中国火車紀行　－峨眉山は険し、そして遠し－

2018/08/19 - 2018/08/27

　中国火車旅行の４日目、今日は中国三大霊山の一つ峨眉山の山頂を極める予定でした。昨日峨眉山市へ向かう車中から眺めた峨眉山の夕日に映えた姿は深山幽谷そのもの。３０００ｍ近くの登山に期待半分不安半分でしたが、夜来風雨の声。無情の雨の朝を迎えました。
　下界がこれでは、山頂はとても期待できません。せっかくここまで来たのですから、せめて下界の名山を巡ることに、目的地は報国寺と伏虎寺です。地図を見ると散歩コースのようですが、この地図には等高線がありません。やはりここもハイキングコースでした。

エリア 峨眉山(中国)

• 旅行の満足度: 3.5
• 観光: 4.0
• ホテル: 3.5

• 同行者: 友人
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: 鉄道 タクシー 徒歩
• 航空会社: 上海航空 中国東方航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

　朝食は軽めに。昨夜からの雨が恨まれます。

　傘をさし、報国寺へ向かいます。

　雨後ならばいいのですが、足場もよくない。

　散歩コースを進んで行きます。

　お寺の入り口に出ました。ここで入山料（８元）を払い、中に入ることに。

報国寺 寺院・教会

　由緒あるお寺に見えますが、京都にある大寺院のような規模はありません。

　山門をくぐります。日本では仁王像ですが、ここでは４体？の神様が守護神のようです。

　きらびやかです。日本の仏さんは侘寂のようですが、かつては金箔が張られていました。

　お寺の伽藍様式は、日本や台湾で見たスタイルとは、また違ったものが見られます。

　次は伏虎寺へ行くことに。峨眉山の麓でもこれだけの深山の雰囲気が。

　途中の東屋。よく見ると電飾の配線。このままの方がきれいなのですが・・・。

　とても中国的なそば道を進んで行きます。平らな道はわずか、道はよいものの上り坂が続きます。

　伏虎寺の参道へ入って来ました。滑るため広い道を通りなさいというような注意書きが出ていたものの、折角の機会です。参道を通って登っていくことに。

　さすがに人通りはありません。なかなかいい雰囲気ですね。

　途中の壁にも碑文らしきものが。

　結構長い参道です。

　山を神聖な場所ととらえ、日本でも平地から山地へ入った所に宗教施設が作られていることがよくあります。

　注意して歩けば滑ることもない、気持ちよい参道です。

　最後は、階段の連続。ここも筋トレコースでした。

　ようやく階段を登り切りました。今日もハイキングに・・・。

伏虎寺 寺院・教会

　再び入山料（６元）を払い、境内へ。報国寺より安いのは、遠いせい？

　ここも渋いお寺ですね。

　伽藍も報国寺と似ています。

　お寺に線香を供えるの万国共通？大きな線香です。

　上階は宿坊になっています。ここに泊まってみるのも悪くない。

　五百羅漢像。本当に５００ありました。よくもこれだけ・・・・。

　建物はだいぶくたびれていますが、雰囲気のよいお寺です。京都のお寺と比べるとずいぶん入山料が安い（日本円で１００円程度）。経営は苦しいかも。

　山寺として眺めもよし！

　大きな香炉です。

　そしてこれは大切そうな塔。

　境内を歩き、

　そろそろ下界へ戻ることに。

　帰路このようなものを見つけました。２本の棒と布による人力輸送。これにお客さんを乗せ山道を登って行きます。

　下界に下りました。旅游センター近くの軽食街です。のぞいてみると面白そうですね。

　ホテルで荷物をピックアップし、予定の列車を繰り上げて成都に戻ることに。
　タクシーを拾い、峨眉山駅まで来ました。

　乗車券の変更は、パスポート不要。１１：５７の高速列車で成都南駅へ戻ります。
　乗車券の変更後は、例によってセキュリティ－を通り駅舎の中へ。

　待合室です。新しくきれいですね。地方の駅か目立った施設はありませんでした。

　そろそろ出発です。

　ホームにはすでに和階号が入線しています。

　成都南駅に向け出発！

　成都南駅から地下鉄で成都駅まで移動します。地下鉄もＸ透視のセキュリティ－チェックを受けます。

　成都駅前の大通りを地下街を通って南に渡り、

　今夜のホテルに到着。駅の目の前です。ここで問題発生！
　このホテルは欧州系の某予約サイトから予約を入れておきました。ホテルでバウチャーを見せると、予約が入っていないとのこと。そして困ったことに全く英語が通じない！予約番号と言っても通じません。マネージャーらしき方がどこぞへ電話を入れ、予約サイトの料金でＯＫが出ました。これは通訳がなければ乗り越えなれない！

　無事？チェックイン。今から成都の街を観光します。
　まずは、地下鉄で今夜のショーの予約へ。

　地下鉄を通恵門駅で降り、蜀風雅韻劇院に向かいます。

　通りが再開発されお洒落になっていますね。

　蜀風雅韻劇院に到着。

　今夜のチケットを購入します。Ａ席ランクですが一人１８０元（日本円で３０６０円程度）。結構しますね。

　中では衣装を着て写真撮影も行われています。

　少し遅いですが、昼食に。近くの人においしいよといわれた麺屋さんへ。

　食べやすい一品でした。８元也。コーラは１本３元ですので良心的な価格です。

　時間があるので、寛窄巷子へ。

　通りに入った瞬間。すごい雑踏です。周りは古い街をきれいにリニューアルした観光スポット。平日の昼間になぜこんなに混んでいる？我々も休みですが・・・。

　そろそろ時間なので、蜀風雅韻劇院に戻って来ました。チケットオフィスと舞台とは離れていますので要注意です。

　このショーにはお茶付きます。Ｓ席のすぐ後ろの見やすい席が取れました。

　京劇のような舞台を想像していましたが、軽演劇です。

　人形使い。

　有名な変顔。

　時間の経つのも忘れ楽しむことができました。

　ホテルへ帰ります。峨眉山は雨、成都は酷暑。今日もよく歩きました。
　明日は、古鎮黄龍渓へ向かいます。