2018/09/11 - 2018/09/11
80位(同エリア185件中)
かつどんさん
日頃、「好きな作曲家は?」と尋ねられたら、生年順にバッハ、ハイドン、モーツァルト、ブルックナー、ブラームスと答えています。
今回の旅は家人と共にウィーンに6連泊し、その中でも2人の作曲家、フランツ・ヨーゼフ・ハイドンとアントン・ブルック―ゆかりの地を日帰りで訪れることが主な目的。加えてウィーンの音楽家ゆかりの場所にも多数訪れました。
【旅程】
9/08(土) 浜松~成田~ウィーン
9/09(日) ウィーン滞在
9/10(月) アンゼンシュタット
9/11(火) ショプロン、フェルトゥード
9/12(水) アンスフェルデン、ザンクト・フローリアン、リンツ
9/13(木) ウィーン滞在
9/14(金) ウィーン~
9/15(土) ~成田~浜松
この旅行記は、4日目前半 https://4travel.jp/travelogue/11409909 のショプロンから、ハイドンが宮廷楽長を務めたエスターハージー家の夏の離宮があるフェルトゥードへ向かい、宮殿の見学を記した4日目後半のものです。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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13:15 ショプロンのバスターミナル発7210番のバスに乗りフェルトゥードへ。
乗車券は運転手から買う。「フェルトゥード、カシュテーイ(宮殿の意)」と言ったら無事チケットが買えた。料金は560Ft.。
時刻表によれば50分弱乗車し、グーグルマップによれば「Fertod Granatoshaz」という停留所が最寄りのよう。買ったチケットを見たら行き先は確かに「Fertod Granatoshaz」と書かれていた。 -
乗車して40分ほど過ぎたあたりからグーグルマップとにらめっこしながら、14:03、無事「Fertod Granatoshaz」で下車。
バスを降りたら目の前がエスターハージー宮殿だった。
因みに宮殿前の通りの名前は「ヨーゼフ・ハイドン通り」。 -
これがよくハイドン作品のレコード・ジャケットで見かける門。あぁー、やっとここに来ることができた。
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例えばこれ・・・。
A面はV.タートライ/ハンガリー室内管弦楽団のミヒャエル・ハイドン「交響曲第20番」、B面はM.ペレー二のチェロ、J.シャンドール/ハンガリー放送交響楽団のハイドン「チェロ協奏曲第2番」(Qualinton LPX 1248)のジャケット。 -
門から宮殿全景。
ハイドン最大のパトロンであったニコラウス1世の命により、1762年~66年にかけて建築された。ベルサイユ宮殿を模したとも言われている。エステルハージ宮殿 城・宮殿
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近づいていく。
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正面左から。
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V.タートライ/ハンガリー室内管弦楽団によるハイドン「交響曲第45番《告別》、第26番《ラメンタツィオーネ》、第27番」を収めたLPレコード(Hungaroton LPX 11458)のジャケットと同じアングルで撮ってみた。
これらの曲もこの宮殿内で演奏されたことだろう。 -
実際のLPジャケットはこんな感じ。ライトの装飾が今とは違うような・・・。
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バルコニーに掲げられたエスターハージー家の紋章。
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2階のバルコニーに上がってみる。
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バルコニー。
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バルコニーの唐草模様の飾り。
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バルコニーから庭園を眺めてみる。
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庭園の池。
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宮殿の右翼。
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宮殿内はガイドツアーで見学できる。大人一人2,000Ft.。14:30スタートのハンガリー語のツアーに参加する。参加者は10数人。おそらく我々2人を除いてハンガリーの方々。英語のリーフレットをもらったのでそれを見ながらの見学だが、若い男性ガイドの彼が英語で「質問があったら遠慮なくどうぞ」と声をかけてくれた。とても好印象。
見学の途中、彼が「どうしてここに来たの?」と家人に問うたので、「夫がハイドンの大ファンだから」と答えたら、「僕はハイドンについてはそんなに詳しいわけじゃなくて、『驚愕交響曲』や『告別交響曲』、有名なピアノ協奏曲くらいしか知らないんだよ」と彼は英語で教えてくれた。私が「ピアノ協奏曲はDメジャーの・・・」と聞いてみたのだが、「よくわからないなぁ・・・」という感じだった。でもとても好青年。
エスターハージー候ニコラウス1世がお出迎え。 -
まず見学するのはセレモニー・ホール。
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天井のフレスコ画「太陽神アポロの凱旋」。
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セレモニー・ホールの装飾。
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ホールの出入り口。
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彫刻。
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セレモニー・ホールの隣はコンサート・ホール。
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ここは今回の旅のハイライトのひとつと言って過言ではない。
ハイドンが宮廷楽団を率いて、ここでニコラウス1世のためにあまたの曲を演奏した場所である。
有名な「交響曲第45番《告別》」の作曲と演奏のエピソード※は有名。この曲もここで演奏されたのだ。
※秋になってもここを離れず、アイゼンシュタットに戻ろうとしないニコラウス1世に対し、家族と大部の時間離れ離れになっている家臣、楽団員や使用人の気持ちを代弁するため、曲の最後で楽団員が一人一人演奏を止めていき、そこから退場。最後はハイドンともう一人のヴァイオリン奏者のみが細々と演奏を終えるよう作曲されたのが「告別交響曲」。ハイドンならではのアイデア曲だ。候はその演奏を見聴きして、「皆が去るのならば私もここを去らねばならね」と言って、翌日アイゼンシュタットへ向けて出発した。 -
中国の間。
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近寄ってみるとこんな感じ。
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宮殿内の聖堂。
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聖堂の天井ドーム。
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ガイドツアーは最後に宝物展示(写真撮影不可)を見て終了。
正直に言うとアイゼンシュタットの宮殿と比較したら、見せてもらえるものは少ない。
それは1790年、ニコラウス1世の死によりエスターハージー家の勢いがなくなり、衰退の道へと転がりだし、この宮殿も第1次大戦のあとは廃墟と化したためと、ハンガリーが戦後、社会主義国として歩み、なかなか修復される機運が高まらず、民主化以降に少しずつ修復され、現在もまだその修復が続けられているからだろう。
しかし、ハイドン・ファンにとってはアイゼンシュタットの宮殿と共に訪れるべき聖地であることには変わりはない。 -
16:19発のバスでショプロンへ戻る。
終点のショプロンのバスターミナルまで行かずに、セーチェニ広場の近くの停留所で下車し、ショプロン駅へ。
17:44発の列車でウィナー・ノイシュタット駅へ。そこでプラハ行きのレイルジェットに乗り換え、19:02、ウィーン中央駅着。
2日続けてのエスターハージー家とハイドンを巡るエクスカーション。
アイゼンシュタットとフェルトゥ-ド、この2つの町を訪れてますますハイドンに興味が湧いてきた。 -
20:20、ホテルに一度も戻り態勢を立て直し、夕食へ。
ホテルから北へ6,7分歩いて中華料理店「キュッヘ18」に。日本でホテルから一番近くて良さそうなお店としてピックアップしておいた店。
春巻き(3.50ユーロ)。 -
焼売(5.20ユーロ)。
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(左)野菜チャーハン(8.90ユーロ)と(右)イベリコ豚と野菜の豆鼓ソース炒め(13.90ユーロ)。
まあまあ、それなりの値段だが味は確か。店内も中華料理店ぽくなく洒落た感じ。
明日は、今回の旅のもう一人の主役、ブルックナーゆかりの地を巡る。
そちらの旅行記はこちらで。https://4travel.jp/travelogue/11410168
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