ポンコツ爺さんのマルタ留学日記　１２　【９／１２（火）：授業６日目、ソープカフェ再び　＆　ポンコツ事件？（スリーマ：Sliema）】

2017/09/01 - 2017/09/17

いよいよ定年を迎えるにあたり、会社の定年前休暇制度（２週間＋お小遣い）を利用して何か有意義な事をしてみたい、単なる旅行ではなく、何か目的のあることをしてみたい。折しも、仕事上の必要性から始めた英会話の勉強。そんな時、素敵な英会話教室に出会いすっかり虜になってしまった。優しく気さくなスタッフ、そして何よりもフレンドリーでモディベーションの高い先生方と勉強仲間、全員がファミリーみたいな素晴らしい英会話教室に出会った。その存在が、長年やってみたかった海外語学留学に向けて、私の背中を押してくれた。そして、一番後押してくれたのは、かみさんと２人の娘たち、その歳で短期留学なんてちょっと素敵じゃん。長年、会社に貢献してきたご褒美なのだから、自分のしたい事をした方が良いよ。なんて、心に沁みた。
そんなこんなで、私はこの歳にも関わらず、2017年9月１日～17日、マルタ共和国の英語学校に約２週間の短期語学留学をすることになった。

普段文章といえば、プレゼン資料や業績報告書とかビジネスライクなものばかりで、到底文学的なセンスなど持ち合わせていないが、爺さんが身をもって体験した希少なポンコツ珍留学をメイドの土産、じゃない、じゃない、冥途の土産に、徒然なるままに書き綴ってみたいと思う。

今回は、授業６日目の様子とスリーマのソープカフェ再訪、あと、ちょっぴり（超？）焦る事件が・・・。

エリア スリーマ(マルタ)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.5
• ショッピング: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 高速・路線バス 観光バス 船 徒歩
• 航空会社: ターキッシュ エアラインズ

今日は授業開始前のアイスブレイクでドリスが、いろいろな記号についての英語表現を教えてくれた。カッコ”（”はブラケット（Bracket(S)）っていうんですね。ここに来て実感しなんですけど、こういう言葉って、日本にいる時って気にも留めてなったけど、英語圏で英語習うときってこういう周辺の単語というか、あと、文法用語とかって知らないとテストで致命傷になるよね。先週の試験の時も、次の文をレポーテッド（reported）で記述しなさい。とかいう問題が出てもレポーテッドの意味が分からないと、想像して解くしかなくなっちゃう。日本だったら、間接話法にで記述しなさい。とかだからわかるけど。確かに、ブラケットを埋めなさい。とかの問題もあったよね。これは、想像はつくけど、やっぱ、問題の解釈合ってたかな、なんて、そこから心配しなくちゃなんないし、当然だけど、日本にいたら気づけなかった視点で、気付きがあって面白い。というか、足りないところが見えてくるよね。
さて、授業ですが、段々授業に慣れて来た。今日は、出しゃばっていっぱい喋れた。
クラスの皆は、我々東洋人以外は、文法や発音など御構い無しにバンバン話すのでなかなか、割って入れなかった。
今日は思い切って、タイミングが多少ズレても割り込んでみたら、みんな聞くときは、真剣に聞いてくれる。多少間があいても、優しく待ってくれる。この辺の節度というかマナーというかは、西洋とか南米とかはコミュニケーション先進国なんだなーって感心する。
午後のフルーエントクラスはサブリナ先生が用意した質問のプリントを渡されて、お互い生徒同士総当たり戦で質問をし合う。質問は全てＹＥＳ、ＮＯ質問。YESなら質問の解答欄にその人の名前を書いて、質問を膨らましていく。一通り聞き終わった所で先生が、一問ずつ皆んなに、インタビュー結果を確認して、YESの人がそれに答えて行く。
例えば、自転車で１日に５０km以上走ったことがある人。先生が聞く。
みんなは、自分がインタビューした人でYESだった人の名前を口々に、
てタケーシが走った。バーニャも。先生がYESの各人に追加質問。
ティケーシ（サブリナ先生は私のことをティケーシと呼ぶ。マルタ訛りかなー？）どのくらい走ったことある？最高で１００ｋｍくらいかなー。で、みんなからどよめき。近くの川沿いにサイクリングコースがあって、起点から終点まで約５０ｋｍ。週末の朝はいつも往復で２－３０ｋｍ程度走っているけど、桜のシーズンとか紅葉のシーズンは、時々、終点のちょっと先の山のほうまで行きたくなっちゃうんだよ。知ってる。日本の桜きれいなんでしょ。一度、桜を見に行ってみたい。と、コロンビアーナのビビアーナが言うと、それに乗っかって元気印のマリアカミーラが、私も京都で桜が見たいは、と、いつになくカワイイ声で。
どんな自転車に乗ってるの？と、サブリナ先生。ミニベロ、イタリア製だよ。すかさず。イタリアのゴッド姉御セレーナが、どこのブランド？GIOS。知ってる？ＧＩＯＳブルーって言ってシンボルカラーがとっても鮮やかで素敵なブルーなんだ？悔しいけど、イタリア人なのに知らないわ。ビアンキのチェレステじゃないよ、とコージがフォロー。あ、ビアンキは知ってる。私、乗ってるもん。といった具合。（ちなみに、ビアンキはイタリアの老舗の自転車メーカーで、コーポレートカラーはチェレステ（淡いブルーグリーン）で、これまた美しい。）
韓国のソンミは歌で学生時代に優勝経験あり。ということがわかると、みんなから歌って歌っての大合唱。コロンビアーノのイケメンフェルナンドがサルサが得意とわかり、リクエストに応じて同じコロンビアーナのアレハンドラとペアでサルサを披露。即興なのに上手い。っていうか。全く臆せず堂に行っている。さすがラテンのノリ。インターナショナルを肌で感じる。習慣も国民性も違う色々な国の仲間たちが、同じ目的の為にここに集って学んでいる、違うけど、良い人たち、違うのになんか理解できる、リスペクトできる。思いやれる。この不思議で暖かい感覚はなんだろう。なんだかとっても大切な感覚のような気がする。

