2018/04/01 - 2018/04/29
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koalaさん
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2日目の朝を迎えた。ベタだが、天井を見て、今パリにいることを再認識し嬉しく思った。1ヵ月のヨーロッパ生活が始まった。自由な生活。夫婦だけの。
2日目の予定は、パリから列車とバスを乗り継ぎ、モンサンミッシェルへ辿り着くこと。バスが一番の不安要素だった。日本でもめったにバスは乗らない。6時起きでシャワーを浴び、荷物をまとめる。7時半、チェックアウトをしにレセプションへ向かった。男性スタッフがおり、緊張しつつ「Check out please.」と言ってみると通じた。通じることにいちいち喜んだ。何やら英語で税金の説明をし始め、city taxという単語を聞き取れたため、「ok,ok」と連発。Booking.comで当初提示された通りの金額だったのでクレジット払いをした。Booking.comはTax込みの値段だから助かる。でもcity tax分は現金でなければならないようで、コインで支払った。支払い後、「Thank you」と言うと、フランス語で「Mercy」と返された。このホテルに宿泊し、フランス語の挨拶とその使い方を、すでに2つも覚えることができた。
外に出るとひんやりした空気を感じた。4月2日のパリの朝は寒い。私はどちらかといえば暑がりで、ヒートテック1枚とパーカー1枚で寒さを凌げた。妻は3、4枚ほど着込んでいた。ゆっくり15分ほど歩きつつ、montparnasse駅に到着。googleマップを見ながら歩いたため迷うことなし。モンサンミッシェルへ行くにはRennes駅へ列車で行き、バスへ乗り換える必要がある。そのためレイルヨーロッパのホームページから高速列車、TGVを出国前に予約していた。Montparness駅内の電光掲示板を見ると、乗る予定のTGVの表示はあるが、何番ホームに到着するか数字の表示がない。事前学習で、ヨーロッパの列車は発車数分前に発車ホームを表示することがよくあり注意が必要だと知っていたので、構内をまわり待機することにした。
駅にはいくつかショップがあり、パン屋も数件あった。出発時間まで少し余裕があり、パン屋で朝食を買った。PAULというパン屋で、チェーン店らしい。メニューを遠くから眺めると、Croissant+Caféとの表記があり、なんとなくクロワッサンとコーヒーセットだとわかる。3.1€だった。店員に緊張しつつメニューを指差し、「This one、two set!」というと伝わった。25cmほどのBIGクロワッサンと熱々コーヒー2セット。近くにベンチが4つあり、1つはホームレスが占領して寒そうに寝ていた。私たちはホームレスのそばに腰掛け朝食。チェーン店だがクロワッサンは味がしっかりしておりバターの風味も良く、すごく美味しかった。
朝食後、電光掲示板を見に行くと発車ホームの表示が出ていた。ホームに進むと、改札がないとの事前情報とは異なり、改札があった。日本で印刷した、レイルヨーロッパで購入したバーコードリーダーつきのA4用紙チケットを読み取り部分へかざすと、無事改札が開き通ることができた。海外にも改札が普及してきたのか。COACH18、seat63と64。COACHが号車なんだろうな、と予想できたが、進行方向側が1号車なのか、今しがた入ってきた側の最後尾が1号車なのかわからなかった。近くにいた駅員に「Excuse me」と声をかけると同時にCOACH番号を指差しながら見せた。いつまで緊張するやら、緊張しながらの声かけ。駅員は進行方向、最前列を指差し「one」、次を指差し「two」と数え、COACH18がどれかも教えてくれた。進行方向から数えることがわかり、ありがたかった。TGVは日本の新幹線と比べると、太い!でかい!という感じがした。色もシルバーとブルーで渋い。中に乗り、番号が書かれた2名席の並び席を見つけた。レイルヨーロッパで2人分予約をとると自動的に並び席にしてくれるんだ、と思ったが、後に1つ飛ばしの席が2回も出てくることになる。バックパックを座席上の荷物棚へ起き、出発した。
