2019/01/25 - 2019/01/27
122位(同エリア1343件中)
はなまりんさん
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「冬はやっぱ温泉がよかね!?」「どうせなら雪見て一杯がよかよね~♪」「温泉に行こうか。」 「行こう行こう!」
と、たちまち意見が一致した弥次喜多は、1月に北国を目指すことになりました。
弥次:「会津若松に行こうや! よか温泉のあるよ。近くには大内宿ていう昔の宿場が残っとって、最近、大人気げな。知っとう?」
喜多:「知らん… お~っし、そしたら大内宿と会津若松やね、OK! 楽しみやね~! 鶴ヶ城もはずせんよね?! 八重の桜やもんね! よか温泉旅館もあるごたあね!!」
とここまではすんなりでしたが、 うん?大内宿てどこにあると?会津ってどげんしていくと??
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 高速・路線バス タクシー JALグループ 新幹線 JRローカル 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
- 利用旅行会社
- 東武トップツアーズ
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えっと、大内は…っと…どこかいな? あった、ありました!
福島県、南会津ですね。
でもってここへ行くには、どうやら東武鉄道で北上するのがよいようです。今回は鉄道を乗り継ぐ旅だねっ!
それから…っと、え!?その先にはお座トロ展望列車という、お座敷+トロッコ列車があるじゃないですか!会津鉄道ですって! うわ良さげ! これこれ、これだよねっ、決まり!
…しかし、ここからが苦労の始まりでした。
お座トロ列車は指定席ではなく整理券が必要とのことでしたが、それがどこで買えるのか先ずは分からない。ネットにも出ていない。会津鉄道に電話したら、うちではありません、やがん鉄道さんに聞いて、といわれ、野岩鉄道に電話したら、当日駅でなら売ってますよ、とのお返事。当日では不安だから前もって購入したいというと、それなら東武トップツアーズに聞いて、と言われました。
その東武トップツアーズでは、1ヵ月前からの発売で、予約を預かったりはできないし、券は店頭手渡しになります、とのつれない返事。仕方ありません。東京組の力を借りて、1ヵ月前になんとか整理券をゲットしました。ついでにきぬ号と湯めぐり号の乗車券もセットでゲット♪
これが今回の計画の一番の難所でしたが、ともあれ、東武鉄道+野岩鉄道+会津鉄道+磐越西線+東北新幹線という一筆書きの鉄道の旅が、めでたく姿を現してくれました! -
こちらが会津方面の時刻表です。ややこしい…
ごちゃごちゃ書き込んでて一層見にくくなってます。sorry (*_*;
お座トロ列車は通常週末のみの運行なのだそうですが、ちょうど1月のこの辺りは平日25日金曜日が運行日でした。なので、それに合わせて日程を組みました。
東京前泊1日も加え、1月24日(木)~27日(日)の、3泊4日鉄道旅。
レッツゴー♪♪ ルンルン♪♪ -
1月24日木曜日
翌朝の東武きぬ号に乗るため、東京の北千住で前泊。
ホテルは駅から歩3分くらいのココグラン北千住。これが、今までのビジネスホテルの中では群を抜いて良かった! 前泊のために、駅近という理由だけで選んだホテルでしたが、結果大当たりでした。
館内の隅々にまで配慮が行き届いている感じ。清潔です。大浴場までありました。
北千住は、アクセスも千代田線一本で都内へ楽々。羽田からは空港バス北千住行きでダイレクト。穴場ホテルです。ホテル ココ・グラン北千住 宿・ホテル
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何より、朝ご飯が素晴らしかった。シティホテルにもひけを取らない質と量。ホテルの回し者ではありませんが、こんな東京のはずれに(スミマセン!)こんなにいいホテルがあるなんて、驚きました。一泊一人約7500円。コスパも抜群にいいです。
美味しそうでしょ?ホテル ココ・グラン北千住 宿・ホテル
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朝からお腹いっぱい食べて、元気に出発です。
ホテル ココ・グラン北千住 宿・ホテル
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1月25日金曜日
北千住駅で、東武鉄道のきぬ号を待ちます。きぬ号は浅草が始発なのです。
特別専用ホームからの乗車です。北千住駅 駅
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まだかな~ 早く来ないかな~ ワクワク♪
北千住駅 駅
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来たっ! 東武鉄道特急きぬ号! 水色のラインがきれいかね~!
