2019/02/16 - 2019/02/17
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chrissevenseas さん
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古都キャンディから、路線バスにて、スリランカ文化三角地帯の一角をなす町ダンブッラに来ました。
キャンディのバスターミナルで、ダンブッラ行きのエアコン付きミニバスに乗り、2時間くらいだったかなあ。3時間だったかも?
エアコン付きなので少しお高めで、250ルピー(160円くらい)。
予約もしなけりゃ、時刻表もない。
バスターミナルで、その辺にいる人に「ダンブッラ行きのバスはどこですか」ときいたら、バスまで連れて行ってくれました。
バスは、ある程度、お客さんが乗ったら出発します。
ちなみに、ダンブッラ行きではなく、その先のアヌラーダプラ行きです。ダンブッラはその途上にあるの。
途中から続々と乗客が増えて満員になるので、席が確保できてよかった…。
ダンブッラで一泊して移動の疲れを癒し、翌日のんびりとシギリヤへ出発し、シギリヤで一泊しよう、と決めました。
旅の予定は、いつも曖昧です。
ダンブッラの宿がとても居心地が良くて、シギリヤから戻ってきたらここでさらに4泊しよう、と決めました。
専用バスルーム付き個室で朝食付きで、一泊1800ルピー(1150円くらい)と、これまでの宿より安い!
それでいて、部屋はオシャレで広くて快適!
(宿については、帰国したらまとめて書きます)。
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ダンブッラの宿でスリランカ料理の朝食をいただいてからの出発!
お素麺のようなストリングホッパー、ポテトのカレー、ココナッツの和え物「サンボル」、これにフルーツと紅茶で、お腹いっぱいに。
シギリヤで一泊したらこの宿に戻ってくるので、小さいバッグに必要な着替えだけ詰めて、大きなバッグは預けました。
ああ、荷物のほとんどない移動って、すごく楽!!! -
ダンブッラからシギリヤ行きの路線バスは、エアコンなし。
50ルピー(約35円)でした。
40分ぐらい、窓から風を感じながら走ります。
ところでこのバス、ジーザスの絵がいっぱい描かれているんだけど、キリスト教国からの払い下げかな?
日本からの払い下げの車もいっぱい走ってます。
キャンディからダンブッラ行きのミニバスは、車内に日本語で「シートベルトを締めてください」書いてある日本のものでした。
ダンブッラからシギリヤへの観光は、歩いていると流しのトゥクトゥクのドライバーがやたらと「1日チャーター」を勧めてきます。
シギリヤ観光は充分に日帰りできるので、時間が惜しい人は、きちんとした値段でチャーターするのもアリだと思います。
でも私は、シギリヤに一泊したいし、なるべくチャーターは使いたくないので(節約する意味でも)、バスを選びました。
午後1時過ぎ、グーグルマップを睨んでいたところ、予約した宿にバスが接近。
終点まで行かずに、そこですかさず下ろしてもらいました。 -
チェックインして、宿でしばし昼寝。
夕方、トコトコと散歩に出かけます。
ここで初めて、シギリヤロックを目撃した~!!!
おお!思ったより遠い! -
遠くに見えたシギリヤロックに満足して、またシギリヤの町(村?)を散策。
ジャングルの中の、観光資源だけに頼る村、といった感じ。
ツーリスト向けのレストランが多いです。
それ以外は何もないと言っても過言ではない。
さて、私はインドでお腹を下してからというもの、なかなか下痢が治らず、1月31日以来、きちんと食事してなかったので、かなり体力が弱ってます。
シギリヤ登頂の前日は、お腹の調子を見つつ、なにかをお腹に入れておこう、と目に付いたレストランへ。
インドでの苦しみを再度味わいたくないので、多少高くても、ツーリスト向けのお店へ。
ローカル食堂に比べて、多少というか、何倍もするようだけど…。
背に腹はかえられぬ。
というわけで、キングココナッツ・ウォーター!!!
一つ250ルピー(およそ160円)。たぶん、ローカル食堂なら定食が食べられる値段だと思う。
しかしだ。
私はこのキングココナッツ・ウォーターにハマってしまったのだ。
冷えたヤシ水(と略す)の何て美味しいこと!!!
ミネラルとビタミンが身体に浸透していく~!
