2019/03/10 - 2019/03/10
384位(同エリア572件中)
worldhusiastさん
- worldhusiastさんTOP
- 旅行記299冊
- クチコミ163件
- Q&A回答16件
- 790,039アクセス
- フォロワー81人
個人的にモロッコで一番気に入ったメディナ(旧市街)はフェズ!
フェズのメディナは大きく二つあり、
南西にある小さな区画フェズ・エル・ジェディドと
本丸のフェズ・エル・バリ。
一筆書きのようにして散策が楽しめるので
メディナ初心者でも楽に見回ることができると思います。
タンネリ・ショワラに行くけど買い物予定のない人は
見学代のチップが交渉となるので、
少額のディルハム紙幣を用意しておきましょう。
★
今回立ち寄ったスポットのまとめ (個人的3つ星評価)
<フェズ・エル・ジェディド>
王宮 ★★
メッラハ ★★
スマリン門 ★
スーク ★★
<フェズ・エル・バリ>
ブー・ジュルード門 ★★★
ブー・イナニア・マドラサ ★★
ネジャーリン広場 ★
ネジャーリン・フンドゥーク ★★
ザウィア・ムーレイ・イドリス廟 入場禁止
アッタリーン・マドラサ ★
タンネリ・ショワラ ★★★
カラウィン・モスク 入場禁止
サファリーン広場 ★
テンチュリエ・スーク ★
ルシーフ広場 ★★
- 旅行の満足度
- 4.5
PR
-
フェズ旧市街の地図を用意しました。
細い道が多すぎてさすがに対応しきれず・・・
メインの道だけしか書きませんでした。
赤い点線は城壁、青は道(細いのは路地)です。
7と23は白い文字でわかりにくくてすみません。
番号順に歩くと概ね一筆書きができます。
下の写真の番号は地図に対応しています。
では出発進行ー! -
10:19
まずはフェズ・エル・ジェディドから歩いていきます。
王宮の南側にバス停がありました。
写真右奥に王宮の正門がすでに見えています。 -
1
バス停から歩いて7-8分くらいで
最初の見所、王宮の正門に到着。
王宮といっても普段は使用されておらず
国王がフェズに来た時に使用される程度だとか。
13世紀に興ったマリーン朝がフェズを首都にしており
その際のスルタンが住んだ場所です。
観光でできることは、ここから門を見るのみ。
近寄ってディテールを観察するのはOKです。 -
2
王宮のすぐ隣はメッラハというモロッコ最古のユダヤ人街。
こちらは大通りですが、趣ある雰囲気になっています。
地区内にはユダヤ人墓地や
いかにも古い時代っぽい、独特のカラーセンスによる内装の
シナゴーグ(ユダヤ教礼拝所)(Synagogue Ibun Danan)もあります。 -
3
スマリン門。
ここから中がフェズ・エル・ジェディドです。 -
4
モロッコのメディナはどこも現役のスーク(商店街)になっています。
ここは入ってしばらくは服屋さんが続きます。
写真に見える塔はモスク(イスラム教礼拝所)のミナレット。
アザーン(礼拝の合図)を流す塔です。
El Hamra Mosque -
このように服のスークが続きます。
-
5
そのまま道なりに歩くとあっという間に
フェズ・エル・ジェディドはおしまい。
城壁の外に出ちゃいました。
この通りはAbu Bakr Ibun Al-Arabi通り。
正面の城壁の中は学校になっているようです。
この景色が見えたら写真奥(右)の方に進みましょう。 -
6
やがてこのような門が見えてきます。
Bab chemsというそうです。
左の門をくぐって進むと広場のようなところにでます。
その先に進むと・・・ -
7
11:22
ブー・ジュルード門がお目見え!
20世紀になって建設された、フェズ最大の門。
ですが、そこまで巨大!というわけではありません。
昼前ともあればとにかく人も車がひっきりなしに行き来しており、
人があまり映らないように撮れたこの写真は奇跡!
道路標識が入っちゃうのがアレですが・・・
ブー・ジュルード門 ★世界遺産★ -
8
ブー・ジュルード門から入ったところ。
ここで二つの通りに分かれます。
正面のほうに進むとタラア・セギーラという通り、
左奥テラスの家の近くで左に曲がり
細い路地を抜けるとタリア・クビーラという通りに出ます。
後者の方が観光名所沿いになるので
今回はここで左折しまーす。 -
9
細い路地を抜けて、タラア・クビーラの通りにでました。
メインの通りだけあって、そこそこ広い道。 -
お皿を壁にはりつけて販売!
