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今夏最初のハイキングは7月5日(木)、曇り空ながらベルワルド(Oberwald)))からグリムゼル峠(Grimselpasshöhe、2164m))へ向かう。周辺を見渡せるシーデルホルン(Sidelhorn、2764m))へ登る予定だったが、峠に着くとかなり強い雨が降り出した。様子を見たが良くなることはないようなので、乗ってきたバスで下山する、そのままアパートまで変えることとなった。<br />初日から運悪く雨に降られて退散となった。<br />翌7月6日(金)は、雲が多いがアイロロ(Airolo)からバスとケーブルで上がり、カドリモ小屋(Cap.Cadlimo CAS、2570m)を目指す。

スイス・ハイキングの旅 2018夏(1) Cadlimo小屋を目指す

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2018/07/06 - 2018/07/06

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ロク69

ロク69さん

今夏最初のハイキングは7月5日(木)、曇り空ながらベルワルド(Oberwald)))からグリムゼル峠(Grimselpasshöhe、2164m))へ向かう。周辺を見渡せるシーデルホルン(Sidelhorn、2764m))へ登る予定だったが、峠に着くとかなり強い雨が降り出した。様子を見たが良くなることはないようなので、乗ってきたバスで下山する、そのままアパートまで変えることとなった。
初日から運悪く雨に降られて退散となった。
翌7月6日(金)は、雲が多いがアイロロ(Airolo)からバスとケーブルで上がり、カドリモ小屋(Cap.Cadlimo CAS、2570m)を目指す。

旅行の満足度
5.0
同行者
カップル・夫婦(シニア)
交通手段
鉄道 高速・路線バス 徒歩
航空会社
キャセイパシフィック航空
旅行の手配内容
個別手配

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  • アイロロからはまずバスでピオッタ・フニコラーレ(Piotta Funicorare、1022m)で下車、リトム(Ritom)のケーブルカーで上部駅ピオーラ(Piora、1794m)まで約800mを上がる。<br />本日の歩いたルート図を載せておこう。標高差940m、距離16.4Kmの長丁場だ。ヒュッテまではいくつかの湖や池を経由する美しいルートのようだ。

    アイロロからはまずバスでピオッタ・フニコラーレ(Piotta Funicorare、1022m)で下車、リトム(Ritom)のケーブルカーで上部駅ピオーラ(Piora、1794m)まで約800mを上がる。
    本日の歩いたルート図を載せておこう。標高差940m、距離16.4Kmの長丁場だ。ヒュッテまではいくつかの湖や池を経由する美しいルートのようだ。

  • ケーブルカー(フニコラーレ)の様子。あとで調べるとこのケーブルの最大斜度は世界一と書いてあった。我が家とあと数名の乗客を乗せて発進、あっという間に上部駅に着いた。

    ケーブルカー(フニコラーレ)の様子。あとで調べるとこのケーブルの最大斜度は世界一と書いてあった。我が家とあと数名の乗客を乗せて発進、あっという間に上部駅に着いた。

  • ケーブルから下部を眺める。小さなアンブリ(Ambri)飛行場が見えている。

    ケーブルから下部を眺める。小さなアンブリ(Ambri)飛行場が見えている。

  • 東方向の眺めは、遠く連なる山々がきれいだ。下のバス道路はベリンゾーナ(Bellinzona)へ続く道だ。

    東方向の眺めは、遠く連なる山々がきれいだ。下のバス道路はベリンゾーナ(Bellinzona)へ続く道だ。

  • ピオーラにある行先表示板。目指すカドリモ小屋は3時間となっている。

    ピオーラにある行先表示板。目指すカドリモ小屋は3時間となっている。

  • まずはこの周辺最大のダム湖であるリトム湖(Lago Ritom、1850m)を目指して歩き始める(8:52)。途中にあるトンネルの手前は素掘りのようで岩がゴツゴツと突出している。

    まずはこの周辺最大のダム湖であるリトム湖(Lago Ritom、1850m)を目指して歩き始める(8:52)。途中にあるトンネルの手前は素掘りのようで岩がゴツゴツと突出している。