思わず、おかわりしてしまった。
写真の右側に写っているのは、サービスで出してくれたパリパリしたうす塩味のお菓子?かな。
中身はないの。パリッとした皮だけ。
素朴で美味しい。
写真はないけど、食事としてオーダーしたのは、ココナッツ入りパンケーキ。
日本的なパンケーキではなくて、クレープのようにクルッと巻いてありました。ココナッツは、甘いおからみたいな感じで、中に包み込んであります。
まだ胃腸が弱っているので、これでお腹いっぱいに。
お会計は、ヤシ水250×2とパンケーキ300で、合計800ルピーと、こちらの物価を考えるとわりと高額に…。 -
Sam’sというレストランです。
こういう作りのレストラン、多いです。
虫に注意。 -
翌朝。
なんでシギリヤで一泊したかというと、朝早くに登頂したかったからなのです。
昨日はゆっくり過ごして早めに寝て、エネルギーを充填しました。
ところが、ちょっと寝坊してモタモタして、しかも結構ボリュームのある宿の朝食をゆっくり咀嚼していたら(だって、まだ胃腸の調子が悪いから)、あっという間に8時近く。
ああ、朝7時オープンのシギリヤロックに、空いていて涼しいうちに登ろうと思ったのに…。 -
しかも、行きは知らずに遠回りしてしまった…!
Lion Lodgeから右に出ちゃうと、チケット売り場まで遠くなっちゃうの!
まあ、外堀に沿って歩くのも楽しかったけどね。 -
こんなにきっちり真っ直ぐなお堀を、1500年前に作ったのかな。
それとも、ここは後から整備されたのかな。 -
外国人向けの入場券売り場は、博物館の中にあります。
30USドル…!!!
時価5430ルピー…!!!
今回のインド、スリランカ旅行中の最高額を叩き出しました!
…まあ、知ってたけど。
スリランカの人は、50ルピーらしい…。
100倍以上…?!
だから、スリランカ人用と外国人用のチケット売り場を、あえて離しているのだろうか。
文句を言う外国人、いそうだもんな…。
でも、国立の施設だし、外国人は税金払ってないから、まあ、しょうがない…。
と言っても、高いな!!!
貧乏旅行中の外国人には、痛い出費です。
だからこそ、貧乏バッパーの間では悪名高く、あえてシギリヤロックではなく隣りのピドゥランガラ・ロック(入場券500ルピー)に登る、という人もいるよう。
私は、登りますよ、天空の宮殿に。 -
チケットを見せて入場するところで、荷物検査があり、プラスチック製の袋などはそこで捨てなくてはなりません。
ペットボトルのラベルもそこで剥がすという徹底ぶり。
日本人は、ゴミをその辺に捨てたりしないけど(道路脇にポイ捨てする人もたまにいるとはいえ)、インドの人なんかはぽいぽい捨てるからね。
世界遺産を汚すようなものは持ち込ませない!という強い意志を感じます。
無事入場すると、庭園の跡があるけど、とりあえずまず登ろう!
なるべく暑くなる前に、そして混雑する前に登ろう!
と、写真を撮るのもそこそこに、先へ進むと、巨大な岩の間を潜る入り口。 -
そびえ立つ岩に登る前の段階で、すでに階段が…。
-
いよいよ岩に張り付いて登る階段。
赤い壁は、通称ミラーウォール。
その向こうに見える螺旋階段は、シギリヤレディを見るためのもの。 -
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螺旋階段を登ると、シギリヤレディたちのフレスコ画。
現在は、写真撮影ができないので、写真なし。
壁画を見たら、螺旋階段を降ります。
高所恐怖症には大変辛い試練です。
シギリヤレディの現物は写真撮影不可だけど、後で行った博物館にあったレプリカがこちら。 -
ここで、シギリヤロックにまつわる歴史の話。
以下は、私がネットなどで調べたことと、博物館で読んだもの、そして、キャンディの宿のホストが教えてくれたことを取り混ぜてます。
紀元5世紀、シンハラ人の王国の王都は、今は世界遺産として有名なアヌラーダプラにありました。
王子カーシャパ(カッサパと表記されることも)は、父王を壁に生き埋めにして殺害し、王座につきます。弟は、難を逃れるために南インドへ。
そして、カーシャパ王は、王都をシギリヤロックの上に築いたのでした。
それまで、シギリヤロックの上には仏教の僧院があったのだけど、それを隣りの岩、ピドゥランガラに移して、シギリヤロックに宮殿を築いたそう。
シギリヤレディの正体は、当時500人いたカーシャパ王の妻たちだとか。