授業後、石鹸のお土産の買い漏れ発覚。で、昨日の今日で、再びソープカフェへ。お店の人たちは覚えていてくれた。４個追加。また、坂を登って来てくれたからともう一個おまけしてくれた。そのおもてなしの気持ちがちょー嬉しい。しかもとっても可愛いおまけだ。
小包装も丁寧。マルタのお店の人たちってほんと親切なんだけどがさつな人が多いような気がするけど、ここのお店の人たちはとっても丁寧でフレンドリー、自転車操業の忙しい日々を送っているのにホスピタリティにあふれてる。自分たちの仕事や製品に愛情と誇りを持てるって素晴らしいな。可愛い石鹸のオマケありがとう。

スリーマ フェリー バス系

帰りはスリーマ（Sliema） の海岸線をフェリーズ（Ferries） からスピノーラ（Spinola） まで散歩してみました。バスだと結構距離がありそうに感じたけど、実際歩いて見るとそうでもなかった。実際にはフェリーズ からシャレ（Chalet）までは街中をショートカットしたんですけどね。それにしてもこの国はどこを撮っても絵になるな～。なんて、この時は、ほんとこの雰囲気に自分が身を置いていることに酔いしれていたというか、能天気にというかお散歩してました。

レストラン：Il Fortizza

高級住宅専門の不動産屋さんです。私には縁はなさそうだ。けど、高級じゃなくて全然良いので良い物件ないかなー。

海岸沿いのプロムナードは綺麗に整備されていてフェンスや街頭までおしゃれ。

サンジュリアンズのランドマーク、ボルトマッソタワーが見えてきた。

わ、この角地の建物おしゃれー！パリスにありそうな雰囲気。三角が可愛いカットケーキのよう。これって、銀行なんですよ。ロンバルディ銀行。

さっきの銀行の建物と同じシチュエーションだけど、建物の雰囲気が違うと周りの印象まで変わってくるね。フィレンツェの雰囲気かなー。これも銀行。APS銀行。５０ｍでフランスからイタリアまで歩いた気分。銀行によって、カラーだけじゃなく。建物の雰囲気まで変えるって、素敵じゃん。

