聖地で迎える年末年始（モスクワ編）

2018/12/29 - 2019/01/03

海外で迎える年末年始はどんな感じなんだろうと思い、安い航空券を探したところ、思いがけずモスクワ経由でイスラエルにたどり着きました。

ロシア、イスラエルとも歴史的、政治的に複雑な背景を持つエリアだけに、いろいろな考えがあると思いますが、なるべく中立な立場で記していきたいと思います。

拙い文章ですが、よろしければお読みください。

航空券　アエロフロート　SU263便（成田１３：１０→モスクワ・シェレメチエヴォ１７：３５）
　　　　アエロフロート　SU502便（モスクワ・シェレメチエヴォ８：３０→１１：５０テルアビブ）

　　　　アエロフロート　SU503便 (テルアビブ１３：２０→モスクワ・シェレメチエヴォ１８：５５)
　　　　アエロフロート　SU264便 (モスクワ・シェレメチエヴォ１９：５５→成田１１：４０)

ホテル　モスクワ　　ホリデイイン・エクスプレス
　　　　ベツレヘム　ザ・ウォールドオフ・ホテル
　　　　エルサレム　リボリ・ホテル（2泊）　

エリア モスクワ(ロシア)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 3.0
• グルメ: 5.0
• 交通: 3.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 15万円 - 20万円
• 交通手段: 鉄道 徒歩
• 航空会社: アエロフロート・ロシア航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

今回の旅の初めは、神谷町から始まります。平日に有休をとって、やってきました。

なぜ、そんなところにと思うでしょ？実は神谷町駅がロシア大使館の最寄り駅なんです。
飛行機の都合上、モスクワに一泊するので、ついでに観光もしようとトランジットビザの申請に来ました。
それにしても、物々しい警備です。警官が多すぎて、大使館の写真を正面から撮る勇気はありませんでした。

ただ、ロシア大使館の中は物々しい雰囲気ではありませんので、ご安心を。大使館の人は親切ですし、キリル文字でプチロシア気分を味わえますので、いい経験になります。

１２月２９日の成田空港の様子です。すでにお正月の準備が始まっていました。日本らしい光景ですね。

成田空港第1ターミナル 空港

私が乗る飛行機がこれ。そう、ロシアの翼、アエロフロートです。
かつての社会主義時代は、座席が自由席だった、軍人優先でチケットを持っていても問答無用で降ろされた等、恐ろしい噂が飛び交っていた会社です。
はたして、無事にテルアビブまで私を運んでくれるのでしょうか？

搭乗時間になりました。機体は初搭乗のエアバスA330、わくわくします。
シルバーの機体がかっこいいですね。

機内です。若干、モニターは古めかしい気もしますが、十分です。
肝心な座席ですが、安心してください、席は自由席じゃありませんよ。（写真は撮り忘れました。）

機内は完全にロシアですねぇ。英語表記がなければ、お手上げです。
出口の上はトイレのサインで、使用中か教えてくれます。（トイレも飛行中、マメに掃除していました。）

機内のお楽しみと言えば、機内食。味はというと・・・美味しかったです。
ちなみに、これはランチです。
そうそう、エコノミー席だとアルコールが有料ですので、ご注意を。（ちなみに、日本円でも支払えますが、おつりはルーブルではなくユーロのようです。）

２食目の機内食です。食いしん坊だから、ランチをお代わりをしたわけではありません。
これは朝食だそうです。
前はランチ、これは朝食。晩ご飯はどこに行ったのでしょう・・・。

そんなこんなでモスクワに到着しました。アエロフロートの操縦士はロシア空軍出身者ばかりで操縦がうまいと聞いていましたが、確かにうまかったです。
気が付いたら高度が下がっていて、ランディングギアが出ていた感じです。

そして、吹き曝しの沖止め用駐機スペースでも、意外と寒くありませんねぇ。（ちょっとだけー３０℃を期待していたんですが、確か－２℃だったと思います。）
雪も見当たりません。

シェレメーチエヴォ国際空港 (SVO) 空港

祝、ロシア入国！
ビザを取ってあるため、スムーズに入国できました。機内はほぼ満席だったんですが、入国する人は少ないみたいですね。

空港の外は雪がありました。

シェレメーチエヴォ国際空港 (SVO) 空港

ところで、ホテルはどこでしょう？
建物が見える方に歩きだすと、すぐに歩道がなくなりました・・・。
早速おそロシアの洗礼を受けたようです。

遠くにホテルが見えてきましたが、無情にも道路は左折( ﾉД`)ｼｸｼｸ…

それにしても人がいない・・・。
ウオッカを持った酔っ払いに絡まれたらどうしようとか、ロシアマフィアにマシンガンで襲撃されたらとか、いろいろと頭をよぎります。

ホテルが見えます。さっきより近づいているんでしょうか？
ところで、どこからそっちに渡るのでしょう？
おーい、横断歩道やーい。

ホリデイ イン エクスプレス モスクワ シェレメーチェヴォ エアポート ホテル

ガードレールを跨いだり、他のホテルの駐車場を通って、ようやくホテルの前に着きました。
ん？さっき空港で見たバスが横に・・・。

ようやく部屋につきました。
フロントは英語が通じて一安心です。
そして、思いがけない事実が・・・。
やはり空港からホテルまで無料シャトルバスが運行されていました。

