スペインへ行こう！ ～10年ぶりの夫婦での旅～ その２

2019/02/28 - 2019/03/08

突然夫がリフレッシュ休暇があるからどこかへ行こうと言いだした。
最近はツアーへの一人参加や一人旅が多かったので夫婦２人での旅はかなり不安なのだが、夫は久しぶりに海外へ行きたいようだし覚悟を決めて付き合うことにした。
あまり時間がないのでパッケージツアーにしたいと言ったのだが、私よりも団体行動が苦手な夫が嫌がったのでデルタのスカイマイルを使ってスペインに行くことにした。
私１人ならば多少バタバタしてもいいけれど夫が一緒なので現地ツアーを活用してバルセロナ3泊、マドリード1泊、パラドールに泊まるアンダルシアの周遊ツアー2泊3日という予定を立てた。
夫婦２人で行くことになってしまったけれど絶対に行こうと思っていた国なので楽しもう！

ちょっぴり不安を抱きながら10年ぶりの夫婦での旅が始まる。

エリア グラナダ(スペイン)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 3.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 25万円 - 30万円
• 交通手段: 鉄道 観光バス 徒歩 飛行機
• 航空会社: エールフランス ANA
• 旅行の手配内容: 個別手配

4日目、ホテルをチェックアウトしAVEに乗るためサンツ駅へと向かう。

1月に自分でAVEの予約をしたのだが、決済時にクレジットカードが何回もはじかれて苦労した。
持っているクレジットカードを全部試して、なぜかセゾンカードだけが通って何とか買うことができた。

バルセロナ サンツ駅 駅

AVEに乗るため荷物検査を受ける。
念のためチケットを印刷しておいたが、iPhoneに入れておいたQRコードで大丈夫だった。

客車には1等と2等とがあるのだが、私が予約した時はなぜか1等のほうが数十円安く、なおかつ変更・払い戻し可だったので1等を選択。
1等は1-2の横3席で広い。

さらに1等では軽食のサービスがある。
メニューはスパニッシュオムレツ、ヨーグルト、パン。
機内食のようだったが温かくてまあまあだった。

2時間45分でマドリード・アトーチャ駅に到着。
大きな駅なのでどこから出たらいいのか迷ってしまった。

マドリード プエルタ デ アトーチャ駅 (AVE) 駅

マドリードのホテルはオンリー・ユー・アトーチャ。
アトーチャ駅から歩いて2～3分で便利だ。

オンリー ユー ホテル アトーチャ ホテル

12時くらいに着いてしまったので荷物だけ預かってもらおうとフロントへ行くと、昨年ハネムーンで日本を訪れたという素敵なスタッフがチェックインできる部屋を探してくれた。
いろいろ話していると周辺の地図をくれてオススメのスポットを教えてくれた。
｢バルセロナはどうだった？」と聞かれたので、｢素敵だった、でもマドリードはもっと素敵かな。｣と答えた。

いただいた地図を見ながら出かけることにした。
1泊しかしないのでじっくりと見ることは難しいかな。
この日は日曜日で歩行者天国のようだった。

プラド美術館、外壁を改装中。
夫が美術館には行きたくないと言うので外観の写真だけ。

プラド美術館 博物館・美術館・ギャラリー

マドリードはワンコを連れている人が多い。
ワンコのマークのあるゴミ箱にはビニール袋が設置されているようだ。

スペイン広場にあるドン・キホーテとサンチョ・パンサの像。
後ろはセルバンテスの像。

スペイン広場 広場・公園

美術館は諦めたので王宮に行くことにした。
並んでいる人も多かったので30分ほど待って入場。
待つのが嫌いな夫にしてはよく我慢したと思う。

マドリード王宮 (オリエンテ宮) 城・宮殿

王宮は今も公式行事には使われているそうだ。
入ると正面に大階段がある。

ここでも日本語対応のタブレットを借りて解説を聞きながら1時間コースで回る。
写真撮影禁止の部屋もあったけれど素晴らしい調度品なども多くて見ごたえがある。

グランビア通りをブラブラしてデパート、エル・コルテ・イングレスへ。
地下には食料品、最上階にはフードコートがある。
お腹がすいたのでフードコートで晩御飯を食べた後、食料品売り場でカヴァとビールを買った。

