猫探し【神室山（Mt. Kamuro）編】

2018/06/24 - 2018/06/24

　ネコ島で有名な田代島を訪れた翌日，せっかく宮城県まで来たのだからどこか登山に行こうと考えましたが，ネットで調べると月山や鳥海山はまだかなり雪があり，今回は「ネコ島」が目的だったために簡単なトレッキング機材しか持ち合わせていなかったので，残雪が多く残る山はあきらめ，手頃に行けそうな山を探したところ，「神室山」を見つけました．宮城県からだと「船形山」の方が近いのですが，ルートがかなり長く，夜までに家に帰れるかどうか判らなかったので，より短そうな「神室山」にした次第です．

　神室山の主な登山ルートは２箇所あり，一つは秋田県の湯沢市から入るルート，もう一つは山形県金山町の神室ダムから登るルートです．湯沢市側の方が景色は良さそうですが，ルート全体が長いのと，GWに遭難事故があったため，最短距離で登れる神室ダムからの有屋口ルートを選びました．

　神室山の標高は僅か1365mと，大したことはない高さですが，いざ登ってみると，かなりハードで，日帰り登山としては結構大変なルートでした．と言うのも，有屋口ルートは，最初川沿いにダラダラと2kmくらい歩き，その後一気に有屋口コースと湯沢からのパノラマコースの分岐まで登るので，相当足にきます．また，分岐口までは樹林帯を抜けないので，あとどのくらいの距離があるのかも判らず，結構不安でした．更に，この日に有屋口から登ったのは，恐らく私以外には2人だけ（頂上でお会いしました）で，全く誰とも出会わず，休憩時間も不安が募りました．

エリア 最上・舟形(山形)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 3.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 自家用車 徒歩

神室山登山道入口

先に来ていたのは，車1台だけで，この日は頂上でお会いした二人連れの方だけが，有屋口から登った登山客でした．

登山届けを出すポストもあります．

神室山の由来が書かれた看板

最初はこんな感じで沢沿いを歩いてきます．

標識

天然のブナ林を歩くのは気持ちが良いですが，チョット不安．

熊よけの鈴は常備していますが，休んでいる間は鳴らないので，より不安になります．

ここから一気に登り．なかなか視界が開けず，ストレスがたまります．

やっと頂上小屋が見える所に出ました．ここまででもかなりハードで，小屋が見えたときには遥かに先立ったので，かなりがっかりしました．

湯沢の方から来るパノラマルートとの分岐点に着きました．最初は時間があったら，頂上と反対側にある前神室山にも登ろうかと考えていたのですが，とてもそんなゆとりはなく，取敢えず頂上（右）に向かうことだけを考えていました．

分岐点まで来ると，森林限界を越え，一気に展望が開けました．

尾根伝いなので，歩くのもそれ程大変ではありません．

6月下旬ですが，まだあちこちに雪渓が残っています．

4時間以上かかって頂上へ．頂上では10名程の登山客がいました．

神室山山頂からの景色．

こちらは前神室山から湯沢へ続くパノラマルートの方向．

山頂小屋にも行ってみました．

中はこんな感じ．常駐者はいません．

私の後から登ってこられたパーティーも，早々に引き上げ，気がついたら，山頂には私一人しかいませんでした．登って来た時間を考えると，直ぐに下山する必要があり，私も休憩もそこそこに慌てて下山を開始しました．

行きに沢沿いを歩いたのですが，水の補給をしなかったため，頂上までの一気の登りで水を全て飲んでしまい，帰りは沢に下りるまで水の補給ができませんでした．山頂には水場がないので，沢水を補給して行く必要があります．

登山口の有屋口のある神室ダムに下りてきました．遠くに見えるのが神室山．低山だと高をくくっていた所はありましたが，この時期でも残雪があり，ルートは北アルプスにも匹敵するほどのキツさで，改めて東北の山を甘く見てはいけないなと思いました．おわり．