2018/06/30 - 2018/06/30
7位(同エリア164件中)
かっちんさん
留萌本線(るもいほんせん)は天塩地方随一の良港として栄えた留萌港への石炭や木材、海産物等の輸送のため、明治43年(1910)深川~留萌間が開業しました。
そして、JR北海道は路線見直しを巡り、2018年6月17日に「単独では維持困難」とする13区間のうち特に利用が少ない5区間を「廃線・バス転換」とし、国への財政支援の要望の対象外と発表しました。
留萌本線は5区間の一つです。
今日は留萌本線の深川からキハ54ディーゼルカーに乗り、秘境駅、国鉄時代に仮乗降場だった駅を訪ねます。
旅行記は2部に分け、前半を紹介します。
なお、旅行記は下記資料を参考にしました。
・北海道新聞2018年6月19日「留萌線に関する報道」
・秩父別町「秩父別町の概要」
・牛山隆信氏「秘境駅ランキング2018年度版」
- 旅行の満足度
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
深川駅
11:10発の留萌本線留萌行きに乗ります。
車内はそれほど混んでいません。 -
運転席の時刻表
終点の留萌までは1時間弱。
途中、北秩父別(きたちっぷべつ)は通過します。 -
留萌本線(車窓)
深川駅を出発し、しばらく農作地帯が続きます。 -
北一已(車窓)
「きたいちやん」と読みます。
何だか夢を求めているような名前・・・ -
次は秩父別(車窓)
読み方は「ちっぷべつ」。
秩父別町は明治28、29年に屯田兵とその家族による入植で始まった町です。
町名の由来は、アイヌ語の「チックシベツ」。「通路のある川」を意味しています。
埼玉県秩父とは関係ありませんでした。 -
北秩父別駅を通過(車窓)
北秩父別駅は牛山隆信氏のまとめた2018年度秘境駅ランキング56位。
降りてみたい駅だったので、昨日停車する列車で訪れました。 -
列車のお見送り(北秩父別)
昨日夕方16:21の列車に乗って訪れました。 -
短いホームに佇む板張りの待合所(北秩父別)
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仮乗降場の面影が残る駅(北秩父別)
昭和31年(1956)国鉄北秩父別仮乗降場として開業。その後JR北海道に継承時、北秩父別駅となりました。
かっちんが昭和40・50年代に旅をしたとき、仮乗降場の記載は全国版時刻表になく、道内で発売されていた北海道時刻表にありました。 -
歴史を感じる待合所(北秩父別)
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手書きの駅名標(北秩父別)
だいぶ消えかかっています。 -
待合所の内部(北秩父別)
この中で雨風を凌げます。 -
きっぷ運賃表(北秩父別)
北秩父別は深川から3つ目の駅です。 -
留萌本線の時刻表
北秩父別に停車する列車は少なく、下り8本中に2本、上り9本中に4本です。 -
待合所の電気配線(北秩父別)
夜になると室内の電球が1個灯ります。 -
イチオシ
留萌本線の秘境駅「北秩父別」(昨日訪問)
帰りの列車は17:02の深川行き。
北秩父別に41分間の滞在でしたが、乗降場の雰囲気を充分味わえました。 -
石狩沼田(車窓)
本日の旅に戻ります。
石狩沼田駅は、昭和47年(1972)まで札沼線(さっしょうせん)の終点駅でもありました。
写真の島式ホームは現在使われていませんが、駅名標、案内板、水飲み場などが残されています。 -
ローカル線の線路(車窓)
枕木と枕木の間隔が何となく狭いような気がします。 -
イチオシ
秘境駅の「真布」に停車(車窓)
「まっぷ」です。
この駅も仮乗降場の面影が残っています。
秘境駅ランキング2018では60位。 -
恵比島(車窓)
「えびしま」です。
平成11年(1999)に放送されたNHK連続テレビ小説「すずらん」に登場した「明日萌駅(あしもいえき)」が残されています。 -
イチオシ
ルピナスの咲き誇る恵比島(車窓)
これから恵比島峠を越えます。 -
恵比島トンネル(車窓)
恵比島峠に2つあるトンネルのうち、最初のトンネルです。 -
峠下トンネル(車窓)
かつて恵比島から峠を越えて留萌まで長い編成の石炭列車が走っていたので、勾配を低く抑えるオメガカーブに2つ目のトンネルがあります。
SL時代の黒い煤がトンネル表面にこびりついています。 -
まもなく峠下駅(車窓)
峠下トンネルを出ると下り勾配になり、しばらくしてから峠下駅に到着。
この駅は列車交換ができるように上り下りホームがあります。 -
山深い中にある峠下駅
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駅名標(峠下)
峠下は秘境駅ランキング2018では85位。 -
千鳥式ホーム(峠下)
上りホームと下りホームが千鳥状になっています。
平成10年(1998)3月までタブレット閉塞だったので、タブレット(通票)の運転士への受け渡しが短時間にできるように、上り下り列車の正面が向かい合わせになるホームです。 -
駅舎のある峠下駅
峠下駅は明治43年(1910)鉄道院留萠線として開業。
その後、国鉄に移管し、JR北海道に継承され、平成9年(1997)路線名を「留萠本線」から「留萌本線」に改称しました。
「萠」は俗字、「萌」は正字です。 -
信号扱所のてこ跡(峠下)
平成10年(1998)まで使われていたタブレット閉塞の腕木式信号機やポイントをワイヤーで連動して動かす「てこ」があったところです。 -
駅舎とホーム(峠下)
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木造の駅舎(峠下)
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恵比島側(峠下)
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広い待合室(峠下)
きっぷ売場と小荷物窓口があり、今は板でふさがれていました。 -
イチオシ
待合室から眺めるホーム(峠下)
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きっぷ運賃表(峠下)
留萌から4つ目の駅です。 -
イチオシ
峠下駅の駅舎
無人駅ですが、保線作業関係者も使うので木造駅舎が残っているようです。 -
国有鉄道の道標(峠下)
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荷物保管庫(峠下)
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かつての貨物側線(峠下)
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大きな碍子(峠下)
駅構内に落ちていました。 -
駅前の空き地(峠下)
ここには何か建物と庭があったように思えます。
駅前を少しだけ歩いてみましたが、人家は見当たりませんでした。 -
マーガレット(峠下)
駅前の空き地に、切り取られていました。 -
エゾカンゾウ(空き地)
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ツツジ(空き地)
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アヤメ(空き地)
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イチオシ
ノジュール(空き地)
大きな丸い塊の石「ノジュール(団塊)」があります。
なぜここにあるのかわかりません。 -
珪化木(空き地)
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茶釜みたい(空き地)
不思議な元庭園です。 -
峠下に到着する深川行き
この列車で次の目的地「恵比島」へ向かいます。 -
Sohya(宗谷)のシンボルマーク
宗谷本線を走っていたディーゼルカー「キハ54 509」です。
ダイヤ改正で宗谷本線の本数が減ったので、留萌本線にやってきたのでしょうか。 -
宗谷北部の市町村だよりの棚(車内)
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転換クロスシートの座席(車内)
0形新幹線普通席で使用されていた転換クロスシートです。
留萌本線の秘境駅を2駅訪れることができました。
駅探訪は続きます。
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