ずっと行きたかった！軍艦島と五島列島2泊3日

2018/09/17 - 2018/09/18

40年近く前に読んだ小説に出てくる「軍艦島」。
実際に行って、その姿を見たくて仕方がなかった。
でもきっと行けないだろうな・・・と思っていましたが
トラピックスの「九州4島めぐり　長崎・五島列島と世界遺産　軍艦島10味覚を食す旅２泊３日のモニターツアー　６万222円」の広告を見つけて、気の合う友人を誘いました（二人合わせて100歳としましょう）
食事にもこだわりがあるらしく食事内容やツアーに関するアンケートを提出するのが必須項題です！
軍艦島のほか本当に美しい海と、当時のたたずまいを残すキリシタン教会群など五島列島に渡れるのもこのツアーの目玉です。

エリア 五島列島(長崎)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 3.5
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 4.0
• 交通: 4.5

• 同行者: 友人
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 新幹線
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）
• 利用旅行会社: 阪急交通社

9月某日
ちょっと個性的なこのツアー、どんな年齢の方々がいらっしゃるのか
気になりましたが、年配のご夫婦、ご友人同士のおばさま達が
多かったです。新幹線の席順が配られました。
JR名古屋駅から早朝7：06（朝早～い）の新幹線で九州・小倉まで行きます。

予定表と共に配られた「軍艦島上陸の注意事項と承諾書」
世界遺産となった軍艦島に上陸するにはいろいろな注意事項が
あるのだ。
サンダルやヒール、日傘なども持ち込めません。

到着した早朝の小倉駅
ツアー客が降り立った後は静かなプラットホーム

観光バスに乗り込み福岡～佐賀～長崎と走ります。
高速道路のパーキングでトイレ休憩

このパーキングは県境にあるらしい。
トイレに行く時はお約束で「よいしょ」とまたいで行きます。

佐賀県に入って見えてきた面白い形の山々

お昼はこのドライブインで
武雄温泉　物産館

武雄温泉物産館 お土産屋・直売所・特産品

お昼は自由
ここは地元の主婦が作る、手作りの定食屋
好きなおかずを選べる。
どれも美味しかったが、名物の「呉豆腐」がぷるんと口当たりが良く
とても美味しい。（手前膳の右端の小鉢）
お薦め！

武雄温泉物産館 お土産屋・直売所・特産品

佐賀と言ったら「小城羊羹」

佐賀と言ったら「丸ぼうろ」

バスは長崎に入って潜伏キリシタンの集落外海（そとめ）へ
トイレ休憩で道の駅「夕陽が丘　そとめ」
180°海に囲まれて雄大な景色
「沈黙」の遠藤周作の文学館も敷地内にある。
行ってから読むか、読んでから行くか・・・

道の駅 夕陽が丘そとめ 道の駅

夕陽が丘そとめから見える石積集落

道の駅　夕日が丘そとめの駐在員？！
センター分けのにゃんこ
観光客に可愛がられているのかな？
堂々としたもの

道の駅 夕陽が丘そとめ 道の駅

道の駅にはかかせないソフトクリーム、ここ長崎でも。
九州の端っこにいるのに北海道濃厚ソフト！
しかも美味しい。

再びバスにのって出津集落へ
バスを降りた後、歩いて出津教会へ向かう。

9月の中旬、野草も花盛り

向かっているのは左方向、けっこう歩きます。
さりげなくどこも坂です。

ひとつひとつの道や坂や建物に歴史がある

ド・ロ神父が建てた出津（しつ）教会が見えてきた。
漆喰の白がまぶしい

出津教会 寺・神社・教会

美しくてとても立派な教会。
教会はどこも内部の写真を撮ることは禁止されている。

塔のてっぺんにはマリア像が

外海（そとめ）の海岸
ここから隠れキリシタンは船で五島列島などへ出発したそうだ。

このツアーの利用ホテルは長崎市の高台に建つ
ホテル長崎。
古いホテルだが改装されていて室内も広々ときれいだ。
窓からは長崎の街が一望できる。
建物全体写真が撮れなかったのは痛恨のミス！

