2018/09/15 - 2018/09/22
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ロッキーの母さん
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昨夜オスロに到着し、今日はフログネル公園(=ヴィーゲラン彫刻公園)→国立美術館:ムンク「叫び」鑑賞→自由時間:オスロ大聖堂→オスロ:ゲーデモエン空港から空路→デンマーク:コペンハーゲン、という予定。オスロ観光は半日と、残念がら短い。
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一夜明けてみると、昨夜の暴風雨はどこへというくらい静かな朝。
あれ?私のベッドの上に、バラバラと黒い煤状のものがかなり落ちてる。
調べてみると、天井が貼りあわせたような造りになっていて、どうもそこから煤のような埃が舞い落ちたらしい。これ吸って寝ていたのか!!
今日はもうここには宿泊しないけれど… -
気を取り直して、朝食ビュッフェの会場へ。
なんとなくビジネス客もいる感じで、いろいろとお皿に料理をとっている人が少ない。さっと食べてさっと去ってゆく。
またしてもブラウンチーズを食する私。相当気に入りました。
でも、こう何日もビュッフェスタイルの朝食が続くと、段々飽きてきますね。
国が変わっても、食べ物に変化が無いのは何故かしら?パンの種類が変わってきているのかな、判りません。
特にこのホテルのフルーツ(柑橘類)が、何時切ったのか切り口が干からびてるのはちょっとね。
このホテルでも、ロビーでワンちゃんと遭遇。
リードも全くつけておらず、自由に歩き廻っており、犬だ犬だと触ったりする人もおらず…
とても自然に人と犬が共存しています。またロッキーを思い出し、涙、涙、涙。 -
朝一番に訪れたのは、フログネル公園。
フログネル地区にあるからこういう名称の公園ですが、グスタフ・ヴィーゲランの彫刻のみで成る広大な公園であることから「ヴィーゲラン彫刻公園」といった方が通りが良いようです。
現地案内のSHIHOさんに、沢山貴重な解説をしていただきました。
オスロ市がヴィーゲランというたった一人の希代の彫刻家のみに、この広大な彫刻公園を作ることを任せ、彼が一生をかけて(完成を見ることはできなかったそうですが…)作り上げたということに驚きます。
彼の作品はすべてオスロ市に提供され、遺言としてノルウエーから作品を持ち出すことを禁じたそうで、そのために他国でヴィーゲランがあまり知られていないのではないでしょうか。
巨大な正門、この公園は実はなんと無料で24時間開放されているそうです。 -
グスタフ・ヴィーゲランは、15歳の時に、息子の才を見込んだ父親に木彫の職人になるよう学校に入れてもらった後、ヨーロッパ各国で修業を積み、オスロへ戻ってきたときはひとかどの彫刻家として評価されるようになっていたとのことです。
彼のアトリエが図書館建設の為立ち退かなくてはならなくなり、その代わりにオスロ市はここフログネルにアトリエを提供し、ヴィーゲランはすべての制作物をオスロ市に寄贈するということになったのだそうです。
つまり、オスロ市がヴィーゲランという一大芸術家の終生のパトロン(ちょっと言葉の響きが悪いかな)だったということでしょうか。
ムンクとヴィーゲラン、今日はノルウエーの2大芸術家の作品を鑑賞できます。 -
ヴィーゲランについては、ほとんど知らなかったのですが、現地案内のSHIHOさんが、沢山お話をしてくれました。ヴィーゲランはノーベル平和賞のメダルもデザインしています。メダル裏側には、公園の彫刻のように、三人の人物が手を繋いでいるデザイン。多彩な人物だったんですね。
広大な公園は、美しい芝生が広がり市民の憩いの場。バーベキューなど火を使ってもOKだそうです。
ヴィーゲランはこの公園の212体の彫刻について、解説を一切していません。
作品に題名をつけることも避けていたそうです。
作品を見た人が各々の印象から、好きなように鑑賞すること、それがヴィーゲランが望んだことだったのですね。
『人生の諸相』がテーマなのだそうですが、いろいろなポーズの裸体像の彫刻が、林立しているのは壮観です。 -
はるか向こうに、この彫刻公園のシンボル『モノリッテン』が見えます。
212の彫刻に刻まれているのは、胎児から老人から骸骨まで650体以上の人間の姿。
ヴィーゲランの遺言で、彼の作品のみが飾られております。 -
正門を背に、幅の広い橋が続き、橋の両側にブロンズ像が並んでいます。
すべて裸像、でも日常の一コマ一コマ、こんな光景があるなぁというポーズが多い。怒ったり、すねたり、悲しんだり、元気に遊びまわったり。
これは軽々と子供を抱えるお父さん。 -
今にも動きそうな父と子。
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女性と女の子、憂い顔。ふっくらとした若い女性はお母さんかしら?
