2018/11/02 - 2018/11/04
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willyさん
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両親が随分歳をとってきた。遠く離れていてなかなか会えないので、父の数えの米寿の祝いを兼ねて突然帰省することにした。
故郷は年に一度、土地っ子がたのしみに待つ唐津くんちの真っ最中。10年ぶりぐらいになるのでちょうどいい機会と思ったのだが、急遽宿が取れたので、以前からリクエストされていた長湯温泉に連れて行くことにした。
弟も帰っていて、家族4人みずいらず、久しぶりの旅。
子供の頃は毎年春休み、夏休みには揃って出かけていたが、多分これが最後になるだろう。あっという間だったが、お天気に恵まれて素晴らしい紅葉と温泉を楽しむ旅となった。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- 同行者
- 家族旅行
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- スカイマーク 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
両親は学校の先生だったのでお休みはたっぷりあった。
まだ高速がなかった昔(45年くらい前)はなかなか南九州まではいけなくて、もっぱら熊本大分あたりまで。たまに鹿児島や宮崎までいくのは大旅行だった。車も古いパブリカ(知ってます?)とかファミリアとかで、時々オーバーヒートしては後ろを押す手伝いをしたものだった。
今回驚いたことに、高速道路網はすばらしく整備され、以前は1日がかりだった九重方面に実家からなんと2時間ちょっと。いやはや隔世の感。
ここは長崎道九重ICを降りてしばらくいったとある渓谷。有名でもないところのようだが見事な紅葉。 -
昼時なので茶屋でごはん。ああ、名物地鶏そばの汁が澄んでいる。うれしい。。。
ほんとはうどんがよかったんだけど。 -
子供の頃は、ときどき目が覚めて見た車窓からの景色が点で残っているだけだった。大人になってきてみて、方角と位置関係を改めて知ることになった。
なるほど、そうだったのね~~を連発。
親たちはわたしが家を離れてからの40年ほど、道路が整備される前もされてからも、出歩くのが大好きだからしょっちゅうこの辺りをうろついている。
わが庭のように地理や施設を把握しているのに驚く。
透明な空気の中、みなさん秋を楽しんでいた。
我々はひみつのジェラートやさんでおいしいジェラートを堪能した。 -
親が大好きだという長湯温泉。テレビで紹介されてから有名になってお宿もとりづらくなったそうだ。わたしに連れて行ってほしいと、3年くらい前から頼まれていたが、なにせ実家に帰ること自体がなく懸案事項となってはいた。
今回、ちょうど夏山もシーズンが終わったし、急に帰ることにしてふと話がでて、当たってみたら奇跡的に部屋があいていた。
定宿らしく、ここしか泊まらないというので即決。 -
風情のあるお宿でした。
大正の創業以来、たくさんの文人が投宿したそうで、与謝野鉄幹と晶子の句碑が玄関にあった。
川のせせらぎのほとりに立つ、静かなお宿。 -
ご存知の方も多いでしょう。
泉温が低い(32度)の為、夏は特におお賑わいという。
それはそれはたしかにすっごい温泉です。
湧出量が多くないのが残念。
オンナに効くとかで、みなさん一生懸命顔をつけていた。 -
おいしいご飯と心のこもったおもてなしのお宿で温泉を堪能し、久しぶりの家族の語らいを楽しんで、懐かし話に花が咲いた一夜。
明けては前日同様、快晴のもとドライブ。九重連山が紫色です。
阿蘇や九重の山は画家の題材になることが多いけれど、見ていると素人でも描きたいと思えてくる。 -
ひろびろとしたカルデラの大地には熊本大分の特産、ミルクやお肉を呈してくれる牛たちを育てる牧草が風になびく。
なぜ森林限界でもないのに樹木がないかというと(ここにはどんぐり系の樹が少しばかりはいっていますが)野焼きをするから。
ボランティアも講習をうけて参加できるそうだが、なぜなら毎年煙に巻かれる死亡事故が起こるという、けっこう危険な行事だからだ。 -
美しい景色に歓声をあげつつ何度も車を停める。
乾いた空気は爽やかで、暑くも寒くもない絶好の日より。
九重連山は東部と西部に大きく分かれ、その間に坊がつるの草原が広がっている。溶岩ドームを含めてそれぞれ4つと6つの峰を有し、1400mから1800m弱と標高は高くないけど、縦走すると手ごたえがありそう。
親達も若いころにはさんざん歩いたようだ。 -
九重が大好きだ。長者原(ちょうじゃばる)や飯田高原(はんだこうげん)、牧ノ戸などの名前をきいただけで心がほっこりあたたかくなる。こんな素敵な自然がある九州を誇りに思う。