  • 約20分で堰堤が見えてくる。空はやや明るくなってきたようだ。

    約20分で堰堤が見えてくる。空はやや明るくなってきたようだ。

  • リトム湖は東西に細長いかたちをしている。15分ほど湖岸に沿って歩いてから分岐して山道となる。

    リトム湖は東西に細長いかたちをしている。15分ほど湖岸に沿って歩いてから分岐して山道となる。

  • 湖岸との分岐点が見えてくる。前方の山は、ピッツォ・タネダ(Pizzo Taneda 2667m)だ。ルートはこの山のふところへ飛び込むように付けられているいるようだ。

    湖岸との分岐点が見えてくる。前方の山は、ピッツォ・タネダ(Pizzo Taneda 2667m)だ。ルートはこの山のふところへ飛び込むように付けられているいるようだ。

  • 湖岸を離れて山道に差し掛かったところ。ここまで33分を要している。遠方の山々は雲があるが山並みは明確に見えている。中央やや左の雄大なピークはピッツォ・マッサーリ(Pizzo Mssari、2760m)、その左のなだらかな山はポンチオーネ・ディ・トレモージョ(Poncione di Tremorgio、 2669m)だ。

    湖岸を離れて山道に差し掛かったところ。ここまで33分を要している。遠方の山々は雲があるが山並みは明確に見えている。中央やや左の雄大なピークはピッツォ・マッサーリ(Pizzo Mssari、2760m)、その左のなだらかな山はポンチオーネ・ディ・トレモージョ(Poncione di Tremorgio、 2669m)だ。

  • アルペ・トム(Alpe Tom、2025m)にある標識、小屋まで2時間10分となっている。

    アルペ・トム(Alpe Tom、2025m)にある標識、小屋まで2時間10分となっている。

  • すぐ横にある小屋を過ぎて進む。

    すぐ横にある小屋を過ぎて進む。

  • まもなく2つ目の湖、トム湖(Lago di Tom、2020m)が現れる。

    まもなく2つ目の湖、トム湖(Lago di Tom、2020m)が現れる。

  • 風が強く湖面はいくつものさざ波が押し寄せている。周りは小さな黄色い花でいっぱいだ。

    風が強く湖面はいくつものさざ波が押し寄せている。周りは小さな黄色い花でいっぱいだ。

  • ここも湖を半周ほどしてから分岐する。

    ここも湖を半周ほどしてから分岐する。

  • 湖の周りは平坦だが、分岐すると登りがきつくなってくる。

    湖の周りは平坦だが、分岐すると登りがきつくなってくる。

  • トム湖と離れて登りだすと遠方の山々と湖の対比が美しくなる。

    トム湖と離れて登りだすと遠方の山々と湖の対比が美しくなる。

  • さらに登ると、下部のリトム湖と手前のトム湖が一緒に眺められるようになる。

    さらに登ると、下部のリトム湖と手前のトム湖が一緒に眺められるようになる。

  • 3つめは小さな池、タネダ池(Laghetti di Taneda、2305、m)が現れる。

    3つめは小さな池、タネダ池(Laghetti di Taneda、2305、m)が現れる。

  • もう一つすぐ横に雪の残った池もある。2つ合わせた名前のようだ。

    もう一つすぐ横に雪の残った池もある。2つ合わせた名前のようだ。

  • 雪の残る上のタネダ池。池の半分以上が雪で埋まっている。空も明るく青空も見えてくる。

    雪の残る上のタネダ池。池の半分以上が雪で埋まっている。空も明るく青空も見えてくる。

  • さらに登ると3つ(4つ)の湖と池が一望に望まれる。自然の力を感じる感動的な時間だ。

    さらに登ると3つ(4つ)の湖と池が一望に望まれる。自然の力を感じる感動的な時間だ。

  • 池を離れて横に残雪を見ながら進む。

    池を離れて横に残雪を見ながら進む。

  • こうして4つの湖と池が写真1枚に収まる地点に到達した。一番大きいリトム湖は横に長いので途中の丘陵で分断されている。

    こうして4つの湖と池が写真1枚に収まる地点に到達した。一番大きいリトム湖は横に長いので途中の丘陵で分断されている。

  • 小さな乗越のような場所を過ぎると5つ目の湖はスクーロ湖(Lago Scuro、2451m)が見えて来る。手前に小さな池があり、その向こうにスクーロ湖本体が雪を伴って見える。

