2019/02/14 - 2019/02/14
239位(同エリア474件中)
chrissevenseas さん
- chrissevenseas さんTOP
- 旅行記18冊
- クチコミ216件
- Q&A回答0件
- 63,260アクセス
- フォロワー3人
シンハラ朝最後の王都、キャンディ。
19世紀についにイギリス統治が始まり、王都としてのキャンディは、終わってしまいました。
最後の王様がイギリス人に捕まったとき、一緒にいた王妃の着ていた服は、コロンボの国立博物館にあります。
袖のところに、捕縛時の怪我による血がついているそうですが…何しろ200年前のことなので、判別できませんでした。
さて、そんなキャンディは、高原に位置しているので、コロンボよりいくぶん涼しいです。
特に、宿泊した宿が、さらに高台にあって、心地よい風が吹いていたため、宿では快適でした。
スリランカ6日目は、2000ルピー(1ルピーは0.62円ほど)でトゥクトゥクをチャーター。
スリランカでは、チャーターは初めて。
キャンディは、仏の歯が納められているお寺以外に見るところはない、とよく言われているので、私としても、お寺を見て、世界遺産に登録されている美しい街並みさえ見れば、それでいいかな、と思っていたの。
で、郊外にある高台の宿から、お金を節約するべく、トコトコと坂を下ってお寺に向かって歩き始めました。
Googleマップによると42分の道のりです。日差しが暑いので、ちょっとヤバいかも、これ…
と思っていたところに、宿のホストが折良くバイクで通りかかった。
「どこに行くの?」
「歯のお寺」
「歩くの?!」
「うん」
「トゥクトゥクにしたら?1日チャーターして、2000ルピーだよ。どこでも行きたいところに連れて行ってくれるよ。紅茶のプランテーションとか」
わりとすぐに、心が決まりました。
だって、暑いし、歩いていると、車やトゥクトゥクがビュンビュン走っているから怖いし排ガスが臭いし…
それに、紅茶のプランテーションは、今回諦めるつもりだったけど、行けるなら行きたい!
というわけで、呼んでもらったトゥクトゥクに乗って、しゅっぱーつ!
PR
-
仏歯寺以外には、街歩き程度の予定しかなく、行きたい場所もわからないので、ドライバーにお任せの1日です。
まずは、キャンディの街並みが見晴らせる高台の白い大仏様へ。
遺跡ではありません。
茨城県の牛久大仏のように、最近の建築です。
とはいえ、ここもれっきとした信徒のためのお寺。
外国人の入場料は250ルピー。
靴を預けるので、そこでチップ。ここでは20ルピーしか払わなかった。
けど、この先もそうだけど、なんだかんだとあちこちでお金が取られます。
外国人料金が設定されているのは、インドも同じ。
それが法外に高いのも、同じ。 -
キャンディには、白い建築物が多くて、その美しさが世界遺産になった決め手の一つだと思うのだけど…
大仏さんも真っ白です。
そして、やっぱり日本の仏像とは、顔つきや体型が違うんだよね。 -
こんな感じで、山に囲まれた盆地、キャンディの街並みが見晴らせます。
湖は、王様が造らせた人造湖。この湖畔に仏歯寺があり、キャンディの中心部となっています。 -
大仏像の中に入ると、釈迦牟尼の生涯を表したレリーフが。
生まれてすぐに「天上天下唯我独尊」って言ったという場面ですね、これは。
釈迦の生涯を示したものって、インドでも見たけど、大抵、
1)白い象の夢を見る母親マーヤー
2)マーヤーの脇の下から誕生する釈迦
3)釈迦の出家
4)菩提樹の下で座禅を組み、悟りを開いた釈迦
5)釈迦の入滅
は、mustのよう。 -
悟りを開いた仏陀。
-
これは、スリランカのお寺の入り口に必ずあるムーンストーンと呼ばれる敷石。
半月の形をしているから、「月の石」と呼ばれているみたい。
パワーストーン屋さんに売っているムーンストーンとは無関係なんじゃないかな。
この半円は、外側から中心まで7層あり、悟りを開くまでの7段階を示しています…
…というのは、この後に登場する博物館の男による説明。
一番外側から、
1) 炎。人間の欲を示す
2) 象、馬、ライオン、牛。「生老病死」という人間の「四苦」を示す
3) よく覚えてないけど、なんか花の模様
4) アヒルだっけな、ガチョウだっけな?釈迦が家族を捨てて出家したことを示しているそうだ
5) 悟りの境地に至ったことを表す蓮の花
…って、5層しかないじゃん!!!
