2018/04/01 - 2018/04/29
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koalaさん
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24日目、ついに旅の終わりである最後の国、スイスへ向かう朝。EU非加盟国への入国日であり、起床と同時に緊張感を覚えた。この日は移動日であり、余裕をもって行動したいため、朝7時、ホテルをチェックアウトし早めに出発。鍵はレセプションのデスクに置いて出発して良いとの説明を受けていたので、その通りにし出発した。たった2日ぶりに背負うバックパックだが、重く感じた。疲れが溜まっているせいでもあるが、もうすぐ旅が終わるという寂しい思いに、後ろ髪ならぬバックパックを引かれる思いがあったためであろう。建物の間からのぞく眩しい朝日の光が目に染みつつ、ヴェネチアの街を歩き、駅を目指した。
駅へ到着すると、リベルト橋より向こう側のヴェネチア郊外へ住んでいる人々が列車にて駅へ到着し、出勤のためにヴェネチアの街へ早足で歩いていく様子がみられた。朝、列車で通勤し、職場はヴェネチア。お洒落な職場だ。8時20分出発のフレッチャロッサへ、問題なく乗車する。チケットは事前にレイルヨーロッパで予約していた。今まで自動的に並び席での予約となっていたが、今回は窓際の一人席が二席予約されていた。間に1つ席を挟み、離れた一人席。席番号のみ見れば並び席であるが、実際は一人席で一つ離れた席であり、残念だったが、しょうがなく乗車する。革張りシートの1等席で、飲み物とスナックサービスまである。ホットコーヒーで一服しつつ、窓から見えるミラノまでの景色を楽しんだ。
ヴェネツィア・サンタ・ルチーア駅からミラノ中央駅を経由し、ブリーク駅、そして最終的にツェルマット駅へ向かう予定となっていた。スイスではツェルマットを観光し、チューリッヒより日本へ帰国する予定である。最終地点はチューリッヒかジュネーブで迷ったが、妻の希望のもと、最終日は一日中何もせず、チューリッヒ湖を散歩だけし、ゆっくりと過ごすことになっている。そのためまずは、ヴェネチアを出発し、ミラノへ移動した。8時20分出発、10時45分着でミラノ中央駅へ到着し、列車を乗り換えて11時23分発でミラノ中央駅からブリーク駅へ移動する予定である。ミラノでの乗り換え時間が38分のみと短く心配した。そして、不安は的中し、当然のごとく遅延があり、ミラノへは11時38分に到着。乗り換え予定時間を大幅に過ぎていた。しかし、不幸中の幸いなことに、ミラノ出発の列車は事前予約をしておらず、次のブリーク行きである12時23分のチケットを購入することができた。やはり、ある程度ヨーロッパの鉄道事情に慣れたら、予約無しの方が自由がきき良い気がする。
50分ほど待ち、スイス国境を走るユーロスターという列車に乗った。車体にはスイスの綺麗な山々が描かれており、さすがお金持ちの国と感じるほど、車内も綺麗。出発し少しすると、途中の駅で国境警備員が乗車してきた。パスポートコントロールかと思い、パスポートを手に持ち身構えたが、確認も何もなく出発。スタンプもパスポートチェックもなく、そのままスイス国内となるブリーク駅へ到着してしまった。不法入国にならないか心配し、急いでインターネットで調べたが、特に問題は無いらしい。EU加盟国外への入国なのに、雑だなと思った。パスポートチェックが無かった理由は未だに不明だが。スイスから日本へ出国する際も、特に何も言われなかったが。
ブリーク駅へ到着し、初めての国であるスイスの地へ降りたった。ミラノより空気が冷たく、澄んでいる感じがした。ツェルマットへの列車チケットを購入するため、まずはインターネットで、スイス国鉄SBBのサイトより、時刻表確認をする。次に、券売機でチケットを購入。スイスという初めての国での機械操作で緊張したが、各国同様に英語表示設定があり、難なくチケットを購入することができた。しかし、クレジットカードは問題無く使えたが、チケットは1枚ずつしか買えなかった。出発前、スイスハーフフェアカードという、スイス鉄道チケットが半額になるカードの事前購入を考えたが、私たちが予定するスイス国内での鉄道乗車回数と値段を計算したら、ハーフフェアカード購入代金を合わせると僅かしか得をしなかったので、カードは購入しなかった。
ブリーク駅を出発し、フィスプ駅で乗り換えて、ツェルマットへ向かう順路となる。出発し少し経つと、想像した通りのスイスの山々が見えてきた。空は晴天、山のてっぺんは雪をかぶり、ふもとには緑の芝生と、綺麗な小川が流れている。美しい景色を堪能しつつ、自然の中をゆっくり列車が進む。
SBBの時刻表によると、フィスプ駅での乗り換え時間は3分間しかなかった。それを逃すと次は30分後。景色を堪能しつつ、内心少し焦った。私たちの席の近くに、韓国人カップルが座っており、何やら携帯画面を見つつ騒がしくしている。もしや、同じ危機に遭遇しているのか?と思い様子をみた。ブリーク駅からわずか6分で、フィスプ駅へ到着。到着と同時に、私たちは走った。5番ホーム着で、出発は反対側の3番ホーム。降りると同時にホームを確認し、夫婦2人で全速力で走る。すると、案の定韓国人カップルも私たちのあとを追いかけて走ってきた。出発1分前、無事にツェルマット行き列車へ乗車。私たち夫婦と韓国人カップルは息切れしていたが、国を越えての共同作業(?)に親近感が湧いた。チラチラとお互いに目が合ったので、ペコリとお辞儀をして別々の席についた。
フィスプ駅から66分、列車からの景色を楽しんだ。ブリーク駅周辺から観る景色は素晴らしいが、ツェルマットへ向かい進むほど、山々の標高は高くなり、雪の量が増え、景色が更に綺麗になる。列車の車中で駅員によるチケット確認があり、同時にツェルマットの説明を簡単に英語でしてくれた。お土産屋さんがいくつかあり、マッターホルンへ登る登山列車があるとの内容で、ツェルマットのパンフレットまでサービスでいただくことができた。
道中、写真で見たマッターホルンの実物を探し、あれかな?あれがそうかな?と興奮気味に景色を楽しんだ。しかし、ツェルマット近くまで進むと、他の山々とは見た目が完全に異なる山が一つ、そびえ立っているのが見えた。瞬時に、その山がマッターホルンであると気づくほど、山の形がいびつだった。山頂が断崖絶壁で鋭角となっており、他の山々のように緩やかではない形。綺麗だが、登山を想像すると怖い気持ちになる、そんな山が、列車内からチラチラと見え、到着を待ち遠しく感じる。そして、ヴェネチアを出発して約8時間、ついにスイスのツェルマットへ到着した。
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