◆磐梯吾妻の紅葉紀行 (幕滝＆天風境) 編

2018/10/16 - 2018/10/16

☆幕滝＆天風境は前の週(１０/９)に訪れずはずでしたが急遽、安達太良山に登ったため
行けなかったので１週間遅れの紅葉巡りをしてきました。
さすがに一番の見頃は過ぎてしまった感じですが
ピークを過ぎてもなお円熟した風情を醸し出すな紅葉も
大人ならではの魅力があります。
落葉し始めるとそれまで見えなかった充実した幹や枝が姿を現しますが
若木は紅葉そのものは見事でもその貧弱な樹形がバレバレになってしまいます。
そんな中、円熟した古木や老木は落葉してこそその魅力を如何なく発揮してくれます。

華やかで鮮やかな紅葉も捨てがたいのも本音ですが
紅葉のピークを過ぎたとしても過ぎてからこそ楽しめる秋もあるので
みなさん思い残すことなくこの秋を満喫しに出かけましょう。

なお、ご存知の方も多いと思いますが
吾妻山(一切経山)の噴火活動がやや活発化し、噴火警戒レベルが１から２に引き上げられたのに伴い観光道路の磐梯吾妻スカイライは２０１８/９/１から全線通行止めになっています。

エリア 福島市(福島)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 自家用車 徒歩

☆磐梯吾妻地域Map

※自然公園財団の地図に加筆
http://www.bes.or.jp/joudo/blog/detail.html?id=12352

吾妻山(一切経山)の噴火活動がやや活発化し、噴火警戒レベルが１から２に引き上げられたのに伴い観光道路の磐梯吾妻スカイライは２０１８/９/１から全線通行止めになっています。
しかし他の一般道は通常通り通行に問題はありません。

☆幕滝ルートマップ

※地理院地図に加筆
http://maps.gsi.go.jp/?z=16#12/37.582950/140.35291

幕滝や野地温泉などは本来、磐梯吾妻スカイラインからもアクセスできますが
現在は上記で説明したように通行止め状態なので
国道１１５号線⇒福島県道30号(本宮土湯温泉線)ルートをご利用ください。

☆磐梯吾妻の紅葉紀行 　国道１１５号線

早朝我が家を出発し、１時間ちょっとで国道１１５号線の道の駅『つちゆ』に到着しました。
さらに１１５号線を土湯トンネルや猪苗代方面に進んだら
福島市から二本松市に到るまで下界は一面雲海に包まれていました。
稜線のｓ字道路は国道１１５号です。

☆磐梯吾妻の紅葉紀行 　国道１１５号線　

国道１１５号線の新・東鴉川橋（ひがしからすがわばし）からは
噴火警戒レベルが１から２に引き上げられ
一般人は近づくことができなくなった吾妻山(一切経山/１９４８ｍ)が
望めました。
わずかに噴煙が見えています。
今年の５月に登ったときよりは少し勢いが増した感じはしますが
そう大きな変化ではありません。
噴火警戒レベル２は火口から１．５ｋｍ以内の立ち入り禁止程度ですが
磐梯吾妻スカイラインの中心地の浄土平はこの１．５ｋｍ以内に入ってしまい、
中途半端な通行規制はできないので全線通行止めにしたようです。

☆磐梯吾妻の紅葉紀行 　箕輪山北東側山腹

国道１１５号線の東鴉川トンネル（ひがしからすがわ)を抜けて直ぐ
福島県道30号線に右折し野地温泉＆スカイライン方面へ道なりに進むと
ヘアピンカーブの左手に箕輪山(１７２８ｍ)の北東側山腹が見えてきます。

☆磐梯吾妻の紅葉紀行 　箕輪山北東側山腹

角度的に箕輪山(１７２８ｍ)の山頂は見えませんが
芝生のようなチシマザサの群落に白い幹枝が美しいダケカンバの疎林が
フォトジェニックなポイントです。

☆磐梯吾妻の紅葉紀行 　箕輪山北東側山腹

白い木をとりあえずダケカンバと見なしましたが
箕輪山北東側のこの辺りは標高１５００ｍほどで
ちょうどダケカンバとシラカバの垂直分布の境に当たり
どちらの可能性もあるので
間近で見ないと正直断言はできません(^^)；。