今後行くお寺で、確認してみようっと。 -
これがキャンディ市内。
写真上の(1)が、白い大仏。
(2)は、仏歯寺。
そのすぐ下に、人造湖。
(3)は、コロンボから到着したときに降り立った鉄道駅です。 -
キャンディ湖南側のView Pointから、キャンディ湖と、さっき登った白大仏を見たところ。
赤マルしてあるのが白い大仏。
高台に位置しているのがよくわかる。 -
対岸に見える、金色の屋根がある一帯が、仏歯寺。
金色屋根が、仏歯が納められている本堂(って言っていいのかな?)、その右側の白い建物は、同じ境内にある新しい方のお堂。
その手前に見える湖に張り出した白い建物は、王族の浴場。 -
道端に突然展示されている200年前の蒸気機関車。
200年前…っていうのは、ドライバーの弁。
ここには、これだけではなく、いくつかの蒸気機関車が展示されています。 -
そして、紅茶のプランテーションと工場へ。
ああ!これは…!
パックツアーによく組み込まれている見学&ショッピングじゃないか!!!
大型バスで連れて来られた西欧人がいっぱいいる!
まさかの1日チャーターで、こんなことになるとは!
お任せにしたのが間違いだった…。
とはいえ、紛れもなくキャンディ郊外の高地で茶葉を栽培し、ここで紅茶を製造しているので、見学はするよ。 -
1グループにつきガイドが1人らしく、サリーのお姉さんが、私一人のために、いろいろ説明しながら工場を回ってくれました。
150年前の機械がまだ現役で使われてますよ。
そして、一つの茶葉から25種類のお茶ができるとのこと。
まだ出てきたばかりの新芽は、シルバーティップといって、すごくすごく高いのです。 -
最後に振る舞われた紅茶。クッキー付き。
左上は黒糖。
おお、本場のセイロンティーだ。
ちなみに、セイロンティーという銘柄はありません。
スリランカには、紅茶の産地があちこちにあって(一番有名なのが、ヌワラエリヤ)、どれもまとめて、いわばセイロンティーです。
出してくれたのは、Broken Orange Pekoe。通称BOP。
ちょっとstrong(濃いめ)だけど、味はクセがなくあっさり。 -
売り場のカウンターに寄らずに、そのまま帰ることもできるんだけど、一応値段を確認。
BOPは、250gで1000ルピー。
あら?620円?安い。
日本だと、100gで1000円以上だよ。 -
他の店と比較してないけど、単純に日本で買うことを考えたらおトクだよね…。
と興味を示したら、いろいろ出してきたよ。
結局、Flowery Pekoeという、250gで700ルピーのものを購入。
BOPよりweak(薄い)とのこと。tip(新芽。香りが薄いが、tip だけの茶葉は超高級)が入っているからだよね。
先月、製造したてのホヤホヤ。
厳密に言うと、ワインのように、製造年によって出来不出来に違いがあるらしいけど、紅茶好きとはいえ、そこまで通じゃないです。
インド、スリランカ旅行を通じて、初めて買ったお土産。 -
それからお茶畑へ。
日が高い時間は、お茶摘みはしておらず、摘むのは早朝だとか。
新幹線から見える静岡の整然とした茶畑に比べると、無秩序な感じ。
歩いていると、謎のお婆さんやおばさんが、茶葉を手に近づいてきます。
この人たちは誰?
なんだかわからないけど、おそらくお金が欲しいのでしょう。
ごめんね、と手を振って通り過ぎます。 -
これが紅茶工場。
キャンディ一帯には、このようなplantation and factoryがたくさんあるみたい。 -
次は、Spice and Herb Gardenに連れて来られました。
紅茶が思ったよりずっと安かったので、言われるままに連れてこられたわたくし。
ハーバリストだというガイドの兄さんに連れられて、植えられているナツメグや胡椒や各種ハーブについて説明を受けながら、園内を回ります。
効能を教えてくれたり、それで作られたオイルや軟膏を見せてくれたり。
なかなか面白かったです。
自然の中なので、めちゃくちゃ蚊に刺されてしまったら、おばちゃんがシトロネラオイルを塗ってくれました。
最後に、そこで作られたオイルやクリームなど全25種類を並べた戸外のテーブルで、おばちゃんがちょっとだけマッサージをしてくれます。
正直、マッサージという感じではなく、ただ、クリームやオイルを塗ってくれてるだけ。
とはいえ、おばちゃんにチップを200上げました。
ハーバリスト氏曰く、この方は無償で働いているので、チップをあげてね、と。
さあ、この後は売り場よね!