ホテル長崎 宿・ホテル

トイレとお風呂。
大浴場があるのでここは使いませんでした。

ホテル長崎 宿・ホテル

このツアーの目玉、こだわりの夕食。
1日目は
○長崎和牛と雲仙ポークのしゃぶしゃぶ　
○魚の煮つけ　○お造り　○蒸し寿司など
とにかく食べきれないほどありました。

ホテル長崎 宿・ホテル

レストランルームから見えた夕日。
あまりに美しいので皆、食事の途中で撮影タイム。

ホテル長崎 宿・ホテル

食後、散歩と買い物をかねて外出。
近くにコンビニはあるかフロントに聞いて
20分くらい歩いて行くことに。
長崎は坂の街。階段と坂が入り組んでいて、まるで迷路。
観光地だけじゃない日常の長崎を見た感じ。

慣れない真っ暗な道を上がったりさがったり。
車で走る地元の人も珍しそうに見ていく。
普段、夜に歩いている人はいないんだろうな・・・
大きな道路の交差点にあった、あった！
嬉しいコンビニの灯。

アイスクリームケースで見つけた地元アイス。
いちご味のかき氷がパックされている。
そのまま食べるほか、牛乳をかけて食べるといちごミルク。
ご当地ものを見つけると嬉しい！！

帰り道から見る長崎市街の夜景。
本当にきれい。

【2日目】
おはよう！とカーテンを開けたら、この景色。
眺望は100点満点！

今日は長崎港ターミナルから高速船で五島列島に渡る。
カウンターで添乗員さんはきっぷを購入、
その間、私たちはお土産屋をのぞく。
長崎港のお土産屋は何軒かあるが、買うのは帰りにしないと
ずっと手持ちでの観光となる。

