岐阜県・関市へ　食べまくって災害復興支援!?

2018/07/15 - 2018/07/15

本当は先週の土曜日(2018/07/07)に旅行する予定だったのですが、ご存知のように ここ岐阜県関市周辺は「平成30年7月豪雨」に襲われ、旅行日当日も被害の爪痕を多数目にしました。

私はボランティアとして協力出来る力はありませんが、観光客として被害を受けていない当地の施設を利用することで、微力ながら役に立てればと思い、1週間ずらして出発しました。

今回も妻が休みだったので同行します。

エリア 関(岐阜)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 自家用車

午前3時半。
自宅を出発し、いつものように圏央道・入間I.C.→海老名JCTを経て東名高速→新東名に入ります。

6時。
NEOPASA清水にて休憩します。

7月は、すでにこの時間でも陽が高いです。

ネオパーサ清水 道の駅

こちらのNEOPASA清水ではレンタルバイクも扱っているようです。
https://www.rental819.com/area/shopinfo.php?tenpoid=00117&area=6
ここまで車で来て、ちょこっとツーリングなんて言うのもアリですな。

料金もまあまあです。
いつか借りる日が来るかもしれないので、要チェックです。

休憩後、出発します。

さらに2時間後、新東名から東海環状道へ入って「せと赤津PA」にて休憩です。
だだっ広い駐車場に、お手洗いと自販機のみのシンプルなPAでした。

休憩後、出発します。

9時半。
最初の目的地付近に着きました。

3連休中だし、そこそこ混んでいるだろうなー思いましたが、まさかこんなに駐車場＆周辺の道路が大混雑しているとは思いませんでした。

車を停めて、目的地はどこかなー？と思っていると、のどかな田園風景の向こう(矢印の場所)に 何やら人だかりが出来ています。

どうやらあそこが目的地のようです。

目的地へ向かう途中、田んぼの脇のコンクリート壁に ヤゴが脱皮した抜け殻を発見しました。

今までセミの抜け殻はたくさん見てきたのですが、ヤゴが脱皮したものは初めて見ました。
大きさから見て「〇〇ヤンマ」だと思うのですが、詳しいことが分かりません。
ご存知の方、教えてくださいませんかね？

着きました。

「名もなき池(通称：モネの池)」です。

根道神社 (モネの池) 名所・史跡

遠目にも「ずいぶんと人が集まっているなぁ」と思いましたが、ご覧のように皆さん池の横に並んで思い思いに撮影しておられます。

この周辺では、毎年6月末頃「関市板取あじさいまつり」が開かれるほどですので、まだあちこちに紫陽花の花が残っています。

関市板取あじさいまつり 祭り・イベント

スイレンの花も11時頃にならないと開かないと聞いていたのですが、この日の関市周辺の最高気温は38.8℃！
暑さにつられて開花したようです。

晴天時よりも曇天時の方がうまく撮影できるようです。

どうでしょう？
「モネの池」っぽく見えますかね？

一通り池を堪能したので、お土産を買います。
「フラワーパーク板取」さんです。
http://www.itadori-flower.com/

フラワーパーク板取 グルメ・レストラン

店内では、植物の苗やモネの池グッズ等を扱っています。

外の売店でも、地元産の商品を販売しています。

両方のお店で商品を購入しました。

フラワーパーク板取では、パンの代わりに麩を使用した「ラフク」の抹茶味とプレーン(各\500/税込)を。

そして「プリントクッキー(\500/税込)」を４つ購入しました。
売り上げの２％が池の維持管理に充てられるという事です。


ここで売場の方から秘密情報(?)をお聞きしました。

「モネの池は、一見 屈折によって浅く見えるけど、実は大人の胸の高さ位の水深がある」そうです。
水がキレイなので、全くそうは見えませんねー。

よく観光客の方が写メろうとしてスマホを池に落とすらしいのですが、長い柄のついた「たも網」でサルベージしに行くと、予想以上に深く池に吸い込まれていくので、皆さんビックリするのだそう。