まあ、久しぶりに雪道をてくてく歩けたので気にしてません。

ホリデイ イン エクスプレス モスクワ シェレメーチェヴォ エアポート ホテル

このホリディインエクスプレスが、シェレメチエヴォ国際空港付近のホテルで一番安かったのですが、建物と設備はすごくきれいです。

アメニティーはもう少し頑張ってほしい（スリッパとかがない）のと、絨毯が若干汚れていましたが、安いので文句はありません。

ホリデイ イン エクスプレス モスクワ シェレメーチェヴォ エアポート ホテル

さて、せっかく入国したのですから、モスクワ観光に出かけましょう。
世界中で見るI?シリーズがここにもありました。
シェレメチエヴォ国際空港駅までの通路には、いろいろな店があり便利です。
私はここのスターバックスでマトリョーシカタンブラーを購入しました。

ベラルースキー駅までアエロエクスプレスに乗って移動します。
チケットはクレジットカードで購入。（往復で1375円）
ここで初めて知ったんですが、ロシアでは勝手にホームに入れないんですね。
駅員に止められ、言葉が分からず首を傾げていると、近くにいたロシア人女性が親切に身振り手ぶりで教えてくれました。

シェレメーチエヴォ国際空港 (SVO) 空港

出発です。
と、しばらく電車に揺られていると、また困った事態が・・・。
何やら駅に着いたのですが、アナウンスが聞こえないため、駅名が分かりません！
急いで地球にの歩き方を開いたのですが、路線図がありません。グーグルマップを見るとキリル文字が( ﾉД`)ｼｸｼｸ…

誰かに聞こうにも、本を読んでいたり、スマホをいじっているので、聞きづらいし・・・。

万事休すかと思ったところ、ベラルースキー駅までの乗車時間が地球の歩き方に書いてあり、確か３４分でベラルースキー駅に到着しました。

ベラルースキー駅です。
アエロエクスプレスからモスクワ地下鉄への詳しい乗り換え経路はネットにいろいろな方が写真付きで説明をアップされていたので、そちらをご参照ください。

べラルースカヤ駅 駅

駅前に大きなクリスマスツリーが飾ってありました。
日本と違ってモスクワはまだ、クリスマス気分のようです。

べラルースカヤ駅 駅

ベラルースキー駅前の光景です。
写真には写っていませんが、LED付ドローンを何台も飛ばしながら売っている人が近くにおり、クリスマスっぽい雰囲気があちこちにありました。

メトロ（モスクワ地下鉄）の入り口です。大きなＭの文字が目印です。

べラルースカヤ駅 駅

改札は超近代的でした。
切符はクレジットカードで購入できます。日本に帰ってから請求書を見ると、2回乗って、177円でした。

べラルースカヤ駅 駅

ホームに続くエスカレーターです。
分かりにくいですが、このエスカレーターがめちゃくちゃ長いんです。
子供の頃、モスクワの地下鉄は核シェルターの役目も持っていると習いましたが、本当なんだと実感しました。

モスクワの地下鉄は、とにかく装飾に凝っています。
中にはそっけない駅もありますが、社会主義時代の西側諸国への対抗心を感じさせる手の込んだ装飾が多いです。

柱の装飾。星が社会主義時代を想起させます。

柱の装飾２。懐かしのハンマーと鎌が時代を感じさせます。

通路の装飾

すごくおしゃれに感じません？

ただ、この車両、扉の閉まり方がすごくて、駆け込み乗車をすると身の危険を感じます（笑）
人が隠れていて、扉の淵を蹴飛ばしてるのかってくらい早く閉まります。
まるでギロチンの横バージョン。しかも閉まる時の勢いの強さに扉が何回かバウンドします。

長ーいエスカレーター。上が見えません。
そして、この後、しばらくして悲劇が私を襲います。
なんと、前の人が意識朦朧となり、私に倒れかかってくるのです。
びっくりしながら、支えようとしますが、重くて支えきれず、私もろとも崩れ落ちそうになったところで、後ろの人達が気付いて、背中を抑えてくれ、ギリギリ助かりました。

チアトラーリナヤ駅前に着きました。
電飾が華やかです。そして、思ったほど寒くありません。

そして、想像以上にロシアはヨーロッパの雰囲気を持っていました。
さて、赤の広場はどっちかな？

適当に歩いていると、大きな建物が次々と見えてきます。
そしてクリスマスの名残か、とにかく電飾がすごいです

ロシアっぽい建物も見えてきました

ザ・ロシア建築って感じですよね。
建物名は・・・分かりません。

クリスマスツリーです。
ジュディーオングさんを思い出したのは私だけ？

ジューコフ元帥の騎馬像です。第二次世界大戦のソ連の英雄だそうです。
周りが明るいから、撮影にフラッシュがいりません。

ジューコフ像 モニュメント・記念碑

どうやら赤の広場に続く道のようです。
混んでいますが、この先にセキュリティーゲートがありました。

セキュリティゲートで金属探知機を通りますが、みんなのおしくらまんじゅうがすごいです。押された私は勢い余って、金属製の柵にぶつかりました（泣）
ロシアの皆さん、順番は守ろうね。