☆磐梯吾妻の紅葉紀行 　箕輪山北東側山腹

◎シラカバ(白樺)とダケカンバ(岳樺)の見分け方

シラカバは温帯から亜寒帯地方に多く見られるカバノキ科の落葉樹で、樹皮が白いことからシラカバと呼ばれています。
ダケカンバはシラカバよりも標高が高い場所に分布し、おおよその目安は標高1500mくらいが境界のようで、１５００ｍ以上ならダケカンバ、
１５００ｍ以下ならシラカバと言うのが一応の目安です。
それでなくても遠目では見分け辛いダケカンバとシラカバなので、
混在する場所では尚更難しいです。
芽吹きの時に白樺の方が早く芽吹くので見分け易いかも。
またダケカンバの樹皮は赤茶色がかっていて、紙のようにペラリと剥け
葉にやや光沢があります。
シラカバはダケカンバのような樹皮の剥け方はせず
樹皮色はペンキを塗ったようなにベッタリした白です。

☆磐梯吾妻の紅葉紀行 　箕輪山北東側山腹

これから向かう幕滝や天風境は吾妻連峰にありますが
箕輪山は安達太良連峰です。

☆磐梯吾妻の紅葉紀行 　箕輪山北東側山腹

この斜面全体の紅葉はかなり終盤です。
ダケカンバやシラカバも黄葉しますが
お世辞にも鮮やかな黄葉とは言いがたいです。
でも落葉してこそその白い美しい幹枝がはっきり見えるわけですから
落葉も捨てたものではありません。

☆磐梯吾妻の紅葉紀行 　箕輪山北東側山腹

緩やかな斜面は緑の芝生のように見えますが
チシマザサの群落です。
遠目なのではっきりは確認できませんが
芝生のように見えても草丈は１．５ｍくらいはあると思います。

☆磐梯吾妻の紅葉紀行 　箕輪山北東側山腹

☆磐梯吾妻の紅葉紀行 　箕輪山北東側山腹

ダケカンバの疎林と芝生のようなチシマザサの群落のコラボは
スイスアルプス山麓の牧草地のようにも見えるので
日本でありながらどことなく欧州を感じる景色です。

☆磐梯吾妻の紅葉紀行 　箕輪山北東側山腹

☆磐梯吾妻の紅葉紀行 　箕輪山北東側山腹

☆磐梯吾妻の紅葉紀行　　高山遠望

福島県道３０号線　野路温泉周辺から望んだ高山(１８０５ｍ)
撮影している福島県道３０号線　野路温泉周辺は安達太良連峰の一角ですが
この写真の谷の向こうは吾妻連峰、
手前は安達太良連峰、
でも野地温泉の住所は福島市土湯温泉町
でも土湯温泉は吾妻連峰だし・・・・
かなり複雑な地域です。
ま、一般的にはどうでもいい事ですが(^^)；。

☆磐梯吾妻の紅葉紀行　　高山遠望

これから向かう幕滝は高山の山麓にあります。

☆磐梯吾妻の紅葉紀行　　福島盆地の雲海

福島県道３０号線　野路温泉周辺から望んだ福島盆地方面の雲海。

☆磐梯吾妻の紅葉紀行　　鬼面山山腹の紅葉　

福島県道３０号線から望んだ鬼面山(１４８１ｍ)山腹の紅葉。
落葉樹が多く紅葉終盤ですね。　

☆磐梯吾妻の紅葉紀行　　鬼面山山腹の紅葉　

雪の影響なのでしょうか、妖異な樹形のダケカンバ。

☆磐梯吾妻の紅葉紀行　　鬼面山山腹の紅葉　

☆磐梯吾妻の紅葉紀行　　鬼面山山腹の紅葉　

福島県道３０号線　野路温泉周辺は標高１２００ｍほどなので
白い木はおそらくシラカバだと思います。

☆磐梯吾妻の紅葉紀行　　鬼面山山腹の紅葉　

白樺が覆いかぶさっている下を福島県道３０号が走っています。

☆磐梯吾妻の紅葉紀行　　鬼面山山腹の紅葉　

☆磐梯吾妻の紅葉紀行　　鬼面山山腹の紅葉　

☆磐梯吾妻の紅葉紀行　高山&鷲倉山眺望

福島県道３０号線　野路温泉周辺から眺望した高山(１８０５ｍ)です。
その裾野にあるのが鷲倉山(１５３１ｍ)
幕滝を見た後は高山と鷲倉山の間に広がる麦平湿原(１５００ｍ)に登ります。