TGVは凄い速度が出ているようで、乗車中に耳鳴りがし、適宜耳抜きが必要だった。レンヌ駅へ向かう窓からの景色は、畑と風力発電の風車が多く、都市部以外はど田舎な印象を受けた。人口密度のせいか、広々とした世界が窓の外に流れていた。道中、車内でチケット確認はなかった。
1時間半ほど乗り、Rennes駅へ到着。本当に少しづつだが雨が降り始めていた。調べていたルートを通り、Nord Sortie(北口出口)より出て進むとバス停があるはずだが、北口は工事中のため通れず。中央出口より出て北口にまわった。20台ほど停車できそうな広いバス停に辿り着く。1番目の停車位置の電光掲示板にモンサンミッシェルの文字。隣に併設されたチケットセンターでバスチケットを購入しようとしたが、月曜昼前なのに閉まっていた。モンサンミッシェルへ行くであろう中国人家族もチケットセンターの中をキョロキョロ見ている。あとで調べたが、フランスは日曜日に加え、月曜休みのお店も多いらしい。しょうがなくバスの運転手より直接チケットを買うパターンへ変更。
バスを待っている間、近くにあったATMで試しに現金のキャッシングをしてみることにした。ATMごとに操作手順が違うが、VISAカードを入れ、言語選択、キャッシング、金額指定、暗証番号の順で大体できるとYouTubeで勉強していたのでその通りに操作。一発成功で80€キャッシングができた。
ここで、バス待ちの間、ものすごく幸運な出来事が起きた。日本人の若い大学生男子2人組が、そばでお喋りを始めた。たった2日目だが日本語に反応し、思わず自ら「日本人ですか?」と話しかけてしまった。すると、「そうです、観光ですか?」と返答あり。日本人に会え嬉しくなり、つい話しこんでしまった。その会話の中で、なんと、ストライキ情報を得てしまった。馴染みがなく、頭から完全に抜けていたストライキ情報。調べてさえもいなかった。なんたる不覚。しかも内容は、なんと、翌日乗る予定の列車が全て運行中止であるとのこと。もしこの大学生様に話しかけていなければ、翌日以降の予定は全て狂ってしまい、レンヌにて足留めとなるところだった。なんたる幸運。バス到着まで20分程度だが、列車駅まで戻り駅員に翌日乗る予定の列車チケットを見せ、「strike?tomorrow?」と、もはや単語を羅列した疑問をぶつけた。しっかり伝わり、チケットに赤ペンで15:35と書いて「明日はこの1本だけで、あなたはこの列車に乗ることができます」みたいなことを英語で説明してくれた。予約は不用なのか、この紙チケットで乗れるのか疑問だったが、モンサンミッシェル行きのバスが来るのでバス停へ戻った。不安でいっぱいになったが、とりあえず今はモンサンミッシェルを楽しもう、そう気持ちを切り替えた。
そのうち、モンサンミッシェル行きの表示があるバスが到着。人が大勢並んでおり、乗れなかったらどうしようと焦ったが、実際は大勢でも十分乗れる大型のバスだった。今回は運転手からチケットを直接買うという初体験。「Two tickets please.」と言いクレジットカードを見せると、2枚30€でチケットを購入できた。バスだがクレジット払いもできた。12時前、定刻通りでバスが出発。70分かけモンサンミッシェルのインフォメーションセンター前のバス停に到着した。バス停にはレンヌまで逆戻りする時刻表が貼られており、確認のため写真を撮っておいたが、インターネット上の最新時刻表より変更がない様子だった。
インフォメーションより50mほど離れた場所より、モンサンミッシェルの島へと行く無料シャトルバスのバス停があった。シャトルへ乗り、桟橋を進み、モンサンミッシェルを目指す。窓からだんだんと島が見え興奮した。約3分でモンサンミッシェル300m手前へ下車。行列の中をぞろぞろと進み、モンサンミッシェル全体像を写真に写す。離れて見たら島全体は予想より小さく感じたが、島入り口まで歩くと、高くそびえ立つ修道院の迫力に圧倒された。無数のペリカンが飛び回っている。曇り空ではあったが、夫婦そろって「すごい、すごい、」と言いながら、外観写真を何枚も撮り島へと向かった。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 50万円 - 100万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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