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有名な『怒りんぼう』の像、みんなが触るからか、手足の先がピカピカしてる。地団太踏んで、怒っていますね、今にも声が聞こえてきそう。
1992年に足首から切り取られこの像が持ち去られたことがあったそうです。幸いその後発見されて修復されたそうですが、そんな事件が起きても、公園の24時間無料開放は変わっていないのですから、オスロ市の信念を感じますね。 -
怒りんぼうの反対側にひっそりと立っている女の子の像も可愛いです。
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何人もの子供を放り投げる男性、蹴られている子供までいます。
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広い橋の両側に立つ、摩訶不思議なポーズの人々を眺めながら進んでゆくと、広い薔薇園があります。三分咲き位でしょうか、この花壇が満開になったらどんなに素晴らしいでしょう。
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薔薇園を越えると、噴水が見えてきました。
絡み合う樹木の中に人体が。水盤を掲げるようにして、老若男女の様相が刻まれていました。
この噴水の周りの石畳は、実は精巧な迷路になっていたわけですが、きれいなデザインなので迷路だとは気が付きませんでした。 -
四角い噴水の縁には、人間の誕生から死、その後骨(骸骨)になってゆく様までが、レリーフに彫られています。
人間の生々流転の様相が描かれています。 -
噴水に虹が現れました。ガイドさんの説明によると、この樹木は人生をあらわしているのだとか。
ヴィーゲランは作品の解説はしなかったわけですから、彫刻を見る人が感じるものが、その人にとっての「人生の諸相」なのでしょうね。 -
噴水の先に、公園のシンボル『モノリッテン』がそそり立つ『モノリスの台地』に入る各方向に8つ錬鉄製の扉がありました。男性の群像だったり、風に髪をなびかせる女性達だったり、母と子の姿だったり、とても綺麗です。切り絵の世界のよう。
この扉は、あの男性化粧品『マンダム』のシンボルマークになったそうです、本当だ懐かしい。 -
121人の男女が絡み合って高い塔になっている『モノリス』。
踏みつけられて、人々が争うような下段から、弱者を助けようとしている人もいる中段、上段は精霊の様相。
頂上部分にある頭に左手を置いているのがヴィーゲランという説も。
台座の部分の階段には、またいろいろなポーズの老若男女の石像があります。
お母さんがお馬さんになって子供たちを背に乗せていたり、嘆き悲しむ老人たちが居たり。 -
公園の一番奥にある『生命の環』。
4人の男女と子供が一つの環状に繋がっています、永遠をあらわしているのでしょうか。
帰国して読んだヴィーゲランについての本によると、
”人は生前の階級や社会的地位にかかわらず、皆すべて普通の人間で、生まれてきて生きるためにそれぞれ苦闘し、そして必ず死んでゆく。この生きるためのライフサイクルの中で、お互いがいたわりあい、声を掛け合うだけで、人は大きな生き甲斐、救いを感じるのである"
とヴィーゲランが晩年語っていたとのこと。
まさにその具現がこの彫刻公園なんだなぁと感じ入りました。
今まで、ヴィーゲランについてはあまり知らなかったし、この彫刻公園については"なんか面白いポーズばかりの彫刻が並んでいるらしい"くらいにしか知らなかったのですが、実物と相対すると、流れゆく人生というものを改めて振り返りたくなる、そんな公園となりました。 -
公園にはドックランがあり、戯れる犬たちが。ロッキーを想いまた涙が出ます。
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こちらはヴィーゲラン公園からほど近い"小学校"。
日本の学校の概念と違いすぎる。休み時間になったのか、バラバラと子供たちが出てきて周囲で遊び始めました。なんて開放的なんでしょう。
ノルウエーは不動産バブル状態がもう10年以上続いているそうです。
石油や天然ガスが取れるようになって、北欧一の金余り国だとか。
その為不動産が高騰し、このフログネルのような一等地では土地が分割切り売りされて、新築の家そのものが小さくなっているとか。それなのに売買価格は"億"の単位だそうです。