外の売店では「笹舟巻 5本入」を購入です。

車に戻って食してみます。

最初、外見から「ちまきなのか？」と思いましたが、中からは白い棒状の物が出てきました。

「岐阜県だし『美女餅』なのか？」と思い、食べてみるとほのかに甘い！
今まで食べたことのあるもので一番近いのは「すあま」ですね。


現在時刻は10時40分です。
昼食を食べに出発します。

途中、道の横を流れる板取川は穏やかで、鮎を狙う釣り人もいらっしゃいましたよ。

11時40分。
「マブチストアー/食事処 まぶち」に到着です。

まぶち グルメ・レストラン

謎の看板「けいちゃんの店」。

我々のような、子供の頃にピンクレディーが流行った世代は、「ケイちゃんの店？じゃあ、ミーちゃんの店もあるのか？」と脊髄反射で思考してしまいますなー(苦笑)。

お店の外観写真を撮っていると、駐車場の奥で何やら清掃作業をされている人影が。

近づいてみると…

あわわわ～…
先週の豪雨でやられてしまったようです…

ここは報道でも数多く目にした「岐阜県関市上之保地区」のすぐ下流に位置し、この川は記録的豪雨で氾濫した「津保川」です。

現在は落ち着いた様子を見せていますが、自然の力の恐ろしさがわかりますな。

「この旅行記の地図」をご覧いただくとわかるのですが、敷地が津保川に面しています。

駐車場は浸水してしまい、残された泥やゴミの片づけをされていましたが、辛うじて建物への被害は少なく、無事営業されております。

SNS等を調べましたが、こちらのお店の情報が無かったので心配していました。
無事で良かったです。

さあ、お店に入って昼食を食べましょう！
食べて支援です！

「営業中」の看板がブッ転がっているのは勘弁してあげてください(苦笑)。

まずは関市の名物「うな丼定食(\2,500-)」です。

関市にはいくつも名物があるのですが、うな丼もそのうちの一つです。
http://sekikanko.jp/pdf/sekiunadon.pdf

皮はパリッと、身はふっくらとして大変美味しいです。
肝吸いと漬物、デザートのパイナップルまで付いて素敵な定食でした。

2品目です。
これが謎の料理「けいちゃん定食(\1,000-)」です。

「けいちゃん」とは「鶏ちゃん」と書き、鶏肉を醤油・みそベースのタレに漬け込み、キャベツ等の野菜と共に焼いて食べる料理だそうです。

他にも定食なので、ご飯・漬物・赤だし・サラダ等が付きます。

こちらの「けいちゃん」は、赤味噌の味が強く、大変おいしゅうございました。
またリピしたいです！

更にもう一品！

「けいちゃん」に続いて「みーちゃん」が出てくるかと思いきや(←出ない)、豚肉＆モツを使用した「とんちゃん」の定食(\1,000-)です。

味付けや調理方法、定食セットの内容等は、けいちゃんと同じです。
こちらもモツと赤味噌の風味がマッチしていて美味しかったですよ。

ごちそうさまでした。
出発します。

13時。
一旦 関市を離れ、美濃市に入ります。
「旧 名鉄美濃駅」に来ました。

旧名鉄美濃駅 美術館・博物館

駅の待合室には、美濃出身の野口五郎さん関連グッズが展示されています。

改札を抜けて、ホームに出てみます。

左から、モ593・モ512・モ601 の各車両です。

旧名鉄美濃駅保存会メンバーの皆様が、まめに洗車をしてくださっているようなので、古い車両ですがキレイになっています。
素晴らしいです。
ありがとうございます！

駅事務室では色々な鉄道グッズが並んでいます。

名鉄の物だけではないようです。

さらに半分くらいは野口五郎さんのものを含め、中古レコード店と化しております。
凄いです！

出発します。

14時半。
関市に戻ってきました。

関市は刀鍛冶と刃物が有名ですが、こちらのお店に立ち寄ります。
「刃物屋 三秀」さんです。

刃物屋 三秀 専門店

店内に「関刃物ミュージアム」も併設しています。

早速「関刃物ミュージアム」を見てみます。

この場所では、居合斬り実演(無料/要予約)や刀匠による日本刀鍛錬の見学の他、実際に鋼を打ってみる体験も出来ます。(有料/要予約)

私もぜひ体験してみたかったのですが、事前に時間を指定して予約しなければならなかったので、今回は断念しました。
さぞや大迫力なのでしょうね。

ミュージアムの最深部では男女用着物着付け体験もできます。(無料/要予約)