-
10
11:34
すぐにブー・イナニア・マドラサがあります。
マドラサとは、神学校のこと。
マリーン朝のブー・イナニア王によって建てられたものです。
ブー・イナニア・マドラサ ★世界遺産★
MAD 20(10人以上 MAD15/人)
トイレ MAD 2 -
2階建てになっており、
中庭を囲む建物は学生や先生の宿舎となっていました。
観光客は1階の中庭と1部屋のみ入れます。
当時最大ということですが、
中は比較的こぢんまりした印象。 -
礼拝所には入れませんが、
遠巻きにミフラーブ(メッカの方向を示すくぼみ)が見えました。
ちょうど並ぶようにアーチが造られています。
計算されているんですかね。 -
イスラム圏でよく見る
超絶技巧職人による細かな彫刻。
少し古びていますが、彫刻の美しさは伝わってきます。 -
11
写真だとわかりづらいのですが、
このあたりから下り坂になります。
タンネリ・ショワラの近くにある川の方に向かっていくためです。
フェズ・エル・バリの散策は
ブー・ジュルード門を起点にして
ルシーフ広場方面に向かうと比較的楽ですね。 -
ラグ屋さん。
カラフル! -
12
またミナレットが見えてきました。
Cherabliyine Mosqueというそうです。
旧市街のモスクは狭い路地のため
全景がわかりませんが
ミナレットだけは確認できます。 -
ちなみにモスクの入口。
言われなきゃ素通りしそうw
異教徒は立入できないので
素通りしても問題ないですが。 -
13
このあたりは革小物系を売るお店が多いみたい。 -
14
大通りから一本奥に入ります。
とても細い通りで、曲がり角も多く、
どこを歩いているやらわからなくなりそう。
このあたりから本格的に
フェズのメディナ観光になります。 -
15
12:21
細い路地を抜けたら、ネジャーリン広場にでました。
観光客もしっかりいて安心しますw
正面の建物がネジャーリン・フンドゥーク。
18世紀のホテルだったそうです。
大工職人のことをネジャーリンというそうで、
彼らが作った工芸品などを現在は内部で展示していました。
洗濯板、櫛、オリーブミル、ドアの内装のほか、
ルート、オーボエの一種(Ghita)、太鼓など楽器も並んでいました。
展示品よりも建物自体の方が見所かも。
縦長の小さな中庭があり、木でできた回廊で周囲を囲んでいます。
フロア部分は木目調、その間は白く塗っており、
素朴で落ち着く雰囲気になっています。
内部撮影禁止なのが残念!
ネジャーリン広場 ★世界遺産★
ネジャーリン・フンドゥーク 入場料 MAD 20 -
ネジャーリン・フンドゥークの屋上はテラスになっており
一応景色を見ることができます。
上から見たネジャーリン広場。
広場というにはなかなかに狭い! -
カラウィン・モスクも見えましたが、
やはり建物全体はわからない感じ。 -
マリーン朝の墓地と、
宿泊したホテル・レ・メリニドが見えます。
あんな丘の上にあるんですね。 -
16
12:55
細い路地に戻り、人に聞きながらたどり着いたのは
ザウィア・ムーレイ・イドリス廟。
フェズのメディナを建造したムーレイ・イドリスのお墓です。
異教徒は中には入れず、
入口からのぞき込むだけになります。
ザウィア・ムーレイ・イドリス廟 ★世界遺産★ -
通りからのぞき込めたのはこれ。
中の装飾はかなり美しいようですね。
ちなみに、人通りが多すぎて
立ち止まって撮影するのは相当困難です。 -
別の入口から。
ここが正面玄関なんですかね。
全然中は見えませんw -
17
メインの通りに戻ってきました。
このあたりはアッタリーン・スークといって
香料を売る店が多い、などとガイドブックには書いてありましたが
そんなの全然ない・・・
よくわからず。
アッタリーン・スーク(?) ★世界遺産★ -
18
13:12
メインの通りの突き当りにあるのは
アッタリーン・マドラサ。
これも14世紀の神学校です。
さっきも神学校見ましたが、こちらにも入ってみました。
アッタリーン・マドラサ ★世界遺産★
入場料 MAD 20 -
こっちの方が断然こぢんまり。
デザインは同じような感じなんですね。 -
一室に入ってみました。
天井まで細やかな装飾が施されています。 -
ここは上の階まであがれました。
個室はなかなかに狭く、
窓のないものもあり、
知らなければ牢獄と勘違いしそう・・・
というわけで、神学校はどちらか一方でいいと思います。
どちらか選べるならブー・イナニアのほうがおすすめ。 -
続いてタンネリ・ショワラに向かいます。
その周辺ではツーリスト・トラップが特に多いということで
気を引き締めないと!
トラップとは・・・
1.「テラスから見られるよ、無料で」というのは
「最後に革製品買っていってね、じゃなきゃチップ払ってね」という意味。
2.テラスによってはそもそも角度的によく見えない可能性がある
3.勝手にガイドや道案内をはじめ、後からお金を要求してくる
4.勝手にガイドや道案内をして、確かに無料だったが、
着いた先(テラスや作業場等)で高額な料金を要求される
→ 案内役と料金を分け合っているパターン
ほらほらーロバがお通りだぞー!
と、メディナの中は気を付けることが多いです。 -
タンネリ・ショワラへ続く道は
とにかく細い上、くねくねと曲がっていてわかりにくいです。
ですが、もじもじしてると自称ガイドが声をかけてきちゃうので
土地勘があるかのように(!?)
