2015年 オ－ストリアの旅(3) 現地ツァ－で「サウンド・オブ・ミュージック」のロケ地、ザルツブルクとザルツカンマーグート観光

2015/07/05 - 2015/07/05

Veltraで日本人ガイドの現地ツァ－「サウンド・オブ・ミュージックの舞台をめぐる市内観光＆ザルツカンマーグート」に参加しました。
8名定員のミニバンに運転手を加えて日本人5名が乗車。
午前はザルツブルク市郊外のサウンド・オブ･ミュージックの撮影場所
レオポルツクローン宮殿→フローンブルク宮殿→ヘルブルン宮殿→ミラベル広場
午後はザルツカンマーグート観光
ザンクト・ギルゲン→ザンクト・ヴォルフガング湖遊覧船→ザンクト・ヴォルフガング→モントゼー→聖ミカエル教会(トラップ大佐とマリアの結婚式の撮影場所)
ミラベル庭園、野草の花が咲くザンクト・ヴォルフガング湖周辺、モントゼー教区教会(聖ミカエル教会)内部はピンクのU字形ア－チが記憶に残りました。

画像はミラベル広場

□ 7/2(木) 日本航空(ＪＬ413便）成田空港→フィンランド ヘルシンキ空港 乗継ぎ フィンエア共同運行日本航空(ＪＬ6837便）→ウィ－ン空港 ウィ－ン泊
□ 7/3(金) メルク修道院、ドナウ川クル－ズ :メルク→ デュルンシュタイ ン（下船観光)→ クレムス、ウィ－ン市立公園 ウィ－ン泊
□ 7/4(土) ウィ－ン→ザルツブルク旧市街観光 ザルツブルク泊
■ 7/5(日) ザルツブルク泊
午前 レオポルツクローン宮殿,フローンブルク宮 殿, ミラベル広場 午後 ザルツカンマーグート観光
□ 7/6(月) ウィ－ン市内観光: ウィ－ン泊 美術史美術館、ホ－フブルク宮殿、聖ペーター教会 、楽友協会ホール
□ 7/7(火) ウィ－ン市内観光: ウィ－ン泊
シュテファン寺院、ウィ－ン国立歌劇場,ベ ルヴェデ－レ宮殿,シェ－ン ブルン宮殿
□ 7/8(水)フィンエア共同運行日本航空（ＪＬ6836便）ウィーン空港発
フィンランド ヘルシンキ空港 乗継ぎ 日本航空（ＪＬ414便）機内泊
□ 7/9(木) 成田空港着

エリア ザルツカンマーグート周辺(オーストリア)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 旅行の手配内容: 個別手配

6：06
ホテル エレファントの部屋から見た朝日で赤くなった
ホーエンザルツブルク城塞Festung Hohensalzburg

ホテルの朝食
ホテルが小さいのでメニュ－は少なめだが美味しいので満足。

10：04
レオポルツクローン宮殿
日本でVeltraで「サウンド・オブ・ミュージックの舞台をめぐる市内観光＆ザルツカンマーグート」催行会社Salzburg Panorama Tours OHGで申し込んだ。
日本人ガイドさんの話では私達2名の先行予約がなければ赤字になるので催行を中止したかも知れないとのことでした。

拡大
快晴だが逆光で暗い画像になっている。
映画ではトラップ大佐の庭園という設定になっている。
ここの撮影は許可されず実際には隣の敷地で撮影されたらしい。
今ここはホテルになっていてHotel Schloss Leopoldskronという名称。
カタカナ表記ではボルトンとかホテル シュロス レオポルドスクロンなど様々。

実際のトラップ家はヴィラ トラップ ホテルVilla Trappでアイゲンという街にある。Traunstrasse 34 | Aigen, Salzburg 5026, Austria
映画と違い家の前に池はない。

10：14
フローンブルク宮殿 Schloss Frohnburg 車窓から
木に隠れて宮殿が良く見えないが拡大すると門の形、屋根の左上の煙突が合致。
映画では
玄関側はフローンブルク宮殿
庭と池側はレオポルツクローン宮殿の隣の敷地
部屋の中は、アメリカのスタジオのセットで撮影。
と分けて撮影されている。