労働者不足から、移民も受け入れ、最近ではサービス業にスウェーデン人がどんどん入って来ているとか。 -
街なかをバスで観光、こちらはオスロ大学。
ノルウエーは大学院まで学費はすべて無料。
アジア系留学生なども学費はゼロ、これは北欧ではノルウエーのみ。
勉強が好きで、上級の学校へ進学したい人は、学費ゼロで勉強ができる。でも、日本のように猫も杓子も大学進学するようにならないのには訳が。
中学を卒業したあたりで、このまま勉学にいそしむか、はたまた勉強嫌いは職人になる道を選ぶか、とコースが分かれていくそうです。そして日本と違うのは、職人の給料がとても高いそうです。また職人はとても尊敬されているそうです。 -
国立美術館に到着しました。もう一人のノルウエーの芸術家ムンクの『叫び』を見ることができます。
美術館はルールが厳しく、バッグなどA4サイズ以上のものはロッカーに入れるよう指示されます。長傘や自撮り棒など、棒状のものの持ち込みも駄目。入口の立哨の方に「ダメ」と言われたら、持ち込み禁止。 -
ムンクの先生、クリスチャン・クローグの絵『Leiv Eriksson oppdager Amerika』が、博物館に入ってすぐのところに堂々と掲げられておりました。
コロンブスよりも500年も前に、バイキングが北米大陸を発見、今のカナダのラブラドル半島に上陸、絵の中の人物は新大陸を指さしているそうです。
北欧の人たちのバイキングに対する誇りは熱いです。 -
18番のお部屋にムンクの『叫び』が在りました。
ムンクはいろいろな手法で同じ絵を5枚描いているそうで、この油彩が一番有名。
実際に見ても、彼の云うところの「自然を貫く果てしない叫び」が聞こえるようです。同室にゴッホの自画像やムンクによる『マドンナ』もありましたが、この絵の前はひとだかりが。
リレハンメルオリンピック開会の朝、ジョギングをする市民の格好の盗賊団に盗まれてしまったとのこと。その後美術品盗難のプロが窃盗団と接触、数か月後に戻ったそうです。映画か何かのドラマみたいな話です。ガイドさんの説明がとても充実していてよかったです。
この後1時間ほどの自由時間とのことなので、最後までガイドさんのお話を聞きたいのはやまやま、国立美術館を後にし、街中へ出かけました。 -
王宮からオスロ中央駅までまっすぐ続くカール・ヨハン通り。
二つの道を一つにしたというだけあって道幅がとても広く、道路の反対側がどこというくらいの道が歩行者天国で、車は入れないのが贅沢。 -
前もって調べていたユナイテッドベーカリーズでお昼ご飯。人気のお店のようです。種類も沢山、ノルウエー語表記が読めないので、「これ、あれ」と指さし。
こちらのお店は。お店の奥がショッピングモールに繋がっており、そこにも座席があって、ゆっくり食べることができました。
日本語の辞書片手に、日本語の書き取り練習をしてい若い女性もいたりして、日本語の勉強が盛んなのか?オスロ大学から近いから大学生なのかしら? -
本場のシナモンロールや(当然北欧風でアメリカ風にベタベタしていません)、フォッカチオに数種のきのこのクリーム和えがサンドされたもの、ローストビーフのライ麦パンサンド、ココナッツの香りが良いクリームデニッシュなど。とても大きなカフェオレカップです。パンは一人で一個で十分だったかな。
だって、これで日本円換算\4,462、高ーい!(決してこのお店が高いのではなく、すべての外食がこうした金額なんです)
隣のテーブルには1歳だという赤ちゃんと若いお父さんが居て、この赤ちゃんの可愛いこと。私たちの孫も1歳4か月になるので、「So Cute!」と少しお話。
育児休暇中なのでしょうね、お父さんが一人で幼子を連れている光景が当たり前になってますね。
素朴な疑問ですが、赤ちゃんの時は日本人と同じくらいの体格なのに、成人するとなんであんなに大きくなっちゃうんだろう?特に北欧の女性の背の高さ・脚の長さは驚き。日本でも秋田や新潟の女性は色白で背が高いけれど、胸から脚みたいに、180cm級の人が沢山いる。 -
当初自由時間が2時間ぐらいあるかと思い、
①オスロ大聖堂→オペラハウス
②ヴァイキング船博物館
と見たいところを考えておりました。
フォートラベルでもルートや時間を質問させていただき、貴重なアドバイスを頂きました、この場を借りてお礼申し上げます。
国立美術館見学と昼食で結構時間を使ってしまい、街歩きとオスロ大聖堂見学に変更。それだけでも十分楽しい。
オスロ大聖堂は見学無料ですが、中は実際に礼拝されている方もおり、お邪魔にならぬように見学させてもらいました。