☆磐梯吾妻の紅葉紀行　東吾妻山＆景場平の眺望

福島県道３０号線　野路温泉周辺から望んだ東吾妻山(１９７４ｍ)と
景場平(１６５０ｍ)。

☆磐梯吾妻の紅葉紀行　東吾妻山＆景場平の眺望

景場平の山腹に何本かの線が見えますが
現在は通行止めになっている磐梯吾妻スカイラインです。
この九十九折の下の辺りが双竜の辻と呼ばれ
磐梯吾妻スカイラインの吾妻八景の一つであるビューポイントです。

☆磐梯吾妻の紅葉紀行　高山&鷲倉山眺望

☆磐梯吾妻の紅葉紀行　高山&鷲倉山山腹の紅葉　　

☆磐梯吾妻の紅葉紀行　高山&鷲倉山山腹の紅葉　　

☆磐梯吾妻の紅葉紀行　東吾妻山＆景場平の眺望

この辺りも１週間早ければもっと鮮やかな紅葉だったと思いますが
安達太良山に登頂してさらにこちらに来るのは少々無理があります。
来られない距離ではありませんが、時間的に陽が傾きかなり暗くなると思います。」

☆磐梯吾妻の紅葉紀行　東吾妻山＆景場平の眺望

☆磐梯吾妻の紅葉紀行　東吾妻山＆景場平の眺望

☆磐梯吾妻の紅葉紀行　高山&鷲倉山山腹の紅葉　　

☆磐梯吾妻の紅葉紀行　高山&鷲倉山山腹の紅葉　　

☆磐梯吾妻の紅葉紀行　高山&鷲倉山眺望

似たような写真ですが
この位置からだと高山と鷲倉山の間に谷間があるのが分かります。
その谷間にある小ぶりな湿原が麦平湿原です。

☆磐梯吾妻の紅葉紀行　高山&鷲倉山山腹の紅葉　

☆磐梯吾妻の紅葉紀行　高山&鷲倉山山腹の紅葉　

☆磐梯吾妻の紅葉紀行　高山&鷲倉山山腹の紅葉　

☆磐梯吾妻の紅葉紀行　高山&鷲倉山山腹の紅葉　

☆磐梯吾妻の紅葉紀行　景場平の眺望

☆磐梯吾妻の紅葉紀行　東吾妻山＆景場平の眺望

樹木の垂直分布が良くわかります。
山頂付近はオオシラビソが群生し
その下はオオシラビソとダケカンバの混合林、
その下はダケカンバと落葉広葉樹の混合林、
その下は落葉広葉樹です。

☆磐梯吾妻の紅葉紀行　景場平の眺望

☆磐梯吾妻の紅葉紀行　景場平の眺望

2017/10/17 撮影。
昨年はちょうど見頃でしたが、今年は訪問が１週間遅れたので
やはり色彩的に地味でした。

☆磐梯吾妻の紅葉紀行　東吾妻山＆景場平の眺望

☆磐梯吾妻の紅葉紀行　　福島市道・野地東吾妻線沿いの紅葉。

県道３０号線から幕川温泉への福島市道・野地東吾妻線に入ります。
舗装道路ですが細い１車線なので対向車に注意が必要です。

☆磐梯吾妻の紅葉紀行　　福島市道・野地東吾妻線沿い、天風境の紅葉。

天風境は磐梯吾妻スカイラインの吾妻八景の一つで
景場平から幕滝、高山一体を見下ろせる絶好のビューポイントです。
でも現在、磐梯吾妻スカイラインは通行止めなので
天風境を見渡す展望台にも行くことはできません。