ヘルブルン宮殿 駐車場
車（画像）はツァ－使用のフォルクスワ－ゲンのミニバンの
トランスポルタ－Transporter。日本では未発売の車種。

10：17
ヘルブルン宮殿 Schloss Hellbrunn
駐車場から雰囲気の良い並木道が見え、ここで記念撮影。

10：19
ヘルブルン宮殿へ向う

ヘルブルン宮殿入口、奥に宮殿。

10：19
奥の宮殿には行かず、入口からすぐに左へ曲がり
サウンド オブ ミュ－ジック パビリオンへ行く。
ここで記念撮影するが観光客が多く順番待ちをする。
ツァ－ではヘルブルン宮殿に入らず水の仕掛けも楽しむことはできない。
ツァ－だと時間が優先され他に見所があってもパスする。

10：31
再びフローンブルク宮殿 Schloss Frohnburg前を通過。
写真で宮殿はわかりにくいが実際に車窓からもこの程度しか見えなかった。
時間があれば路線バスかタクシ－で来て宮殿をゆっくり見るのが良いと思う。
宮殿は学生寮となっている。宮殿からモ－ツァルトの住居までは5km位。

10：49
ツァ－の車でミラベル広場に戻り午後2時迄自由行動。
自由行動でミラベル庭園のサウンド オブ ミュ－ジックのロケ地巡り開始。
この噴水は「ペガサスの泉」で映画では噴水外周の縁をマリアと子供達
が唄って回る。
奥に「ドレミの歌」のラストシ－ンとなった入口の扉がある。

10：51
ミラベル庭園の扉の前の階段の所で映画では「ドレミの歌」の感動的な
ラストシ－ンとなった。
奥にホ－エンザルツブルク城が見える。

11：08
ミラベル庭園のバラのトンネル
「ドレミの歌」で映画の一場面として撮影された。

11：26
バラのトンネル側からミラベル宮殿と庭園を見る。

11：26
宮殿向いの妖精の庭園へ向う

11：26
「ドレミの歌」で映画の一場面として撮影された石像。
変なおじさん？

11:28
妖精？

11:28
可愛イイ？

11：33
ミラベル宮殿と噴水 Vier-Elemente-Brunnen

11：36
Vier-Elemente-Brunnen
サウンド・オブ・ミュ－ジックのトラップ一家の子供たちと同じく縁を歩く少女。

噴水の奥にはホ－エンザルツブルク城が見える

11:39
民族衣装を着た老若男女の楽団員。
日曜なので観光客へ有志による演奏？
この庭園横には有名な音楽部のあるザルツブルク・モーツァルテウム大学
Universität Mozarteum Salzburgがある。
カラヤンは前身のモーツァルテウム音楽院に11年間通った卒業生。

11:39
右奥に二つの塔の聖アンドレ教会、左にミラベル宮殿。
こんな立派な彫刻と教会がセットになった庭園は日本にはないと思う。

11：41
花壇のレイアウトが上手、ウイ－ンのシェ－ンブルン宮殿と
庭園のつくりが似ている。

11:42
門みたいな左右一対の像は2ケ所にあり、これはミラベル宮殿寄り。

11:42
南門
この像はミラベル宮殿から離れた方、映画のロケはこちらのようだ。

11:44
三位一体教会 Dreifaltigkeitskirche
教会の建物は美しいがトロリ－バスの電線が目につく。

11:45
モ－ツァルトの住居 Mozarts Wohnhaus
1773年から80年まで住んでいた。
モ－ツァルトのコンピュ－タで再現された肖像を見ると実物はこんな顔と
わかる。
この肖像のモ－ツァルトは2008年に本物とされた1783年頃の宮廷画家
Joseph Hickel作とされた肖像画に似ているかもしれない。

11:46
中には展示物があるが撮影禁止。
日本の第一生命が家を復元するのを支援した。

12:11
指揮者カラヤンの生家
マケドニア地方出身のギリシア商人だったアルメニア人がカラヤンの先祖
との説がある。ソ連の作曲家ハチャトリアンもアルメニア人。

12:11
生家前の庭でタクトを振るカラヤン像

12:13
カラヤン生家付近から見たホ－エンザルツブルク城

12:31
ホ－エンザルツブルク城拡大

ホテル ザッハ－ ザルツブルクのグリル
ザルツァッハ グリル Salzach Grill
ホテル室内のレストランには客はいないので食事は自動的に外のテラスとなる。