北千住駅 駅
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快適なシート。テーブルも出ます。
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定刻08:12に出発。
一路北へ。遠くに見える山々は白く雪化粧しています。会津は雪降ってるかな~? -
鬼怒川温泉駅到着 09:59
ここで野岩鉄道+会津鉄道に乗り継ぎです。
もう、お座トロ列車「湯めぐり号」が待っています!
え?? なんて派手な? というかかわいいというか、アニメのラッピングじゃん?
なんでも、福島放送局のローカルアニメ「猫と皇女と野良猫ハート」という深夜番組とのコラボなんですって。やるね~
鬼怒川温泉駅発 10:14 -
お座敷車両の側面。
アニメは木曜日25時放送だそうです。 は?25時?? -
トロッコ車両はこちら。この猫ちゃんは、たぶん、芦ノ牧温泉駅の猫駅長バスちゃんですね。私たちは会えなかったけど…
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お座敷車両は全席コタツ仕様。ヒーターが入っているとかではないんですが、車内の暖房でコタツの中も暖かいんです。
この日はほぼ満席。お客はみんな酒肴を持ち込んでいて、どの席でもすぐに酒盛りが始まりました。皆さん、慣れてる感じ。何にも用意していなかった弥次喜多は、指をくわえて見守るしかありませんでした…… -
すると、盛り上がってるお隣さんが、かっぱえびセンとサッポロポテトとチーズを恵んでくださいました。ありがとう~!泣けますぅ!
お隣さんはご夫婦とその友人男性二人の4人組。この日はいったん会津若松へ出て、お酒を買いこむ手はずなんですって。
う~む、できるな、お主!
この後の停車駅で、私たちがワンカップ酒と缶ハイボールとスルメを買い込んで酒盛りを味わったのは、言うまでもありません。 -
この日のトロッコ車両の方。お客さんは誰もいませんでした。
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景色のきれいなところや橋の上では、速度を落としてゆっくり走ってくれます。さすが観光列車ならではの配慮ですね。
雪景色きれいだな~ -
会津田島駅に着きました。しばらく停車します。単線なので、すれ違う逆方向の列車との待ち合わせかな?
会津田島駅 駅
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会津田島駅に停車中の湯めぐり号。雪がかなり深くなってきました。
会津田島駅 駅
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塔のへつり という観光スポットの辺りを通過中。
塔のへつり 自然・景勝地
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湯野上温泉駅着 12:30
ついに会津にやって来ました!
ここは南会津。
湯野上温泉駅は、大内宿への最寄り駅です。湯野上温泉駅 駅
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駅舎の中は暖かいけど煙たくて、目がシパシパ。
小上がりのような板敷きに囲炉裏が切ってあって、自在鉤には鉄瓶が下がっています。
なんともほのぼのな駅舎。 いやされる~ (#^^#)湯野上温泉駅 駅
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湯野上温泉駅は東北の駅百選にも選ばれているそうです。
素敵な駅舎!茅葺き屋根と赤い郵便ポスト! メルヘンですねぇ。
はるばる来たなぁ… (*'▽')湯野上温泉駅 駅
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大内宿までの足はタクシーしかありません。バスは4月~11月のみの運行なのです。駅前には、3人の女性がタクシー待ちをしていました。なんでも、2台のタクシーが動いているだけらしいのです。たった今1台出たばかりだから、あと30分はかかるかもと。
ちょうどそこへバンが戻ってきました。団体専用か特定旅館との提携かという雰囲気でしたが、聞いてみると、大内宿まで5人まとめてOKとのこと。よかった~!
片道30分ほど。料金は2890円(一人596円)。安く行けました。帰りも迎えに来てもらって、とても助かりました。 -
実は、駅前のこちらのタクシー会社さんはご夫婦揃ってとても親切。黙っていてもスーツケースは預かってくれるし、大内宿から戻ったあと、宿泊予定の旅館に電話をかけて迎えを手配して下さるなど、当たり前といった感じでササっとやってくださるのです。不案内な土地ではとてもありがたいことでした。
お世話になりました。 -
さて、やって来ました大内宿!
うお~っ、すごいな~ ( ゚Д゚)
茅葺き屋根に格子の戸。まるで本物の時代劇!!