    小さな乗越のような場所を過ぎると5つ目の湖はスクーロ湖(Lago Scuro、2451m)が見えて来る。手前に小さな池があり、その向こうにスクーロ湖本体が雪を伴って見える。

  • 湖の手前部分には残雪が浮かんでいる。湖の周囲斜面にも残雪が多い、北側斜面で冬の厳しさが想像できる。

    湖の手前部分には残雪が浮かんでいる。湖の周囲斜面にも残雪が多い、北側斜面で冬の厳しさが想像できる。

  • 湖の反対側まで進んでくると、景色はうって変わって夏の様相が濃くなる。緑の草地、黄色い花々など温かさを感じさせる景色だ。

    湖の反対側まで進んでくると、景色はうって変わって夏の様相が濃くなる。緑の草地、黄色い花々など温かさを感じさせる景色だ。

  • 湖を離れると小屋が見えてくる。100m近い登りを残すが小屋が見えてくると歩く力もより強くなる気がする。上方は雲が多い。

    湖を離れると小屋が見えてくる。100m近い登りを残すが小屋が見えてくると歩く力もより強くなる気がする。上方は雲が多い。

  • 最後は荒々しい岩場を通りながら小屋に到着する。

    最後は荒々しい岩場を通りながら小屋に到着する。

  • ヒュッテには11時48分に到着、ピオーラ出発から2時間56分の所要時間だった(休憩なし)。

    ヒュッテには11時48分に到着、ピオーラ出発から2時間56分の所要時間だった(休憩なし)。

  • 小屋は伊語圏なので英語がやや通じにくい。

    小屋は伊語圏なので英語がやや通じにくい。

  • 表記もドイツ語圏とは少し違うような気がする。25-70は小屋の高度、最後の「UTO」の意味は地区の名前だろうか。

    表記もドイツ語圏とは少し違うような気がする。25-70は小屋の高度、最後の「UTO」の意味は地区の名前だろうか。

  • 周りは曇り空が多く遠望は望めないのが残念だ。

    周りは曇り空が多く遠望は望めないのが残念だ。

  • 登ってきた方向も遠くは見えない。

    登ってきた方向も遠くは見えない。

  • いつものように温かいスープ(野菜)と持参のおにぎりで昼食とする。

    いつものように温かいスープ(野菜)と持参のおにぎりで昼食とする。

  • 赤白のワインも忘れずに注文する。

    赤白のワインも忘れずに注文する。

  • 約22分の休憩の後、12時10分に下山開始とする。登ってきた道を戻るのでもう一度、湖の競演を見ることができるのが嬉しい。

    約22分の休憩の後、12時10分に下山開始とする。登ってきた道を戻るのでもう一度、湖の競演を見ることができるのが嬉しい。

  • 雨の心配はないが、眺望がもう一つなのが残念だ。

    雨の心配はないが、眺望がもう一つなのが残念だ。

  • ケーブル上部駅ピオーラには14時25分に帰着した。小屋から2時間15分だった。すぐにケーブルで下ってピオッタに着く。ケーブルの線路は水力発電の太いパイプと並んでいる。

    ケーブル上部駅ピオーラには14時25分に帰着した。小屋から2時間15分だった。すぐにケーブルで下ってピオッタに着く。ケーブルの線路は水力発電の太いパイプと並んでいる。

  • ケーブルを降りて振り返って降りてきたフニコラーレを見る。<br />帰りのアイロロまでのバスは、朝と違うバス停に行く必要がある。ケーブル駅を通るバスは朝夕のみで本数がごく限られるので、帰路は10分ほど離れた飛行場の向こう側にあるバス停(Piotta Posta)に行く。

    ケーブルを降りて振り返って降りてきたフニコラーレを見る。
    帰りのアイロロまでのバスは、朝と違うバス停に行く必要がある。ケーブル駅を通るバスは朝夕のみで本数がごく限られるので、帰路は10分ほど離れた飛行場の向こう側にあるバス停(Piotta Posta)に行く。