壁面には、刃物の製造工程が展示されています。

売場も爪切りからナイフ・包丁・鉈まで充実していて、係のおねいさんも丁寧に質疑応答・解説してくれます。

こちらでは「ダマスカス鋼包丁(\16,800/税込)」と「専用砥石(\4,900/税込)」を購入しました。

ダマスカス鋼の模様＆ディンプル加工がカッコイイです！
実用上も適度に重量感があり、キュウリを切った時等に すぐに剥がれて使いやすいです。

次に車で10分くらいのところにある、長良川鉄道 越美南線の簡素なホーム。

長良川鉄道 乗り物

「刃物会館前駅」にやってきました。

美濃市駅までは運行していますが、その先、郡上八幡駅までの間が土砂災害の為運休していました。
早期に復旧すると良いですね。

刃物会館前駅 駅

そのすぐそばには、駅名にもなっている「刃物会館」があります。

岐阜関刃物会館(せきてらす内) 専門店

広い駐車場は ほぼ満車状態で、結構お客さんが来ていましたよ。

先ほど包丁を買ってしまったので、こちらでは小物のナイフを購入しました。

その刃物会館のすぐそばにあるこの建物。

「フェザーミュージアム」にも寄ってみます。

フェザーミュージアム 美術館・博物館

入館します。

中へ入ると、受付の柱・壁・天井に絵が描かれています。
このようにうまく位置と高さを合わせて見ると、赤い羽根（フェザー）が現れます。

その横にはフェザーを代表する刃物の巨大版が置いてある記念撮影スペースがあります。

展示を見ます。
まずはフェザーの歴史からです。

1932年創業から現在までの足跡と製品が展示されています。

この地に「関安全剃刃製造」として創業し、今年で86年。
意外と古い会社なんですね。
勉強不足で知りませんでした。

過去の販促グッズの展示です。

引き出し状になったところにも、展示物があります。

こちらはフェザーの「サムライエッジ 神ソリ7」のプロモーションで、NMB48の皆さんが着用した衣装だそうです。

2階は色々な刃物にまつわる展示です。

自社の替刃システム…

医療・産業用精密刃物…

世界中の刃物等が展示してあります。

こちらは収蔵展示室です。

世界中の髪結い・理容・医療等の珍しい道具が展示されています。

「奥の方にあって良く見えない！」という場合は、こちらのタッチパネルで検索すると詳細な写真と説明が出てきます。

最後にミュージアムショップを見てみます。
中身は「髭剃りセット」ですが、パッケージが限定バージョンになっていました。

ショップに併設されている「ヒゲそり体験室」は非常に明るく清潔な洗面台のある部屋で、希望の商品を告げると試しぞりが出来るというフェザーならではのコーナーでした。

満足したので出発します。

フェザーミュージアムのすぐそばにある「和菓子処 関市虎屋」さんに来ました。

和菓子処 関市虎屋 グルメ・レストラン

店内はごく普通の和菓子屋さんですが、欲しかった商品があるのです。

それは関市の新名物である「日本刀アイス」です！
http://katanaice.com/

上：こしあん味
中：抹茶味←New
下：上之保ゆず味

　…で、すべて一振り\1,000-です。

当然一振りずつ全て購入し、食べ比べてみます。

まずは「こしあん味」です。

「アイス」とは言っても、刀の形を形成するために寒天様のもので固められています。
なので、食べた感じは「水ようかん」に似ていると感じました。

鍔部分もチョコがけクッキーで作られていて、食べる事ができますよ。

続いては新しく加わった「抹茶味」です。

全ての刀身には金箔があしらわれております！
食べた感じは「水ようかん(抹茶味)」です。

最後は「上之保ゆず味」です。

豪雨被害の激しかった上之保地区のゆずを使用したものです。
これも食べて支援です！
食べた感じは「水ようかん(ゆず風味)」でした。

「一振り千円は高いんぢゃないのぉ～？」とおっしゃるそこのアナタ！
食べ終わった後も、束と刀身の芯が再利用できますぞ。

例えばコレ。

上：魚肉ソーセージ
中：カニカマ
下：ナイススティック。

これらをブっ刺して、日本刀カニカマ・日本刀魚肉ソーセージ・日本刀ナイススティックとして楽しめます！

皆さんもそれぞれ最適な食材を探して楽しんでみてくださいね～。

もう一品、虎屋さんで購入します。
この手の和菓子にしては消費期限が長いので、お土産にも向いています。

「小瀬の若鮎(５本入\650/税込)」です。

小瀬鵜飼の開催期間だけ販売される、期間限定商品です。
どら焼きのような柔らかい皮に、求肥がくるまれています。
甘くておいしー。

そろそろお腹が空いてきました。

虎屋さんの目の前の通りを１００ｍほど東へ進んだところに「うなぎの辻屋」さんがあります。

看板の真ん中には「南天玉」が飾ってあります。

辻屋 グルメ・レストラン

お店の中では鰻を焼く準備をしているのでしょう。
炭を焼く良い香りと、力強い赤い炎が ガラス越しに伝わってきます。

本日の〆の食事として、是非もう一度「関のうな丼」を食べたかったのです。
どんどんお腹が空いてきました。

がっ！
この入店待ちの行列、凄いです。