13:51
このグリルのテラスで昼食をとる。
ハンバ－ガ－とコンソメス－プを注文したがとても美味しかった。

デザ－トにこのホテルで名物のザッハ トルテを注文、とても美味しい。
自宅近くに日本のウイ－ン系のケ－キ店として「リリエンベルク」がある。
NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」で紹介され、昼前後は人気ラ－メン店のような行列店。
「リリエンベルク」のザッハ トルテは看板商品の一つ。
小田急新百合ヶ丘駅から2km位。リリエンベルクは百合の丘という意味。

生クリ－ムが乗ったコ－ヒ－。ウインナコ－ヒ－の冷たいアイスコ－ヒ－版か。

14:30
14：00ミラベル広場に集合し午後のツァ－再開。
愛らしいザンクト・ギルゲンの庁舎 Rathaus St. Gilgen、
その前にモ－ツァルト広場がある。
ここで記念撮影。

モーツァルト（1751-1791)の泉 Mozartbrunnen
モ－ツァルト広場にあるモーツァルトの泉にはバイオリンを弾く
少年モ－ツアルト像がある。

14:32
少年モ－ツアルトの像を拡大。
左手を自由に使うには前傾し過ぎのヴァイオリン演奏のフォ－ム。
父親のレオポルドの著作『ヴァイオリン奏法』は初めてヴァイオリン
の教授法を論理的に解説した本とされる。
従って父親から教わったと思われるモ－ツアルトのヴァイオリン
演奏フォ－ムは当時の理想的なフォ－ムのはず。
ふと気がついたがモ－ツアルトの時代にはヴァイオリンにはあご当
てがなかった。あご当てがないとヴァイオリンを首の所に挟めない
のでこのようなフォ－ムになってしまう。
1820年頃作曲家でもあったルイ・シュポーアがあご当てを発明。
首の所にヴァイオリンが固定できるようになり難しかった指使い、
ポジション移動、ヴィブラートが容易にできるようになった。
ハイポジションへの移動が簡単にできないとブラ－ムス、ワ－グナ－、
チャイコフスキ－、マ－ラ－の名曲の出来が違ったものになったこ
とだろう。
ルイ・シュポーアは指揮棒を初めて使った指揮者。
アルファベットの練習番号を使い始めた最初の作曲家。
ルイ・シュポーアはクラシック音楽の発展に貢献した偉人という
ことになる。

14:30
ホテル ガストフ ツア ポスト Gasthof zur Post
1330年築の建物は、かつて馬車宿。
入口にある紋章

14:32
ホテル ガストフ ツア ポストの建物横の枝には郵便ラッパ(Post horn)
がぶらさがっている。

14:38
モーツァルトハウス Mozarthaus St. Gilgen
モーツアルトの母アンナ・マリアの生家。
ツァ－では家の中の見学はなかった。
開館は6月～10月1日までの土、日。

母アンナ・マリアと姉のナンネルの肖像のレリ－フ
母アンナ・マリア(1720-1778)は4歳の時父が亡くなりザルツブルクへ移住。
レオポルト・モ－ツァルト(1719-1787)と1747年に結婚。
1778年7月息子ヴォルフガング・アマデウス・モ－ツァルトとパリに
同行した際、病死。
姉のマリア・アンナ通称ナンネル（1751年 - 1829年）が1784-1801
の間、母の生家に住んでいた。
ナンネルはピアニストとして才能があり演奏活動したが父の教育方針で
判事と結婚。
女流の音楽家はシュ－マンの妻クララにより確立される。

14:46
ザンクト・ギルゲン船着場
ここザンクト・ギルゲンからザンクト・ヴォルフガング迄遊覧船で観光。
ガイドさんはツァ－の車でザンクト・ヴォルフガングへ陸路で移動。
ガイドさんは我々に終点の船着場まで乗らないように念を押す。

15:23
日が強いので甲板には出ず遊覧船内部から観光。
ツァ－で私より高齢の同行の女性は甲板に出て他国の人達とにこやかに
懇談していた。
私達夫婦はもう一人の私より高齢の男性と雑談、これ迄一か所に数日宿泊
し個人旅行をしているとのこと。
私達夫婦も段々1ケ所2～3泊位して観光旅行をするパタ－ンになって来て
いる。
団体旅行は移動の時間が長く、食事はツァ－費用で旅行会社は控えめに
できる項目、食材の値段と量はツァ－費用に応じる。
おまけに大皿の中華料理が出されるツァ－は量が少ないと早いもの勝ち
になってしまう。
一番困るのは現地で下痢気味になった時、これはかつてフランス旅行の
ときの添乗員さんや同行したツァ－客も大変だったと云っていた。
イタリア旅行では長距離バスで移動中にバスを停めてもらったことがあ
るが妻から白い目で見られ団体旅行ではかなり勇気が必要だった。
添乗員さんは気を使ってくれ私のことで停車することは触れなかった。
ヨ－ロッパは硬水が多いので要注意、酸化マグネシウムの便秘薬がある位。

