2017/11/23 - 2017/11/23
215位(同エリア6773件中)
とーりさん
職場から勤続のご褒美として3日の連続休暇とそれに2日の有給を絡めて9日のお休みをもらいました。例のごとく旅行の計画を練っていると、ふと、あと何カ国訪問すると「ヨーロッパ制覇」できるのだろうと思いました。ヨーロッパの区域をウラル山脈以西に首都のある国とし、日本国政府の承認国48カ国と捉えると、この段階での未訪問国家は全部で16カ国。結構散在しており、制覇するには計画的に訪問する必要がありそうです。ということで、今回は落穂拾いのごとく、取りこぼしていた小国家群のモナコ、サンマリノ(アンドラは入口のカタルーニャ州の独立問題が頂点を迎えていたため後日)と位置的に他の未訪問国とセットにしづらいアイルランドを訪れることにしました。また、前回訪問時はまだNGだったイタリアの美術館での写真撮影が解禁されたということで、その所属名画との再会も目的のひとつとしました。
実際訪れたニースやモナコは、リゾートらしい南仏の美しい海岸風景や豪華な施設に目を奪われ、駆け足訪問となったアイルランドでは、予想以上の素晴らしい街並みに滞在の短さを悔やみ、最古の共和国サンマリノでは独立国とは何かと思い、再会したルネサンス絵画の色褪せない美しさに改めてときめきを感じるなど、落穂拾いではなく、大きな収穫があった旅となりました。
日程は以下の通りです。
1日目(11/17)羽田発 ⇒ 北京 ⇒ ローマ ⇒ ニース
2日目(11/18)ニース市内観光 & モナコ市内観光 ⇒ パリ ⇒ ダブリン
3日目(11/19)ダブリン市内観光 ⇒ アムステルダム ⇒ ボローニャ
4日目(11/20)サンマリノ市内観光 ⇒ ミラノ
5日目(11/21)ミラノ市内観光 ⇒ フィレンツェ
6日目(11/22)フィレンツェ市内観光 ⇒ ローマ
7日目(11/23)ローマ市内観光
8日目(11/24)ローマ市内観光 ⇒ 北京
9日目(11/25)北京 ⇒ 羽田
今回は7日目③です。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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ヴィットリオエマヌエーレ2世記念堂からすぐ隣にあるカンピドーリオ広場へ向かいます。
(カピトリーニ美術館13:18~13:54) -
正面はローマ市庁舎、両脇を固めるのはカピトリーニ美術館です。この広場がカンピドーリオ広場で、あのミケランジェロが作った広場だそうです。
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正面の騎馬像はアウレリウス帝です。
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瀟洒な建物ですが、名にし負うローマ市庁舎としては小さな建物です。
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さてお待ちかね、カピトリーニ美術館へ入ります。
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ここはローマパス適用施設です。とはいうものの無料特典はボルゲーゼ美術館とコロッセオの2施設で使ってしまったので、後はもう割引施設となります。
割引率は施設によって異なりますが、ここは通常15ユーロのところ13ユーロとかなり渋めの割引率でした。 -
料金表が貼ってありました。色々な料金体系があるようです。
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さて入館します。建物を見ているだけで飽きませんが、中には美術品がたくさんあります。
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外観もさることながら、内装もこんな感じで美しいです。
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さてその美術品群です。まずは「トゲを抜く少年」。紀元前一世紀の作品だそうです。私が言うのもなんですが、すごくよくできています。
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こちらは「カピトリーニの雌狼」です。これはさらに古く紀元前五世紀頃の作品だそうです。太古の昔にも芸術家はいたようです。
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こちらはお馴染みメドゥーサです。これはバロック期の芸術家ベルニーニの作品です。
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そしてこの勇ましい騎馬像は「マルクスアウレリウス帝の騎馬像」です。カンピドーリオ広場にあったもののオリジナルです。
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このでっかい頭部は「コンスタンティヌス大帝の頭部」です。隣の手も大帝のものなのでしょうか。
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こちらは久しぶりの絵画カラヴァッジョ「洗礼者ヨハネ」です。明と暗の対比がさすがです。
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カピトリーニ美術館は間にカンピドーリオ広場を挟んで二つに分かれています。別れた二つの美術館は地下道で繋がっています。それがこれ、石碑のギャラリーです。前回はここがわからず、新宮に行けませんでした。
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タイムトンネルのような石碑のギャラリーを通るとパッと視界が開け、「マルフォーリオ」像がお出迎えです。
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多数の彫刻が並ぶ中歩いて行くと...
