1990/11/04 - 1990/11/12
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itaruさん
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ボルネオ島を離れる直前でカメラ盗難という痛手を負い、ちょっとブルーな気持ちでKLへ。心の動揺が隙を生んだのか、マレー半島に移動してもトランプ詐欺にあいかけたりでドタバタの旅は収まらない。何とか気を取り直してマラッカに寄ってシンガポールへ。街もきれいで洗練されたシンガポール。BP旅を続けていた学生としては少しばかり以後こりの悪さも感じたもの。そうそう、当時はシンガポールからKLまで直通の列車が走っていたっけ。チケットを買いながら、直前でバスに変更しちゃったっけ。乗っとけば良かったなあ
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
- 航空会社
- マレーシア航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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とりあえず警察に行って届けを出したら14時10分のMH便に乗るため空港へ。チェックインではtaxが含まれていないからと3RM取られたり、機内で隣になったおばちゃんと子供の強烈なキャラに辟易したり、ブルーな気分になりつつKL入り。目星をつけていたYMCAは満室だったのでセントラルマーケット近くのホステルにチェックイン。盗難にあったばかりなのでドミトリーは何となく避けたい気もしたけれど、7.5RMと格安だし……、てことで。ここには日本人の旅行者もいたので長話
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で、翌日に街中をぷらついていたら地元の人から話しかけられる。警戒していたつもりが、どこか隙があった。自宅についていってしまうという大ボケ。最初は世間話をしていたものの、いつの間にやらカジノの話をしはじめる。「こりゃ、変な奴に引っかかったかな」なんて思っていたら、「カモがいるから儲けよう」。まずいな、と思いつつも若かりし頃で、うまくかわすことができずに「カモ」とされている(多分仲間)とポーカーをするはめに。当然、相手は騙そうとしているから勝ち続ける。最初は学生相手だし、無茶苦茶大金をだまし取ろうとまではしないだろうと思っていたけれど。最後に大金で大勝負というパターンに持ってくる。で、ここでカモは大金を見せながら「大勝負だから、君もかけるためには現金か金が必要だ」と言ってくるのが詐欺のサイン。カモは「用事があるから」と一度席を外し、残った詐欺仲間は「近くの店でゴールドを買おう。必ず勝てるから心配ない。大金を割り勘にしよう」と誘惑する。ここで誘いに乗ったら身の破滅。日本語で抗議しつつ、「ゲームを楽しませてもらったから儲けはいらない。みんなで分けて。ただこれ以上は続けられない」なんて、相手の良心に訴える感じで話していたら、「仕方ねえなあ」みたいな感じで無事に解放されることに。デポジットみたいな感じで彼らに渡していた金もほぼ戻ってきた(全額じゃないけど)。でも、運が良かった。20代の学生で怖いもの知らず、というしかないわ。下手したら、犯罪に巻き込まれていたのだから。若いってのは無鉄砲だねえ、って、今だから思える。ところで、この絵が描かれている壁って当時のブキッ・ビンタンの入口にあった刑務所のもの
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失敗したなあ、とは思いつつもカメラなしでは旅の思い出を残すこともできない。安いカメラはないか、と探してみる。ヤオハンにはなかったけれど、59RMと3000円ほどのカメラを見つけて購入。さて、ドミトリーの部屋に戻りますか
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翌朝は朝早くにKKに出発する同宿の日本人旅行者を見送り、7時30分にチャイナタウンにある宿をチェックアウト。8時30分のバスに乗ってマラッカへ。チケット代6.5RMはボルネオ島のバス代に比べて無茶安い。バス代に限らずマレーシアの中でボルネオ島は物価が高い
チャイナタウン (マレーシア) 散歩・街歩き
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バスは快適に飛ばして3時間の予定が2時間半でマラッカに到着
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バスターミナルに到着するとトライショーのおっちゃんから営業攻勢。暑いし、せっかくだから乗ってみるのも面白いかな、ってことで誘いにのることにする
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1時間15RMで3時間45RMで交渉成立。ちなみに相場とか何も確認してないので適正価格だったのか、ぼられたのか確認していませんが。南国らしい日差しを浴びながら観光開始
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白い壁や印象的なセントピーター教会。1710年建立は東南アジアで最も古いとか
セント ピーター教会 寺院・教会
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釣り下げられたファンに南国らしさを感じつつ
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1795年に建てられた中国寺院のポー・サン・テン寺院
ポー サン テン寺院とスルタンの井戸 寺院・教会
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寺院の右手にあったのがスルタンの井戸。歩き方にはマラッカで一番古い井戸で、この井戸に背を向けてコインを投げ込むと再びマラッカにやってくることができる、とどこかで聞いたような言い伝えがあると書いてあった。けれど、井戸にはしっかり蓋がしてあるのでコインを投げ入れることはできません
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ポー・サン・テン寺院近くの丘はブキッ・チナ(中国人の丘)と呼ばれる場所で東南アジア最大で最古の墓地があるところ。当時はここを取り壊して再開発する計画があってマレー系と中国系で論争になっていると、歩き方に書かれていた。どうやら再開発とはならず、今ではモニュメントになっている
ブキッ チナ モニュメント・記念碑
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さらにマラッカの街を東に進んでセント・ジョンズ・フォートや
セント ジョンの砦 建造物