マドリードの夕暮れ。
街並みが夕日に映えて素敵。

ゲルニカのあるソフィア王妃芸術センター。
夜7時以降は無料で入場できるそうだが日曜なのでやっていなかった。

美術館に1つも行けず悲しかったのでマドリードもまた来なくては！

ソフィア王妃芸術センター 博物館・美術館・ギャラリー

5日目、2泊3日のアンダルシア周遊ツアーへ。
アトーチャ駅の植物園前で合流、ここから参加するのは私たちを含め２組４人。
総勢30人くらいだがJALパック、JTB、阪急旅行社などの8～10日間のパッケージツアーの方がほとんどだった。

再びAVEでコルドバへ向かう。

ツアーの参加者はホテルランクでスタンダード、スーペリア、パラドールの3つに分かれていてスーペリアとパラドールの宿泊者は1等車、スタンダードは2等車。
旅行代金で分かれるって結構シビアなのね...
パラドール泊の私たちは1等車なのでラウンジを使うことができる。

コルドバまでは約1時間半。
今度はドリンクサービスの後に軽食が出た。

夫はカヴァを飲んで更にビールをもらっていた、こういうところはしっかりしているのだ。

コルドバに到着、歴史地区として世界遺産に登録されている。
8世紀にはイスラム教徒によって占領されていたところだ。
オレンジの木があちこちに生えていていい香り。

コルドバ歴史地区 旧市街・古い町並み

ユダヤ人街を通りメスキータへ向かう。
白い建物が並ぶ美しい街並み。

ランチの時にツアー参加者のお一人がスリの被害にあったことが発覚。
バッグが開いていて50ユーロなくなっていたそうだ。
人が多いところは本当に注意しないといけない。

馬蹄型のアーチのあるメスキータの入り口。
コルドバを再び征服したカトリック教徒によって5つの門以外すべて閉じられたそうだ。

メスキータ 寺院・教会

メスキータの内部、大理石とレンガが組み合わせたアーチ。
柱は約850本あって何とも言えない美しさだ。

奥にはモザイクで飾られたメッカの方角を表しているミフラーブがある。
アラベスク模様がきれい。

中央にある大聖堂。
イスラム教とキリスト教が混在しているんだと実感する。

目印にもなっているミナレット、アミナールの塔。

ローマ橋を渡るために再びユダヤ人街を通る。
花の小道、建物の間からメスキータの尖塔が見える。

ユダヤ人街 散歩・街歩き

ローマ橋を渡って対岸から見たメスキータ。
離れて見ても美しいと思う。

再びバスに乗り宿泊先のセビリアのホテルへと向かう。

宿泊先のホテル、メリアレブレロス。
近くにデパートとショッピングセンターがあったのでカヴァを買ってきた。

メリア レブレロス ホテル

夕食後、オプショナルツアーでフラメンコを観に行った。
バルセロナでのショーとは雰囲気が違いカルメンなどストーリーのある踊りもあったが、撮影できるのは全員がステージに上がる最後の10分だけ。
タブラオがそれほど広くなかったせいもあるのか情熱的に感じた。

６日目、セビリア観光後にグラナダへ。

天気が悪くなってきたので夫が傘を出して広げたら閉じなくなった。
一度も使っていない傘なのにスペインで壊れるって...
あわててホテル近くにあった雑貨屋さんに飛び込んで折りたたみ傘を買った。

スペイン広場、噴水のある広場を囲んで半円形の建物が建っている。

スペイン広場 広場・公園

スペインの風景や歴史的場面が描かれたタイルのベンチが素敵。

ガイドさんから気をつけるようにと言われた葉っぱオバサン。
ローズマリーの葉を観光客に渡して１ユーロ払えと催促するらしい。
見てる間に３～４組捕まっていたが皆さんちゃんと払っていた。