長崎港ターミナル 乗り物

高速船で2時間ちょっと
案外遠いのです。

長崎港ターミナル 乗り物

五島列島クルーズに出発
高速船に乗り込む。

酔い止めは合わないので、唐辛子を持って行った。
酔ったなと思ったら、一本口に入れて噛むと辛みで酔いが
おさまるんだそうだ。。
でも今回は使用せずに乗船できた。

最初の寄港は中通島の有川港。
鮮やかなブルーの桟橋。

有川港フェリーターミナル売店 グルメ・レストラン

バスで島内を巡る。
車窓から見た海童神社、鳥居にかかる白い角のようなものは
くじらの顎の骨だそうだ。
大胆な発想！

海童神社 寺・神社・教会

見たことのない海の透明度

島は上五島石を呼ばれる採石場があって
きれいに四角く切り取られた跡が。

上五島空港跡
今は観光資料館

上五島空港 空港

重厚感がある頭ヶ島天主堂
信者たちが切り出した石造りの教会。

頭ケ島天主堂 名所・史跡

神父さんの住まい。
こちらも当時の建物だそうです。

堅固な外観とは異なり、内部は可愛らしい。
ステンドグラスの花は島に咲く椿だと説明を受けた。

まるで半鐘のような教会の鐘。

頭ケ島天主堂 名所・史跡

脈々と受け継がれたキリシタンの信仰の深さと
日本人大工の底力を感じる。

浜辺近くのキリシタン墓地
美しい海が望める場所にある。

頭ヶ島キリシタン墓地 名所・史跡

砂浜で遊ぶ時間はなし！
こんなきれいな砂浜がスルーだなんて
次回のツアーでは、砂浜で20分時間をとってはしい。

美しい海とその景色に、カメラを向ける観光客
それにしても美しい空と海。

島内の自然を守るために観光バスは電気自動車。
これに乗り換えて巡る。

お昼はこちら「扇寿」で島の名物を

扇寿 グルメ・レストラン

海鮮ちらし寿司と

椿油を使った島の名物
五島うどん。
ゴマとねぎとおろし生姜の薬味でいただく、
細めのうどんは、なめらかでとても美味しい。
4～5人でいただく。

地元の大きなスーパー
何でも揃うとバスガイドさんからおそわる。
芋焼酎、食品などのお土産はここで調達、しかも安い！

五島うどんを買った。
味噌のコーナーには麦みそ。
こんなに種類がある？！

出航のギリギリまでショッピング。
あわてて船着き場まで戻る。
乗るのは水上タクシー
これからキリシタン洞窟クルーズに

通称「針のあな」とよばれる名所ハリノメンド。
マリア様に見える？！
隠れキリシタンの健気で切実な信仰の思いが伝わります。

人目を避けて建てられた洞窟の白いマリア像
その時代、ここなら見つかりにくかったでしょうね。
もう少し近くに寄りたかったけど、これが限度。

久賀島
船着き場の水の透明感！
見たことのない水の色
遠くまで来たんだな～と感じた。

久賀島にある教会のひとつ旧五輪教会
木造の小さな教会。

旧五輪教会堂 寺・神社・教会

明治時代の木造建築。
内部も簡素で美しい。

入り口付近のステンドグラス

旧五輪教会の近くに設けられたトイレ。
タイル張りの手洗い場。
十字架の模様が可愛い。

立派な福江港ターミナル。
ここから長崎港へ戻る。

福江港ターミナル 五島市観光案内所 名所・史跡

果てしなく海原が続く長崎の海。
この海を見れただけでも来た甲斐があったと思う。

目に飛び込んできたのは大型客船。
タワービルが横倒しになったような巨大な姿。
中国からの観光客を乗せているそうだ。

夕日の長崎港
空も美しい。

長崎港ターミナル
明日もここから軍艦島に向かいます。

長崎港ターミナル 乗り物

長崎市の市電。
名古屋も昔は街中を市電が走っていた。
なつかしい。

ホテル長崎の今晩の夕食
○とらふぐの薄造り　○鯛しゃぶ・鰤しゃぶ　○あわびのグラタン
○ロブスターの黄金焼き　○長崎てんぷら他
食べきれない。

ホテル長崎 宿・ホテル

【３日目】
いよいよ長崎港から軍艦島クルージングへ
昨日のツアー客は上陸できなかったそう・・・
穏やかな天気だったように思ったけど、陸と海とは
違うらしい。

ツアー客以外にも予約をした観光客がすでに列を作って乗船を待っていました。
やまさ海運のクルーズ船に乗り込み出発。

軍艦島ツアー 名所・史跡

緑色の屋根の工場は三菱造船所

長崎港をぬけると山あいに美しい白い教会が
朝日に映えていた。

海の上を走る高速道路でしょうか？

海の上に浮かぶ白い灯台

クルーズ船の後ろから長崎を見てみた。

乗船して2～30分すると右側に島がふたつ見えてきた。
奥が軍艦島！！