おいくらかしら?
この時点で、私は負けてました…。
さっきデモしてくれた脱毛クリームと、育毛オイルと、フェイシャルクリームに、興味を示してしまったからです…。
こういうのは、無関心なフリをしていないとダメだね。
もう、買わないで帰るのは無理っぽい雰囲気になってる。
で、売り場で値段を見ると…
な、なんと!!!
一つが3000~4000ルピーくらいするの!!!
た、高すぎる!
さっきハーバリスト氏は、自分の月収は3万ルピーだと言っていたぞ。
この脱毛クリームは、毎日頭を剃らなくて済むから、お坊さんが使っている、と言っていたぞ。
それなら、どう考えても高すぎるだろうが~!!!
が、なんとなく根負けして、買っちゃったんだよ、これが!
3つで10000ルピー…
日本円にして6300円くらい。
日本で無添加の完全植物性の化粧品を買ったら、これ以上の値段するもんなあ、って考えてしまったら、負けです!
買ってしまった今となっては、せめて、製品が本当に無添加で植物性で、少しでも効果があることを祈るだけです…。 -
さて。
スパイスガーデンで意味不明の散財をしてしまった私は、ドライバーに、「次は木彫りの店」と言われて、「もうお店はいいから、仏歯寺に行って。美術館をゆっくり見たいから、時間がなくなっちゃう」と言いました。
ちなみに、ドライバーは、途中でふと「ちょっと待ってて」と私を残してどこへ行ったのかと思えば、キングココナッツのジュース(ココナッツウォーター)を買ってきて「This is for you」とくれたりして、良い人なので、たとえコミッションをもらっているとしても、憎めません。
写真を撮ってないのが悔やまれるんだけど、この天然ココナッツジュースが、身体に浸透した~。
水よりも身体に吸収されるのがわかる。
スパイスガーデンのハーバリスト氏によると、キングココナッツにはビタミンA、Bが豊富なんだって。
さて、午後3時。ついに本日のメインイベント、仏歯寺に到着。 -
入場券は、外国人1500ルピー。
靴を預けるところでは、帰る時に「寄付しろ」と命令され、100ルピー。
仏様の歯が聖遺物として祀られているお寺で、敬虔な仏教徒が参拝しに来るところです。
参拝する仏教徒は、上下ともに白い服で正装しています。
何色の服でもいいのだけど、肩や脚を露出してはいけないので、用意していたカーディガンと腰布をまといました。
これは、スリランカのどこのお寺に入るのでも同様とのこと。
中は、参拝するスリランカ人と、西欧人、中国人の観光客で、ごった返してました。 -
仏歯は、容器に納められていて見ることは出来ず、その容器さえも見られるのは1日3回の決まった時間のみ。
普段は扉の向こうに、容器が仕舞われています。
が、その扉が閉まっていても、ここはごった返しており、多くの仏教徒がお祈りを捧げ、座り込んでご開帳の時間を待っています。
この辺りでは、迷惑になるのでほとんど写真を撮れませんでした。 -
仏歯がある2階の混雑っぷり。
写真右手に、仏歯が納められた容器が納められた扉があります。
左側に座り込んでいる人たちは、午後6時半のご開帳を待っているらしい。 -
-
同じ境内で隣接する新しい方のお堂。
左右に、仏歯が辿った変転について示された絵が、紙芝居のように展示されています。
インドで亡くなった釈迦の歯の一本が、紀元前に当時の王都アヌラーダプラに持ち込まれ、その後あちこちに場所を移して、インドに持ち去られたものの、最終的に、インドの王様によってスリランカに返還され、キャンディに納められる、という内容。 -
新しいお堂の2階と3階は、博物館になっています。追加料金なしで入れます。
歴代の王様や首相、外国からの贈り物や、椰子の葉に書かれた経文、そして、仏様の歯のレプリカなどなど、興味深い展示物が見られます。
が、ここで!
謎の出来事が。 -
随所で博物館の係員が寄ってきて、展示物について説明してくれるんだけど、特に何も警戒してなかったのです。
ある場所で、係員がバルコニーに出る扉を開けて、「こっちに来てみなよ」と手招き。
出てみたら、キャンディ湖が見晴らせる素敵な場所。
手前に見えるのは王族の浴室。
その奥に、王様のハーレムだった島。
「手すりに寄らないで」と言うところを見ると、私の姿が外から見えてしまうのはヤバイみたい。
このバルコニーは立ち入り禁止…?
