2017/08/09 - 2017/08/16
106位(同エリア150件中)
H.A.さん
その後街中を少し歩く。チェーホフ記念館あたりが海沿いに木造の旧家が、広場を中心とした高台に石造の建物がある。戦前はロシア領北サハリンの州都で人口が2万人以上いたらしいが、戦後は旧日本領南樺太に中心部が移り、鉄道路線から外れ、船も来なくなり、現在の人口は1万人以下である。それでも何となく、昔の豊かな雰囲気を感じさせる。レーニン像のある広場の反対側に、街で唯一の広場があり、「マガジン(食料品店)」が何軒かある。町はずれに新しい正教会がある。
バス乗り場に戻る。バスチケットはなかったが、相乗りタクシー運転手が何人かいて、最初からいる人に尋ねると、乗せてもらえることになった。客が4人集まると出発した。やはりバスより早い。山を越え、団地で降りる客を下ろし、駅前についた。運転手は次の列車で降りた客を拾って、また1時間後に出る、そろそろ客が集まっていた。北の終点、ノグリキから南部のユジノサハリンスクにいく夜行列車に乗る。私は寝る前に、途中のポロナイスクで降りる。駅舎一つ以外、何もない駅で待っていると、列車が着いた。
列車は北のノグリキからきた、今朝と逆方向の列車である。夜行列車の寝台のある部屋は,今度はたくましい男たちが残りの寝台を占拠していた.隣の部屋にもいる仲間たちと,にぎやかに話している.ちょっと注意していたが,気のいい人々ばかりであった.パンにジャムを塗り,イクラの瓶詰めから無造作にイクラをほおばっている.私にも,イクラを食べないかといって少し分けてくださった.やはりロシア人は人懐っこい人が多い.もっとも,昔の日本でも,青森から上野までの夜行列車内で,みかんを一緒に食べて雑談していたという人もいたが.やがて彼らも消灯し,休む.今日は寒いのに,シャツも布団も着ずに寝ている.筋肉や脂肪がついているのだろうか.しかし私は、23時過ぎに途中のポロナイスクで降りるので寝ていられない。
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