美しい妻たちの似姿を描いた絵師たちは、壁画完成後、カーシャパ王により、両目を潰されてしまいました。そうすれば、もう二度と、王妃たちの似姿を他の場所で描くことができないから。
この壁画は、そんな500人の美女の絵の中で、僅かに残っている十数人です。 -
昔は壁一面が、美女たちの絵で埋まっていたのでしょうか。
ちなみに、1500年前の線や色がそのまま残っているのではなく、後世、何度も修復されたようです。
シギリヤロックの終焉も、この美女たちに深く関係しています。
世界中から集められた美女500人の中には、南インドに追いやられたカーシャパ王の弟のスパイが何人か混ざっていました。
彼女らの協力のもと、兄カーシャパ王から王権を奪取するために、弟は南インドから軍勢を引き連れて戻ってきます。
カーシャパは、戦場で弟と対峙せんというその時、剣を忘れてきたことに気づき(そんな大事なもの、なぜ忘れた?)、乗っていた象を引き返させました。
すると、味方の軍勢は、カーシャパ王が負けを認めて退散するのだと勘違いし、散り散りに逃げてしまいました。
カーシャパ王は敵軍の中に孤立し、もはやこれまで、と自害しました。敵の手に落ちるのは不名誉なことだったから…。
うーん、ドラマチック…。
残酷な王だったけど、最後は因果応報かな。
カーシャパの母は庶出で、弟の母は王妃だったそう。
その辺にも、なんだかモヤモヤした感情があったんだろうなあ。 -
美女の壁画を見た後は、ミラーウォールへ。
昔は鏡のように磨き上げられ、対面する壁の壁画(現存せず)を映していたらしい。
今はただの壁…と思いきや、よーく見ると落書きに混ざって、遠い昔にここに来て感動した詩人たちが書きつけた詩がいくつも!
詩の内容は、ふもとの博物館で読めます。 -
いよいよ、獅子の足に挟まれた階段までやってきました。
うーむ、最後の難関。
麓から頂上まで、シギリヤロックの高さは195メートル。階段の段数は1200段以上。
参考までに、これはビルでいうと60階以上だよ!
そんなに登れる?
しかし、香川県の金毘羅さんは1300段以上だった。
苦しかったけど、登った!
あれよりは段数が少ない。
頑張れ、私! -
途中から鉄の階段なんだけど…もちろんこれは、観光のために後世になって設置されたもの。
キャンディの宿のホスト曰く、
「カーシャパ王はもちろん、外の階段を登ったりはしなかった。
岩の内部に通路が掘ってあって、王様は象に乗って登り降りしていたんだ。
王様用通路は、黄金や宝石で飾られていた。
ところが、イギリス人がここを見つけた時、内部の金や宝石を持ち去り、通路の入り口を塞いだんだ」
ええー?!
それが本当なら、金銀財宝は諦めるとしても、内部の通路をもう一度開放してよ!
どこに入り口あるの?
ただ、そういう説明は、ネットでも博物館でも、見てないんだよなあ。
今のところ、宿のホストの言葉だけ。
もうちょっとソースが欲しいですね。
でも確かに、暑い中、こんな断崖絶壁を王様がヒイヒイ言いながら徒歩で登ったはずないし、象どころか馬さえも通れそうな道はない。
王様を興しに載せて人力で運ぶにしても、危険すぎる。
誰か!NHKでもBBCでもナショジオでも世界ふしぎ発見!でもいい!
早く真相を明らかにして~!
この岩の内部、どうなってるの~? -
そしてやっと到達した頂上!
1500年以上前の天空の宮殿跡! -
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眼下に見える庭園。
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こんな岩の上に、なみなみと水が蓄えられた浴場が。
これは、雨水を貯めていただけではなく、宿のホスト氏によると、地上から、象にバルーンを踏ませて得た空気圧を利用して汲み上げていたそう。
水汲み用の象さんは複数いて、象が疲れたら交代させていたとか。 -
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土台しか残っていなくても、やっぱりすごい。
博物館で、在りし日の宮殿の姿の3D映像が見られます。
下山後にそれを見て、よくぞ1500年以上も昔に、こんな断崖絶壁の岩の上にこのような豪華な宮殿を造ったな、とその壮大さに、さらに圧倒されました。
権力絶大な王のもと、たくさんの人が犠牲になったに違いない…。 -
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おかしな場所に突然ある王座。
東向きだから、日の出を見るための場所かな…?