でもその天風境の中をクネクネと九十九折の道が幕川温泉まで続いていいるので
見下ろす感じではありませんが、天風境の中から紅葉を愛でることができます。

☆磐梯吾妻の紅葉紀行　　福島市道・野地東吾妻線沿い、天風境の紅葉。

天風境の紅葉も一番の見頃は過ぎた感じですが
展望台に勝るとも劣らない素晴らしい紅葉が堪能できます。

☆磐梯吾妻の紅葉紀行　　福島市道・野地東吾妻線沿い、天風境の紅葉。

☆磐梯吾妻の紅葉紀行　　福島市道・野地東吾妻線沿い、景場平方面の紅葉。

☆磐梯吾妻の紅葉紀行　　福島市道・野地東吾妻線沿い、天風境の紅葉。

☆磐梯吾妻の紅葉紀行　　福島市道・野地東吾妻線沿い、天風境の紅葉。

☆磐梯吾妻の紅葉紀行　　福島市道・野地東吾妻線沿い、天風境の紅葉。

☆磐梯吾妻の紅葉紀行　　福島市道・野地東吾妻線沿い、天風境の紅葉。

☆磐梯吾妻の紅葉紀行　　福島市道・野地東吾妻線沿い、天風境の紅葉。

☆磐梯吾妻の紅葉紀行　　福島市道・野地東吾妻線沿い高山&鷲倉山,山腹の紅葉。

福島市道・野地東吾妻線からはスカイラインの景場平から安達太良山連峰の
箕輪山や鬼面山も眺望できます。

☆磐梯吾妻の紅葉紀行　　福島市道・野地東吾妻線沿い高山&鷲倉山,山腹の紅葉。

☆磐梯吾妻の紅葉紀行　　福島市道・野地東吾妻線沿い高山&鷲倉山,山腹の紅葉。

☆磐梯吾妻の紅葉紀行　　福島市道・野地東吾妻線沿い高山&鷲倉山,山腹の紅葉。

☆磐梯吾妻の紅葉紀行　　福島市道・野地東吾妻線沿い、天風境の紅葉。

☆磐梯吾妻の紅葉紀行　　福島市道・野地東吾妻線沿い、天風境の紅葉。

☆磐梯吾妻の紅葉紀行　　福島市道・野地東吾妻線沿い、天風境の紅葉。

この道路が福島市道・野地東吾妻線の一部です。
スカイラインからは下記の写真のように見えます。

☆磐梯吾妻の紅葉紀行　　磐梯吾妻スカイライン　天風境の紅葉。

天風境展望台から福島市道・野地東吾妻線を見下ろした眺め。

☆磐梯吾妻の紅葉紀行　　福島市道・野地東吾妻線沿い、天風境の紅葉。

☆磐梯吾妻の紅葉紀行　　福島市道・野地東吾妻線沿い、天風境の紅葉。

☆磐梯吾妻の紅葉紀行　　福島市道・野地東吾妻線沿い、天風境の紅葉。

☆磐梯吾妻の紅葉紀行　　福島市道・野地東吾妻線沿い、景場平方面の紅葉。

☆磐梯吾妻の紅葉紀行　　福島市道・野地東吾妻線沿い、天風境の紅葉。

☆磐梯吾妻の紅葉紀行　　福島市道・野地東吾妻線沿い、天風境の紅葉。

☆磐梯吾妻の紅葉紀行　　福島市道・野地東吾妻線沿い、鬼面山方面の紅葉。

左が鬼面山(１４８１ｍ)、右手が箕輪山(１７２８ｍ)
撮影している福島市道・野地東吾妻線は吾妻連峰の一部で
谷向こうは安達太良連峰の一部です。

☆磐梯吾妻の紅葉紀行　　福島市道・野地東吾妻線沿い天風境の紅葉。

森の中に見えているのは新興宗教の自修団幕川修学道場。
なぜこんな山の中に道場があるのだろう？？
ちょい、不気味(^^)；。

☆磐梯吾妻の紅葉紀行　　福島市道・野地東吾妻線沿い天風境の紅葉。

☆磐梯吾妻の紅葉紀行　　福島市道・野地東吾妻線沿い天風境の紅葉。

☆磐梯吾妻の紅葉紀行　　福島市道・野地東吾妻線沿い天風境の紅葉。

☆磐梯吾妻の紅葉紀行　　福島市道・野地東吾妻線沿い天風境の紅葉。

☆磐梯吾妻の紅葉紀行　　福島市道・野地東吾妻線沿い天風境の紅葉。

☆磐梯吾妻の紅葉紀行　　福島市道・野地東吾妻線沿い天風境の紅葉。

☆磐梯吾妻の紅葉紀行　　福島市道・野地東吾妻線沿い天風境の紅葉。

☆磐梯吾妻の紅葉紀行　　福島市道・野地東吾妻線沿い天風境の紅葉。

☆幕川温泉手前の幕滝遊歩道駐車場＆観光案内板。

クネクネと九十九折の山道をしばらく進むと終点が秘湯・幕川温泉で
その手前左手に無料の一般駐車場があり、
目印は大きな絵地図案内板です。
整然と止めれば１０台くらい駐車できそうです。
トイレなどはありませんので女姓は道の駅“つちゆ”などで済ませておいたほうが無難です。
幕川温泉も利用する方は直接温泉宿の駐車場をご利用ください。

