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 平成30年3月26日(月) 岡山市内のビジネスホテルを8時30分にチエックアウトして、国道180号を車で西北西に走った。最初に訪れたのは、小高い丘に建てられた吉備津彦神社である。大吉備津彦命という神様を祀る由緒ある神社で、厳かで立派な社殿を擁していた。大吉備津彦命は「桃太郎」のモデルだそうだ。<br />次に訪れたのは、吉備津彦神社から車で約10分のところにある吉備津神社。石段を登り、荘厳な国宝の本堂・拝殿を参拝した。参拝後本殿から続く400mの回廊を、麓までゆっくりと歩いた。麓には寺院があり、手をあわせた。麓の池に満開の桜が映ってとても綺麗だ。<br /> 吉備津神社の後、秀吉の水攻めで有名な備中高松城址を経て、日本三大稲荷の最上稲荷まで車を走らせた。この稲荷は京都の伏見稲荷のような神社ではなく、日蓮宗のお寺だった。本堂左にある入口から本堂内に入って参拝した。初詣など参拝者が多いときには麓の大きな駐車場に車を置かなければいけないが、シーズンオフだったので、土産物店が並ぶ門前よりも上に車を置くことができた。<br />その後、最上稲荷から車を十数分走らせ、龍泉寺という寺に着いた。日蓮宗最上教総本山で結構有名な寺院で、広島県など他県からの参拝者も多いようだ。寺の横には八大龍王を祀る龍王池があり、寺の本堂の入口の上に龍の彫り物があった。本堂の上の空には、偶然にも「龍のような雲」が見え、とても不思議な気がした。<br />龍泉寺のある山を下りて、足守の町に入った。明治以降、急速に失われた貴重な城下町の風景が今もなお色濃く残っている。歴史的、文化的資料も多いため県の町並み保存地区に指定されており、大阪の適塾を開いた緒方洪庵の誕生地でもある。しかし、月曜日のためか備中足守まちなみ館は休館。町並みを歩いている人はほとんどいなかった。町並みに飾られた雛飾りを撤収して歩く人たちと出会い、足守の町についての昔話を聞いた。<br />足守の町並みを出て、国道180号をさらに西に走って、総社宮に到着した。総社宮は総社市の中心部にあり、総社市の名前の由来となった神社である。駐車場に車をおき、庭園を右に見ながら屋根のある通路を本堂に向った。古代様式の庭園はなかなか立派で、後楽園築造の参考にされたそうだ。境内の池のほとりの小さな祠でじっと手をあわせている女性がいた。<br />国道180号をさらに西に進み、国道486号に入り、高梁川を渡り、本陣のあった矢掛を経て、井原市にある真言宗の寺院の嫁いらず観音院に到着した。小さなお寺であるが、737年に名僧行基菩薩によって開基と伝えられ、行基自作の十一面観音を本尊として祀ってある。ご利益は、「年老いた人が嫁の手を煩わせることなくいつまでの健康な生涯を全うできる」そうだ。入口に白い観音様が建っており、寺の裏山には石仏巡りの道があって、10数分で一周できた。寺の前の田んぼには、こっけいな仕草のかかしが何体かあった。<br />嫁いらず観音院を後に、広島県福山市に入り、福山東インターから中国道を通って帰宅を急いだ。1日で吉備路の神社3、寺院3をめぐった。何かご利益があるかも。<br />

