2018/09/09 - 2018/09/09
386位(同エリア1339件中)
ショコラさん
犬山城の麓の宿に泊まり、翌日は〈博物館明治村〉を訪れました。
わたしは昔の暮らしや生活様式を実際に見ることができる野外博物館の類が好きなので、犬山旅行ではぜひここも訪れたいと思っていました。
この博物館はドラマや映画のロケでもよく使われているそうで、NHKの朝ドラでもたびたび登場しています。ドラマで見た建物を目にすると、そのシーンがよみがえってきて、楽しさも倍増♪
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 高速・路線バス 新幹線
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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お宿のタクシーサービスで名鉄犬山駅へ送っていただきました。
駅前のバス停から明治村行のバスが出ています。
駅にコインロッカーはありませんが、駅事務所で荷物の預かりサービス(有料)をしているので、そこに預けてバス停へ。
★名鉄犬山駅⇔明治村 路線バス時刻表
https://www.meijimura.com/guide/access/timetable/ -
バス停の壁に「明治村」と大きく書かれているので、一目でわかります。
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バス停の前に、犬山城がデザインされたマンホールを発見。
いや、こういうのは、マンホールとは言わない? グレーチング? -
犬山駅からバスで20分ほどで明治村に着きました。
レンガの門柱がすでに明治っぽい。博物館 明治村 テーマパーク
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村内は1丁目から5丁目まであって、とにかく広い。
それで、まず正門から村営バスに乗って、一番奥の5丁目まで行き、そこから村内を見学しながら1丁目の正門までもどってくることにしました。
写真は乗ってきた村営バス。バスもレトロで、村の雰囲気にマッチしてるな。
9月に入ったばかりだけど、木々が少し色づいてきています。 -
明治村でおそらくもっとも有名な建物が、この5丁目の一番奥にあるこちら。
★帝国ホテル中央玄関
1923年築の旧帝国ホテルの中央玄関部分を移築したもの。アメリカの建築家フランク・ロイド・ライトが設計したのだそう。
絵になる堂々たる雰囲気。博物館 明治村 テーマパーク
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池を回って玄関へ。
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テラコッタには繊細な彫刻が。
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中央玄関のメインロビー。
この玄関部分は、NHKの朝ドラ(『花子とアン』『半分、青い。』『まんぷく』)でも登場していました。 -
3階まで吹き抜けになっています。
『花子とアン』では、このロビーは連子(花子の腹心の友)と九州の炭坑王・嘉納伝助のお見合いのシーンで使われました。
玄関を入って右奥のロビー(この写真だと左側の奥)が、そのお見合いの場所(ここだったのか~)。
強烈な印象を残すシーンだったので、よく覚えています。 -
『まんぷく』では、ここは福子が働く大阪東洋ホテルとしてたびたび登場していました。
実際のフロントデスクは、写真にあるように玄関を入って左側にありますが、テレビでは右側に設けられていました。
2階には喫茶室があります。
この喫茶室は、『半分、青い。』で鈴愛が小林君との初デートでお茶した場所。鈴愛が付け耳をつけてしゃべりまくったあのシーンです。
それにしても、この明り取りのされた大きな柱は、本当に美しい。 -
★金沢監獄中央看守所・監房
ここは『半分、青い。』で、鈴愛が「この建物が一番好き!」と小林君を連れていくシーンで登場しました。博物館 明治村 テーマパーク
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監獄は放射状に配されています。
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入口を入ると、
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見張所があります。
この見張所は、金沢監獄のものではなく、網走監獄にあったものを移築したとのこと。 -
〈書信室〉
囚人が手紙を書く場所。
見張所から見えるように、背を向けないつくりになっているんでしょうね。 -
監獄の配置を示した模型。
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『半分、青い』で、鈴愛はこの廊下を歩きながら、小林くんに拷問について身振り手振りで語り、思いっきり引かれるという(^^;) で、初デートで振られることに……。
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独房
のぞき穴と、食器を差し入れる穴がついています。 -
独房内の様子。
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★金沢監獄正門
博物館 明治村 テーマパーク
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金沢監獄正門の表側。
レンガ造にこのような石の帯の装飾を入れるのは、当時の洋風建築の流行だったそう。そういえば、明治村の正門もこれと同じような装飾が施されていたな。 -
