2019/04/19 - 2019/04/19
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belleduneさん
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津軽富士見湖(廻堰大溜池)も架かる「鶴の舞橋」は、全長300mの木造三連太鼓橋です。古記のよると、この溜池は岩木山を水源とする白狐沢からの自然流水の貯水池だったということです。万治3年(1660)に4代藩主津軽信政公が樋口権右衛門を廻堰大奉行に任命し、柏村地方の用水補給のための堤防を築き、用水池としたものと記録されています。その後、豪雨、融雪など自然災害によって、元禄、寛政、文政、明治、大正と堤防が決壊し、その都度、大修理が行われてきました。この長期に亘る地域住民の献身的な努力、働きかけで、国や県による堤体、取水施設などの整備がなされ、現在の溜池となっています。貯水量は1100トン(直接灌漑面積は393ha、補給面積は6500ha)、満水面積281haと県内一の人造湖となっているそうです。また、この溜池は、周囲11kmの内、堤長4178m、堤高7mと、国内でも有数の溜池で、堤長に関しては日本一ということです。この池には豊富な種類の淡水魚(ヘラブナ、ソウギョなど15種)野鳥(コウノトリなど155種)がいます。湖畔には丹頂鶴自然公園があります。
- 旅行の満足度
- 4.0
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向こうに津軽富士が見えています。本当に大きな溜池です。この津軽富士見湖には伝説があります。次に見えるステージ内に説明がされていました。今から約600年前の春、清水城(現在の間山部落の一部である館)の城主・間山之守三郎兵衛忠勝は、数人の若武者と共に白狐沢、高山方面に狩に出かけました。昼食時に、東方向の隠里(廻堰字稲川)に煙が上がるのを見つけ、行ってみることに。行くと、そこは太右衛門宅でした。馬に水を与え、主人と談笑していると、その息女・白神姫が茶を持って現れました。忠勝はすっかり白神姫に魅せられ、1年間通い続けました。ところが、翌年、忠勝は大溜池堤傍に住んでいた豪農太右衛門の媒酌で、妙堂崎の半四郎の次女・琴姫と婚約が進み、いつしか忠勝は白神姫を忘れるようになっていました。『なんて男はこうなんでしょうか。』
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そうとも知らずに、白神姫は以前交わした約束通り、正月用の晴れ着を縫っていました。やがて出来上がった晴れ着を持って、サイカチの館の清水城目指して行きました。『こういう時の女性の気持ちはよく分かります。』
いつになく大変な人通りなので、不審に思った姫は、道ゆく人に尋ねると、この日が間山之守婚礼の日と知らされ、手にした晴れ着を落としたまま、帰る足はいつしか大溜池の畔に向かっていました。今は我が身の惨めさに白神姫は、湖の水中へと消えて行きました。その後、村人たちがいくら探しても見つかりませんでした。翌春、大溜池から清水城へ向かって湖水を渡る白竜を見た人があり、白神姫の遺恨が化身したものだと大騒ぎになりました。暫くすると、間山之守は、夜毎狂人の方になり、藩士を切り捨て、ついには愛妻の琴姫も殺してしまいました。そして、自らも城を抜け出して、大溜池に身を投じたということです。これを聞いた太右衛門とサイカチ部落の人々は、一宇を建立し、来る年毎に二人を供養しました。そして、供養の甲斐あって、それまで魚のいなかった溜池に多くの鮒や鯉がいるようになったらしい。やがてこの大溜池は津軽新田の水源地となり、戸和田神社は豊作の神として祀られています。向こうに見えるステージの中央付近で手を叩くと、ビーンビーンと反響音が聞こえます。もしかしたらこの音が白竜の鳴き声かもしれません、とありました。 -
全体図ですが、橋は入り組んだ細いところに架かっています。それでも随分長い橋です。12,4haの広い富士見湖パークとして緑豊かな公園になっています。
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鶴の舞橋の概要です。長さ300mの間に、2つのステージが100m置きにあります。橋の幅は3m、橋脚は、樹齢150年以上の材木の秋田産「ひば」の1等級を使い、その直径は30cm、親柱は樹齢400年以上の木材を使い、その直径は60~80cm。総工費は2億6千万円、工期は平成3年10月~平静6年7月で、青森県北土地改良事務所が実施しています。夜になると、橋の欄干に付いている110基の蛍をイメージした薄緑色の照明が水面に映し出されるという。いつかその夜の風情を鑑賞したいものです。
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向こうに津軽富士と呼ばれる岩木山が見えています。上の図の右側から歩き始めています。
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後ろを振り返ると広い溜池が見渡せます。
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この湖畔にも多くの桜が植えてあるので、5月のゴールデンウィークには、満開の桜が見れます。
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欄干の組み方
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第2の大ステージです。
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向こうに第1の小ステージが見えます。
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橋桁
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歩いてきた方向の橋桁
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富士見湖パークには、平成7年に、後中野集落にあった川村家の築120年の茅葺き屋根民家をここに移築して、鶴の里ふるさと館として展示してあります。内部は明治時代初期の頃の座敷、居間、土間、馬小屋、竃などが再現されています。
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平成4年に生きた丹頂鶴誘致の声が高まり、平成5年に中国黒龍江省から2羽を譲り受けて、飼育が始まったそうです。平成29年には、ここで出生した鶴の他、多摩動物園から借り受けた鶴9羽を見ることができます。檻に入れられた鶴は可哀想ですね。北海道でも、餌付けを止めるところが多いのですが...
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