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Portuguese Square(ポルトガル広場)に寄って
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マラッカの街歩きの中心となるオランダ広場へ。ガイドブックや絵葉書などで紹介される赤いれんが色のマラッカ・キリスト教会が何とも印象的
マラッカ キリスト教会 寺院・教会
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丘を登って今では廃墟となった1521年建設のセントポール教会へ
セントポール教会跡 寺院・教会
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日本史でおなじみのフランシスコ・ザビエルは中国布教の途上で亡くなった後、遺骸は一度マラッカに移送され、ここにしばらく安置。その後にゴアに運ばれた
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セントポール教会からサンチャゴ砦へ。オランダとの戦いに備える砦跡で記念写真を撮ったのだけれども、フィルム写真あるあるのレンズに指がかかってしまうという残念な写真に……。とりあえずトリミングしたけど、これが限界
サンチャゴ砦 建造物
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そして往時の王宮を再現したマラッカ・スルタン・パレスを見学し
マラッカ スルタン パレス 建造物
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古くから多くの中国人がやってきた古都マラッカはマレーと中国の二つの文化が融合したババ・ニョニャ文化の中心地。そんな街のチャイナタウンにある中国寺院がチェン・フン・テン寺院
チェン フン テン寺院 寺院・教会
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1646年建立はマレーシアで西湖の中国寺院。本堂の屋根には細かな像が飾られていて鮮やかなんだけど、急きょ購入の安物のカメラでズームができないのが何とも残念
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チェン・フン・テン寺院の通りの並びには白亜のミナレットが印象的なカンポン・クリン・モスク。写真は撮っていないけど、隣にはマレーシア最古のヒンドゥー寺院もある。マレーシアが多民族国家だということを思い起こさせる
カンポン クリン モスク 寺院・教会
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今では遊歩道も整備されているマラッカ川沿いには古い家屋がびっしり
マラッカ川 滝・河川・湖
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マラッカで宿泊したのは当時の歩き方に載っていた安宿のParadise Hostel。ホステルとはいえ、シングルルーム(12RM)なので周りに気をつかう必要がないのがいい。部屋はシンプルでベッドも簡易なもの(散らかってってお見苦しく、すいません)だけど、学生ならこれで十分でしょう
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11月7日、午前中にババ・ニョニャの家(7RM)に寄ってから急いでチェックアウト。バスでシンガポールとの国境の街ジョホールバルへ向かう。10RM。シンガポールは物価が高いし、せっかくだからJBに一泊しよう。と、思っていたのだけれども、安宿街に行くと歩き方に「いかがわしい宿」と注意書きがあったマークがあったりする。KKやKLで嫌なことがあったし、面倒は勘弁してほしいという。ちょっとヘタレな気分になったので、JBには泊まらずにシンガポールに向かう
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今は歩いて国境を渡ることは不可能のようだけど、当時は両国の国境でバスを降りてコーズウェイを歩いて渡ることができた。せっかくだから歩いてシンガポール入りしよう。ジョホール水道を横目にみつつ、シンガポールをてくてく歩いて目指す
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振り返ってJB側をみると
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シンガポールに入るとゴミ箱がガードレールに取り付けたタイプから道路においてあるタイプに変わる
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なんだかんだでシンガポール到着。物価の高い国なので宿はどうしよう。YMCAはシングル50S$で立地はいいし、屋上に25mプールもある。ちょっと高いけれど、ここにしようかと思ったのだけど満室。仕方ない、どっか探そうとホテルを出ようとしたらアメリカ人から「部屋をシェアしないか」との申し出。部屋もツインだったのでありがたく、シェアさせてもらうことに
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11月8日、観光に出る前にKLに戻る交通手段を確保しよう。ここまでバスで移動してきたから帰りはマレー鉄道を使おうか。近代的なシンガポールの街外れ、植民地時代を思わせる駅舎で2日後のチケットを買い求める。満席は滅多にならないという話だったんだけど、2等に空きはなし。買えるのは自由席で木製シート、エアコンなしの3等(16.5S$)のみ。とりあえず買ったけれどどうしようか
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それはともかく、ショッピングとは無縁だけどシンガポール観光を始めよう。まず向かったのがチャイナタウン。で、なぜか最初に入ったのがヒンドゥー教寺院
スリ マリアマン寺院 寺院・教会
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スリ・マリアマン寺院は1827年完成のシンガポール最古のもの。色鮮やかなヒンドゥーの神々が迎えてくれる
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香が焚かれ信者が祈りを捧げる。ヒンドゥ文化に触れたのはこの時が初めて
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インドに行ってみるのも面白いかも、って思ったもの
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チャイナタウンなら中国寺院でしょう。シアン・ホッケン寺院はシンガポールで一番歴史が古い由緒ある寺院