眼鏡橋の上を走る村営バス。
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お昼になったので、村内(5丁目)にあるレストラン〈浪漫亭〉でランチをすることにしました。
店内は明治風の上品な雰囲気。
お客さんは多かったですが、店内は広くて、テーブルもゆったり配置されているので、わさわさした感じはありません。浪漫亭 グルメ・レストラン
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夫は〈明治のカレーライス〉を注文。
おいしかったようです。 -
わたしは〈オムライス〉。
卵ふわっふわで、たっぷりかかったトマトソースもおいしくて、あっという間に完食。
ごちそうさまでした! -
さて、おなかも満たされたので、見学再開です。
向こうの木々がちょっと色づいています。 -
村営バスがやってきました。
レンガ造りの門とレトロなバスがマッチして、いい感じ。 -
5丁目の見学を終えて4丁目へ。
右手の建物は銭湯、左手は芝居小屋です。 -
銭湯〈半田東湯〉
男湯と女湯で入口が分かれています。博物館 明治村 テーマパーク
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中に入ると番台があります。
番台の前が脱衣室ですが、たぶん実際は男湯側と女湯側を隔てる衝立か何かがあったのでしょうね。でないと、入口を分ける意味ないし。 -
奥に浴室があります。
すべて木造です。明治末期まではタイルは使われていなかったようです。 -
湯船をよく見ると、女湯側と男湯側はつながっています。
これじゃ、首までつかると向こうが見えちゃうんじゃなかろうか?? -
★芝居小屋〈呉服座〉
ここは朝ドラ『わろてんか』で、藤吉とてんが経営する〈南地風鳥亭〉として登場していた場所です。 -
内部は寄席のシーンでたびたび登場。
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芝居小屋の隣りには――
★小泉八雲避暑の家
静岡県焼津市にあったもので、夏に身を寄せていた魚屋の山口乙吉の家だそう。
読んだことはないですが、小泉八雲の作品に「乙吉の達磨」「焼津にて」などの小説があるとのこと。博物館 明治村 テーマパーク
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★工部省品川硝子製造所(旧所在地 東京都品川区北品川)
イギリスのガラス工の指導のもと、食器など日用ガラス器の製作をしていたそうです。
内部はショップとバーになっていました。博物館 明治村 テーマパーク
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★宇治山田郵便局舎
『ごちそうさん』では、この建物の前で、め以子が「通天閣」とあだ名をつけた悠太郎のことを友だちに話すシーンが撮影されています。博物館 明治村 テーマパーク
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水たまりに建物が写りこんでいました。
この郵便局は実際に郵便・貯金業務を行っています。
また、「はあとふるレター」という、投函した封書を10年後に届けてくれるサービスをしています。
やってみればよかったかな。 -
郵便局舎の内部
時代ごとにポストが展示されています。
こちらは明治4年のポスト。
上り用と下り用の2本が立てられていたそうです。 -
こちらも明治4年のポスト。
一番上の板には取り集め時刻が記されています。 -
明治20年のポスト。
上部には「POST」の文字が。
もうこの時代に英語が表記されていたのか。 -
明治41年のポスト。
現代のポストに近づいてきています。
こういうポスト、古い町並みが残っている場所で見たような。 -
郵便局員の制服。
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4丁目界隈を歩いている途中に見たSL。
★尾西鉄道蒸気機関車1号 -
機関車の内部。
夫が熱心に見ていました。 -
◆名古屋衛戍病院(愛知県有形文化財)
この建物は、朝ドラの『まんぷく』で、咲姉ちゃんが入院した真田山病院として登場。
また、『わろてんか』では、わろてんか隊が慰問した兵舎として外観が登場しています。 -
内部を見学。
薬の看板。
この「ウルユス」は、カタカナの名がつけられた最初の薬だそう(1811年発売)。
胃腸の薬だったようだけど、不思議な名前だなと思ったら、腸内を「空にする」薬効から、「空」の漢字を3つに分割して、「ウ+ル+ユ」に動詞の「ス(ル)」をつけて「ウルユス」としたんですって! なかなかユーモアがあるな~。 -
手術台
薄っぺらくて頼りないけど、形は現在のものとそんなに違わないかも。 -
1910年代のX線。
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1918年に開発された、ダイアナ号(国産)。
国内の医療用X線装置の普及に大きな影響を与え、海外にも輸出されたのだそう。 -
こんなふうに使われていたのか。
これを見ると、技師や助手が被爆しちゃいそうだけど、大丈夫だったんだろうか? -
◆歩兵第六聯隊兵舎
『わろてんか』で大阪ラジオ局の外観として登場。
内部にある事務所は、『まんぷく』の撮影に使われています。博物館 明治村 テーマパーク
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兵舎内は、当時の様子を紹介する展示がされています。
兵士の制服。
中央は階級の高い兵士の制服でしょうか。 -
ライフル銃