係員はバルコニーの扉を閉めて座り込み、頼んでもいないのに、自分のスマホで、年に一度のペラヘラ祭りの写真を見せてくれます。
そのとき、気づいたの。
この人、下はズボンじゃなくてサロンを巻いているんだけど、下着を履いてない!
ちらっとだけど、見てしまいました。
だって、股をガバッと開いて座っているんだもの。
…もしかして、わざと…?
なんだかよくわからないけど、何も気づかないフリで「ありがとう。素敵な景色だったわ」と言って、中に入る扉を開けさせました。
(バルコニーの扉の前に座り込んでいたのも、なんだか怪しい)。
何だったのかな、これ…。
その後、展示物を見終わって、博物館を出たけれど、特に何事もなかったです。
が、後から他の人のブログを調べたら、ガイド料としてチップを要求されることが多いみたい。
チップは要求されなかったけど…
彼は他の面で欲が満たされたのだろうか?
私にイチモツ見せても、何ら面白いとは思えないけど。
あれは、単なるうっかりポロリだったのか…?ポロリというには大胆に見せていたけど…。
にしても、境内の博物館の係員が相手とはいえ、気が抜けないのは確かなようです。
というのは、この次に第2弾が待ち構えていたからです。 -
この後、やはり同じ境内にある世界仏教博物館へ。
ここも、追加料金なしで入れます。
入り口にズラリと表示された国旗。
日本もあります。
インド、東南アジア各国、中国、韓国、日本の仏教文化について展示されていて、とても見応えがあります。
中は撮影禁止なので、写真がありません。
さて、ここで特筆すべきは、展示物の内容ではないのだ…
館内に入ると、長髪を頭頂部でお団子にし、顔は髭に覆われている教祖のようなおじさんがいました。
この見た目は、スリランカ人には珍しい気がする…。
服装は、清潔な白いシャツとスラックスで、頭とはアンバランス。
展示物を見ていると、さっきの係員同様に、サッと近づいてきて、「これは…」と説明を始めます。
他の観光客に対しても同じようにしています。
博物館のキュレーター…?と疑問に思いつつも、さっきの謎の出来事もあるし、とにかくあまり気にせず自分のペースで見て回りました。
途中から、完全に私専属って感じで、勝手に私について回るオジさん。
そして、そのうちに展示物について説明しながら、肩を抱いたり、「チャクラの場所は全部で7つ。一つ目はここ」と恥骨を触ったりしてきたのです。
ねえ…これは、セクハラなの…?
胸やお尻を揉まれたわけじゃないので、セクハラという決め手に欠けるんだけど…
結局私は、「ドライバーが待ってるから、もう行かなくちゃ」と逃げてきたんだけど、痴漢として問題にならないギリギリのところで、ああやってひとり旅の女を狙っているように思えるのです。
男相手なら、最後にチップをねだるのかもしれません。
博物館という公的な機関にいる人でも、ガイドしようとする人には要注意!
実のところどうなのかわかりませんが、知らない男に触られるのが嫌だったら、何事も起こる前に、「仏教については充分知っているので、説明は結構です」などと言って断った方が無難でしょう。
私は、展示物が途中から見られず、今となっては悔やまれるばかりです。
ただ、このオッさんの説明の内容は、なかなか良かったです。
仏歯寺には、博物館で費やした時間も含めると、3時間ほど滞在。
宿に戻ったのが午後7時。
いろいろあったけど…観光そのものは楽しかったです。
ドライバーには、チップをいくらあげようか迷いましたが…
最初は300で考えていたけど、仏歯寺から出たとき、私が待ち合わせ場所を間違えて、面倒をかけてしまったので、思い切って500あげました。
彼が私を連れて行くつもりだった木彫りの店と宝石の店には行かなかったけど、スパイスガーデンからのキックバックはけっこうもらえたんじゃないの?
どういう計算するのか知らないけど。
そう考えると、チップなんてあげる必要あるのか疑問だけど、ネットで調べる限り、わりとみんな(欧米人だからか?)、上げてるみたい…。
こういう出費をしたくないなら、1日チャーターはやめた方が良さそう。
とはいえ、地理的にどうしても必要な場合もあるので、今後は地図をよく見て、吟味します。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
キャンディ(スリランカ) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
キャンディ(スリランカ) の人気ホテル
スリランカで使うWi-Fiはレンタルしましたか?
フォートラベル GLOBAL WiFiなら
スリランカ最安
599円/日~
- 空港で受取・返却可能
- お得なポイントがたまる
旅行記グループ 初スリランカ2019
0
27