シアン ホッケン寺院 (ティアン ホッケン寺院) 寺院・教会
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1841年、福建省出身の華僑たちが建てたこの寺院。信心深い人が熱心に祈りを捧げている
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昼飯におかゆを食べ、街をふらついたら
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MRTに乗って今度はアラブストリートのサルタン・モスクへ。この年の春に中東を旅したこともあって、懐かしさもあって少しばかり長居をしたら
サルタン モスク 寺院・教会
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旧王宮のイスタナ・カンポン・グラム。今は文化センターのようなものになっているらしいけど、当時は寂れるままだった
マレー ヘリテージ センター (イスタナカンポングラム) 博物館・美術館・ギャラリー
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で、バスターミナルを横切り
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リトルインディアへ
リトルインディア 散歩・街歩き
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ちょっとピンぼけになったスリ・ヴィラマカリアマン寺院
スリ・ヴィラマカリアマン寺院 寺院・教会
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ただ今製作中
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千燈寺院は高さ15mの仏像がデンと座っているタイ系の仏教寺院。ただ、こう原色系の仏像って安っぽく見えて微妙なんだよなあ
千燈寺院 寺院・教会
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高くそびえる125mの塔は1967年にシンガポールと日本政府の協力で建てられた慰霊塔。歩き方によると正式名称は日本占領時期死難人記念碑。第二次世界大戦で日本軍はシンガポールを占領、その過程で多くの主に中国系の人が命を落とした。悲しい歴史があることは忘れてはいけないわけで
戦争記念公園 広場・公園
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などと考えているうちに、やってきましたマーライオン。が、残念ながら水を出していない。三大がっかりとかいうけれど、それ以上にがっかり
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公園内のミニ・マーライオンはチョロチョロっと水を出しているけれど、う~ん
マーライオン公園 広場・公園
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パンフレットなどでもおなじみのビクトリア・メモリアル・ホール前に立つスタンフォード・ラッフルズの像の頭に鳥さんが
ビクトリア シアター & コンサートホール 劇場・ホール・ショー
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緑の中に浮かぶセントアンドリュース大聖堂や
セント アンドリュース大聖堂 寺院・教会
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アルメニアン教会に寄りながらオーチャード・ロードへ。伊勢丹シンガポールで日本の新聞を買ってYMCAに戻ったら屋上のプールでひと泳ぎ。夜はベトナム料理をいただきおやすみなさい
アルメニアン教会 寺院・教会
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11月9日、目ぼしいところは前日のうちにカバーしたのでMRTでシンガポール西部のジュロンへ。中華庭園の裕華園へ
裕華園 (中国庭園) 広場・公園
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中華庭園らしく孔子像
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よく手入れがされている庭園で
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しばし、ゆったりした時間を過ごしたら
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ジュロン・バードパークへ
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鳥たちに癒されつつも、これならシンガポール滞在は1日短くても良かったかな
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ジュロンの街並みを眺めつつ
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で、今はなき唐城という中国系のテーマパークに寄って
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11月10日はシンガポールからKLへの移動。結局、エアコンなしの木製シートの3等車だとお尻が痛くなりそうなので鉄道チケットをキャンセルしてAC付のバスに変更。でも、今ではシンガポールとKLの直行便はなくなっているわけだし、乗っておけば良かったなあ。で、11日は帰国だけど、KLを午後11時10分発なので時間はたっぷり。なので午前中はバトゥーケーブへ
バトゥ洞窟 寺院・教会
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272段の急な階段の登った先にある鍾乳洞はヒンドゥー教の聖地。そこかしこに猿やトカゲや野生動物が。ちょっと不思議な雰囲気のところだった
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バトゥーケーブを観光した後はKLをぷらり。夕方まで街歩きを楽しんで帰国の途へ
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シンガポール最安
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旅行記グループ 初めての東南アジア=1990年
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