったようです。 -
2003年、ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世は、カトリック教会への篤い信仰心の持ち主であったカール1世を、20世紀の国家元首としては初めて「福者」として認定し、2004年にサン・ピエトロ広場で列福式が執り行われました。
福者:キリスト教、カトリック教会において徳と聖性が認められ、聖人に次ぐ福者(西: Beato)の地位に上げられることをいう。(Wikiより) -
アウクスティーナー教会の地下には、ハプスブルク家の納骨堂があり歴代の心臓が眠っていると聞いておりました。
今回ここを訪れた理由の一つはこれを見たいと思ったからでしたが、予約しなければならないようです。しかも日曜日のみ。
ここでも情報収集不足を露呈してしまいました。
残念ながら、これが見学できないのなら仕方がない、次へいきましょう。
1730年に造られたパイプオルガン。 -
この後、世界一美しい国立図書館を見学したのですが、長くなりましたのでこの項は別途作成いたします。
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プルンクザールを出たら、なぜだかスイス宮の中庭に入っていました。
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中庭には大勢の人。王宮のツアーの集合場所か何かでしょうか。
写真には見えませんが、この手前にウィーン少年合唱団が美しい歌声を聞かせてくれる王宮礼拝堂があるのです。 -
「スイス宮の門」。
1552年、皇帝フェルディナンド1世によって建てられたもので、王宮の中で最古の建築。
門の名前は王宮の警備にあたっていたスイス衛兵に由来するそうです。
ハプスブルク家はスイスが発祥の地でしたね。 -
スイス宮の門の天井。
紋章のようです。 -
こちらは広場側のスイス宮の門。
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門をくぐると広場にはフランツ2世像(最後の神聖ローマ皇帝、オーストリア皇帝としてはフランツ1世)。
像の後ろはアマリア宮です。 -
フランツ2世像。
ブルク門に刻まれている文字「1824年にオーストリア皇帝フランツ1世となった」と同人物。 -
工事中でカバーがかかっている宮殿は宰相宮。
1723年にカール六世の命によって建てられ、1806年に神聖ローマ帝国が消滅するまで全ての官庁がここに入っていたため、宰相宮という名がつけられました。 -
フィアカーが通る。
宰相宮の中を通って、ミヒャエル広場へ出ます。 -
ミヒャエル宮の入り口にはおなじみのヘラクレスの像。
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ヘラクレス像の左側にはネプチューン(?)の泉。
迫力がありますね。
第三の男にも出ていました。 -
ミヒャエル広場の王宮の向かいにはロースハウス。
徹底して装飾を省いた何の変哲もない建物。
あまりにも周りと違うため、当時は非難ごうごうだったとか。 -
スペイン乗馬学校の前を通って再度広場の方に。
乗馬をやっている友人のために、パンフレットをゲットすることを忘れないように。 -
新王宮と英雄広場。
今はのどかに犬の散歩をさせている人がいますが、1938年、新宮殿のあのバルコニーからヒトラーがアンシュルスの演説をしたのです。
そしてこの広場には熱狂する何十万という群衆が詰めかけて、ヒトラーを歓迎したのでした。 -
新王宮の前に立つ騎馬像は、ベルベデーレ宮殿のプリンツ・オイゲン公。
美しい図書館プルンクザールでも存在感を見せてくれました。 -
そしてこちら側の騎馬像はカール大公
ナポレオンとの戦争などで活躍した軍人。
日本で言う水戸黄門さまのような存在でしょうか。 -
ホーフブルク王宮の入口ブルグ門。
「FRANCISCVS. I. IMPERATOR. AVSTRIAE. MDCCCXXIV.」
と刻まれています。
これは「1824年にオーストリア皇帝フランツ1世となった」という意味らしいです。
それまで神聖ローマ皇帝であったフランツ2世は(在位1792-1806)は、ナポレオン戦争に巻き込まれ、神聖ローマ皇帝の称号を放棄して最初のオーストリア皇帝フランツ1世となったのでした。
ここに神聖ローマ帝国は消滅してしまいます。 -
ブルク門を出て、リンク通りに出ました。
これからこの赤いウィーンのトラムD号線で移動します。
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この旅行記へのコメント (2)
-
- mistralさん 2019/05/06 19:13:26
- 健脚なお仲間と。
- himmelさん
こんばんは。
令和元年、お初のコメントです。
この連休は長崎から五島列島へ行っておりました。
ウィーンの街歩き、懐かしく、また有名な建築物が続々と登場して
楽しませていただきました。
それにしましてもお三人は健脚でらっしゃいます。
朝ご飯はちょっとそこのナッシュマルクトまで。
そこまでと言ってもオペラ座界隈から歩かれたら結構な距離。
旅をするには、しかも三週間の長期の、健康でなければいけないことが
痛感されますね。
メダイヨンハウス、マジョリカハウスなどなどオットー・ヴァーグナーの
建築物をかつて巡りました。
それでもバテバテでしたのに、当日のご予定はかなり盛りだくさん!
このあともまだまだ旅は続くのですね。
期待しております。
mistral
- frau.himmelさん からの返信 2019/05/07 20:49:32
- RE: 健脚なお仲間と。
- mistralさん、こんばんは。
令和初のご旅行は、長崎から五島列島でしたか。
まもなく中身濃いの旅行記が拝見できますね。
ウィーンって何度行ってもいいですね。
健脚だなんてとんでもありません。
72時間乗り放題チケットを持っていましたので、意外と歩いていません。
私が一番ヘタレなので、すぐ、電車に乗ろう!って言いだしますから・・。
でもウィーンの街並みって建築物を見ながら歩いていたら飽きませんね。
ホテルからナッシュマルクトまでの道のり、地下鉄で一駅なのですが、降りたらすぐ市場ですから、あの美しい建築物は見れませんし、これは歩くしかないかな・・と。
実はあのアールヌーヴォー(ユーゲントシュティール?)の建物を眺めながら歩いているとき、本格的なアールヌーボーの愛好家でいらっしゃるmistralさんのことが頭に浮かびました。
アールヌーボー建築と言えばmistralさん・・、と反射的に・・(笑)。
はい、まだまだ旅は続きます。
ブダペスト、プラハと続きますから、アールヌーボーのmistralさんのご旅行記、参考にさせていただくかもしれません。
その節はよろしくお願いします。
himmel
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