「愛国から幸福ゆき」＆然別湖、北海道１の秘境湖・東雲湖

2018/07/29 - 2018/07/29

帯広・十勝地方には多くのローカル線がありましたが、廃止されてしまいました。
今回はそれらのローカル線の廃線跡めぐりをレンタカーで回ってきました。
合わせて美しい然別湖、北海道随一の秘湖・東雲湖も行ってきました。

エリア 北海道

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: レンタカー JALグループ 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

帯広駅前でレンタカーを借りて、帯広のホテルを８時半に出発。
まずは帯広を南に向かいます。

北海道の国道は実に快適で、すいすい走れます。
やがて、まず「旧愛国駅」の標識があったので、国道から集落に入ると旧愛国駅に到着。
旧愛国駅は駅舎が残されています。

リッチモンドホテル帯広駅前 宿・ホテル

旧愛国駅は旧国鉄広尾線（帯広～広尾）の駅。
かつては２つ先の旧幸福駅行の「愛国から幸福ゆき」のきっぷが売れに売れました。
結婚式の引き出物などにも使われたようで、ブームのころは４年間で１０００万枚も売れたとか、大赤字線なのに首都圏の路線並みに営業成績が良くなったとか。

愛国駅(愛国交通記念館) 名所・史跡

駅のホームや線路、機関車なども保存されていて、公園のように整備されています。

駅舎の中には当時の写真や駅の備品、駅員さんの制服などが展示されていました。

ただ、ほかに観光客はおらず、また駅前の商店なども閉まっていて人も全然いなくて静かな雰囲気でした。

旧愛国駅から南へさらに向かいます。

今度は「旧大正駅」の標識があったので、立ち寄ってみます。

旧大正駅は旧愛国駅と旧幸福駅の間にあった駅。
駅名票には「あいこく」「こうふく」の文字。

大正ふれあい広場 (旧大正駅) 公園・植物園

こちらはホームが保存されているだけでした。

さて、旧大正駅からさらに南下して、旧幸福駅へ。

観光客も人気も全くなかった旧愛国駅や旧大正駅とは違って、こちらは駐車場にクルマがいっぱい。
観光客でにぎわっていました。

幸福駅(幸福鉄道公園) 名所・史跡

幸福駅が廃止されて３０年以上になりますが、現在も観光地としては健在のようです。

帯広空港から近く、リムジンバスで帯広空港の次のバス停でもあるためか、リムジンバスを途中下車したと思われる、大きなスーツケースを持った女性などもちらほら。

帯広空港（とかち帯広空港） 空港

小さな小屋のような駅舎には多くの人たちの名刺や願い事を書いた紙がたくさん貼ってありました。

また駅前にはお土産モノ店や喫茶店も。
お土産モノ店には記念品や絵葉書、幸福駅のスタンプなども置いてありました。

旧幸福駅からさらに南下すると、帯広市から中札内村に入ります。
中札内村にあった旧中札内駅も鉄道記念公園になっていました。

この鉄道公園にはホームと貨車が残されていました。

かつて「町の顔」だった駅の跡を大切に保存しているのはうれしいことですが、「中札内駅」の駅名票が無かったのは残念。

近くにある、今では町の顔になった「道の駅　なかさつない」は広い駐車場にクルマがいっぱい。大変賑わっていました。

道の駅 なかさつない 道の駅

中札内村にはお菓子店で有名な「六花亭」の作った「六花の森」があります。

ここには「六花亭」のシンボルである「はまなし（「はまなす」のこと）」のほか、さまざまな花が植えられています。

六花の森 名所・史跡

庭園内には、クロアチア風の小屋がいくつかあり、それらは「六花亭」の包み紙のデザインを作った画家・坂本直行の絵の展示館やほかに地元の画家の展示館になっています。

坂本直行記念館 美術館・博物館

ある小屋では坂本直行のデザインした絵で内装が埋められていました。

坂本直行記念館 美術館・博物館

「六花亭」の包装紙のデザイン。
赤い「はまなし（「はまなす」のことです）」が印象的です。

坂本直行記念館 美術館・博物館

「六花の森」の出口近くには、お土産ものコーナー売店や、喫茶店があります。
ここで、一息。

「帯広の森」というレアチーズケーキにブルーベリーソースをかけたもの。
３２０円

六花の森 グルメ・レストラン

「六花の森」から今度は一気に北上して然別湖へ。
それまで曇りと霧だったのに、然別湖ではきれいな青空。
湖もとてもきれいです。

然別湖 自然・景勝地

然別湖前のネイチャーセンターのカフェでちょっと遅めのランチを。

その後ネイチャーセンターで東雲湖へのマップをもらって出発。

然別湖ネイチャーセンター 名所・史跡

東雲湖へは然別湖畔を２時間かけて歩いていくしかありません。
途中の道すがら見た然別湖。
透明度の高い湖です。

２時間ほど歩いて東雲湖に到達。
霧が出ていました。

ここには希少動物の「なきうさぎ」が生息しています。
「ピキッ！」という鳴き声があちこちから聞こえていました。
ただ、鳴き声だけでなきうさぎを見ることはできませんでした。

霧が晴れていい天気になってきました。
北海道随一の秘境湖は神秘的な湖です。

然別湖へ２時間かけて戻ります。

本当は然別湖から糠平湖へ抜ける予定でしたが、道路が災害で閉鎖されていたので、やむなく上士幌経由で糠平へ。
途中上士幌の食堂で食べた豚丼。

上士幌町航空公園キャンプ場 キャンプ場

今日の宿泊地は糠平温泉。
宿泊したホテルはやや古いホテル。
昭和時代のレトロな雰囲気のホテルでしたが、温泉はいいお湯でした。

糠平温泉ホテル 宿・ホテル