冬のレッサーパンダ紀行【８】南紀白浜アドベンチャーワールド　皮膚病治ってよかったね、四男君・・・って、そんなこと吹っ飛ぶほどの驚き！！意図がよく見えないシンシン君、マルル君、ココロ君の同居展示

2019/02/10 - 2019/02/10

今日は南紀白浜アドベンチャーワールドを訪問です。
昨年８月５日生まれのライラちゃんの”四男君”の皮膚病の治り具合を確認したいと言うのが当初の訪問目的でした。
四男君の皮膚病の具合はSNSなどにアップされる写真で確認はしていたのですすが、実際い会ってみるとその治り具合に驚きました。
あれほどの皮膚病がよくこの短期間でここまで回復したものです・・・獣医さんとキーパーさんに感謝です。

そんな、四男君の治り具合にも驚きましたが、今日はもっと大きなびっくりに遭遇しました・・・シンシン君、マルル君、ココロ君の成獣の父子３匹同居！！
幼獣の頃からの同居ならともかく、８歳のお父さんと４歳と３歳の成獣の息子の突然の同居（後から知ったのですが昨年の９月頃から時々同居していたようですね）・・・そこにはどんな意図があるのか？

とにかく驚いたアドベン訪問となりました。

これまでのレッサーパンダ旅行記はこちらからどうぞ→http://4travel.jp/travelogue/10652280

エリア 南紀白浜(和歌山)

阪神高速湾岸線と阪和道を乗り継いで南紀白浜アドベンチャーワールドへ。

開園２０分前に到着しましたが既にこの混みよう・・・さすが３連休の７中日ですね。
こういう日は早目に開園してくれるのがアドベンのいいところ！！
今日は１０分早く９時５０分の開園となりました。

入園後はエントランスドーム入ってすぐ右のウエルカムルームの仁君に会いにいきましたが、仁君は熱心な毛繕いの最中だったので挨拶にとどめレッサーパンダ放飼場へ。

ライラお母さんと四男君の展示は開園から１１時３０分と１５時から１５時３０分と掲示されていましたが、実際はだいぶん違いました・・・細かい事を言うと、こう言う掲示は園とお客さんとの約束事でもある訳ですからできる限り守って欲しいのが本音です。
せっかくライラちゃんと四男君が出ているのに掲示の時間外なので「なんだ大人２匹か」と立ち去るお客さんもかなりいました。

ライラちゃんと昨年８月５日生まれの四男君です。

ライラちゃんとシンシン君の間には５匹の子供がいまして、四男君の上には長男のマルル君、長女のキララちゃん、次男のココロ君、三男の仁（ジン）君がいます。

キララちゃんは浜松市動物園にお嫁入りしましたが他の子は全員アドベンで暮らしています。

そして、現状末っ子の四男君。
アドベンはジャイアントパンダ以外の個体名は基本的には非公開なのでまだ名前は分かりません。

それにしても、アドベンのジャイアントパンダ以外の名前の非公開はそろそろ改めるべきだと思います。
このご時世にそんな事をする必然性が全くありませんしね。

裏返った餌皿に片足を乗っけてかっこいいポーズのママと後ろから近づく四男君。

とにかく元気な四男君！！

これまでの子供の中で一番の構ってちゃんの様にも思いました。

生後半年を過ぎほぼママと同じ体格なのでライラちゃんも大変です・・・体重だけならスレンダーなママを越えているかも？

でもママも楽しそう！！

札幌の円山動物園で、現在はチリの国立動物園にいるリリィちゃんと共に双子で生まれたライラちゃん。
小さい頃の僕の勝手なイメージでは”可憐でおしとやか”なリリィちゃん、”陽気で可愛い”ライラちゃんなのですが、長じて母になった後もそのイメージはあまりかわりません。
献身的なリリィちゃんの子育てに対しライラちゃんの子育ては陽気です。

四男君の皮膚病はほぼほぼ治った感じですね！！

正面から見ても著しい改善が見られます。

正直、完治は厳しいかも？と思っていたのでキーパーさんと獣医さんに感謝です。
アドベンの治療能力の高さは本当にいつも感心します。

ライラちゃんの方は一部毛が剥げちゃっいましたね。

”世界一可愛いレッサーパンダ”の異名を持つライラちゃんとしてはその美貌を損なうおハゲは残念かもしれませんが、これは皮膚病に罹った息子を一生懸命育てた母の勲章ですから。

