「白鳥の湖」瓢湖と新発田のお雑煮祭り

2019/01/11 - 2019/01/13

冬にシベリアから冬越しに白鳥がたくさんやってくる「白鳥の湖」・瓢湖と新発田市のお雑煮祭りに行ってきました。

エリア 新潟

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.5
• 交通: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 高速・路線バス 新幹線
• 旅行の手配内容: 個別手配

土曜日はゆっくり朝寝坊して、夜、ウィラーの高速バスで新潟へ出発。
ピンクの高速バスということで、女性の支持が高いバス会社のようです。
ウィラーと言えば、昔ＮＨＫでバスの運転手の費用を安く買いたたいていたのが特集されて、当時大騒ぎになっていました。
大手となった今はまともになったのでしょうか。
それはさておき、なかなか快適な夜行バスなのは確かでした。

まだ暗い朝６時に新潟駅前に到着。

新潟駅 駅

もっとも全然雪がないので、ちょっとがっかり。
まあ、地元の人にとっては雪がない方がありがたいでしょうけど。

さて、まずは新潟から電車で３０分ほどの瓢湖という湖に行きます。
ここは江戸時代はじめ、徳川３代将軍徳川家光の時代に造られた湖。
今では冬になると白鳥がたくさんやってくることで有名な湖です。

確かに白鳥がたくさん。

瓢湖 自然・景勝地

ただ、白鳥にとっての楽園ということは他の鳥にとっても楽園で、カモがそれ以上に多くて、白一色ってわけではないのはちょっとがっかり。

色が白にになりきっていないのは子供の白鳥です。
あれ、「醜いあひるの子」って？

白鳥って長いくびがろくろ首のようにぐにゃぐにゃ曲がります。
初めてこれを見たときはびっくりしました。
どういう骨とか体の構造になってるんでしょう。

時折、羽を「ばさばさ」ってしています。
近くで「ばさばさ」ってされるとすごい迫力です。
どういう時にこういうことをするのでしょう。
メス白鳥へのオス白鳥のアピールかな。

白鳥が飛ぶ姿は美しいです。
丹頂鶴も美しいけど、白鳥も負けていませんね。

瓢湖の近くにある水原代官所（復元）。

この一帯は江戸時代、江戸幕府の直轄地・天領として代官所が置かれていました。
この建物はその代官所を復元したものです。
映画「殿、利息でござる」のロケ地にもなったそうです。

阿賀野市水原ふるさと農業歴史資料館 美術館・博物館

代官所は時代考証に忠実に復元されていて、「お代官様」の人形も置いてありました。
他に「お白洲」には自白させるための拷問道具もありました。

水原代官所 名所・史跡

さて、その後は水原駅から電車で２０分ほど移動して、新潟県新発田市へ。

ここはかつて上杉謙信の重臣・新発田氏、その後江戸時代には戦国時代に成り上がり、豊臣秀吉、徳川幕府の時代から明治維新まで生き残った溝口氏１０万石の城下町です。
城跡も残っています。
ただ、冬期は閉館中で、外からしか見れませんでした。残念。

新発田城 新発田城址公園 名所・史跡

お城の前にある堀部安兵衛の銅像。
堀部は「忠臣蔵」のスター、赤穂浪士四十七士の中で一番の「使い手」で活躍しました。
「忠臣蔵」関係のドラマなどでは３０代の一流役者さんが演じます。
最近では阿部寛さん（１９９９年大河ドラマ「元禄繚乱）、小沢征悦さん、内野聖陽さんなどが演じています。

彼はこの新発田の城下町で生まれました。
近くに生誕の地の石碑もありました。

堀部安兵衛生誕の地 名所・史跡

近くには明治時代はじめに建てられたフランス式の陸軍の庁舎が現存しています。
もともと明治時代、陸軍は最初フランス式からスタートしました。
その後普仏戦争でフランスがプロシア（ドイツ）に完敗してから、ドイツ式に切り替わり、最後はヒトラーと心中することになってしまいました。
フランス式のままだったら、日本陸軍、そして日本はどうなっていたでしょう。

現在は新発田城や、戦前の陸軍（新発田連隊）や自衛隊についての資料が展示されています。

新発田藩初代藩主・溝口秀勝の肖像。
無名ですが、戦国時代に織田信長や豊臣秀吉につかえて成り上がり、１０万石の大名になった人です。

江戸時代の新発田城の模型です。
結構壮大な城だったようです。

陸軍の資料コーナーにある玉音放送の展示。

ここで玉音放送の全部を聞けます。
玉音放送自体はドラマなどでもよく聞きますが、全文を聞くのは初めてです。
多くの歴史書にあるように、難しい言い回しなので意味がよくわからず、「日本は降伏した」という内容とは全く逆の意味（一億玉砕とか）に受け取った人も多かったそうですが、確かに「通告せしめたり」「決断した」とかだけ聞くと「なるほど」と思えました。

この日は新発田では「全国お雑煮大会」をやっていました。
全国の業者などが地元のお雑煮を競う大会です。
優勝者は「征夷大将軍」となります。

城下町しばた雑煮合戦 祭り・イベント

まずは地元新発田のお雑煮を。
「塩引鮭」「鶏だんご」「いくら」「大根」「新発田もやし」「かまぼこ」「シイタケ」「ゆず」と具だくさんのお雑煮。
本当に新発田の人はこんな具だくさんのお雑煮を作ってるのだろうか？
主婦の人も大変だ。

何度か優勝している新潟県村上市の「めっ　ちゃんこ」お雑煮。
元お相撲さんがやってる店らしく、すごい行列で、私の数人後、昼前に「完売」していました。
ちなみにこのお店は今回は準優勝でした。

全部どころかせいぜい４杯くらいしか食べられないので、あとは好みで。
アンコウの肝を使った新潟市のお雑煮。
個人的には一番おいしかったと思いました。

京都と言えば白みそ雑煮。

優勝したのは「さとーのき・り・も・ち」のＣＭで有名な新潟市のサトウ食品でした。
「もちは餅屋」ことですね。

佐藤食品工業 新発田工場 名所・史跡

お雑煮大会は３時で終わったので、城下町新発田をぶらぶらと。
寺町というところには多くのお寺が集まり、ちょっといい雰囲気。

新発田重家の菩提寺、福勝寺。
新発田重家は上杉謙信の重臣として活躍した人です。
その後謙信の後を継いだ上杉景勝に謀反を起こして滅ぼされました。

福勝寺 寺・神社・教会

新発田藩の大名庭園、清水園。
ここで新発田藩の殿様は家臣と会議を行ったり、春夏秋冬の庭園を楽しんだりしたそうです。

清水園 名所・史跡

清水園の庭園は大きな池をぐるっと囲むような庭園になっていました。
雰囲気のいい庭園でしたが、あまりに寒くて、のんびりと庭園をたのしむ余裕はありませんでした。

今日の宿泊は阿賀の川沿いの咲花温泉。
ローカル線で無人駅に降りました。
他に降りたお客さんは誰もいません。

咲花駅 駅

昭和のレトロのような古い旅館です。

咲花温泉　柳水園 宿・ホテル

少々古い旅館ではありましたが、１泊１万円で食事もおいしかったし、温泉もあって、満足できる旅館でした。