世界で3番目に大きいというセビリア大聖堂へ。
モスクのミナレットとキリスト教の鐘楼が融合しているというヒラルダの塔。

セビリア大聖堂 (カテドラル) とヒラルダの塔 寺院・教会

主祭壇。
聖書の45場面が描かれている繊細な彫刻。
柵に囲まれている。

いろいろな様式が混在してるという大聖堂の内部。
天井が高くてステンドグラスが美しい。

コロンブスのお墓。
息子さんも聖堂の中で眠っている。
ここにある遺骨が偽物ではないかと言われたが、息子さんとのDNA鑑定によって本物と証明されたそうだ。

フリータイムにヒラルダの塔に登ってみた。
セビリアの街が見渡せて気持ちがいい。

宿泊先のパラドール・デ・グラナダへ。
アルハンブラ宮殿の敷地内に建っているフランシスコ修道院を改装したホテル。
やっと来ることができた憧れのパラドールだ。

パラドール デ グラナダ ホテル

アプローチが何とも言えない雰囲気。

しかしここでふと気がついた。
アルハンブラ内に泊まるということはライトアップされた様子は見られない。
夕食を少し遅らせていただいてタクシーを飛ばし、サン・ニコラス展望台へ。
天気が良くなかったので夕日はイマイチだったが、光で浮かび上がったアルハンブラは素敵だった。

サン ニコラス展望台 自然･景勝地

パラドールに戻って晩御飯をいただく。
メインはイカスミの煮込み。
軟かく煮込んであってくどくなくておいしかった。

パラドールのバスアメニティ。
バスローブもあったので少し優雅な気持ちで眠りについた。

7日目、パラドールでの朝食。
アフタヌーンティセットのようで素敵。
アルハンブラ宮殿見学の予約時間が早いのでゆっくりできなくて残念。
またいつか泊まることができるといいな。

アルハンブラ宮殿周辺にたくさんはえているイトスギ。
これがなかなか曲者で花粉症の方々は大変なことになっていた。
私も花粉症なのだがあまり反応せず花粉症ではない夫が大変だった。

春にアルハンブラを訪れる方は要注意です。

いよいよ入場、憧れのアルハンブラ宮殿。
アルハンブラ宮殿は赤い城という意味だ。
ワクワクしながら中へと入っていく

まずはメスアールの間。

アルハンブラ宮殿 城・宮殿

アラヤネスの中庭。
青空だったらもっと美しかっただろうな。

ライオンの中庭、柱は124本あるそうだ。

鍾乳石が美しいニ姉妹の間の天井。

アルハンブラから臨むアルバイシン地区。
グラナダ最古の街並みだそうだ。

ヘネラリフェへ向かう途中の花壇。
もう少しするといろいろな花が咲いて美しいだろうな。

ヘネラリフェ側から見たアルハンブラ宮殿。
イスラム芸術の結晶と言われるだけのことがある美しさだ。

ヘネラリフェ庭園。
王族の方の夏の別荘だったそうだ。

ヘネラリーフェ庭園 自然･景勝地

アセキアの中庭。
夏になると噴水が涼しげに感じられるんだろうな。

もっと時間があったらいいのにと思いつつミハスへ向かう。
また訪れることができますように。

白い村ミハスに到着。
お土産物屋さんで品物を見た後、何も買わなかったら「ビンボー、Never come back to Spain!」と言われた...

坂を上って闘牛場へ。
世界最小ともいわれる楕円形の闘牛場だそうだ。

展望台まで行ってみるが曇っていて遠くは何も見えなかった、残念。
どんどん雨が強くなってきて滞在中でこの日が一番寒かった。

ミハス展望台 観光名所

ミハスの中でも美しいと言われるサン・セバスティアン通り。
太陽が出ていたらもっと白が映えて美しかっただろうな。

白い村を堪能してツアー解散場所となるマラガ空港へと向かう。

サン セバスティアン通り 旧市街・古い町並み

マラガ空港に到着すると雨が上がって虹が出ていた。

バルセロナに向かうツアーの皆さんとはここでお別れ、私たちはエアヨーロッパでマドリード空港へと向かう。

マラガ空港 (AGP) 空港

この日はヒルトンマドリードエアポートで宿泊。
ホテルのシャトルバスが30分間隔で出ているのでバス乗り場で待っていると待ちきれない夫が「電話しないと来ないんじゃないの？電話してよ。」...
仕方ないので電話したらもうすぐ行くと思うから待っててと言われ3分くらいでやってきた。
最後の夜くらい穏やかな気持ちで過ごしたかったな。

ヒルトン マドリッド エアポート ホテル ホテル

8日目、マドリード空港へと向かう。
復路はエール・フランスでマドリード→シャルルドゴール→羽田→名古屋。
マドリードのラウンジは軽食もアルコールもそこそこ充実していた。
せっかくなので朝からカヴァをいただく。

