2019/04/17 - 2019/04/17
659位(同エリア724件中)
ちふゆさん
19年4月半ばを過ぎ、ジャマイカ(Jamaica)での任期2年を折り返したところで、約13ヶ月ぶりに一時帰国で日本へ。日本とジャマイカとの間には直行便がないため、アメリカかカナダで乗り継ぐ必要があり、今回利用したのはカナダのトロント(Toronto)経由のエアカナダ(Air Canada)便。エアカナダはカナダのフラッグキャリア(flag carrier)。国営のトランスカナダ航空(Trans-Canada Airlines, TCA)として1936年4月に設立され、39年から運航を開始。64年に現社名に変更、88年には民営化。00年にはカナダで2番目に大きな航空会社「カナディアン航空(Canadian Airlines)」を買収し、世界で12番目に大きな商業航空会社となった。スターアライアンス(Star Alliance)に加盟しており、全日本空輸(ANA)とコードシェア便を運航している。日本には比較的早くから乗り入れ、中部国際空港セントレア(Chubu Centrair International Airport)開港前の名古屋空港(Nagoya Airport)からもカナダへの直行便を飛ばしていた。
午後の2時前、私の住んでいるキングストン(Kingston)を飛び立つ。この路線で使われているのはエアバス社(Airbus)のA319。120~160席の小型ジェット旅客機でエアバス社のナローボディ機であるエアバスA320ファミリーの1つであり、A320の短胴型。日本の航空会社では運航されていない。キングストン港からキングストンの町を見下ろしながら高度を上げ、空港に続く陸繋砂州(トンボロ(Tombolo);陸地と島とを連結する砂州)のパラセオーズ(Palisadoes)を過ぎるとカリブ海上空で北に進路を変え、キューバを横切り、アメリカ東岸を北上する。残念ながら雲が多く、景色は余り見えなかった。やがてアメリカ大陸上空に入り、オンタリオ湖(Lake Ontario)を横断してトロントピアソン国際空港(Toronto Pearson International Airport)に約30分遅れの夜8時前に到着。
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カナダ(Canada)は10の州と3の準州を持つ連邦立憲君主制国家。イギリス連邦加盟国であり、英連邦王国のひとつ。北アメリカ大陸北部に位置し、アメリカ合衆国と国境を接する。首都はオンタリオ(Ontario)州のオタワ(Ottawa)。国土面積は世界最大のロシアに次いで広い。
北部ユーコン準州(Yukon Territory)には26,500年前から人類が住んでいたが、文明が形成されることはなかった。町としての発展は17世紀にヨーロッパからの移民が始まってから。フランス系住民とイギリス系住民が争いを繰り返しながら1867年にイギリスの自治領となり、1931年に完全に独立した。英語とフランス語の両方を公用語とし、ケベック(Quebec)州を中心にフランス系住民が25%程度を占めている。
日本における漢字表記は「加奈陀」であり、「加」と略される。国名はセントローレンス川(St. Lawrence River)流域イロコイ族(Iroquois)の「村落」を意味する語「カナタ(kanata)」に由来する。初めて「Canada」の名が使われたのは1791年。
ヨーロッパ系白人が75%以上を占めており、キリスト教徒が同様に3/4以上を占め、その中ではカトリックが半数以上で、プロテスタントの力が政治的にも文化的にも強い影響力を持っているお隣のアメリカとは異なる。同性婚が認められており、世界で最も簡単に同性結婚をすることが可能な国と云われている。
私がカナダを訪れるのは8回目。過去、ナイヤガラ滝(Niagara Falls)に2回、バンクーバ(Vancouver)にも2回、アメリカのデトロイト(Detroit)の川向こうの町ウィンザー(Windsor)とカルガリー(Calgary)、そして今回の経由地であるトロントにそれぞれ1回行ったことがある。
トロント(Toront)はオンタリオ州の州都で、都市圏人口は600万人を越えるカナダ最大の都市で、北米でもニューヨーク(New York)、ロサンゼルス(Los Angeles)、シカゴ(Chicago)に次ぐ4番目の大都市。ちなみにカナダの都市圏人口で100万人を越えているのはその他、モントリオール(Montreal)の400万人、バンクーバーの250万人、カルガリーの140万人、エドモントン(Edmonton)の135万人とオタワの133万人。カナダ経済の商都であり、国内企業の本社や多国籍企業が多く入っており、世界第6位の規模を持つトロント証券取引所(TSX)がある。野球のメジャーリーグ(MLB)のブルージェイズ(Blue Jays)始めアイスホッケー、バスケット、アメフト、サッカーなどのプロスポーツの本拠にもなっている。犯罪発生率は低く、街は清潔で、人々の生活水準も高いが、反面物価も高い。近年の総合世界都市ランキングでは世界14位。
この辺りには紀元前1500年前に先住民ヒューロン族(Huron)が定住していた。トロントという地名は、このヒューロン族の言葉で「人が集まる場所」を意味する言葉に由来すると云われていたが、現在では同じく先住民族のモホーク族(Mohawk)の言葉で「水の中に木が立っている場所」を意味する「tkaronto」を由来とする説が有力である。1793年にイギリス国王ジョージ3世(George III)の王子ヨーク・オールバニ公フレデリック・オーガスタス(Prince Frederick Augustus, Duke of York and Albany)の名前からヨーク(York)と命名されて町が設立され、1834年に現在の名称となった。短い期間だが2回連合カナダの首都でもあった。
気候はカナダの中では穏やかで、夏は暑く湿度があり、冬は一般的に寒いが、カナダ北部やアメリカ北西部の内陸と比べると温暖。四季がはっきりしているが、日々の気温に差があり、冬の寒い時期は特に気温差が大きくなる傾向にある。
私は2回目の訪問であるが、13か月前のジャマイカ赴任時のオーバーナイトトランジットで1泊しただけで、空港しか知らない。その空港は正式にはトロントピアソン国際空港(Toronto Pearson International Airport)と云い、カナダ最大の国際空港で05年のデータでは世界の空港で29番目の乗降客だった。1939年にマルトン空港(Malton Airport)として開港。1960年にトロント国際空港(Toronto International Airport)に改称、さらに84年にオンタリオ州出身の首相レスター・B・ピアソン(Lester Bowles Pearson)にちなみ、現名称に再度変更された。3300mを越える2本を含む5本の滑走路を持つ。現在は04年に供用され07年に拡張されたターミナル1と91年供用開始のターミナル3があるが、20年にはターミナル1に統一される予定。
到着後、ホテルへのシャトルバスを利用してコンフォートイントロントエアポート(Comfort Inn Toronto Airport)に泊まったのだが、結構シャトルバス乗り場で待たされた。で、ホテルに着いてから分かったのだが、このシャトルバス、定期的に運行してるものだとばかり思ってたら、空港でのピックアップはOn Demandだった。つまり呼ばなきゃ来てくれなかったんだ。たまたま他に呼んでくれた客がいて良かった~。しかし、WiFiでしか利用できない携帯(スマホ)しか持ってない観光客にはそれは辛いよな。公衆電話で掛けろと云われても使い方分からんし・・・
CNタワーへ続く
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