巴里　エレガンスを纏う魔都１

2019/02/12 - 2019/02/19

２月の寒い時期にパリへ行くなんて考えてもみなかったけど、新聞で杉本博司さんの個展「SUGIMOTO VERSAILLES」の記事に出会ったら無性に行きたくなって、気が付いたらJALのホームページで航空券を取っていました。

４年ぶりのパリ、相変わらず人が多く交通渋滞もひどい。でもこの街に来ると不思議な感覚にとらわれる。自分が特別な場所にいて特別なことをしているみたいな。
ずうっと変わらない街並みが掛ける巴里マジックか、世界中から集まる旅行者の期待に満ちたおもいがそうさせるのかどうかはわからないけど。
今回もいろいろあって、それを通じて自分がどういう人間だか教わった気がしました。シニアになっても自分探しの旅は続くんだなあ。
相変わらず、役に立つ情報も何もない自分のためだけの旅行記です。

エリア パリ(フランス)

お久しぶりの羽田国際線ターミナル

バレンタインデーが近いからこんなに大きなハート
旅立つ前のはしゃぎっぷりは自分でも恥ずかしくなるわ。

午前便なので前泊しました。
東横イン天王洲アイル、二人で一万円以下の宿泊費。最近、東横イン率が高いちいちゃん。
品川駅から無料シャトルバスがあります。あのアジアの国の旅行者を多く見かけました。

外へ出たくないのでホテル内で夕食。牛か豚を選べるしゃぶしゃぶを食べてみました。９８０円。ご飯はご自由にどうぞスタイルで、お野菜もたっぷり。

搭乗前のサクララウンジで軽く朝食。
サラダとカレー、トマトジュース。
カレーはね、おなべの底のほうにお肉が沈んでいるからお玉をスパっと斜め４５度に深く差し込んですくうのよ。

久々にJALホームページでチケットを取ったら依然とシステムが変わっていて、行きと帰りを別々にとるようになっていました。往復の値段だと思い「まじ安い！」、ありえないって気が付くまで数分かかったシニアあるある。

JAL０４５便、１２時間のフライトが始まります。

JALスカイスイート、画面も大きくて２３インチ。このお席のモニターがうまく作動しないということで移動を勧められたんだけど、窓側が空いてなかったので、映画を見るときは別のお席に移動して二席占拠。スカイスイートを二席使うなんてありえない贅沢よね。
収納もたっぷりだから、なんでも突っ込んで自分のテリトリーを作りたがる私向け。

アメニティはエトロ。落ち着いた赤、裏地も付いてしっかりしたつくりです。

ファーストと違ってビジネスは自分でベッドメイキング。
エアウイーブを使うと寝心地が全く違うんだけど、おじ様たちは使わない派が多いの。ベッドに変えるタイミングって結構面倒だからかな。はじめからマットを敷いてベッドで飲食していると介護されている人みたいだしね。

ウエルカムドリンクはシャンパンをいただきます。見よ、このたっぷり注がれたシャンパンを！

アミューズ。ゴマ豆腐、カニのコールスロー

アワビサラダモロッコ風、何がモロッコなのかわからないけど完食。

お肉かお魚か選べるけど、高齢者はお肉を食べなきゃね。サーロインステーキとオックステールフォアグラのソース。

デザートのスパイシーチョコムースと緑茶。高齢者は緑茶率高し。

眼下には凍り付いた川が。

なかなか手に入らない「山崎」が飲めるのでハイボールを作っていただきました。やっぱりウイスキーの味の違いなんて分からない。

そうそう、モニターの具合が悪くてCAさんへコールできないので機内をウロウロしながら飲み物や食事などお願いしました。モニターの不具合がなければただの徘徊です。
おやつや飲み物が置いてあるコーナーからドライ納豆をゲット。「ネットで買えるけど結構お高いのよね」などとCAさんとおしゃべり。パリ行きの航空券で何袋買える？なんていう突っ込み入りません。

外気温はマイナス３０度はあるな、窓ガラスが凍り付いています。

ひと眠りしていただく「フミコの和食」うまし。機内食のグレードを超えていると思う私。

マグロの酢味噌がけ、れんこんの挟み焼き。
ご飯一粒も残さず完食！

空を見ていると飽きることがない。
雪に覆われた湖に見えませんか？

お野菜が足りないなと、オーダーぎりぎりで頼んだ野菜サラダ、グリルドベジボールココナッツソースですが、ちょっと不思議な食感。

ゴロゴロしながら食べて寝ていると１２時間なんてあっという間ですね。

肥沃な大地が広がる。

街並みが見えてきて、もうすぐシャルルドゴール

CAさんからフランスで暮らす娘にお土産をいただきました。
娘はしょっちゅう帰ってくるんだけど、私は４年ぶりのパリです。
それとモニター不具合のお詫びとしてマイルかJALクーポン、どちらがいいですかって聞かれてびっくり。二席使える経験なんて二度とないのに、こちらこそ申し訳ない思いです。