放飼場の母子が少し落ち着いてきたのでウエルカムルームへ。

今日の仁君はやけに網戸から外を気にしていました。

例年ならそろそろライラちゃん＆四男君がウエルカルームに移動して来て仁君が放飼場に戻る時期かと思うのですが、さて、今年はどうなることやら？

渡り廊下で人待ち顔の仁君。

ひょっとして網戸からキーパーさんの様子をチェックしていたのかな？
レッサーのキーパーさんは馬やラクダ、バードショーも担当されているので確かにウエルカルームから様子を見ることは出来ますもんね。

そんな仁君のカメラ目線に居合わせたお客さんは大興奮！！

すごい営業能力の高さを見せる仁君なのでした。

ブルーディングセンターに行ってみると彩浜ちゃんの観覧は９０分待ちでした・・・今日も諦め。

待ち時間が長すぎて未だに彩浜ちゃん、上野のシャンシャン（香香）ちゃんにまだ会えていないのです。
結ちゃんの時も凄かったは凄かったですがここまでじゃなかった記憶があるので、これはやはり広い意味でのシャンシャン効果の発露なんでしょうね。

娘さんと奥様の代わりに屋外放飼場でお食事中の永明君をパチリ。

続いてマリンライブを観覧。

この時期はこの夏に向けての新演目の調整などがあるのか例年まだ技が仕上がっていない感じになりますね。

今は基本技をしっかりと習得している途中な感じ。

大好きな演目”フリスビーキャッチ”。

今日は大成功でした！！

上空を飛ぶフリスビーを猛スピードで追ってジャンプしてキャッチ・・・凄い身体能力です。

マリンライブを満喫しレッサー舎に戻りました。

あまりしつこく遊んで遊んでをしたせいか公開時間後半はママに上手く避けられていた（苦笑）四男君は木に登り憮然とした表情をしていました。

ミトンみたいなお手々が可愛い。

ちっちゃい体で子育てを頑張るライラちゃん。

たまにはのんびりしたいもんね。

掲示では１１時３０分までの展示と言う事でしたが実際は１２時１０分まで母子の展示が続きました。

母子に続いては・・・と、

最初にシンシン君の顔が見えたのですが・・・なんとシンシン君の後を追って次男のココロ君が登場！！

２匹で放飼場に出てきました。

これまでシンシン君と子供達の同居は見たことがなかったので、子供が成獣になってからの同居にかなりビックリしたのですが、この驚きはそれだけでは済みませんでした・・・。

！！
さらにその後ろから長男のマルル君が！！

なんと父、長男、次男の成獣３匹での同居展示です。

いったいどうしてこんな突拍子もない展示になるのか？？
意図が全く掴めず正直頭の中がパニックになりました・・・。

＜２月１１日追記＞
ロケットレッサーさん（→https://twitter.com/rocket_lesser ）からのご情報によりますと、昨年の秋以降、時折、この３匹（あるいはこの内の２匹）での同居展示が行われていたとの事でした。
そうなると園側に何かしら”この３匹で同居展示出来る様にしておこう”と言う意図があると言う事なのでしょうね・・・あまり前例を聞いた事の無いトライなので、どのような意図なのかはやはり気になるところです。

お父さんのシンシン君、現在８歳。

長男のマルル君、現在４歳。

この同居展示で心配なのは、人工哺育で育ったためにレッサーパンダとしての社交性は母親から学んではいない彼が、シンシン君やココロ君への対応を誤ってしまう事・・・成獣のオス同士なので激しい闘争になり万が一爪が目にでも入ったら大変な事にもなり兼ねません。
心配しすぎかもしれませんが・・・こういう場合のリスクアセスメントはどれくらいなされているものなのでしょうか？

次男のココロ君、現在３歳。

今日見た感じでは彼が一番血気盛んでした。

東屋の付近に集う３匹。

父子とは言え・・・と言うかお互い自分たちの関係など知る由もない成獣３匹ですので、３匹の間の緊張感は見てて痛いほど感じました。

基本的にはお互い進路が重ならないように上手いこと慎重に行動していましたが、

時々、出会い頭の事態も・・・。

そんな時はどうしても威嚇合戦＆追い駆けっこになります

今日、僕が見ていた範囲では取っ組み合いの喧嘩はありませんでしたが、ココロ君とシンシン君、ココロ君とマルル君の間では威嚇合戦＆追い駆けっこは発生しました。

同性の成獣同士なので見ているほうもヒヤヒヤでした

東屋で毛繕いする余裕も見せたシンシン君、さすが年長者です。

今日の数時間の観察だけでは何とも言えませんが、この３匹の関係はココロ君を中心にシンシン君、マルル君との間のプラス・マイナスで構成されているように思いました。

ココロ君はシンシン君に対しては強気に見えましたが、マルル君に対しては弱気なところも見せていました。
例えば、マルル君が木の上で休んでいる時に何度かココロ君がそこに行きたい素振りを見せていましたが、ココロ君はマルル君の顔色を伺い結局諦めていました。