白いマルチーズバルコニー、ピンクのアクセントが控えめで清楚で可愛い感じ、好きだわー。

バリュータ湾（Balluta Bay）までやってきました。この角を曲がると、

バリュータのランドマーク：チャーチ・オブ・アワー・レディー・オブ・マウント・カーメルが見えてくる。

お世話になりっぱなしのMPT（Malta Public Transport）のバス。今は亡き可愛い旧型のバスにも乗ってみたかったけど、やっぱ快適な新型が良いかな。

バリュータ湾（Balluta Bay）です。

で、この時、そんなポンコツな爺さんに忘れられないポンコツ事件が起こったんです。その何処を撮っても絵になる風景を海岸沿いのプロムナードを歩きながら、カメラ、iPad、ビデオと持ち替えながら要所要所で立ち止まって撮影しながら歩いていたんですが、途中で、ふと見ると何時も手に持っているiPadを持っていないのに気付いたのです！え～！！嘘だろ～！！！どこかに置き忘れちまった～！！！！ 顔面蒼白。やっちまった～！最悪のポンコツ全開～！
兎に角落ち着いて、来た道、止まった場所を引き返して探そう。ここは治安の良いマルタとは言え、海外。最近は日本でさえ落し物が出てこなくなって来ていると聞く。なんとか誰も気付かないうちに見つかってくれ～。目立たない所に置き忘れていてくれ～。必死の形相で探していると、知らないおじいさんが、何か探し物か？何か失くしたのか？と聞いて来た。iPadをどこかに置き忘れて来た。というと、にこっと笑ってポロシャツの前をたくし上げズボンに挟んであった見覚えのある銀の板を差し出した。これか？それです！それです！！それです！！！
ありがとう。なんとお礼を言ったら良いか。あなたのご親切に感謝します。
おじいさんは、何も言わず、片手を上げて、ニコニコ、ニコニコ去って行く。
安堵感でいっぱい。あ～良かった～。心臓止まって死ぬかと思った～。マルタ凄い。何て正直で優しい人達なんだろう、この治安の良さ、ホスピタリティーは昨今の日本以上かもしれない。安堵感と感謝と尊敬の念でいっぱいだった。
でも、待てよ、あのおじいさんなんでふところにiPadしまってたの。あれ？！変な考えが頭をかすめる。おい、折角親切に渡してくれたのになんて失礼な。

とーってもハッピーな気分で海岸線を歩いた、常に手にiPadの感触を確かめながら。

スピノーラまで来て、また、マックでフラッペ＆ＷＩＦＩ。ヘーゼルナッツ味があったのでそれを注文。なんか、まだ、２回目なのに、早くもルーティーンになりそうな感じ。インスタとFacebookに今日の写真をＵＰして、今日は、ルート１６番のバスで帰る。

今日はgreens詣は止めにして、MAXでマカロニの上にパイが乗ったやつを買って夕食に。
夕食前に宿題を済ませてしまおうと思ったら睡魔が、３０分後に目覚ましかけて、仮眠。
家だとこのまま朝までの爆睡パターンだが、ここでは、ちゃんと起きれた。宿題の続きを半分寝ながらやっつける。やっと終わった。１０時過ぎ。やっと夕食。パイがパリパリでうまい。こっちのパイ生地のパリパリ感、半端ない。食べるとサクサクではなくパリパリ音がするのだ。味わったことのない、えもいわれぬ食感だ。その下に隠れている分厚いマカロニの層もトマトとチーズが絡んで絶品。しかもボリューム満点。このチャビーなジジイが食べきれない。これで１.6ユーロ。２００円位。安い。美味い。早い。素敵。デザートは、リンゴとブドウ。リンゴはちょっとスカスカになっていた。リンゴはその日の分だけにした方が良いかも。ブドウは昨日も言ったが、今日も絶品。幸せ～！