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兵士の食事
左が昼食、右が夕食。
こんなに少なかったの~!? -
ずらりと並んだ木製のベッド。
縦がすごく短い。当時の男性の身長はこのくらいだったのか。 -
当時の様子
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◆日本赤十字社中央病院病棟
大河ドラマ『篤姫』や、NHKドラマ『坂の上の雲』で登場したそう(ドラマ、見てないけど)。博物館 明治村 テーマパーク
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内部の様子。
立派なレリーフ。 -
長~い廊下。
片側一面ガラス張りで、日差しがたっぷり。 -
このままドラマに使えそうな病棟風景。
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◆北里研究所本館・医学館
ここは『花子とアン』で、修和女学校として登場していました。
学校内部は別のセットで撮影されていたそうだけど。博物館 明治村 テーマパーク
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村内は市電も走っています。
車両は明治43年から44年にかけて製造された本物。
今もちゃんと動いてるってすごい! -
『ごちそうさん』で、め以子と悠太郎の通学シーンでしばしば登場した市電の停留所。
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このレンガ通りは、『ごちそうさん』で、め以子の住む町のシーンとして登場。
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突き当りは「東山梨郡役所」。
町並み全体が明治っぽい。 -
★東松家住宅
ここは見学しませんでしたが、塗屋造という江戸時代以降の工法で建てられた建物。
木造3階建てって珍しい。
江戸時代にはどんなに富裕でも武家以外の者が3階建ての建物を造ることは許されなかったそうです。博物館 明治村 テーマパーク
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ちょっとお茶しようと、レンガ通りにあるこちらの甘味処に入りました。
抹茶ソフトクリームでほっと一息。
★京甘味処なか井茶寮なか井茶寮 グルメ・レストラン
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★鉄道局新橋工場と、明治天皇・昭憲皇太后御料車
内部に御料車が展示されています。博物館 明治村 テーマパーク
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御料車とは、天皇・皇后・皇太后・皇太子のための特別な車輌のことだそう。
こちらは明治天皇の御料車。 -
内部も豪華だ。
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★三重県庁舎
シンメトリーの堂々たる洋風建築。
明治維新後、各府県は既存の建物を県庁舎として使っていたけれど、次第に先を争うように、このような洋風の新庁舎を建設するようになっていったそう。
見ていない建物がまだ半分くらいあるけど、時間と体力が尽きたので、村内見学はここまで。
明治村は思っていた以上に広大で、半日ではとてもまわりきれなかった~。
ちょっと疲れたけど、野外博物館はやっぱり楽しいな♪
「犬山の旅」は、これにておしまい。
1泊2泊の短い旅ながら、いい記念日旅行になりました。博物館 明治村 テーマパーク
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この旅行記へのコメント (2)
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- *ちょこ*さん 2019/06/12 23:54:08
- こんなにロケ地として使われていたなんて驚きです
- NHKのドラマひとつも見てなかったので、わからないのですが、見ていたら絶対楽しいでしょうね~。
私は少し前のドラマ「中学聖日記」にめちゃくちゃハマったので、そのロケ地巡りはしてみたいな~と思ってます。
明治村って広大ですよね(^^;
昔子連れで行った時に、探偵みたいなイベントをやったんです。広大な敷地に隠されているヒントを見つけ出して謎を解くみたいな。。。
広くてすごい大変でしたよ~。
*ちょこ*
- ショコラさん からの返信 2019/06/13 22:45:00
- RE: こんなにロケ地として使われていたなんて驚きです
- *ちょこ* さん、こんにちは!
書き込みありがとうございます〜。
去年の犬山の旅の旅行記をやっとこさ完成させました。あはは(^^;)
「中学聖日記」は見ていなかったけれど、いろんな場所でロケが行われていたんですね。ハマっていたドラマのロケ地巡り、きっとすごく楽しいと思います。ぜひ実現させてくださ〜い♪
明治村、NHKの朝ドラの御用達というぐらい、何度も撮影に使われているようです。ここ数年、わたしは朝ドラはずっと見ているので、ロケ地を見てテンション上がりました。
*ちょこ* さんは明治村に行かれたことがあったのですね。
探偵みたいなイベントって面白そう。親子で協力して謎解きをするって、いい思い出になりますね。
そういえば、わたしが訪れたときも、それと似たようなイベントが行われていました。旧帝国ホテルのフロントデスクでイベントの参加受付をしていて、行列ができていました。人気のイベントなのかも〜。
ショコラ
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