写真を撮っている間にも、駐車場にバンバン車が入ってきて、どんどん列の長さが伸びていきます。

どうしましょう…

妻と相談した結果、時間的に長引きそうだったので、もう一つの候補地「関ぷらっとぱーく」に行くことにします。

関サービスエリア 道の駅

ここは東海北陸自動車道の関SA(上り)に一般道から入ることのできる駐車場です。

関サービスエリア(上り線) グルメ・レストラン

関SA内に入ります。

このように人は通れても、車は通行できないようになっています。

関市の象徴である「刀鍛冶」がモチーフになっています。

早速フードコートにて夕食の注文です。

「鶏ちゃん唐揚げ定食(\1,000-)」です。

昼に食べた「鶏ちゃん定食」よりも酢味噌の味が強く、もう少し赤味噌成分があると良いと思いまいした。

他にも気になるものを売っているので、家訓「迷ったら買え！」に従い、色々注文します。

関サービスエリア(上り線)テイクアウトコーナー グルメ・レストラン

左：関牛乳フロート(ミルクソフト＋コーヒー牛乳 \500-)
右：関牛乳フロート(珈琲ソフト＋牛乳 \500-)
下：関市の新名物「黒から揚げ (\400-)」

　…です。

全て地元の企業・特産品です。

関牛乳は、地元の皆様に愛され続けて、創業68年の歴史ある牛乳屋さんです。
最近は牛乳だけでなく、様々な乳関連商品を世に送り出しています。

この「黒から揚げ」は、関市の特産品の椎茸と ひじきを使用し、黒色に仕上げています。

お土産コーナーも見てみます。

色々な分け方があるのですが、岐阜県は 西濃・岐阜・中濃・東濃・飛騨と地域によって全く異なる文化があります。

現在ＮＨＫで放送中の朝ドラ「半分、青い。」も岐阜県の各地でロケが行われております。

そんな各地域のお土産がほとんど揃っていますよ。

そしてもう一つの裏ミッションのターゲットも発見！

遂に本年(2018年)2月から東京地区でも「ルマンドアイス」が発売になり、関東民は狂喜乱舞したのですが，わずかその1か月後に新作が登場したのです！

それは「ルマンドアイス　ロイヤルミルクティー」です！

当初は北陸限定だったのですが、2週間前の6月25日から東海・甲信地区でも発売になりました。

早速購入し、食べてみます。

通常品はバニラアイス+ルマンドだったのですが、新作はミルクティーアイス+キャラメルルマンドで超美味いっ！

バランスが絶妙で、濃厚なのにスッキリしています。
皆さんも発売地域に出かけて是非食べてみてくださいねー。

名残惜しいですが、岐阜県を後にし 帰路に着きます。

20時。
新東名高速道路の長篠設楽原PA(上り)にて休憩です。

ここは以前から来てみたかったPAなのですが、自宅から新東名を下ると約2時間おきに休憩することになり、この場所は深夜に通るうえ、行程上の都合でどうしてもスルーすることになってしまいます。

長篠設楽原PA (上り) 道の駅

なので、今回は上りのPAに来てみました。

この地はかつて「長篠の戦い」があった場所で、下りからは織田軍本陣跡に歩いて行くこともできます。

そういうわけで、下りは織田・徳川陣営、上りは武田陣営をイメージして作られています。

ファミマの入り口も武田菱で飾られています。

自販機の上には武田信玄モチーフの兜が鎮座し、ジュースを買うと信玄公が語りかけてくれるという優れものです。

店内も菱模様で構成され、その菱の中には武田家の家臣たちの家紋が入っています。
歴史・戦国ファンの方は是非、上り・下り両方に攻め入ってみてください！

愛知県のお土産も買います。
小笠原製粉の「キリンラーメン」です。

懐かしい感じのパッケージと長年親しまれた名前ですが、今年の秋ごろに変更になってしまうので、「キリンラーメン」として最後に買っておこうと思いました。
　※2018/08/01追記：新名称は「キリマルラーメン」に決定しました。
　　http://kirinramen.jp/campaign

休憩後、出発します。

小笠原製粉 グルメ・レストラン

愛知県→静岡県区間は順調だったものの、この先、神奈川県内の大井松田付近から渋滞しているようです。
しかも「渋滞30km 80分」の後に、上向きの赤い三角形が表示されているという事は「これから更に渋滞が伸びます」という意味です。

う～ん…。

23時。
時間調整を兼ねて鮎沢PAに入ります。

鮎沢パーキングエリア 道の駅

下りの鮎沢PAは、だだっ広い駐車場とトイレと、ちょっとした売店しかないイメージなのですが、上りの充実度はハンパないです。

売店・カフェ・レストランは勿論…

シャワーブースやコインランドリーまで完備しています。

ここも比較的自宅に近いので、今まで立ち寄ったことがありませんでした。
新たな発見があって良かったです。

休憩後、出発します。

25時半。
時間調整のおかげで渋滞の巻き込まれることも無く、無事帰宅しました。

本日の走行距離、約931kmでした。
自分なりに被災地に貢献できたと思うので良かったです。
まだまだ訪れたい場所があるので、また岐阜県に行きますよ～！


　　　＜終＞