2018/07/09 - 2018/07/09
1909位(同エリア2726件中)
ミズ旅撮る人さん
- ミズ旅撮る人さんTOP
- 旅行記695冊
- クチコミ161件
- Q&A回答23件
- 1,039,750アクセス
- フォロワー48人
2018年7月、北海道のSLを訪ねる最後の旅をしました。今回で、現在見ることの出来る車輛のすべてを訪ね終わります。
第1回目は、小樽の町から山間部に上がったところにある「北海道ワイン」の工場の駐車場にあるSL2輌、そこから日本海側に進んで、岩内にある1輌、最後にニセコのすぐそばの倶知安(くっちゃん)の1輌を訪ねます。
長年北海道のSLを訪ねて周り、道内の端から端に点々と残った場所を線で結ぶ行程になりました。
この後は、知床の手前まで東に向かって行きます。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
北海道にはおもしろい名前の駅が多数あります。
「大楽毛(おたのしけ)」や「相内(あいのない)」など、どういう謂れで命名されたのか知りたくなるものも。
この駅は「銭函(ぜにばこ)」。札幌と小樽の中間にある海水浴で賑わう土地です。
お金の溜まりそうな地名ですが、駅舎は一見、駅には見えないようなデザインでした。銭函駅 駅
-
こんなポスターを見掛けました。小樽市の小樽市総合博物館で動態保存されているアイアンホース号というアメリカ製のSLです。
ボイラーの修理のための費用をクラウドファンディングによって集めようという呼びかけです。
2018年7月21日までの約3か月間の募集で、目標の600万円を超える約800万円が集まったようです。
7月21日に復活・試運転をし、7月25日より通常運行を再開しました。
2009年に博物館を訪れた際に見ていますが、まさかこんなことになっているとは思ってもみませんでした。
無事に復活して良かったです。 -
小樽の町より南に伸びる国道393号線で高台に登ると、「北海道ワイン」の工場があります。
その工場の下側に、とても広い砂利を敷いた広場があり、その奥にSLが2輌と客車2輌があります。 -
広場があまりに広いので、大きなSLが2輌あっても小さく見えてしまいます。
-
振り返って見た「北海道ワイン」の工場です。
工場と広場の間に国道が横たわっており、右側でヘアピンカーブを曲がって工場の向こう側に行くとワイナリーの入り口があります。
そちらの話はSLの後で。北海道ワイン(株) 名所・史跡
-
青く塗られた旧式の客車。小樽はかなり昔から鉄道の発達していた町なので、その頃使われていたものでしょうか。
スハフ446・スハフ447。 -
SLの前方に不思議な空間があります。並べられた岩の一つに銘板が埋め込まれています。
「大地を拓く 北海道ワインは 北海道に必要な 会社となります 感謝と誠実を心に 嶌村彰禧」
北海道ワイン株式会社は1974年設立。79年産ワインから蔵出しを始めた比較的新しいワイナリーです。 -
周囲は北海道特有の茎の長いタンポポに覆われています。
-
タンポポだけでなく、ムラサキツメクサもたくさん咲いています。
北海道らしい手つかずのお花畑がありました。 -
たくさんの草花に囲まれてSLはずっとここにいるのです。
別の場所なら「草ぼうぼう」となっているのでしょうが、ここでは「お花畑」です。
幸せなSLです。 -
黄色やピンク、所々に白色の花越しに青い客車。そして白樺。北海道ならではの贅沢な眺めです。
「ガーデン街道」で賑わい、人工的に造った庭の観光施設が増えた北海道ですが、もともと北海道にはこうした自然の素晴らしい花畑が当たり前にありました。 -
誘われそうな小道が坂を登って行きます。上って行けばよかった。
この先からは小樽の町が遠望出来ました。 -
SLは、柵で囲われていて、近づくことは出来ません。
-
D51286。なんか間が抜けているなと思ったら、前照灯が2つとも無くなっています。
台座が2つあるので、北海道では当たり前の2灯式と思われます。
昭和14年川崎車輛製造。昭和50年廃車。
走行距離2,873,450.9km。
お花畑のSLは、柵が無くても足の踏み場がないので近付くのが困難です。
花畑の切れるずっと向こうから柵にしがみつくように歩いて来ます。 -
あれ?ナンバープレートが手書きなんですね?なんてこった!