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遠くにころがっている白いものは牧草ロール。
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そしてこれまたススキがすっばらしかった。光を浴びて銀色にうねる波はため息ものだった。仙石原のススキより数倍スケールが大きい。
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北側には著名な温泉が点在している。
14度しかない寒の地獄、打たせ湯で古くから人気の筋湯、少し離れては女性に人気らしい湯布院。
山を始めてから本格的に温泉巡りも始めたけれど、硫黄泉にいって硫黄の匂いを嗅ぐとまっさきに頭に浮かぶのが、九重の硫黄岳が青空に映える光景だ。 -
九重は春夏秋冬、いつ来てもいいなぁと年老いた親がつぶやく。
彼らにあちらこちら連れて行ってもらったおかげで、旅行好きの基礎が築かれたと思う。感謝。
今でも月1回は出かけているようで足が弱って心配だが、旅の空で死ねたら本望というのが信条のわたしが行くなとは言えない。 -
暖かいからか、根子岳をお顔とする仏様の寝姿はいまひとつかすんではっきりしない。
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熊本の地震で阿蘇の西側へはミルクロードというルートを通るしかないようになったらしい。時間もあるので菊池方面を回って帰ることにした。途中の菊池渓谷が素晴らしい紅葉だった。
平地におりて、山鹿のメロンドーム(道の駅)に寄った後、八千代座がおもしろいよと弟がいうのでいってみた。
ちなみにメロンはいまが1番美味しいんだそうだ。ハウスだけど。
写真は八千代座の解説。
なんでも1910年(明治43年)に創業された芝居小屋だが、途中荒廃したのを30年の歳月をかけて復興したのだそうだ。 -
近隣は古い町並みが保存されているようだった。
明日の朝1便で東京にもどってそのまま出社なので、買い物ができなくて残念。 -
この日は坂東玉三郎さんの公演中で、中の見学はできなかった。
天井の絵も豪華絢爛みたい。 -
チケット売り場。当日券も売ってます。
玉三郎さんもこんなとこまでいらっしゃるのね。 -
素朴な木戸なんかがあって風情がある。
この後はレトロなレストランでオムライスなど食し、菊水インターから高速に乗ってものの1時間で福岡市内に到着。3時からカレーラスのコンサートに行くという母親を降ろして解散となった。
突然決まった慌ただしい回帰旅だったけど、濃密な時間を過ごしてきた。
またちょいちょい帰って素敵な九州をあちこち回ろう。
年取ってくると原風景への愛しさが増すのだなあと思った。
帰った日、家では唐津弁炸裂でムスコに笑われた。
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この旅行記へのコメント (2)
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- スーポンドイツさん 2020/04/11 16:43:06
- ほっこりします
- ご家族仲良く、ゆったりと過ぎゆく秋を堪能されたご様子、親孝行の旅でしたね。九重・阿蘇の大自然、木陰でくつろぐシルエットもいいですね~
長湯温泉を初めて知りました。ラムネ温泉とは有馬の炭酸温泉と同じかしら。32℃とは!まさか冬も?まずは顔を一生懸命つけたいです。14℃の方はまさしく地獄でしょうね。
2006年、湯布院の帰り道、熊本空港発の便に間に合うかどうか、必死に走り抜けたやまなみハイウェイ 点在している温泉に気付くゆとりがありませんでした。
コロナ禍で旅行はしばらく無理ですが、次回は是非点在する温泉巡りをしたいものです。 すーぽん
- willyさん からの返信 2020/04/11 20:38:41
- 良いところです
- すーぽん様
ご訪問とコメントありがとうございます。
ふるさとを褒めていただくのはとても嬉しいものですね。
あ、正確にはふるさと、ではなくてふるさとのある九州、ですけど(笑)
でも阿蘇界隈は九州人ならだれでも誇りに思うと思います。
今は亡き母もこの短い突然のお出かけはとても喜んでいたようで周りにもそう言っていたそうです。ほんの少しですが親孝行はできたかな?
日本三大温泉の有馬温泉に、不肖わたくしいまだ参っておらずお恥ずかしいのですが、ラムネ温泉はほんとにおすすめです。ぬるいので冬はつらいのですが、逆に夏は大盛況となり、肌触れ合うほど混むのでこれはお勧めできないかと^^;
すーぽん様の九州旅行記、これから拝見にまいりますとも!
willy
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