木枯し紋次郎がようじくわえてそこらの軒下から出てきそうな佇まい。
でも、紋次郎はこの宿場には立ち寄っていないのですって。残念…
それにしても、雪の深さが尋常じゃないよ!!大内宿 名所・史跡
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通りの両側に茅葺き屋根の家が建ち並んでいます。
大内宿は、会津西街道の宿場町。江戸時代には、参勤交代で、会津藩の行列もここを通ったのだとか。
歴史がそのまま残った宿場町です。江戸時代にタイムスリップ!大内宿 名所・史跡
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坂を登って、最奥のビューポイントに向かいます。足元ツルツル!手すりや綱を握っていても、うっかりするとツルリ。特に下りが怖かった!
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ビューポイントにやって来ました。
素晴らしい景観です。美しいな~ 日本の歴史と伝統に感動!
参勤交代の行列も、商家の番頭さんも、鳥追い笠のお姐さんも通ったんだろうなぁ…
「飯盛り女がいたんだよ、きっと。」
などと、弥次が不謹慎なことを言います (~_~メ) -
お腹が空きました。
お昼ご飯を食べられるお店を探します。冬場は閉めている店が多くて、ほんの数軒しか営業していないようでした。
宿場の一番奥に、浅沼食堂が開いているのを発見!
ここでお蕎麦を食べることにしました。浅沼食堂 グルメ・レストラン
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浅沼食堂
この宿場では、中国語を話す観光客に大勢会いました。ちょっと見、日本人かと間違うような穏やかな人たち。お店の方の話では、大陸からではなく、台湾からのお客さんたちだとか。台湾では滅多に雪が降らないので、雪の多い東北が大人気なのだそうです。
そう言えば、銀山温泉にも、台湾のお客さんがいっぱい来てましたっけ! -
店の入り口では、お店の方が雪かきの真っ最中。重労働ですねぇ。なにしろ毎日ですもの。
ご苦労様です。浅沼食堂 グルメ・レストラン
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屋根からはツララがたくさん。
落ちてきたら刺さるんじゃない?? 怖いよ~ (/ω\) -
名物・ネギ蕎麦を頂きました。
この一本ネギを箸代わりにしてすくって食べるのです。ネギは薬味代わりにもなっていて、かじりながら食べるんですが、口の中がネギの辛味でいっぱいになって、とてもじゃないけど一口しかかじれませんでした。
蕎麦は美味しかった! -
お口直しはこんにゃくの味噌田楽。ウマウマ (^^♪
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浅沼食堂の座敷にも囲炉裏があって、鉄瓶が掛けられていました。イワナでしょうか、串を打った魚が、灰の上に刺してあります。
煙でいぶされて黒光りのする天井や梁。風情がありますね。
東北らしくていいなぁ… 九州の旅人はしみじみ…浅沼食堂 グルメ・レストラン
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お腹がいっぱいになった所で、大内宿の散策を続けます。
雪下ろし、大変だろうな。 -
民宿 伊勢屋さん。閉まってました。
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雪掻き車が何台も走り回っていました。
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高倉神社の鳥居が遠くに見えましたが、雪が深くて行くことが出来ません。
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干し柿が美味しそう! 盗られたりはしないんでしょうか?
地元の人はそんなことしませんよね。 -
道をちょっと奥に入ると、蔵の壁に大根が干してありました。すごい数です!
この辺の特産のようです。 -
裏手へ回ると、おばあさんがひも通しの作業中でした。
素手で水の中の大根に一本一本穴を開けてひもを通していきます。黙々と、何百本も。
寒い季節に手作業でやらないと、美味しく仕上がらないんだそうです。寒風にさらして出来上がった干し大根は、漬物や煮物にするそうです。
一本欲しかったけれど、まだ出来上がるのはずっと先だからダメだと断られました。残念… -
気付いてみれば、宿場のあちこちに干し大根がズラリ。圧巻です。
毎年毎年、ここではこんな作業が続けられているのでしょうね。都会に暮らしていると分からなくなってしまいそうな季節毎の仕事が、ちゃんと守られているのですね。 -
4時頃、大内宿から湯野上温泉へ戻ってきました。
今夜の宿は、湯野上温泉「籐龍館」です。とても贅沢なつくりの豪華な宿。なのに、料金はいたってリーズナブル。我ながら、よくぞ見つけたものです。 やったね!
