カナダ トロントその他 (Toronto, Canada)

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思ったより長く1時間半余りCNタワーにいて、あとは30分ちょっとレイクサイドを歩く。CNタワーのすぐ向かいにあるのは野球のメジャーリーグ(MLB)、トロント・ブルージェイズ(Toronto Blue Jays)の本拠地ロジャースセンター(Rogers Centre)。世界初の可動式屋根付き多目的スタジアムで1989年にスカイドーム(SkyDome)として開場した。ブルージェイズはこの年地区優勝を遂げ、91年にはリーグ制覇、そして92年、93年はワールドシリーズ連覇と絶好調で、スタジアムもシーズン観客数400万人以上を誇ったが、経営状態は良くなく、とうとう98年に経営破綻。そして04年にブルージェイズの親会社であるロジャーズコミュニケーションズ(Rogers Communications)が買収、05年に現名称に変更した。センター内にあるルネッサンスホテル(Renaissance Toronto Hotel)には試合を観戦できる部屋もある。日本の福岡ドームは可動式屋根、試合観戦可能なバーの存在など、コンセプト面・設計面で大きな影響を受けていると云われている。収容人数は野球やアメフト開催時は5万人強だが、イベント形式によっては7万人近くを収容した実績もある。ガイドツアーもあるそうだが、今回は時間が合わず参加できなかった。

スタジアムを南にレイクサイドに進むと、ラウンドハウスパーク(Roundhouse Park)があり、沢山の機関車や鉄道車両が展示されている。ここはもともとはジョンストリートラウンドハウス(John Street Roundhouse)と云う扇形庫(Roundhouse)が1929年から31年に掛けて建てられたところで、97年に公園となった。鉄道博物館やビール醸造所も併設されており、鉄道ファンには堪らないところ。

ラウンドハウスパークを過ぎて南に5分余り歩くとハーバーフロントセンター(Harbourfront Centre)。オンタリオ湖(Lake Ontario)畔に広がるトロントの港湾地区。76年から再開発が始まり、市民憩いの場でかつ、トロント観光スポットの一つとなっている。気候のいい季節には様々な野外イベントが開催されるほか、冬にはスケートリンクが設置される。また、向かいのトロントアイランド(Toronto Island)に渡るフェリーのターミナルも近くにある。湖に停泊していた帆船カジャマ丸(Kajama)は1930年にヴィルフリード(Wilfried)と云う名で竣工し、ドイツのハンブルグ(Hamburg)を母港として貨物船として使われていた。60年にオーナーが代わり、彼の家族の名前から今の名前が付けられた。その後、99年になってオンタリオ湖にやって来て、現在は様々なイベントに利用されている。

オンタリオ湖は五大湖の中の最小の湖だが、地球上では14番目にでかい。日本の四国とほぼ同じ大きさ。水深は最も深い場所で244mある。湖の北側はカナダ、南側はアメリカのニューヨーク州で、沿岸の町はトロントの他、カナダ側はキングストン(Kingston)、ハミルトン(Hamilton)、アメリカにはロチェスター(Rochester)がある。主な流入河川はエリー湖(Lake Erie)から流れてくるナイアガラ川(Niagara River)でナイアガラ滝(Niagara Falls)を流れ落ちてくる。流れ込んだ水は北東のセントローレンス川(Fleuve Saint-Laurent)に流れ出し大西洋に注いでいる。オンタリオ湖の名前は、イロコイ族(Iroquois)の言葉で「美しい湖」または「輝く水」に由来する。カナダのオンタリオ州は、この湖の名にちなんで名付けられた。

このユニオン駅の南側ではトロント市電(Toronto streetcar)を見掛ける。トロントの市電は北米最大の規模で総延長は83㎞に及ぶ。最初の開通は1861年と古く、1990年代に入っても延伸や再開業が行われ、21世紀に入っても路線の再敷設や集電装置のパンタグラフ転換が行われている。
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ユニオン駅に戻り、11時のUP Expressで空港へ。預けた荷物を回収し、今度はスムーズにスーツケースをチェックインできた。現地時間の午後1時40分、AC01便は予定通り離陸。日付変更線を越え、翌日午後3時半前、予定より早く羽田国際空港に着陸した。

以上