-
足回りの塗装は綺麗です。個体番号は随所に見られました。塗装した人は、わかってくれていたんですね。
-
車輪が綺麗な割に、車体自体は相当なダメージを受けています。
番号が付いていなければ、別の個体の写真だったかと驚くほどです。 -
運転席は、厳重に閉められていて中を伺い知ることは出来ません。
外回りを見ただけでも、かなりの盗難にあったことはわかりますので、仕方ありませんね。
中身が無事であることを祈るばかりです。 -
2輌目の59614です。こちらも前照灯とナンバープレートがありません。
-
大正10年12月川崎造船所製造。走行距離2,543,464.1km。
昭和51年3月1日廃車。 -
59614と客車の連結部分。手前も奥も花畑。他に誰もいない本当に静かな場所です。
-
北海道ワインの工場に併設されている「ワインギャラリー」です。
煙突の先の旗にも「HOKKAIDO WEIN」の透かし彫りがあります。 -
「Seit1974」。「Seito」はドイツ語で、英語の「since」のこと。
北海道ワインの創業者は、ドイツのワイン造りを学んだため、ドイツ語表記なんですね。
小樽のそばには、NHKの朝ドラ「マッサン」で有名になった余市のニッカウヰスキーがあります(旅行記書きました)。
小樽と余市の間には仁木町という果物で有名な町もあり、ワイン造りに適した場所だったんですね。 -
ウェルカムボード。
そばには、子供用に「コルクの釣り堀屋さん」が設えられていました。
ワインで使用したコルク栓に画びょうをつけ、短いプラスチックの釣り竿の先にある磁石で吊り上げます。 -
さあ、ワインギャラリーです。左がレジカウンター、中央が商品の陳列棚、右に試飲コーナーがあります。
北海道ワイン(株) 名所・史跡
-
試飲コーナー。辛口と甘口に分かれています。こちらは無料ですが、コンクール入賞ワインなどの高級ワインはカウンターで有料で試飲できます。
夏季限定の「おたるナイヤガラワインソフト」300円は、なかなか美味しかったです。 -
北海道ワイン工場を出て、国道393号線を登って行きます。登り切ったところに「毛無山展望所」があります。
小樽港に臨む町並みが見下ろせます。小樽運河は左端の白いアーチの橋の手前に見えます。オルゴール館や北一硝子などの町並みは真ん中です。毛無山展望所 自然・景勝地
-
国道393号線は、「メープル街道」と呼ばれています。
国道393号は、2008年9月に小樽市ー赤井川村ー倶知安町の約60kmを結ぶ全線が開通しました。
この時、愛称を募集して「メープル街道」に決まりました。
「HOKKAIDO(北海道)とKAIDO(街道)を掛けた。さらにKAEDEKAIDOには倶知安の『K』と赤井川の『A・KAI』と小樽の『O』、そして北海道の『DO』が含まれている」のだそうです。 -
さて、岩内に向かう途中に、もう1駅、おもしろい名前の駅を訪れました。「銀山」駅です。
国道393号線から国道5号線を繋ぐ道道1022号線沿い、函館本線の無人駅です。 -
函館本線は、この先余市・小樽を通って札幌に至ります。下りは長万部(おしゃまんべ)で室蘭本線と合流し、函館に向かいます。
列車は1~2時間に1本程度停車します。下りは倶知安か長万部止まりです。上りは小樽止まりが殆どです。
特に銀鉱山があった訳でもないのに何故「銀山」なのか。実は根室本線には「金山」もあります。もっとも読みは「かなやま」なんですが。
カタカナやひらがなの地名(新ひだか町・えりも町・むかわ町など)が増えている昨今ですが、北海道の歴史ある地名は失われて欲しくないものです。 -
岩内町にある岩内運動公園に来ました。SLは、この図の一番下に描かれています。
岩内運動公園 公園・植物園
-
青々とした芝生の一角にSLの姿があります。
-
綺麗に整えられた芝生に屋根付きで据えられたSL。
この前に見たSLが草花に埋もれていたので、やたらスッキリと見えます。 -
D51159。昭和14年日本車輛製造。昭和49年廃車。
-
真っ黒な車体に赤いライン。パンチの利いた組み合わせです。
もともと大きなD51が、更に大きく見えます。 -
運転席への階段も設置されているので、今度は覗けそうです。
-
階段があると、この角度で撮りやすい。
-
計器類は殆ど残っていないようです。
SLに付いていてこその計器だと思うのですが、持って行っちゃうんですね。 -
緑が多いので、窓からの風景も明るくて気持ちがいいです。
-
塗装されたのは、かなり前のようで、錆が出ていました。
-
個体番号が刻印されていますが、なんだかよくわかりません。どうしたんでしょう?