なんでも、バブル期の頃に建てられたのだとか。なので、多少年季は入っていますが。藤龍館 宿・ホテル
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この座敷と
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この寝室と
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この次の間が、コの字型に一続き。
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そして最大の魅力がこの源泉かけ流しの部屋付き内湯。
気持ちいい~! 大浴場なんて要らないや! -
でもやっぱり、広々お風呂も入りたいよねっ
てことで、こちらは川近くにしつらえられた露天風呂。
真冬の露天風呂はさすがに寒くて、なかなか湯から出られませんでした。でも、長湯のおかげで後は体がポカポカに。
二度も三度も入る気にはなれませんでしたけれど… -
澄んだ湯に映る冬景色が綺麗!
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食事は朝夕とも個室の食事処で。どこまでも豪華です。
ご飯も、一流旅館の料理でした。満足! -
1月26日土曜日
今日は、湯野上温泉駅から会津若松市に向かいます。
湯野上温泉駅は線路側の姿も素敵!
昨日の4人組の皆さんも湯野上温泉泊だったそうで、また一緒に会津若松に向かいます。千葉からですって。湯野上温泉駅 駅
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2両編成の普通列車が駅に入って来ました。
雪の単線に、赤いディーゼルカー! いいな~
湯野上温泉発 10:23
4人組の皆さんは、早速ビールで酒盛りでした。強者揃い!! -
沿線には柿の木でしょうか、実がたくさんついたまま、雪をかぶっています。
誰も収穫しないのかなぁ? -
会津若松駅到着 11:04
細かい雪が舞っています。寒い!
この駅にはユニークな荷物サービスがあります。1個300円で、荷物を宿泊する宿まで届けてくれるのです。私たちもスーツケースをこちらにお願いし、身軽になって街なか散策に出発しました。観光の町らしい素敵なアイデアですね!会津若松駅 駅
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郷土玩具の赤べこがお出迎え。
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まちなか周遊バスのハイカラさんに乗って、七日町通りへ。
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このチケットは、まちなか周遊バス一日乗り降り自由のフリー乗車券。会津若松駅前のバス券売所で購入しました。ハイカラさんと赤べこに乗り放題です。実際にはハイカラさんばかり乗りましたが。
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白木屋前で降りて、七日町通りをプラプラ散策。
お昼ご飯はどこで食べようか?
うん? 何となく気になる看板を見つけました。バス通りから←に従って奥へ進みます。どこにあるんだろう? 見つけにくいなぁ。 -
あ、お蕎麦屋さんめっけ! ずいぶん奥まった所にありました。
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野菜天ぷらそばを注文。十割そばがめちゃめちゃ美味しかったです。隠れた名店だと思います。高齢のご夫婦の経営だそう。いつまでも頑張ってほしいですね。
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七日町通りを更にプラプラ歩いていたら、「会津中将」で有名な老舗酒造、鶴乃江酒造を見つけました!
創業200年超の、老舗中の老舗酒蔵です。鶴乃江酒造 名所・史跡
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もちろん、会津中将を一本お買い上げ♪
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この酒造には、他にも、女性の杜氏さんが母娘2代で作っている「ゆり」という優しいお酒があります。トランプ大統領の来日の折、晩餐会で出されたそうです。
この日、たまたまお店にゆりさんがいらっしゃったので、写真を撮らせていただきました。なんてラッキー♪
もちろん、一本購入しましたとも! 試飲もさせてもらって、ありがとうございました。鶴乃江酒造 名所・史跡
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瀟洒なこの建物は、白木屋漆器店です。300年以上の伝統を誇ります。
おそるおそる入ってみましたが、お店の方は案外フレンドリー。会津漆塗りの汁椀を2個、普段使い用に買いました。心の贅沢ですね~ -
またプラプラ歩いて、七日町駅にやって来ました。大正時代を思わせる雰囲気。
ここからまたハイカラさんに乗って、鶴ヶ城へ向かいます。 -
じゃーん、鶴ヶ城です!