着陸するとすぐに外に出たくなる不思議。

空港だから飛行機が飛んでいるという当たり前の光景にさえわくわくする。旅人してるな私。

エールフランスがいっぱい駐機

以前、JALのコードシェア便でエールフランス乗ったことがあるけど、最近コードシェアしてるのかしら。フランスのイケメンボーイが片膝ついて「お飲み物は？」とたどたどしい日本語で聞いてくれたっけ。行ったことないけどホストクラブってあんな感じかなあ。
フランス入国は書類を書き込む必要もないし、JAL０４５便が到着した時刻は空港も空いていました。
入国審査のおじさん、私の名前を呼んで「元気ですか？」って日本語で聞くじゃない。パスポートの生年月日を見たからよ、きっとそう。

シャルルドゴール空港の床。睡蓮が咲く池で鯉が泳いでいる。う～ん、ジャポニズム。

空港からタクシーはフラットレート、パリ右岸は５０ユーロ、左岸は５５ユーロ。
今回ホテルは三か所予約入れました。最初のホテルはモンパルナスの「ホテル・ル・リットレ」
こちらで暮らしている娘が参加する日程は三人泊まれる部屋が必要なのに、パリのホテルは部屋が狭いことが多いから、三人だと二部屋予約になります。そんなの嫌だ！

そこで探したファミリールームがあるホテル。

こちらのソファがそのままベッドになります。ベッド三台でも広々していてパリでこれだけゆったっりしている部屋は珍しいと娘が驚いていました。

アメニティ

このくすんだブルーがこちらのシンボルカラーなのかしら。

中庭を眺めながらお食事したり、お酒をいただいたりできそうです。

部屋数は結構あります。
エッフェル塔が見える部屋があるということで楽しみにしていたんだけど、ファミリールームのカテゴリーにはありませんでした。残念！お部屋からエッフェル塔が見えるとテンションマックスなのに。

右の広い部屋がファミリールーム。
フロントでミュージアムパスとカルネを購入。

普通の鏡。

お部屋は天井が高い。

朝食付きで予約を入れましたが、ホームページから申し込むと無料で朝食が付くみたいです。

卵料理もお好みで作ってくれます。パンや果物の種類は豊富。パンケーキとクレープ、ワッフルもあります。

二月のパリは朝７時だとまだ暗い。八時ごろ明るくなり始めます。
エドガーキネのマルシェを散策。ホテルから軽いお散歩の位置。

生ものから衣料品までお店がたくさん。マルシェってこんなに規模が大きいの？
お肉は塊で売ってるから料理するにはかなりの腕力が必要かも。
豚のこま切れなんて見かけなかったよ。

鮮度抜群。このままかりっと食べたくなるわ。チーズも種類が多くて試食してから購入できるみたい。

ホテルでコーヒーブレイクの後、サンジェルマン・デ・プレ教会へ歩いてゆきます。
この時期はまだソルドだからショーウインドウを眺めながらのんびりと。

美しい歌声が響いていて、お葬式の最中でした。

出棺の後で写真を撮ったり、見学したり。控えめにです。

教会近くのドラッグストアCitypharma、安い！
セフォラよりずっと安い。骨粗鬆症のサプリを勧められたよ。

そのまま歩いてル・ボン・マルシェに。こちらもソルド真っ最中。

お魚屋さんのイートインコーナーで昼食。スモークドサーモン、旨し。

頼まなくてもおいしいパンが付く。パン好きにはたまらないね。

この後「奇跡のメダイ教会」へ。
人見知りが強くてコミュニケーションをとるのが苦手なので、旅人の時は努めて場所など人に聞くようにしています。最初に道を聞いたポリスが間違えたのでウロウロ。
パリの教訓、ポリスを信用するな！

メダルは、買いました。奇跡のチカラにあやかるというより自分への記念にです。

仕事終わりに娘が合流。遅くなりそうなので夕食はモンパルナス駅近くのモノプリで調達。購入したお惣菜は温めてくれます。
にぎやかな旅が始まる予感。