☆幕川温泉

幕川温泉手前の幕滝遊歩道駐車場から８０ｍほど下ると幕川温泉です。
水戸屋旅館と吉倉屋旅館の２軒があり、幕滝遊歩道は吉倉屋の黄色い看板の左を通り、水戸屋旅館と吉倉屋旅館の境界を通り抜けていきます。
どちらも５００円で日帰り入浴ができます。

※水戸屋旅館
http://www.hitou.or.jp/hymbrrsv/hymbr_pg01.html?yc=fm062

※吉倉屋旅館
http://www.hitou.or.jp/hymbrrsv/hymbr_pg01.html?yc=fy065

☆紅葉の幕滝遊歩道

遊歩道入り口から幕滝へは徒歩約２０分～３０分です。
途中ぬかるみもあるので長靴がお薦めです。
山頂周辺の紅葉は終わっていましたが幕滝遊歩道沿いの紅葉は
少し見頃が過ぎたくらいでマズマズです。

☆幕滝遊歩道・現地絵地図看板。

幕滝までは６つの橋を渡ります。
一昨年のこの時期は第２木橋が大雨で倒壊し全線通行止めでしたが
昨夏修復が完了し通行可能（７/15）になりました。
しらかば橋は修復中でしたがこの秋は全ての修復が完了していました。

☆幕滝遊歩道・天風橋(てんぷうばし)

幕滝温泉から幕川(荒川)まではずっと下りなので楽です。
一番最初に見えてくるのが天風橋です。
ただこの次の橋の名が第１木橋なのでややこしいです(ーー;)。
下の川は幕川（荒川源流）の支流。

磐梯吾妻スカイラインの吾妻八景である『天風境』から見下ろせる
荒川源流域の谷間にある橋なので『天風橋』なのかなと想像します。

☆幕滝遊歩道の紅葉

☆幕滝遊歩道の紅葉

☆幕滝遊歩道・第一木橋

下の川が幕川（荒川源流）で左手上流に幕滝があります。

☆幕滝遊歩道・第一木橋

川の名は荒川

荒川は吾妻連峰の東吾妻山（１９７５m）や高山（１８０５ｍ）周辺を源流とし
幕滝、荒川渓谷や土湯温泉を流れ下り、福島市街地で阿武隈川に合流します。
全国的には知名度のない荒川ですが国交省発表の"水質ランキング”（２０１6年度）で
4年連続で全国“１位”になった清流なんです。

※全国の水質調査対象河川数－１６３の１級河川、本川、支川。
【河川水質ランキング対象河川の条件と評価基準】
■河川水質ランキングは、以下の条件を満たす河川を対象としています。
○一級河川本川：国土交通大臣管理区間に調査地点注）が２つ以上ある河川。
○一級河川支川：国土交通大臣管理区間の延長が概ね１０ｋｍ以上で、
かつ調査地点が２つ以上ある河川。

☆幕滝遊歩道の紅葉

☆幕滝遊歩道の紅葉

☆幕滝遊歩道　　幕滝渓谷

☆幕滝遊歩道　　第二木橋

一昨年は8月17日の台風7号による大雨でこの第二木橋が倒壊し
遊歩道全体が通行止めになりました。
大きな声では言えませんが、私は岩を伝って幕滝まで行きましたが・・・(^_^;)

で、昨年ようやく修復を終え７/１５に再開通したしだいです。

☆幕滝遊歩道　　幕滝渓谷

第一木橋を過ぎると幕川(荒川)は小滝が連なる渓谷をなしてきます。

☆幕滝遊歩道　　幕滝渓谷

☆幕滝遊歩道　　幕滝渓谷

☆幕滝遊歩道　　幕滝渓谷

☆幕滝遊歩道　　幕滝渓谷

☆幕滝遊歩道　　幕滝渓谷

☆幕滝遊歩道　　幕滝渓谷の鳥居

☆幕滝遊歩道　　幕滝渓谷　しらかば橋

昨年、架け替え中だった“しらかば橋”が完成していました。

☆幕滝遊歩道　　幕滝渓谷

☆幕滝遊歩道　　幕滝渓谷

☆幕滝遊歩道　　幕滝渓谷

☆幕滝遊歩道　　幕滝渓谷

☆幕滝遊歩道　　幕滝渓谷

名前があっても良さそうな小滝ですが
幕滝渓谷で名前があるのは幕滝だけです。

☆幕滝遊歩道　　幕滝渓谷

☆幕滝遊歩道　　幕滝渓谷

☆幕滝遊歩道　　幕滝渓谷

☆幕滝遊歩道　　幕滝渓谷

☆幕滝遊歩道　　幕滝渓谷

☆幕滝遊歩道　　幕滝渓谷　つばくろ橋と湯滝

つばくろ橋の先に見える滝は通称湯滝。
名前の通り温泉の滝です。

☆幕滝遊歩道　　幕滝渓谷　高山＆麦平湿原への分岐点。

つばくろ橋の手前に高山や麦平湿原方面への分岐点があります。
以前は案内標識があったのですが、今は壊れてないので
行かれる方は“つばくろ橋”手前右側のステップを目印にして下さい。