  • 帰路途中、アイロロ駅でみた線路の枕木。まだ木製の枕木だったが一部は朽ちて割れている。X印が付けられているので要交換という意味か。それにしても何本もあるようだった。事故が起こる前に交換したほうが良いと思うが。<br />

    帰路途中、アイロロ駅でみた線路の枕木。まだ木製の枕木だったが一部は朽ちて割れている。X印が付けられているので要交換という意味か。それにしても何本もあるようだった。事故が起こる前に交換したほうが良いと思うが。

  • 夕食は、ラム肉のフライ、野菜サラダ、酢の物(切干大根、キウリ、ニンジン)、韓国ラーメン、お茶漬け、赤ワイン、ビールだった。<br />本日の全行動時間5時間33分、うち休憩22分、実動5時間11分、<br />登り降りとも940m、ルートの距離16.6kmだった。<br />雲が多く遠くの山々は見えない部分もあったが、多くの湖や池を経由して眺められたことは感動する時間だった。<br />思った以上に距離が長く、ハイキング初日としてはかなりタフなものとなった。また降りではケーブルの時間を気にして急いで歩いたので左膝が痛みだした。今まで感じたことのない痛みを心配する1日目だった。

    夕食は、ラム肉のフライ、野菜サラダ、酢の物(切干大根、キウリ、ニンジン)、韓国ラーメン、お茶漬け、赤ワイン、ビールだった。
    本日の全行動時間5時間33分、うち休憩22分、実動5時間11分、
    登り降りとも940m、ルートの距離16.6kmだった。
    雲が多く遠くの山々は見えない部分もあったが、多くの湖や池を経由して眺められたことは感動する時間だった。
    思った以上に距離が長く、ハイキング初日としてはかなりタフなものとなった。また降りではケーブルの時間を気にして急いで歩いたので左膝が痛みだした。今まで感じたことのない痛みを心配する1日目だった。

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この旅行記へのコメント (2)

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  • Rolleiguyさん 2018/08/10 09:32:15
    懐かしいリトム湖
    ロク69さん
    今日は。毎年楽しく拝見しています。
    今回の旅行記には昔何回か家族で行ったリトム湖が出て来たので、懐かしく拝見しました。もう40年前後昔のことですが、湖の淵の小高い丘に登って、ロクさんたちが歩いた道を遠望し、いつかあの峠まで行って見たいものだと思いました。実現しませんでしたが、今日写真を見てああこんなところなんだと思った次第です。SACの山小屋のUTOというのはチューリッヒにある支部の名前で、この小屋を運営しているのでしょう。
    私もSACに入会したいと思いましたが、当時は会員2名の推薦が必要で、入会できず、オーストリアに転勤してから、入会自由のオーストリア・アルペン・フェライン(OEAV)
    に入り、今でも会報が送られてきます。ところで、ロクさんは毎年スイスにお出かけですが、会員になると、世界中どこでも事故にあったり、遭難したりしたときに、救出が無料になり、非常の場合は飛行機やヘリでの搬送も無料ですので、もしまだ入会しておられないのでしたら、一度ご検討されてはと思います。余計なことまで書きました。
    続きを楽しみにしています
    Rolleiguy

    ロク69

    ロク69さん からの返信 2018/08/13 15:35:11
    Re: 懐かしいリトム湖
    Rolleiguyさん

    ご無沙汰しております。
    また楽しいお便りに感謝いたします。
    それにしても40年も前にこのリトム湖を訪問されたとは驚きです。
    スイスやオーストリアに対する深い理解と愛情があってのこととおもいます。
    我が家は昨年、ハイキングコースを地図で探しながらやっと見つけた次第です。天候は今一つでしたが、多くの湖や池を巡って楽しいハイキングでした。
    また、SACの情報もありがとうございます。一度検討してみます。
    今夏は今まで経験しなかったような下肢の不調があり、少し心配です。そろそろ、チャレンジングなルートよりのんびりとしたハイキングにすべきかなと思います。
    どうか楽しい旅をされることを祈っております。
    ありがとうございました。

    ロク69

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