軍艦島のかたちがはっきり見えてきた。
ツアー客もカメラやスマホ片手にシャッターチャンスを逃さない。

とても大正、昭和初期の建築物には見えない高層住宅。

クルーズ船が向きを変えて護岸に寄せる準備にはいった。

上陸する箇所は一か所だけ。

端島 名所・史跡

岸壁に寄せていきます。
ちゃんとした船着き場がないため、
少しでも波が高いと着けられなくなり
欠航となるんだそうです。

あざやかな手さばきでクルーザーの綱を手繰り寄せる。
間近で見られる感動！

見事に岸壁に着けた。

船着き場のからの景色
ギリシャの神殿跡のようなコンクリート塊

印象的な石ブロック塀
様々な石で作られ、まるで石のパッチワークのようです。

端島 名所・史跡

初上陸！
軍艦島の匂いは？潮の匂いかな？
人が立ち入れる区域は決まっていて、
案内人にしたがってコースを回る。

廃墟美

崩れそうな煉瓦の建物は総合事務所跡。
崩壊寸前！
金属で補強がしてある。

ボランティアの案内人
資料を見せながら軍艦島の歴史を語ります。
さえぎるものが物が何もなくて、強い日差しが
肌をさします。

端島 名所・史跡

大正時代の高層住宅跡。
想像以上の技術。

プール跡。

記念に撮りました。
遮るものがない９月の軍艦島は真夏のような日差し、
差すような日差しにストールや帽子は欠かせません。
麦わら帽子は島で貸し出しがありました。

とても天気に恵まれた軍艦島ツアー
真夏のような空の下、気持ちいい～

およそ30分くらいの上陸、案内の係の人に
促されるようにクルーザーに戻ります。

短い上陸だったけど、中身の濃い上陸だった。
長年の夢がかなった喜び～

端島 名所・史跡

帰りは、行きとは反対周りで島を周ってくれる。
シャッターチャンスが多いです。

ズームで高層住宅跡。

「そうそう、この角度が軍艦島！！」

軍艦島クルーズが終わったら長崎港に戻ります。
海沿いの美しい教会。

ながさき女神大橋
うわ～絶対に撮りたくなる景色！

港に入ると右手に見えてくるのが
明治の頃の船舶を修理するドックって聞いたけど、名前は忘れた。

左側には三菱長崎造船所

右側の山あいに煉瓦の瀟洒な建物は活水女子大学。
素敵な校舎。

長崎公園。

平和公園 公園・植物園

チリンチリンアイス！！
とても暑いので、思わず冷たいものが欲しくなった。
「アイスひとつ！」

平和公園 公園・植物園

手早く薔薇のかたちに作ってくれる。

「はい、そうぞ」の笑顔。
味はさっぱりバニラ風、ぜひ食べて。

お昼は長崎公園近くのお土産屋兼レストランの「龍宴」
修学旅行生がいて少々騒がしかった。

龍宴 グルメ・レストラン

海鮮ちゃんぽん
色合い鮮やか

龍宴 グルメ・レストラン

海鮮皿うどん
やっぱりこれを食べなきゃ・・・

龍宴 グルメ・レストラン

昼食の後はグラバー園へバス移動。
お土産屋が並ぶこの坂を登って行くと

大浦天主堂
時間がなく見学は無しにしました。

大浦天主堂 寺・神社・教会

坂道をけっこう登ります。
若葉色の屋根の小さな建物はもともとは学校の守衛室

グラバー園 名所・史跡

グラバー邸
あの頃（高校の修学旅行）は貿易商グラバーが日本に与えた
影響などつゆしらず、エキゾチックな雰囲気にのまれていました。

グラバー園 名所・史跡

グラバー邸のテラスに使用されている石材も上五島石が
ふんだんに使われている。

温室

裏には畑も

旧三菱第二ドックハウス

旧リンガー住宅
見晴らしのいい住宅前のベンチは観光客が
ゆっくりと眺望を楽しんでいる。

旧オルト住宅
バルコニーがとても洒落ている。
天気が良いせいか、観光客がとてものんびり過ごしているのが
印象的。

旧オルト邸

グラバー園 名所・史跡

フリーメイソンの門柱
かなり古くてマークが見えにくいけど
ちゃんとありました。

「信じるか信じないかはあなた次第です。」
ですっかり謎の団体になってしまった。

洋館を見て周った後の帰り道コース。
マーガレットのような清楚な白い花がずっと続く。
手入れが行き届いている。

ツアーバスで帰路に
博多駅に着いたのは18時ごろ

お土産を買う時間もたっぷりあって
大好きな福砂屋のカステラなどをお土産に

19時30分ののぞみで名古屋へ

長年の夢が叶い、はるばるこんなに遠くまで来てしまいましたが
未だ忘れられない美しい海や教会群そして軍艦島。
行くことができて良かった！
ご覧いただいた方、長い時間ありがとうございました。

博多駅 駅