15:24

15:32
この画像だとオ－ストリアではなくスイスのブリエンツ湖から
見た画像といってもおかしくない。

比較
スイス ブリエンツ湖 インタ－ラ－ケン付近

15:36
ザンクト・ヴォルフガング教区教会Pfarrkirche St. Wolfgang
湖に映える美しい教会！
日本では見られない風景を見ると海外旅行の醍醐味を感じる。

15:37
ザンクト・ヴォルフガング船着場に近づく。

15:37
ザンクト・ヴォルフガング船着場から見た景色。

ザンクト・ヴォルフガングはリゾ－ト地で水泳や日光浴をしている人
が見られる。

15:54
白馬亭 WEISSES RÖSSL
ベナツキー Ralph Benatzky 作曲のオペレッタ「白馬亭にて」の舞台。

16:13
新館 白馬亭の正面。
赤い館がレイクビュ－がない新館、黄色の館がレイクビュ－がある旧館。
日本の団体のツァ－が宿泊するらしい。

16：14
中央 Konditorei Wallner KG. メルヘンチックな建物のケ－キ屋
右 ホテル シュヴァルツェス レスル Schwarzes Rössl 黒馬亭
と訳される。
ドイツ、スイスと建物は似ているが、一味違ってオシャレな街の
感じがするのがオ－ストリア。

16:31
シャーフベルク山 Schafberg
中央から右に地肌が出ている所にサウンド・オブ・ミュ－ジックで
登場したシャ-フベルク登山鉄道が走っている。

16:32
ハナウドのような白い花の群生。

16:31
拡大

16：32
対岸にザンクト・ヴォルフガング教区教会

聖ミカエル教会 正式名称 Basilika St. Michael
モントゼ－近くにあるマリアとトラップ大佐の結婚式場面のロケ地。
シュティフト プファール教会、モントゼ－教会,モントゼー教区教会
などと記載されていることがある。

17：23
豪華な外観。メルク修道院に似た色使い。

都会から離れた湖岸の小さな町の割には大きな教会。

教会内部がピンクで映画の中でマリアとトラップ大佐の結婚式のシーン
となる。
日本人の女性にも結婚式場として喜ばれそうな雰囲気がある。
本当はマリアとトラップ大佐（本当の役職は少佐）はマリアに縁のある
ザルツブルクのノンベルク修道院で結婚式を挙げている。

後方にあるパイプオルガン

拡大

17:34
教会からザルツブルクへ戻る。
日曜日で観光地なので帰りは車が渋滞していた。
日本人ガイドさんのサウンド・オブ・ミュ－ジックの説明は少なく、
学術的な建築様式の説明などが多く専門的で覚えきれなかったが、
景色の良い所では私達夫婦の写真を何枚も撮って頂きとても親切だった。
ここで説明しているサウンド・オブ・ミュ－ジックのロケ地の詳細は
他の人の旅行記を見て記載している。
サウンド・オブ・ミュ－ジックはザルツブルク周辺の風光明媚な場所を
上手く映画化しているように感じた。

他の人の旅行記では地元では映画サウンド・オブ・ミュ－ジックをあま
り知らないのが意外と書かれていたりする。
オ－ストリアは第2次世界大戦で連合国からザルツブルクとウィ－ンへの
たび重なる空襲とウィ－ンの市街戦による被害があった。
ザルツブルクへ駐留軍として司令部を置いた歴史が浅いアメリカに対し
歴史が長い神聖ロ－マ帝国のハプスブルク王家の帝都ウイ－ンを有した
オ－ストリア人が屈辱的な感情を持ったとしても不思議ではない。

サウンド・オブ・ミュ－ジックの映画はヒットラ－を歓迎し反ユダヤの
時期があったオ－ストリア人にとって見たくもなく思いだしたくもない
過去に触れ、事実と異なるドラマティックな演出の商業主義的なハリウ
ッド映画に不満なのかもしれない。