2019/01/04 - 2019/01/04
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motogenさん
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舗装はされているが道幅狭く、急勾配の林道を登りきり、秋葉神社の駐車場に到着すると、そこには大鳥居。
ここはかって修験者たちが集い、人間離れした厳しい修行を続けたという標高866mの山だ。
霊力を身に着けた修験者たちは天狗となったり、火の神となって、人々の信仰を集め、山頂に神社が建立されたのだという。
この神社は全国の秋葉神社の総本山となっている。
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 自家用車
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-
駐車場はほぼ満車状態だった。
こんな人里離れた山中まで、初詣客が集まるとは想像外。
誘導係員までいて、その指示で空きスペースを見つけ、 -
案内板の下で、何がどこにあって、どんな順路で回ろうかと考える。
うん、そんなに複雑ではなさそうだ。 -
大きな獅子が見張りする大鳥居をくぐって、
(山中には立派過ぎる大鳥居だ) -
「ベトナムの、岩のお寺の坂に比べれば、楽勝、楽勝・・」
なんて言いながら、(五行山のことかな?)
「あの時は、這ってよじ登ったんだから・・」
と気楽に石段を登り始めるが、
-
思ったよりも石段は長く、
-
休み休みしながら、杉や松の木を眺め、
「あれ、松だよねぇ・・杉じゃないよね・・」
(松の木が、杉のように真っ直ぐ天に向かって伸びている)
と目を疑うが、いくら見てもやはり松の木だ。 -
石段が平坦な参道に変わる頃には、息もはずみ、じんわりと汗ばんできて、
-
「あの光ってるの、空? 海?」
「う~ん・・海だよ・・」
「駿河湾かなぁ・・?」
なんて、目を輝かせていると、 -
大きな門が目の前に立ちふさがった。
-
こんなに立派な門があったのか!
(正直、驚く)
西ノ閽の神門とその名も立派だが、正式には随身門(ずいじんもん)と、この名もいかめしい。 -
両脇で参拝客ににらみを利かせているのは、仁王様ではなくてこんな人物で、
-
この人、雛飾りの壇に並ぶ右大臣やら左大臣に似ているが・・・
いやいや、三国志に出てくる武官か文人なのかな・・?
さすが、秋葉神社は違うんだ・・
(よく分かりません)
と、まずは写真を撮り、 -
東西南北にある四獣の彫刻がすごいと聞いているので、見上げてこれも写真に収める。
これは東の青龍で・・ -
続いて南の朱雀・・
-
西の白虎は分かり安いが、
-
北の玄武は、これ何だ?
玄武って亀じゃなかったの?
と、よくよく見れば、大蛇が亀に巻き付いていた。
ま、どれもすごい作品だ・・
ということは、素人の私にも分かります。 -
四獣の彫刻が撮れたことに気を良くして前進すれば、レストランや土産物屋が入る公民館みたいな四角い建物。
歩道も石段も綺麗に整備されていて、
「観光地だねぇ・・」
「神社といえども、維持管理費を稼がなくてはね・・」 -
若い神主さんがお皿を売っていて、
-
天狗の皿投げを推奨している。
-
崖下の空中に浮いた輪っかの中に、願い事を書いた皿を投げ入れて、祈願成就を占うものだ。
ちょうど目の前のおじさんが投げている最中。
「おおっ、入ったぞ!」
おばさんの手を取り合って歓喜するおじさん。 -
目を細めてかなたを眺めれば、霞の中に蛇行する白い蛇。
「あれは・・?」
「天竜川だよ。」
その左の丘陵が我らの磐田原台地に違いない。
こうして見ればこの山は、遠州地方を統括する霊山なんだと感じられる。 -
手を清めて、
(冷たいので、女房だけ) -
これまた近代的な奇麗な石段を登ると、
-
金ピカの鳥居に、金の輪っかが吊るされている。
参拝客が次々と輪の中で記念写真。
(幸せの鳥居と言うらしいが、この輪は正月専用なのかも知れません)
「みんなみたいに、私も撮って」
の要望でカメラを構えるが、シャイな私は辞退する。 -
とその時、何と、何10年ぶりかの元同僚夫妻とばったり。
互いに歳をとり、こんな所で、こんな姿で出会うとは。
かって12月の凍る夜に、この山の三尺坊で開かれる火渡りに、少年少女たちを預かって、共に登ってきたこともあった仲だ。
懐かしいやら、歳月の暮れ行く早さを寂しく感じるやら・・ -
秋葉の本殿はまだ上にあって、
秋葉山本宮秋葉神社 寺・神社・教会
-
何やらざわめきが聞こえてくるので近づくと、
-
ご祈祷の真っ最中。
一集団のご祈祷が終わると、次の集団に入れ替わるという大繁盛の神主たち。
正月やら端午の節句やら七五三になると、にわか信者になる人や、おみくじに一喜一憂する人の、なんと多いこと。
めでたし、めでたし! -
横に回って本殿を観察すれば、正確には前にあるのは祈祷を受ける拝殿で、ご神体を収めている真の本殿は、その後の建物なのだった。
本殿の中には、宝物の太刀や文化財が保管されているようだが、関係者以外は立ち入れないのかも? -
おや、すごいぞ!
と気がついたのは屋根の造り。
反りは春日大社で、棟は伊勢神宮の内宮じゃないのか?
美しい!
神社に興味のない私でも、これは美しい。 -
遠州地方を眼下に見回し、冬ばれの空を仰ぎ、秋葉神社はすっくと建っているのでした。
全天空写真で、拡大したり上下左右をグリグリさせて、周囲をご覧ください。
https://theta360.com/s/lLWUqaGKqp3UDUkfctWgtyH2q
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