雪化粧で、真っ白に美しく輝いていました。言わずと知れた会津藩のお城。八重の桜でも有名になりましたね。
戊辰戦争でも持ちこたえた難攻不落の名城だったのに、明治維新後に取り壊されたのは、ホントに惜しいことでした。現在の天守閣は昭和になってから復元されたものです。
内部は博物館になっています。撮影禁止でした。 -
石垣だけは築城当時のまま残っています。
この石は人の背丈よりでっかい!! 間に小さい石が組み込んであります。びくともしない石垣です。昔の技術はすごいですね! -
天守閣の最上階からの眺め。山の方です。墨絵のように美しい景色が広がっていました。
日本昔ばなしが始まりそう! -
鶴ヶ城を見学した後、寒かったのとハイカラさんの時刻までしばらくあったのとで、お城のすぐそばにあった「本丸茶屋」で甘酒を飲みました。
これがとても美味しくて、また、お店のお姉さんがたいそう可愛らしかったのとで、身も心もほっこり温まりました。ローカル感最高!本丸茶屋 グルメ・レストラン
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ハイカラさんで最後に向かったのは、東山温泉。
今夜のお宿は、東山温泉の「向瀧(むかいたき)」。今回の旅の大きな目的の一つです。
雑誌とネットでこの宿を見つけた時、ビビッと来たんです! よし、みつけた!!って感じで。見るからに良さげでしょ?会津東山温泉 向瀧 宿・ホテル
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湯川沿いに軒を連ねる向瀧旅館。素敵ですね~~
かつては会津藩の上級武士のための保養所だったという老舗旅館。木造数寄屋造りの建物は、国の登録有形文化財に指定されているそうです。母屋はもちろん、増築された部分でも、築100年以上だとか。
明治維新後、会津藩からここを譲り受けた平田氏が代々懸命にこの湯宿を守り続け、出来るだけ昔の建築を残すよう努力されているとのことでした。
こんな由緒ある旅館ならさぞやお高いのだろうと思いきや、意外と庶民的で、普通に手の届く値段設定なのです。ご当主の見識というものでしょうか。嬉しいですね。
当代の平田氏は4代目だそうです。 -
館内。ピカピカに磨き上げられています。
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私たちのお部屋は水仙の間。一間だけの造りです。中庭の眺めは、この部屋からが一番いいと言われています。
いかにもな、昔ながらの旅館という感じですね。
さすがに建物が古いせいか、暖房の調節が難しくてちょっと困りましたが。
向瀧は、映画「ラプラスの魔女」のロケ地ともなりました。櫻井翔・広瀬すず・豊悦が出演しています。この部屋そのものではないですが、似たような部屋で櫻井翔とすずが話をしているという場面がありました。実は、DVDを買っちゃったんです。 喜多はミーハーなのだぁ
へへへ (;^ω^) -
この宿で一番古くからある温泉、きつねの湯。
昔、この宿そのものが、きつねの湯と呼ばれていたのだとか。
夕刻までまだ時間があるので、先ずはひとっぷろ。 -
床は石造りです。雰囲気が松山の道後温泉に似ているような気がします。
きつねの湯は温度がとても高く、入ったら動かずにじっとしていなければなりません。動くと熱くって! でも、超気持ちいい! -
湯口には、湯ノ花がびっしりついていました。
温泉はこの他にも、サルの湯という大浴場と、貸し切り湯が三つあります。どれも歴史を感じさせる情緒あふれるお湯です。 -
さて、お部屋で○○○○の開始を待ちます。今か今か!
水仙の間からの中庭の眺めは、今はこんな感じ。
心配していた雪もちゃんと積もっていて、竹筒の用意も出来ています。
これなら、今夜は期待できそう! ワクワク♪ -
あ、竹筒に火が入りました! スタッフが一本一本点火していきます。
今4時半です。 ”雪見ろうそく” スタート! やった~!! -
暗くなって来ました。 綺麗~~
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幻想的…
ゆらめく灯りのなんて美しい…
ここまで来た甲斐があった… -
雪見ろうそくは6時まで1時間半続きました。
雪見ろうそくの間はもちろん、その前にも後にも、いつも3~4人のスタッフの方が竹筒の間を動き回って、世話に余念がありませんでした。なんでも、ろうそくの熱で回りの雪が溶けて筒が倒れたりせぬよう、またあかりが綺麗に周りに広がるよう、雪をならしたりろうそくの火を付けなおしたりしていたのだそうです。
旅館の方々の愛と努力のおかげで、こんなに綺麗な雪見ろうそくが鑑賞できるのですね… -
さて、雪見ろうそくの余韻がさめやらぬなか、夕食の時間になりました。
弥次はとにかく花より団子。急に機嫌がよくなります。
夕食は、お部屋に仲居さんが運んでくれます。 -
ごんぼ湯でしたっけ? 美味しかった!