そして、シンシン君とマルル君は互いにほとんど突っかかる事はありませんでした。

そして、シンシン君とマルル君は互いにほとんど突っかかる事はありませんでした。

ところでマルル君、鼻の上なんかおかしくなってないかい？

ところで、マルル君の行動で気になる事がありました。

よく見えなかったのですがどうやら食糞のようでした・・・これまで彼の行動でこの様な傾向を感じた事がなかったので驚きました。
常習ではなく、同性成獣との同居のストレスでによる一時的なものならまだ救われますが、これが常習になると歯周病などのリスクが増大するのでなんとしても止めて欲しいものです。

この件はキーパーさんにお伝えしたかったのですが今日は機会がなかったので、念のため、いずれ何らかの手段でスタッフさんにはお知らせしておこうかと思っています

放飼場の展開も気になりますが、ウエルカムルームへ。

「仁君、今、放飼場の方ではお父さんとお兄ちゃん達が同居しているよ」

パンダラブにも寄ってみました。

桃浜ちゃんと結浜ちゃんが屋内に出ていました。
結ちゃんは爆睡してたのでお食事中の桃ちゃんをパチリ。

１４時５０分、緊張の同居は終了・・・僕も緊張で疲れました（苦笑）

まずはマルル君とココロ君がバックヤードへ収容。

一呼吸おいてシンシン君収容。

今日は喧嘩がなくてよかったですが、やはり同居の意図が気になりますね。
動物達に資する意図ではなく、例えば業務上の都合（短時間での交替展示の煩雑さの解消とか）ならば、当然、それなりのリスクアセスメントが必要になると思うのです・・・けして単なる思いつきでの実行ではなくて。
縄張りを持つレッサーのオスの成獣同士は対立して当たり前ですし、彼らは鋭い爪と歯と言う武器を持っているのですから・・・万が一、深刻なケガ（精神的なものも含めて）をしてからでは遅いですから。

替わって３時間ぶりに四男君とライラちゃん登場です。

ちょっとしたリンゴタイム。

キーパーさんが角切りリンゴを選り分けてあげていたので、一部のリンゴには皮膚病の薬が仕込まれていたのかもしれませんね。

残りのリンゴは地面に置いてもらいました

四男君のお口から飛び出すリンゴ・・・、

そして、飛ぶ四男！！

午前中の展示でも激しくママと遊んでいた四男君ですが、３時間の休息を経ても同じテンションでした。

ママは本当に大変ですね・・・。

小柄な体で頑張るライラちゃんに改めて感謝の気持ちを伝えたいです。

元気なのはとっても嬉しいけど、ママに過度も負担にならないようにね・・・って、まあ無理か・・・。

母子の午後の展示は１５時から１５時３０分までの３０分間の予定でしたが、１６時１０分を回っても収容の兆しなし・・・わざわざ１５時３０分って掲示してるからそれ以降は后ちゃんが出て来るのだろうと楽しみにしていたのですが・・・。

もう閉園時刻まで１時間を切っておりこの時間からわざわざ個体交換をするとも思えず、キーパーさんも馬＆ラクダのお世話に行っているようだったので閉演時刻を待たずに帰路につきました。

四男君、また会いにくるね！！

この旅行記へのコメント （6）

• まみさん 2019/02/11 18:43:54

  コミュの雑談ではすっとぼけた感想を書いてしまいましたが

  シンシンくんとマルルくんとココロくん、かなり緊張していたんですね。
  マルルくんの食糞とか、いろいろ気がかりですが、大事に至らないといいです。
  ちなみに私が見に行った時も、15時半が展示終了ではなかったです。
  ただ、秋に訪れたむ時は、15時半くらいで、レッサーパンダの展示は終了になってしまったことがありました。
  マリンライブなど、夏バージョンを見てみたいですが……混雑もすごそう。
  ３日連休中だったので、彩浜ちゃんの観覧時間は90分待ちですか。私も上野のシャンシャンは諦めています。苦笑。

  jilllucaさん からの返信 2019/02/11 21:31:58

  RE: コミュの雑談ではすっとぼけた感想を書いてしまいましたが

  まみさん
  
  こんばんは。
  いえいえ、全然すっとぼけてなんてないですよ。
  僕も３匹が出て来た時は単純に凄い！！と思いました（苦笑）
  ただ、時間が経つにつれやはり危険な面も少々見えてきたので少しナーバスに感じているだけなんです。
  要はオス３匹を同居させる意図さえクリアになればと言ったところです。
  それにしても仔ジャイアント人気はえらい事ですね・・・早く彩ちゃんやシャンちゃんに会いたいです。
  マリンライブはやはり夏が一番出来がいいですね、ナイトマリンライブとかやはりすごいですよ。
  
