2017/08/09 - 2017/08/17
107位(同エリア151件中)
H.A.さん
ホテルに戻る。チェックアウトする。広場に止まっていたタクシーに乗って、ポロナイ川の河口に行った。この川は旧日露国境を越えて北サハリンに向かう、日本の歴史で唯一の国際河川であった。川の向こうは、当時、旧原住民(ウィルタ、ニブフ、アイヌ)が集住させられた、「オタスの森」があった。橋がないので渡し船があるが、乗る時間はない。この川はサケも遡上し、上流はボートで川下りもできるらしいが、大きな熊もいるという。タクシーに戻り、駅に向かった。
駅で待っていると、ホームに機関車と、たった一両の客車が着いた。ポロナイスク始発のこの列車が、ユジノサハリンスクに向かう昼間の唯一の列車である。というか、ユジノサハリンスク郊外を除き、北部のサハリン鉄道は、これと夜行列車が2本しか走っていない。誰も乗っていないその客車に乗り込んだ。 ポロナイスクからユジノサハリンスクまでの300㎞近い距離を、昼間は1日1本の普通列車で7時間で結ぶ。運賃は1000円もしない。
単線をディーゼル車と1両の客車が走る。客車は4人が向かい合うボックスシートである。まもなく左側(東)は道路の向こうがオホーツク海になる。右側(西)はところどころにあまり高くない山が見える。 線路沿いに、ハマナスやラベンダーみたいな、北の野の花が、無造作に咲いている。 約20分ごとに駅に止まる。ほとんど無人駅だが、小さな町の駅には駅員がいる。そろそろ昼になる。1両とはいえロシアの客車だから、サモワール(湯沸し器)があり、熱湯が出る。それで、カップ麺に湯を入れて食事をとれる。最初はガラガラだった車両に、途中から客が入ってきて雑談している。その頃には列車は少し内陸を走っている。7時間の乗車だが、全く退屈しない。
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