眼下に水浴場があるから、妻たちの水浴を見下ろすためかな…?
真相は謎です。 -
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500ルピーで登れる隣りのピドゥランガラ・ロック。
あっちは、階段などなくて、最後の方はかなりロッククライミングだということで…
登りたかったけど、食あたりで体力と筋力を奪われたままの今の私には無理そうなので、断念。 -
そして、降りる時の恐怖よ…!!!
私、高所恐怖症なのよ…。
とにかく、手すりから一瞬たりとも手を離さず、なるべく断崖側から離れて(と言っても狭い階段なので、そうは離れられない)、慎重に降りました。
緊張と恐怖で、さぞかし恐ろしい顔をしていたと思います…。
それにしても、この階段が混雑していてなかなか進まないので、慎重に進みたい私には、ちょうどよかったです。
下に見えるのは、獅子の足のところ。ここが地上ではない。 -
獅子の足からさらに下へ降りていくところ。
お猿さんは、あちこちにいるよ。 -
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降りてきたら、こんなのを見つけました。
先史時代の遺跡への道…。
行きたい…!
が、もう疲れちゃって、これから先、まだ庭園もあれば博物館もあるし…
断念。
っていうか、この時、すごくトイレに行きたかった。
入場しちゃうとトイレはないのです。 -
水の庭園の配置図。
珍しく、線対称じゃない。
左に八角形の池、右にL字型の池。
どういう意味があったのか…? -
八角形の池。
この右側の大岩の向こうに、岩に刻まれた古代の文字が。 -
わかりにくいけど、赤マルの辺りに文字が刻まれている。
なんて書かれているのか、どこにも説明が見つからなかった。 -
振り返って見たシギリヤロック。
うーん、やっぱりすごい…!
あの天辺に、どうやって建築資材を運んだの? -
ミニチュア版の水の庭園の見取図。
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ミニチュア版の水の庭園。
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水道管。
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園内の様子。
トイレがきれいでした。
チップとか要求されないし。
安心して用が足せます。 -
園内にあったスリランカの名所を示す地図。
青い下線を引いてあるのが、今回の旅行で行く(行った)場所。
スリランカにある世界遺産8つのうち、5つに行く予定。 -
最後になっちゃったけど、シギリヤロックの遺跡の地図。
この後、博物館へ行ったのだけど、小さいとはいえ見応えがありました。
往時の宮殿の外観を再現したCGが特に良かったです。
他にも興味深い展示がいろいろありました。
(と思うのは、私が博物館好きだからかな)
写真撮影禁止なので、写真は残念ながらありません。 -
ハーブガーデンなんていうのも敷地内にありました。
-
ハーブガーデンは、木陰を歩くことができるので、気持ち良さそう。
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栄養補給にマンゴージュース。
一杯250ルピー。
美味しくて2杯飲んじゃった。
生ジュースが、日本で飲むより格段に安いんだよなあ。
いや、250ルピーはツーリスト価格で高めなんだけど、それでも日本でフレッシュなマンゴージュースを160円で飲めるかというと、絶対無理な訳で…。
ちなみに、普通の地元の店では、生のマンゴージュースは60ルピー(40円)でした!
今晩お腹が痛くならなければ、またローカルなお店で生ジュース飲みます。
このお店を出て、ダンブッラに戻るバスが通る道でぼーっとバス待ちをしていたら、例によってトゥクトゥクが声をかけてきました。
「私はバスで帰るから」
「いや、オレは今ダンブッラからここまで客を乗せてきて、これから帰るところなんだ。空で帰るのはもったいないから乗れ」
「いくら?」
「お前はいくらなら払う?」
「バスなら50ルピーで、バス乗り場から宿まで200ルピーだから…」
「500でどうだ?」
取引成立。
バスに乗る場合に比べて160円の上乗せで、宿まで乗り換えなし、待ち時間なしで帰れるなら、乗りますとも。
道中、スパイスガーデンに連れていかれそうになったけど、「もうキャンディで行ったから」と断りました。
というわけで、シギリヤ一泊旅行は終わり!
無事にダンブッラの宿に戻って、シャワーで汗を流したら、部屋でゴロリ。
あー、疲れた!でも、楽しかった!
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