颯爽と、足早に、刻み足で進みます。
途中、タンネリ・ショワラがテラスから見られるという
お店が連続して出てくるところがあります。
ここでは、手前の方にでてくるお店には入らない方がいいとの事前情報。
というのも、タンネリ・ショワラは正方形ではなく
北の方が開けているため、うまく見えない可能性があるらしいです。 -
「テラスから見られる最後の店」と主張するお店があるのですが
無視してさらにさらに奥に進みました。
道なりに歩くと、観光客は見なくなり、
こんな細い路地になります。
大丈夫かな、、と一瞬不安になりますが、
怖がらずにそのまま進むと↓ -
どんづまりにお店がありました。
タンネリのテラスと看板が出ていますね。
よかったよかった。
入るときに主のような男性と
テラス入場についてのチップ交渉をしました。
買い物はしないんだけど、といって交渉の結果、
言い値20ディルハムのところ、10ディルハムで決着です。
タンネリ・ショワラ ★世界遺産★
タンネリ・ショワラのテラス
MAD 10(言い値 MAD 20) -
急な階段を上ると
革製品を販売するフロアがあるのですが、
一旦無視してさらに上るとテラスにでました。 -
19
これがタンネリ・ショワラ!
さっき話に出た自称「最後のテラス」のお店は写真右端にあたります。
タンネリとは、革なめし工場のこと。
動物から剥いだ「皮膚」を
腐敗したり硬くならないようにして「革」にする作業が「なめし」。
ここでは染色までしています。
すごいのが、14世紀から同じ方法でなめしていること!
その方法は・・・ -
まずは、動物から剥いだ皮を洗った後、
白っぽい液体に漬け込みます。
これによって皮が柔らかくなるそうです。
この白いのに入っているのは、なんと鳩の糞!
というわけでこの一帯は
とんでもないオイニー(臭い)がたち込めています。
そうはいっても、やや離れているので
そこまできつくはなかったです。
マラケシュでもタンネリを見に行ったのですが
至近距離だったので気絶するかと思いました・・・ -
その後、色がついた溶液に漬け込み染色します。
黄色はサフラン、緑色はミント、青色はインディゴなど、
植物から抽出したものだそうです。
絵の具のパレットのようで、十分に映(ば)えますね。 -
その後、染色が済んだら
天日干しで「革」たちに変身。
いやーすごいものを見た。。 -
タンネリ・ショワラのすぐ隣には
川が流れています。
なめし作業には水が大量に必要なので
川沿いに設置されたんですね。 -
20
14:05
来た道を引き返し
アッタリーン・マドラサの隣の区画にあるのは
9世紀に建てられたというカラウィン・モスク。
旧市街の中にしては大きく、
2,000人は収容できるというのですが
残念ながらここも異教徒は立ち入れません。
カラウィン・モスク ★世界遺産★ -
入口からチラ見すると、
確かに大きそう! -
21
14:10
カラウィン・モスクの壁沿いに歩くと、
三叉路になっているところにでます。
サファリーン広場というそうですが
広場的な感じはしません。
サファリーン広場 ★世界遺産★ -
上の写真の奥のほうから撮ったところ。
この写真の右側の通路から撮ったのが上の写真です。
この写真の左側の通路の方に進んでいきます。 -
22
そのまままっすぐ進むと
テンチュリエ・スークなる区画にでます。
テンチュリエ=染色ということで
染色職人がいるとのことですが・・・
テンチュリエ・スーク ★世界遺産★ -
そもそも訪問時は職人さんをそんなに見かけず、
この方が足元でジャブジャブやってるくらいでした。
時間帯によるのかな? -
23
14:17
ルシーフ広場に到着!
久々に開けた空間を見た気がしますw -
こちらが広場を出たところにあるルシーフ門。
というわけで、4時間くらいで
フェズのメディナ散策は終了!
プチタクシーに乗って、今回宿泊したホテル
レ・メリニドに戻ります。
プチタクシー MAD 15(妥当かなと思い言い値) -
レ・メリニドがあるのは、
さっきも見ましたが丘の上。
客室からの眺めはとてもよかったです。
が、実はホテル到着直前にあるプロムナードからでも
メディナの景色が見られちゃうんです。 -
マリーン朝の墓地(写真左の丘の上)とメディナ!
-
こっちはフェズ・エル・ジェディドの方角。
-
プロムナードからだとちょっと厳しいですが、
ホテルやマリーン朝墓地からであれば、
カラウィン・モスクと
ザウィア・ムーレイ・イドリス廟が見えます。
ザウィア・ムーレイ・イドリス廟は
三角錐の屋根だったんですね。
近くを通ったときにわからなかった大きさや建物が
ここからならわかります。 -
いい眺めを見ながら
フェズ メディナ(旧市街)さんぽ、おしまい!
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
worldhusiastさんの関連旅行記
フェズ(モロッコ) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
58