入口で若い男性に「日本人の方ですか?私は日本語勉強しているんです」と声を掛けられました。先ほどのベーカリーといい、日本語勉強している人が多いのかしら?「お勉強頑張って」と思わず握手。
大聖堂前の通りにはちょっとした市場があって、野菜やら花苗やらを売っています。丁度きのこの季節なんですね、ガイドさんの言っていた"アンズ茸"らしき、日本では見かけないオレンジ色も鮮やかなキノコが売られておりました。 -
6,000本ものパイプから成る壮大なパイプオルガン。
お祈りを上げている方の横をそーっと通らせて頂き撮影。
お邪魔しまーす。
規模からいったらそう大きいとは言えないけれど、厳粛な雰囲気がして気が引き締まる感じです。
今でも王室や政府の行事が行われる場所です。 -
ステンドグラスが鮮やかな祭壇。
エマニュエル・ヴィーゲランが1910年から1916年にかけて作成したもの。
午前中見学したヴィーゲラン彫刻公園を作ったグスタフ・ヴィーゲランの弟なんですね。
教会の天井絵も素晴らしかったです。
思わずぐるっとパノラマ写真を撮ってしまいました。 -
荘厳な雰囲気です。
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再集合の場所国立美術館に向かって、今度はカール・ヨハン通りの反対側を歩きます。
これは国会議事堂。 -
カール・ヨハン通りは道の中ほどは噴水の上がる池が作られていて、寛ぐ人たちが居りました。その先には国立劇場が在ります。立派ですね。ノルウエーの近代演劇の父、イプセンの作品を上演しているそうです。「人形の家」とかかな。
建物の左側にイプセンの像があると後で知ったのですが、あまりに堂々としていたので、右側に立つ文学者ビョーンシャーネ・ビョーンソンを入れて写してしまいました、イプセンの像はいずこ? -
自由時間に入る前に国立美術館には入らず、『アナと雪の女王』のモデルになった「アーケシュフース城」に行って帰ってきたツアー同行者の方達が居ました。徒歩で往復したというのだから健脚です。
帰路バスでお城の傍を通りました。
なんだか雰囲気ありますね。
オスロは実質半日の観光でしたが、現地ガイドさんの説明が丁寧で、いろいろなことを知りました。ありがとうございます。
バスは、オスロのゲーデモエン空港へ向かいます。 -
ノルウエーは木の国、空港も、いたるところ、こうした集成材で作られておりました。木材って思ったより耐久性があるんですね。
16:10発SK459でデンマークへ。 -
17:20デンマーク:コペンハーゲン:カストロップ国際空港着、またわずか1時間10分の飛行。
カストロップ空港は市内へ10km程ととても近い。
バスで夕食のレストランへ直行。
『CAFE BAR BAR BAR』というお店。
大きな広場に面しており、店内は昔のコペンハーゲンの街並みに人物などが合成された面白い写真が沢山飾ってあります。飲み物はカウンターへ自ら行ってオーダーする形、それだけビールなども種類がある様子。
デンマークは世界有数の豚肉輸出国。今日の夕食も豚肉のロースト。 -
柔らかいヒレ肉を想像していたので、結構な歯ごたえ。
豚肉だから、しっかり熱が入っているからか、ごしごしナイフで切り分けました。肉の味は意外に淡白。
最後のクレープが美味しかったです。クレープというより、もっと厚くてモチモチしており、上のブルーベリーが甘くてジューシー。 -
夕食後は完璧に日も落ちて、かなり肌寒くなっていたのですが、遠赤外線ランプを煌々と照らして、お店の前の広場では食事やお酒を楽しむ人が大勢いました。
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夜も営業中の「チボリ公園」、デズニーランドのモデルになった公園です、アトラクションの明かりが綺麗。
この前を通って今夜のホテルへ向かいます。 -
「コペンハーゲンアイランドホテル」に宿泊です。
もう20時過ぎにもかかわらず、皆さんお元気で、先ほど通ったチボリ公園そばのイヤマ(Irma)が23時まで営業とのことで、お買い物にお出かけされた方もいました。
私達は、ホテルに隣接する大型ショッピングセンター(営業時間は過ぎてました)下の、リドル(Lidl)スーパー、あれ?ストックホルムでも行ったなぁ、で明日のお昼調達に買い出し。おやすみなさい。
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