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あったかカブのすり流し汁。美味しかった!
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会津伝統のこづゆ。美味しかった!
もうほんとに、美味しかった、としか言いようがありません。
ホントにどの料理もみんな美味しかったんです! -
鯉の甘煮。会津藩直伝だそうです。
名物だと聞いてはいましたが、見かけがグロテスクなのと、所詮鯉の煮物じゃないの、程度の認識で、ほとんど期待薄だったのですが、一口食べてビックリ! 何なの?これ! って口走ってしまうほど美味しかったです。鯉がこんなに美味しくなるなんて!!
これが一人分なのですが、さすがに全部は無理。すると、翌朝真空パックにして持たせてくれました。冷蔵庫で1ヵ月はもつそうです。
ホントにほんとに、こちらの料理はただごとじゃないねってレベルの美味しさでした。しかも外れなく全部。
さすがに天下に知られた名宿ですねぇ。
金沢の栄屋かこの向瀧か…?私たちの中では1,2位を争う美味しさです。 -
お品書きと箸袋。 風流な仕立てですねぇ。
このお料理のためだけでも、向瀧に来る価値があると思います。
惚れこんじゃったよ~
また、桜の季節にでも来ようかな~
次は離れがいいな~ -
1月27日日曜日
あ~あ、会津の旅もついに最終日。
名残を惜しみつつ、一筆書きの最後の列車を楽しみます。
会津若松から磐越西線の快速で郡山へ。
会津若松発 11:08 郡山着 12:12
郡山で東北新幹線つばさ138号に乗り継ぎます。
郡山発 12:30
ここで、ちょっとしたハプニング。快速の郡山駅到着が遅れたため、新幹線のホームに向かってダッシュする羽目に。新幹線はちゃんと待っていてくれて、少し遅れて発車しました。
ふ~う、焦りましたよ~ ( ;∀;)
東京駅着 13:48
最後は羽田からJALで福岡へ。お疲れ様!
雪と温泉と鉄道の旅、満喫しました! 雪の東北は素敵でした!!郡山駅 駅
-
後日譚:
ちょうど一週間後、友人からご注進が!
「会津鉄道がテレビでありようよ!今すぐ見てみ!」
えっ ホント??
…ホントでした。
BSTBSの「日本鉄道の旅」という番組の中で、会津鉄道が取り上げられていたのでした。しかも、お座敷列車で北上し、大内宿を訪れてその夜は湯野上温泉泊。翌日会津若松に行って鶴ヶ城見学というコースまで、まんま同じ!
しかもしかも、鶴ヶ城の上から街を眺めるシーンで使われていたBGMは、喜多の熱愛するIL・DIVOの曲!! なんとなんと!!! -
「ウチらの企画が盗まれたのかも!いくらか払ってもらわな!!」
と息巻く弥次。
しかし、どう考えても、向こうが先でしょうね?…? (/_;)
オリジナルかつユニークで独創的な旅を企画できたと、喜多は内心得意だったのにぃ… でもまぁ、全国区の番組と張り合えたというのは、ある意味上出来なのかも!
テレビでもう一度旅をなぞれて幸せ… ありがとう…
真冬の会津の旅、楽しかったなぁ…
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この旅行記へのコメント (1)
-
- ねもさん 2022/09/29 23:26:50
- 初めまして
- はなまりんさん ご投票ありがとうございます。
雪国に冬、行かれるなんて通ですね。拝見すると、大内宿など旅情がいっそう募るように感じます。
はなまりんさんの6年前の夏に訪ねました。ちょうど『八重の桜』をやっているときで、大賑わい。旅情もへったくれもありません。鶴ヶ城天守閣なんて、パンダ舎状態(止まらないで歩いて!、笑)
あちらに書くべきですが、乳頭温泉にも行かれてますね。鶴の湯と妙之湯というchoiceが絶妙と思います。
妙之湯は日帰り入浴だけの私で郷すが、何か洗練された感じが良いです。もちろん乳頭温泉郷の他の鄙びたお湯も捨てがたいですが、1軒だけ高い入浴料が納得できます。小雨のなか路線バスで帰ろうという私たちに、スタッフが傘をさしかけて送ってくれました(^o^)
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