北陸８名城のさくら（５）・・霞ヶ城公園（越前丸岡城）と福井城址を訪ねます。

2019/04/10 - 2019/04/10

越前丸岡城は、現存天守閣では最古の建築様式を持つ平山城で、戦国時代の天正4年（1576）一向一揆の備えとして織田信長の命により、柴田勝家の甥・勝豊により築城されています。現存十二天守のひとつで、国の重要文化財に指定されています。

霞が城（越前丸岡城）公園には、ソメイヨシノなど約400本が植栽されており、ちょうど満開でした。越前丸岡城は霞ヶ城の別名通り、春満開の桜の中に浮かぶ姿は幻想的で美しいと評判です。しかし今日は雨、残念ながら春霞はかからずです。

福井城は、徳川家康の二男・初代福井藩主・結城秀康が慶長11年（1606）に築城し、約270年間17代にわたり越前松平家の繁栄の舞台となった名城です。築城当時は高さ37mの四層五重の雄大な天守閣と三重の堀を持っていたといいます。

福井城本丸跡には、福井県庁などが建っていますが、山里口御門・御廊下橋が復元され、御本城橋・天守跡・内堀・石垣などが良く残り、往時を偲ばせてくれます。福井城址のソメイヨシノは散り始めで、水面に花弁が浮かび、お堀と石垣と桜のコラボは見事でした。

エリア 福井市(福井)

霞ヶ城公園（越前丸岡城）の案内図です。
丸岡城は「日本100名城、さくら名所100選」に選定されています。

「霞が城公園」には、ソメイヨシノなど約400本が植栽されています。

オオシマザクラです。

ソメイヨシノです。

ヤエベニシダレです。

満開のソメイヨシノと「越前丸岡城天守閣」です。

現存天守閣では最古の建築様式を持つ平山城です。

天守台の石垣は、自然石をそのまま積み上げる「野面積み」のカーブする石積みです。

天守閣は２重３階の望楼型構造です。

「石製の鯱」です。
昭和23年（1948）の福井震災で屋根から落下し、使用されなくなった「石鯱」が展示されています。

天守閣の１階です。

狭間からの眺望です。

「現存十二天守」の位置と国宝・重文指定について。

越前丸岡城のジオラマです。

丸岡城の歴代藩主です。

１階から２階への「登り綱の付いた急な階段」です。

天守閣の２階です。

屋根は全部「石瓦」で葺かれています。
土瓦では厳しい寒さに耐えきれず割れてしまうため、石でつくった石瓦が用いられています。

福井空港方向の眺望です。

２階から３階への「登り綱の付いたさらに急な階段」です。
3階から撮った写真です。ほぼ絶壁です。さすがに怖かったです。

天守閣の３階です。

天守閣３階の望楼からの眺望です。
天守閣の前庭を見下ろしています。

白山連峰方向の眺望です。

福井市方向の眺望です。

人柱にされたお静の慰霊碑です。
「堀の藻刈りに降る雨は いとしお静の血の涙」という俗謡が伝えられています。

福井城本丸の復元図です。
福井城は「続日本100名城」に選定されています。

福井城の内堀西側です。
福井城址の桜は、ほとんどがソメイヨシノで、散り始めでした。

内堀の桜は散り始めで、水面に花弁が浮かびます。

内堀西側の石垣です。

福井城の本丸南西隅には「坤櫓（ひつじさるやぐら）」が建っていました。

福井城の内堀南側です。

内堀南側の石垣です。

水面に浮かぶ桜の花弁が織りなす「花筏（はないかだ）」にはちょっと早いですが綺麗でした。

福井城の「御本城橋」です。

「瓦御門の石垣」です。

福井城の本丸南側の石垣です。

福井城本丸跡に建つ「福井県庁・県議事堂」です。

福井藩初代藩主の「結城秀康の銅像」です。
徳川家康の次男として誕生、豊臣秀吉の養子に出され「秀康」に、結城晴朝の養子となり結城家を相続、関ヶ原の戦いでは上杉に備え宇都宮城を守る、越前一国68万石を拝領し福井城を築城、福井藩初代藩主に、34歳で若き生涯を閉じています。

福井城の本丸北西隅に天守跡があります。

天守跡と桜のコラボです。

天守台は２段構造になっており、下段に天守櫓台・福の井・通路が、上段に天守閣台・控天守台がありました。

福井城の天守閣台です。
高さ約30mの四層五階望楼型の天守が聳えていました。

天守閣台から見た「福井県庁・県警察本部」です。

福井地震で一部が崩壊した、控天守台石垣です。

天守台の下の段には、「福の井」という井戸が残っており、この井戸が「福井」の語源の由来となったといいます。

復元された「福の井」です。

復元された「山里口御門」です。

「山里口御門」は、櫓門と棟門で構成される枡形門です。

復元された「御廊下橋」です。

「御廊下橋」と「山里口御門」です。