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「カピトリーノのヴィーナス」像の前にやってきました。ギリシャ時代の作品の模作だそうです。模作と言ってもローマ時代に作られたとのことで、美術的価値は高いです。
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こちらは「瀕死のガリア人」。こちらもギリシャ時代のものをローマ時代に模作したものだそうです。
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華やかな雰囲気の中でたくさんの美術品、主に彫刻に出会えることができました。
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前回見ることができなかった新宮も見れて満足して美術館を出ます。
(カピトリーニ美術館13:54 ⇒ 14:11トレビの泉) -
先ほど登ったヴィットリオエマヌエーレ2世記念堂の前を通りベネチア広場を歩きます。
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その広場に建つベネチア宮殿です。2階のバルコニーからムッソリーニが演説したことで有名な建物です。日本では、ムッソリーニはファシズム創始者としてヒトラーと並び称されることが多くダークなイメージがありますが、ヒトラーとは異なり、イタリア国内ではそれほど不人気な存在ではないようです。
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歩いて行くとサンティアポストリ教会の脇を通ります。ファサードが美しいです。
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サンティアポストリ教会から少し歩くと来ました。
コロッセオ、スペイン広場と並び称されるローマの名所、ご存知トレビの泉です。
(トレビの泉14:11~14:16) -
滔々と湧く水量は相当なもののようです。
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泉自体は紀元前に遡るほど古いものですが、このように整備されたのは18世紀のようです。それにしても見事です。
ここは私のローマ市内観光の要衝なので今日と明日2日間の間に何度も通るところとなります。 -
ところで泉の周りの柵が閉じられていて近寄ることはできません。前回来たときは水盤の縁に腰を下ろし、コインを投げたものですが残念です。
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トレビの泉を出てトリトーネ通りの坂を登るとバルベリーニ広場に出ます。
(トレビの泉14:16 ⇒ 14:31バルベリーニ宮) -
ここにはトリトーネの泉の噴水があります。トレビの泉やここばかりでなく、ローマ市内はほかにもたくさん泉が湧いていて噴水が造られています。
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バルベリーニ広場からの坂をさらに登るとバルベリーニ宮に着きます。ここは国立古典絵画館でもあり、建物自体はバロック建築の傑作です。ここもローマパス適用施設で、通常価格だと12ユーロですが半額の6ユーロで入れました。
(バルベリーニ宮14:31~15:23) -
入館するとます目に入ったのはフィリッポリッピ「タルクイニアの聖母」です。なんとなく地味な感じです。聖母の顔はリッピ特有の涼しい顔ではあります。
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同じくリッピ「受胎告知とふたりの寄付者」です。素人が言うのもなんですが、正直色調的にはリッピというより、弟子のボッティチェリに近いような気がします。
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ラファエロ「フォルナリーナ」です。同じ作品がボルゲーゼ美術館にありました。
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ブロンズィーノ「ステファノ4世の肖像」。肖像画の大家らしく纏まった構図で勇ましく描かれています。
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こちらはホルバイン「ヘンリー8世の肖像」。ホルバインはドイツの肖像画家です。表情の繊細な描き方はもちろん、着衣の質感は見事というほかありません。
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エルグレコ「牧者の礼拝」と「キリストの洗礼」です。マニエリスム期の大家、エルグレコの世界観がよく表れていると思います。
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カラヴァッジョ「ナルキッソス」です。彼は水面に写る自分の顔に惚れ込んでしまっているそうです。これがナルシストの語源になったとも言われています。
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グイドレーニ「ベアトリーチェチェンチ」です。悲劇のヒロインとして知られる彼女を優しく描いています。
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ロレンツォロット「聖カテリーナの神秘的婚姻」です。
キリッと前を見据える聖母が印象的です。 -
ボルゲーゼ美術館、カピトリーニ美術館とここバルベリーニ宮。一挙に3か所の美術館を巡りお腹いっぱいですが、まだまだ序の口、ローマは見どころ満載です。
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