自転車の郵便配達員

2018/09/14 - 2018/09/14

　JR鹿嶋田駅の南側には踏切がある。朝は雨だったのでペデストリアンデッキを通ったが、帰りは雨が止んでいたので踏切を通ってみることにした。踏切まで行くと上り電車が駅に入線するので遮断器が降りた。すると直ぐに赤い自転車が遮断器の前で止まった。郵便配達員だ。最近は郵便配達はバイクで行っているものだとばかり思っていたので聞いてみた。すると団地内はバイクでの配達が禁止になっているのだという。配達員は集配所までバイクで来て、仕分けられた郵便物を自転車に載せて来たのだという。下り電車が駅に入線すると遮断器が上がった。郵便配達の自転車は踏切を渡り、新川崎三井ビルの方向へ消えていった。配達先はパークシティ新川崎なのだろう。
　今の時代に重量感のある武骨な自転車。昔の時代に製造された古いもので、勿論、電動アシストなどは付いてはいない。お巡りさんや皇宮警察でも電動アシストがある自転車に乗っているのに、荷物を運ぶ郵便局員の自転車にはそれが付いてはいないのだ。
　また、最近、宅急便が値上げされ、値上げ時期が遅れた郵便局に荷が集中し、ゆうパックの配達員は非常に忙しかったという。また、昨今の人手不足から、総務省では土日の郵便物の配達を止められないか検討中とも伝えられている。
　それなのに、大きな団地内では騒音や排気ガスが出るバイクが禁止されているのだ。新聞配達や出前、宅配ピサの類も同じであろう。出前や宅配ピサの類なら自転車では大変だからと断ることもできるかもしれないが、郵便物は郵便法があって配達を拒否したら大変な社会問題となる。しかし、元々は自転車で郵便物を配達していたものを、配達員の労働を考えてバイクになった経緯がある。それをまた、大昔のやり方しか認めない大きな団地側もエゴ過ぎはしないか？
　あるいは、原付バイクなどがガソリンエンジンでは無理で電動化が進んでいるという。バイクが禁止されている理由が騒音と排気ガスだけなら、郵便配達のバイクが電動化されたならば解決されることのようにも思われるのだが…。
　いづれにしても郵便局側（JP)の改善努力が全くのところ見えてこないことも事実だ。
（表紙写真はJR鹿嶋田駅の南側の踏切）

エリア 川崎(神奈川)

JR鹿嶋田駅の南側の踏切。
上から目線ではなく、同じ地面に立つと見えてくることもある。