  jillluca
  
  > シンシンくんとマルルくんとココロくん、かなり緊張していたんですね。
  > マルルくんの食糞とか、いろいろ気がかりですが、大事に至らないといいです。
  > ちなみに私が見に行った時も、15時半が展示終了ではなかったです。
  > ただ、秋に訪れたむ時は、15時半くらいで、レッサーパンダの展示は終了になってしまったことがありました。
  > マリンライブなど、夏バージョンを見てみたいですが……混雑もすごそう。
  > ３日連休中だったので、彩浜ちゃんの観覧時間は90分待ちですか。私も上野のシャンシャンは諦めています。苦笑。

• スイカさん 2019/02/11 02:46:15

  シンシン君、ココロ君、マルル君は何歳ですか？

  こんばんは、jilllucaさん
  
  シンシン君、ココロ君、マルル君は何歳でしょうか。
  
  野生パンダは単独行動ですが、パンダ基地のパンダは２歳過ぎ位までは雌雄たくさんで同居しています。
  雌同士なら５歳過ぎても一緒で大丈夫です。
  雄は３歳位から独居のようです。
  レッサーパンダは一緒には育てないのでしょうか。
  親子兄弟の自覚はないんですか。。。ちょっと残念です。
  やっぱりわからないのかなぁ。
  
  スイカ

  jilllucaさん からの返信 2019/02/11 09:17:14

  RE: シンシン君、ココロ君、マルル君は何歳ですか？

  スイカさん
  
  おはようございます。
  ごくごく荒っぽく言いますとジャイアントパンダとレッサーパンダの暮らし向きは非常に似ていて育児には参加しません。
  なので父親には自分の子供であると言う意識はありません。
  そして、子供も生後１年までに親元を離れますで、弟妹が出来てもそれが自分の親類である認識はないと思われます。
  幾つかの園で父子、兄弟での展示がありますが、それはあくまでも遊び相手としての同居で、子供が小さい時からの同居がほとんどです。
  ちなみにシンシン君は現在８歳、マルル君は４歳、ココロ君は３歳で、バックヤードでは顔を合わせているでしょうが、これまで同居の話しは一切聞いたことありませんでしたので、３匹が一緒に出て来た時はかなりビックリしました。
  
  jillluca
  
  
  > シンシン君、ココロ君、マルル君は何歳でしょうか。>
  > 野生パンダは単独行動ですが、パンダ基地のパンダは２歳過ぎ位までは雌雄たくさんで同居しています。
  > 雌同士なら５歳過ぎても一緒で大丈夫です。
  > 雄は３歳位から独居のようです。
  > レッサーパンダは一緒には育てないのでしょうか。
  > 親子兄弟の自覚はないんですか。。。ちょっと残念です。
  > やっぱりわからないのかなぁ。
  >
  > スイカ

  スイカさん からの返信 2019/02/11 11:39:11

  RE: RE: シンシン君、ココロ君、マルル君は何歳ですか？

  そうですか、中国のパンダもお母さんと一緒は１年位までですが、たくさんのパンダは半年くらいからチビパンダ達だけで暮らします。
  ２歳頃まで一緒にごろごろしています。
  3歳、4歳の息子と8歳のお父さんが突然一緒にされたらケンカするでしょうね。
  何か意図がねあるんでしょうかね。
  今後が気になりますね。
  
  スイカ

  jilllucaさん からの返信 2019/02/11 21:22:25

  RE: シンシン君、ココロ君、マルル君は何歳ですか？

  スイカさん
  
  レッサーの場合も同い年生まれの子が同じ園にいる場合は生後半年ぐらいで子供だけの暮らしにする例は結構ありますね。
  一人っ子で生まれて、園内に他に子供もいない場合は引き続き母親と同居が続き、男の子の場合は１年半くらいで母離れ、女の子の場合はお嫁に出るか、お婿さんを迎えるまで同居が続くなんてことも割とありますね。
  ところで、まだ白浜と上野の仔パンダ（ジャイアントパンダの方ですが）に会えていません・・・香香ちゃん以降のフィーバーはちょっと異常ですね。
  結浜ちゃんの時は割と早い段階で見れたのに・・・。
  
  jillluca
  
  
  > そうですか、中国のパンダもお母さんと一緒は１年位までですが、たくさんのパンダは半年くらいからチビパンダ達だけで暮らします。
  > ２歳頃まで一緒にごろごろしています。
  > 3歳、4歳の息子と8歳のお父さんが突然一緒にされたらケンカするでしょうね。
  > 何か意図がねあるんでしょうかね。
  > 今後が気になりますね。
  >
  > スイカ