吉備路の神社仏閣をドライブ、3社・3寺を巡る。

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2018/03/26 - 2018/03/26

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夢追人さん

 平成30年3月26日(月) 岡山市内のビジネスホテルを8時30分にチエックアウトして、国道180号を車で西北西に走った。最初に訪れたのは、小高い丘に建てられた吉備津彦神社である。大吉備津彦命という神様を祀る由緒ある神社で、厳かで立派な社殿を擁していた。大吉備津彦命は「桃太郎」のモデルだそうだ。
次に訪れたのは、吉備津彦神社から車で約10分のところにある吉備津神社。石段を登り、荘厳な国宝の本堂・拝殿を参拝した。参拝後本殿から続く400mの回廊を、麓までゆっくりと歩いた。麓には寺院があり、手をあわせた。麓の池に満開の桜が映ってとても綺麗だ。
 吉備津神社の後、秀吉の水攻めで有名な備中高松城址を経て、日本三大稲荷の最上稲荷まで車を走らせた。この稲荷は京都の伏見稲荷のような神社ではなく、日蓮宗のお寺だった。本堂左にある入口から本堂内に入って参拝した。初詣など参拝者が多いときには麓の大きな駐車場に車を置かなければいけないが、シーズンオフだったので、土産物店が並ぶ門前よりも上に車を置くことができた。
その後、最上稲荷から車を十数分走らせ、龍泉寺という寺に着いた。日蓮宗最上教総本山で結構有名な寺院で、広島県など他県からの参拝者も多いようだ。寺の横には八大龍王を祀る龍王池があり、寺の本堂の入口の上に龍の彫り物があった。本堂の上の空には、偶然にも「龍のような雲」が見え、とても不思議な気がした。
龍泉寺のある山を下りて、足守の町に入った。明治以降、急速に失われた貴重な城下町の風景が今もなお色濃く残っている。歴史的、文化的資料も多いため県の町並み保存地区に指定されており、大阪の適塾を開いた緒方洪庵の誕生地でもある。しかし、月曜日のためか備中足守まちなみ館は休館。町並みを歩いている人はほとんどいなかった。町並みに飾られた雛飾りを撤収して歩く人たちと出会い、足守の町についての昔話を聞いた。
足守の町並みを出て、国道180号をさらに西に走って、総社宮に到着した。総社宮は総社市の中心部にあり、総社市の名前の由来となった神社である。駐車場に車をおき、庭園を右に見ながら屋根のある通路を本堂に向った。古代様式の庭園はなかなか立派で、後楽園築造の参考にされたそうだ。境内の池のほとりの小さな祠でじっと手をあわせている女性がいた。
国道180号をさらに西に進み、国道486号に入り、高梁川を渡り、本陣のあった矢掛を経て、井原市にある真言宗の寺院の嫁いらず観音院に到着した。小さなお寺であるが、737年に名僧行基菩薩によって開基と伝えられ、行基自作の十一面観音を本尊として祀ってある。ご利益は、「年老いた人が嫁の手を煩わせることなくいつまでの健康な生涯を全うできる」そうだ。入口に白い観音様が建っており、寺の裏山には石仏巡りの道があって、10数分で一周できた。寺の前の田んぼには、こっけいな仕草のかかしが何体かあった。
嫁いらず観音院を後に、広島県福山市に入り、福山東インターから中国道を通って帰宅を急いだ。1日で吉備路の神社3、寺院3をめぐった。何かご利益があるかも。

旅行の満足度
4.0
観光
4.0
ホテル
4.0
交通
4.5
同行者
カップル・夫婦(シニア)
一人あたり費用
1万円 - 3万円
交通手段
自家用車 徒歩
旅行の手配内容
その他

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  • 岡山市中心部から車で30分あまり、吉備津彦神社に参拝。

    岡山市中心部から車で30分あまり、吉備津彦神社に参拝。

  • 吉備津彦神社の本殿。桃太郎伝説の大吉備津彦命を祀る。

    吉備津彦神社の本殿。桃太郎伝説の大吉備津彦命を祀る。

  • 吉備津神社の石段。

    吉備津神社の石段。

  • 国宝の吉備津神社本殿。

    国宝の吉備津神社本殿。

  • 本殿から続く400mの回廊を歩く。

    本殿から続く400mの回廊を歩く。

  • 吉備津神社の麓にある寺院。

    吉備津神社の麓にある寺院。

  • 寺院の山門。

    寺院の山門。

  • 吉備津神社の麓にある大きな枝垂桜。本殿も見える。

    吉備津神社の麓にある大きな枝垂桜。本殿も見える。

  • 枝垂桜が池に浮かぶ。

    枝垂桜が池に浮かぶ。

  • 最上稲荷の本堂。

    最上稲荷の本堂。

  • 最上稲荷境内を歩く。

    最上稲荷境内を歩く。

  • 龍泉寺本堂屋根裏の龍の彫り物。

    龍泉寺本堂屋根裏の龍の彫り物。

  • 龍泉寺本堂の上には「龍の雲」が現れる。

    龍泉寺本堂の上には「龍の雲」が現れる。

  • 龍泉寺にある龍王池。

    龍泉寺にある龍王池。

  • 八大龍王を祀る龍王池。

    八大龍王を祀る龍王池。

  • 龍泉寺境内の仏像と、可愛い干支の石像。

    龍泉寺境内の仏像と、可愛い干支の石像。

  • 石守にある小さな公園の池。

    石守にある小さな公園の池。

  • 旧石森藩の侍屋敷跡。

    旧石森藩の侍屋敷跡。

  • 総社宮の廊下と池。

    総社宮の廊下と池。

  • 嫁いらず観音院本堂と、左に観音様。

    嫁いらず観音院本堂と、左に観音様。

  • 寺の裏山には石仏巡りの道。

    寺の裏山には石仏巡りの道。

  • 寺の前の田んぼには、こっけいな仕草のかかし。

    寺の前の田んぼには、こっけいな仕草のかかし。

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