セキュリティーを抜けました。
赤の広場に続く緩い坂道です。というか、どこからが赤の広場なのか分かりませんでした。

急に広くなったので、ここからが赤の広場っぽいです。
そして、他の写真より空が明るい感じがしません？
その秘密は次の写真にあります。

ロシア国立歴史博物館 博物館・美術館・ギャラリー

じゃーん！
明るさの秘密はこれ。
有名なグム百貨店の様子にびっくりです！！
ディズニーランドもびっくりの電飾でこれでもかと光ってます。

グム百貨店 百貨店・デパート

ちなみにグム百貨店の向いはソ連建国の父レーニンの遺体が眠るレーニン廟です。あまりの眩しさにレーニンさんが怒っていたりして（笑）

レーニン廟 モニュメント・記念碑

さらに奥まで歩いていくと、赤の広場の象徴の１つ、ワシリー寺院が見えてきます。
テトリスでもおなじみですよね。
ロシアの方たちも、みなさん写真を撮っていました。

聖ワシリイ大聖堂 寺院・教会

ワシリー寺院に背を向けて撮影しました。グム百貨店の明るさが際立ってます。

聖ワシリイ大聖堂 寺院・教会

グム百貨店の前は、食べ物やらクリスマスグッズっぽいものの露店が軒を並べています。

ついにグム百貨店の前に来ました。
旧ソ連の象徴の１つでもあった場所に来られて感激です。

グム百貨店 百貨店・デパート

グム百貨店の中に入りました＼(^o^)／
さすが、社会主義のショールームだっただけあって、作りが豪華です。
今、入っているテナントも名だたる高級ブランドばかりです。

グム百貨店 百貨店・デパート

クリスマスセールが続いているようです。装飾が華やかです。

グム百貨店 百貨店・デパート

グム百貨店内を散策してみます。
というか、店内もここぞとばかりに電飾がいっぱいです。

グム百貨店 百貨店・デパート

まるでパリの劇場のような階段。
本当にここはモスクワ？

グム百貨店 百貨店・デパート

グム百貨店での私の目的地に着きました。
スタローヴァヤNo.57というお店で、晩ご飯を食べます。
なぜ、ここにしたかというと、この店は旧ソ連時代の食堂の流れをくむ、大衆食堂だと聞いたからなんです。

スタローヴァヤ No.57 地元の料理

この店、地元の人にも人気らしく行列がすごいです。
店の入り口にあるこの看板の下から、ずっと行列が続いています。行列に並ぶのも旧ソ連の末期ぽくてたまりません。

スタローヴァヤ No.57 地元の料理

噂通り、全て指さし注文で何とかなったので、席に着きました。
初ロシア料理はどんな味なんでしょう？
それにしても、少し頼みすぎましたかね。

スタローヴァヤ No.57 地元の料理

ロシア料理を堪能した後は、アリョンカのチョコレートとかを買いましたが、意外と高くありませんでした。
土産も買ったし、街歩きをしましょうか。
歩道も、電飾でいっぱいです。

途中の横道も電飾だらけ。
本当にロシアは電飾が多いですね。

プラプラと歩いていると、ここにもネオンが。
すでに21時を過ぎていますが、危ない感じもせず、安心して歩いていられます。

見にくいですが、マトリョーシカの電飾です。
普通の会社っぽかったですが、何か電飾をする理由があるんですかね？

ようやく新年に向けたライトアップも見つけました。
Onちゃんの弟子みたいな子の頭にクリスマスツリーが乗せられています。

モスクワ市内の雰囲気を味わえたし、もう２２時頃なので、そろそろ、ホテルに戻りましょうか。

ここで痛恨の事態が( ﾉД`)ｼｸｼｸ…
駅の入り口が分からず、少し回り道をした間に、なんと改札が終わり、目の前でアエロエクスプレスがゆっくりと出発・・・。
ベラルースキー駅の構内で約３０分待つ羽目に。

アエロエクスプレスの車内です。
まばらに乗客がいます。

駅に着いてからは、もう慣れたので車道をズンズン歩いていきます。

こんなところもザクザク歩いていきます。

ホテルに戻ってきました。
結局ここまでルーブルを見る機会がありませんでした。
というのも、何でもクレジットカードで支払えてしまうからなんです。
うーん、ロシア、侮りがたし。

1日の締めくくりに、コンビニで買った（クレジットカード払い）ロシアのビールを飲んで寝ることにします。
明日は朝からテルアビブに移動します。
おやすみなさい。