アドルフォ スアレス マドリード バラハス空港 (MAD) 空港

シャルルドゴールまでのフライトでも軽食が出る。
カヌレが美味しかった。

このフライトのCAさんはとても感じが良くエールフランスの印象が良くなった。

シャルルドゴールでの乗り継ぎは少しわかりにくくて時間がかかると聞いていたけれどあちこちにタッチパネルの案内板が設置させていてわかりやすかった。
迷いそうな所にはスタッフが立っていてくれた。

シャルルドゴール空港 (CDG) 空港

羽田への飛行機に搭乗、夫の座席はモニターに何も表示されずリモコンも反応しない。
仕方なく私がCAさんを呼んでその旨を伝えリセットしてもらった。
しばらくするとまたリモコンが反応しなくなったようだが知らん顔していたら自分で何とかしたようだ。

機内食の前菜、チーズが美味しかった。

メインはタラのココナッツカレー。
まあまあおいしかったがあまりお腹がすいておらず完食はできなかった。

食事の後、猛烈な眠気に襲われてあっという間に眠ってしまった。
気が緩んだのかな。

2度目の機内食、これを食べたら羽田も近い。

今回の旅では故障中やら改修中やらでちょっぴり残念なところもあった。
興味の対象が違う人との旅の難しさも久しぶりに感じた。
でもスペインの魅力は十分感じられたし絶対にまた行こうと思わせてくれた。
次はバルセロナとマドリードをじっくり見る旅もいいなと思う。

旅っていいな、次はまたスペインに行こうかな～。

この旅行記へのコメント （4）

• あんこさん 2019/03/13 22:38:48

  素敵です！

  ちびりんさん、お久しぶりです。
  またまた私の大好きなスペイン！羨ましいです。
  学生時代短期留学していたこともあり、大好きな国です。王宮、エルコルテイングレス、メスキータ、全て懐かしい～
  ですが12年前、両親と個人旅行してから行けてません。両親の希望でグラナダはパラドールに泊まりました。素敵ですよね。(当時直接予約したのですが、今でもparador.esから割引等のメールが来ます)
  フラメンコ、バル、白い街、全て大好き。
  白い街はロンダが好きなんですが、個人タクシーをお願いして、マニアックなところをいくつかまわりました。
  私はしばらく行けそうにないので、次の旅行記を楽しみにしています。よろしくお願いします。

  ちびりんさん からの返信 2019/03/14 00:02:56

  こんばんは～！

  お久しぶりです、メッセージありがとうございます。
  行ってきましたよ、スペイン！
  あちこち故障やら修復やらで残念なところもあったので次回は1人でじっくり行こうと妄想中です。
  スペイン語はともかく英語を話そうとしない夫と一緒だといつものようにいかずちょっと疲れました...
  グラナダのパラドール、素敵でした。
  また行きたいです～！
  スペイン語が話せるあんこさんが羨ましい～！

• 讃岐おばさんさん 2019/03/13 20:58:25

  スペイン！

  こんばんは～
  私は2016年にツアーに1人参加で行ってきました。
  あのサグラダファミリアの塔を降りる途中で足を滑らせて頭から滑り落ちたのも良い（？）思い出です。
  こちらで拝見してもう一度ゆっくり行きたくなりました。
  あちこち思うばっかりでなかなか実行ができませんが。
  
  9月のモロッコ、5泊8日のツアーですが、砂漠ではラクダに乗ろうと思います。
  エジプトでも乗ったのでもう良いかなと思っていましたが。
  またお邪魔しますね。
  
  　　　　　　　讃岐おばさん
  

  ちびりんさん からの返信 2019/03/13 21:09:14

  そうなんですね～！

  またまたご投票ありがとうございます。
  サグラダファミリアで頭から滑ってしまったのですね～！
  それはきっと忘れられない思い出ですね、登れなかった私にはそれすらうらやましいかも。(笑)
  絶対リベンジします！
  
  モロッコ、楽しかったですよ～。
  砂漠をラクダに乗って見に行った朝日、キレイでした。
  楽しんでらしてくださいね。
  旅行記を楽しみにしています。
  
  ちびりんより