☆幕滝遊歩道　　幕滝渓谷　滝見橋

幕滝遊歩道最後の橋です。
この橋を渡れば幕滝はすぐそこです。

☆幕滝遊歩道　　幕滝渓谷　滝見橋

滝見橋を渡り先の階段を登ると右手に幕滝が見えます。

☆幕滝遊歩道　　幕滝渓谷　湯滝

幕滝への最後の橋（滝見橋）の少し手前のコルジュ（峡谷）に温泉の小滝が流れ落ちています。
湧き出す辺りは硫黄成分で白くなっていて独特に臭いも漂います。
以前、滝下で触ってみましたが、途中で冷めるせいか熱くはありませんが
渓流の水よりは明らかに温いので温泉だと分かります。

☆幕滝

ついに幕滝が見えてきました(^^♪。
紅葉も終盤かな・・・

☆幕滝

秘境・幕滝まで足を運ぶ人はそう多くありませんが
磐梯吾妻スカイラインの天風境からは遠くに
上の１/４くらいを遠望できるので
観光バスなどに乗車すればガイドさんが指差し紹介してくれるので
遠望したことのある人は多いかも。

☆幕滝

幕滝は吾妻連峰の東吾妻山（１９７５m）や高山（１８０５ｍ）周辺を源流とする
荒川の源流域にあり標高は１３００ｍ、
落差３０ｍの直瀑とその左手の崖の間から直接ながれ落ちる落差２０ｍの
潜流瀑からなります。
直瀑は落差３０ｍですが、その下に２段の小滝もあり全部を合わせれば
４０ｍ近くにもなる福島県でも有数の大きな滝です。

☆幕滝

☆幕滝

雨は降っていませんが周辺は常に滝飛沫が舞っているので
レンズを上に向けるとすぐ滴が付いてしまいます。
滝壺左岸(見た目の右側)には観瀑台があり滝を間近に見上げられますが
写真的には近すぎて滝の全景は入らないし、滝飛沫は被るし
下から全景を撮ると構図に入るし、ここに要る？って感じ。

☆幕滝

このアングルだと下段の小滝を含めても一筋の滝しか見えません。

☆幕滝

☆幕滝

主滝の左側にも滝が見えてきました。
手前は滝壺から流れ出す２つ目の小滝です。

☆幕滝

左側に見えてきた滝は溶岩の断崖から伏流水が直接流れ落ちる
潜流瀑です。
この潜流瀑を含めて幕滝と呼びます。

☆幕滝

☆幕滝

滝壺から流れ出す一つ目の小滝です。

☆幕滝

☆幕滝

☆幕滝

☆幕滝

☆幕滝

☆幕滝

☆幕滝

☆幕滝

☆幕滝

☆幕滝

☆幕滝

☆幕滝

☆幕滝

☆幕滝

主滝や潜流瀑が馬蹄形に流れ落ちその形が幔幕を張ったように見えるので
幕滝と呼ばれます。

☆幕滝

晴れていれば滝虹が出ますがこの時は曇天だったので出ていません。

☆幕滝

☆幕滝

☆幕滝

☆幕滝

青空はともかく、紅葉は昨年より終盤でした。
幕滝だけの紅葉を愛でたければピンポイントで照準を合わせやすいですが
他にも見たい紅葉があるとどこかを多少犠牲にしなければなりません。

☆昨年、錦秋の幕滝　(2017/10/17)

写真的に紅葉は晴れた方がベストですが
滝は曇りが理想なので晴れの日の滝撮影はかなり難しいです。

☆幕滝

☆幕滝

これで◆磐梯吾妻の紅葉紀行 (幕滝＆天風境) 編はお仕舞いです。
いつも最後までご覧下さりありがとうございます。
そしていつも“いいね”もありがとうございます。

次回は◆磐梯吾妻の紅葉紀行 (麦平湿原) 編をご覧いただく予定です。


では、また。　　j-ryu