2018/12/05 - 2018/12/05
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belleduneさん
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昨日、テレビでフランスのオーヴェルニュ地方にあるChaine des Puys(チェーヌ・デ・ピュイ)という火山地帯の放映を見ました。長さ32kmに並んだ火口群は行って、見たくなりました。
伊豆は海底で活動する火山群で、2011年3月の東日本大震災の原因となった太平洋プレートが、伊豆半島が乗っているフィリピン海プレートの下に沈み込んでいるということです。また、フィリピン海プレートは本州が乗っているユーラシアプレートの下に沈み込み、フィリピン海プレートの上にできた海底火山や火山島はプレートと共に北に移動しました。100年程前に、本州と衝突し、陸地が海を埋めて、現在のような半島を形成したのが、約60万年前だそうです。半島となってから、20万年前まで、陸上では噴火が起こり、天城山、達磨山などの大型火山ができました。こういった大型火山活動の後に、独立単成火山群の活動が始まります。現在「伊豆東部火山群」として、活火山となっています。プレートは、現在も伊豆半島を本州方向に年に4cm程押し続けてるということです。このまま行くと、いつか伊豆半島が消滅することになるのでしょうか...
- 旅行の満足度
- 4.0
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伊能忠敬が描いた伊能中図。1814年に大日本沿海興地全図が完成しています。
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勿論、江戸時代(1707)に噴火した宝永山の火口もちゃんとありますね。
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国道141号から滑沢渓谷へ向かって続く遊歩道を歩きます。
伊豆の地殻は、本州側プレートとの衝突によって大きな圧力を受けて、東西に引き伸ばされるため、地下の岩石に割れ目ができやすくなり、マグマが容易に上昇できることになり、火山が生まれるという。マグマが上がってきやすい割れ目が多くあるので、一度噴火して冷えた火道を再び使用することはなく、噴火の度に異なる割れ目から噴火します。こういうことから単成火山群が形作られるそうです。特に、伊東市東部とその沖合で、マグマ岩脈貫入が原因とされる群発地震が度々発生しています。1989年の伊豆半島東方沖ッデオきた群発地震は、東方沖3kmの海底で有史以来の噴火を起こし、噴火地点は手石海丘と呼ばれています。 -
遊歩道の岩石は溶岩が固まったもの。色んな場所で噴火が起こったため、両側で火山噴火が異なっています。
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溶岩が冷え固まって、その上に木々が根を張っています。
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この辺りから滑沢渓谷に沿って行きます。狩野川上流の本谷川に至り、その付近に西から合流する滑川渓谷。井上靖の処女作「猟銃」の舞台になっているそうです。
渓谷の底は滑らかな一枚岩で、谷を埋めて流れた溶岩だそうです。 -
溶岩が冷えて収縮したことで、柱状になったものを柱状節理と言いますが、この渓谷にも観ることができます。
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渓谷の向こう側に、板状節理が見えます。柱状節理とは異なり、横に板状に重なっています。
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遊歩道の脇には、青の部分が昔の溶岩が固まった部分。上の黄色はその後、土砂などが堆積した部分です。
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黄色の部分が溶岩部分。土砂の上には現在は色んな植物が林を形成しています。
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ずっと進むと1本杉があります。天城山中で最大のものだそうです。推定樹齢は400年で、高さ48m、根周13,6m、目通り幹周り9,6mです。
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傍にあった句碑には「郭公や 夜の雲脱ぐ 太郎杉」とありました。太郎杉らしい良い句ですね。
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ヤブニッケイの黒い実がなっていますね。クスノキ科です。
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ハリギリの黄色の葉が綺麗です。樽の栓に使われていたことからセンノキとも呼ばれています。
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皮子平は約3200年前に起きた皮子平火山の噴火が、伊豆東部火山群の中で最大のものだったそうです。皮子平は巨大な火口を持つ凹地で、7億6千トンものマグマを噴出したという。この火山噴火は、流紋岩質マグマを噴出し、火砕流の発生など、伊豆東部火山群においてそれまでなかった特徴を持った噴火でした。
展示されていた皮小平の溶岩です。滑沢渓谷辺りにはこの溶岩が多く見られました。 -
黄瀬川にかかる鮎壺の滝には、何枚かの溶岩が積み重なった厚さ10mほどの岩盤が見られます。
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凡そ1万年前に富士山から流れ出た三島溶岩だそうです。溶岩の下にあった柔らかいローム層が黄瀬川によって削られて、硬い溶岩が滝を作り出したという。
岩盤の底には、そこに生育していた樹木がそのまま溶岩に焼かれ、溶岩樹型の丸い穴が複数見られるそうです。 -
現在は一番左が水量が多いのですが、以前は左の滝が最大水量を持っていました。
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川に架けられた吊橋を渡り正面から見たところです。雲がなければ、富士山が見えるのですが。
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大きな鯉が沢山泳いでいました。鮎は現在いるのでしょうか。
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正面中央からやや左手奥の岩に大きな穴、溶岩樹型穴が空いています。
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滝の上部を見ます。
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左手から右手の滝壺へ水は流れています。
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滝の左側の市街地には、割孤塚神社があります。この境内には、三島溶岩の表面にできた溶岩塚が保存されています。
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本堂土台の石垣も溶岩で造られています。
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溶岩塚は、溶岩が流れる時に、先に冷え固まった部分が横から押された結果、割れて盛り上がっできたものだそうです。
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隆起した溶岩会への参道は5箇所あります。
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今年は、天城峠、八丁池、大室山へは行けませんでした。来年は是非行ってみるつもりです。
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