-
「防犯カメラ作動中」もう盗られるものはなさそうだけど。最後尾もナンバープレートだけ。
ここ数年九州のSLをたくさん見て来ましたが、福岡県直方市に国鉄OBの「汽車倶楽部」があって、それはそれは素晴らしい整備を行っています。
大分県豊後森機関庫にはピカピカの29612があります。
(大分のSL(2) 玖珠と豊後森 扇形機関庫を背景にピカピカの9600がいます!参照)
北海道は、九州と同じように炭鉱で多くのSLを使い、技術者もそれなりにいた筈ですが、現況はあまりにも違います。
北海道で保存状態が素晴らしいのは富良野のD51954です。2011年に保存会長さんにお会いしましたが、お元気でしょうか。 -
さて、岩内から南下してニセコに近い倶知安(くっちゃん)に来ました。
倶知安駅から東に行った文化福祉センターの駐車場に79615があります。 -
倶知安(くっちゃん)という名前、北海道らしくて好きです。知らなければ読めない楽しい地名です。
倶知安の次が比羅夫(ひらふ)で、次がニセコ、その先に昆布があります。
初めて見た時には「昆布」?と読み直しました。海沿いの町ではないのですが。駅の前に温泉のある町です。 -
主灯は失われていますが、補助灯は傾きながらも残っています。
79615。大正13年2月15日日本車輛製造。夕張機関区をはじめ、胆振・岩内・富良野・室蘭などで活躍。
走行距離2,250,895km。昭和49年7月6日廃車。 -
79615は、9600形の製造番号716番。このSLは付属品をいろいろ持っています。
-
ピンぼけで見にくいのですが、車体前部の除雪板とステップに79615の文字が刻まれています。
-
かなり錆びついていますが、79615の刻印は良く見えます。
-
SLの後方には給水機があります。これがあるのは珍しいです。
石炭車に入り込まないように、梯子に蓋がされています。 -
これはどうやって使うのでしょうか?井戸のようなポンプ式じゃなさそうだし。
-
足回りにはだいぶ錆があるけれど、車体全体の状態は悪くありません。
早めになんとかしてあげられるといいのになあ。 -
2010年以前の写真では、79615には前照灯が左右に(中央ではなく)2つ付いていました。
ヘッドマーク「2つ目羊蹄」が取り付けられていました。 -
荒れているけれど、屋根を何とかすれば、もう少し見られるような気がします。
-
細かい配線が、意外と残っています。あまりガチガチに固めてしまっていません。
-
運転席の真上の照明スイッチに名称が手書きで書かれています。
-
せっかくなので、倶知安駅にやって来ました。
倶知安駅 駅
-
停車中の車両を撮ったのですが、手前に気になるプレートが立っています。「SL」。
そういえば、この函館本線は、SLニセコ号が運行されていました。
SLニセコ号は、2000年から9~11月の期間限定で札幌~蘭越間で土日祝日に運行していました。
しかし、国土交通省が全国の鉄道事業者に、新型ATS(自動列車停止装置)の搭載を指示。函館本線などの幹線に関しては、2016年6月末までに設置しなければならなくなりました。
ATS装置の設置にはたいへんな費用が掛かり、新幹線の北海道乗り入れも控えて人員不足もあって、2014年11月3日で運行を終了しました。
同様に、ゴールデンウイークや夏休みに運行した「SL函館大沼号」、クリスマス時期に運行する「SL函館クリスマスファンタジー号」も休止となりました。
運用されていたSLは、C11171またはC11207です。
C11207は、2017年8月以降、栃木県の東武鉄道で「SL大樹」として運用されています。 -
2011年10月に乗車した際のSLニセコ号です。
-
客車に掲示されていたサボです。これのレプリカを購入しました。今も部屋に飾っています。貴重なものになりました。
-
倶知安駅のホームには「むかい鐘」がありました。
車庫の中には車両の姿があり、線路上の車両と合わせて3輌も留まっているなんて変だなと感じました。
ホームに人がいないのは、アナウンスがあるまでは待合室にいることが普通なので気にしませんでした。 -
ところが、駅舎の中に入ってみるとこんな掲示がされていました。
「7月9日列車運休のお知らせ 低気圧接近による大雨の影響で土砂流入が発生した関係で列車が運休となっております。
終日運休区間 倶知安~長万部 然別~倶知安間」
西日本豪雨災害ですっかり忘れられてしまいましたが、北海道もその数日前に石狩川が氾濫する災害が起こっていました。
道南地域でも土砂災害が起こっていたのです。そして、函館本線が寸断されていました。 -
上り・下りそれぞれの方面に向けて代行バスが運行されています。
しかし、この駅でバスを乗り継ぐ人のために一方のバスが遅れると、それを待ってからの出発となるため、どんどん遅れて行くようです。 -
7月5日の土砂災害現場写真です。
-
小沢~銀山間 7月7日現地写真。ということは、先程見て来た銀山駅には、列車は来ていなかったのです。
-
倶知安~ニセコ間 7月5日現場写真。このすぐそばです。
-
函館本線の路線図です。
-
遅れていたバスが到着しました。これが毎日続くのでは、たいへんです。
これを書いている8月現在では復旧し、普通通り運行されているようです。良かったです。
次回は日高山脈を越えます。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
小樽(北海道) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
67