2018/06/23 - 2018/06/23
47位(同エリア214件中)
玄白さん
梅雨の時期の花と言えば、何といってもアジサイ! 栃木県内にはアジサイの名所はいくつかあるが、今回は県北部の黒羽城址公園のアジサイを見に行ってきた。ここでは、夜間ライトアップがされているので、明るい時間帯と、夜間ライトアップされたアジサイの両方をカメラに納めてきた。
アジサイが似合うのは、やはり雨。ということで、わざわざ小雨の天気予報が出ている日を選んで出かけた。夜になると、雲が途切れて月夜となった。思いがけず、おぼろ月夜のアジサイという貴重なシチュエーションの撮影も楽しめた。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 自家用車
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黒羽城は、栃木県北部の大田原市(旧黒羽町)に、戦国時代の天正4年(1576年)に大関高増という武将が築いた山城である。今では、土塁、空堀、水濠のみが遺構として残っていて、公園として整備されている。
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この黒羽城址公園内に約6000本のアジサイが植えられていて、6月中旬から7月上旬にかけて見頃を迎える。どこの名所でもそうだが、花の見頃に合わせてアジサイ祭りとして、色々なイベントが開催される。
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そういうイベントは週末だけなので、平日は静かな雰囲気の中で、もっぱら雨に濡れたアジサイの撮影に専念。
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本丸跡地が芝生広場になっていて、広場に面して文化伝承館という、能舞台をイメージしたイベント用の建物が建っている。週末には国際医療福祉大学のブラスバンドの演奏会だの和太鼓などの郷土芸能が催されるようだ。大田原市のHPによると、1992年に造られたという。
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文化伝承館脇にも見頃の白いアジサイ。
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広場に面して物見櫓を模した展望台がある。晴れて見通しが利くときには、那珂川の清流や日光・那須連山が見られるようだが、小雨模様のこの日はあまり展望は利かない。
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アジサイは神社仏閣の境内に植えられていることが多く、和のテイストの花である。広場の一角に、こんな風に仕立てられたアジサイや・・・
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石灯籠も配されている。
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ここは、白いアジサイと青色のアジサイが多いが、こんな赤紫色のアジサイもチラホラある。
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アジサイの花の色は、花に含まれる色素アントシアニンが、土中のアルミニウムイオンと結合するかどうかで決まるという。両者が結合すると青、しないと赤紫系の色になる。そして、結合するかどうかは土のpHで決まり、酸性だと結合して青くなるのである。
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日本は雨が多い気候で、雨水に空気中の二酸化炭素が溶けて酸性になりやすい。そのため、日本のアジサイは青系が多い。
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白いアジサイは、アントシアニンが欠損している品種で、土中のpHに関係なく白いままである。
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文化伝承館脇のアジサイ。奥にもう花期が終わりかけているサツキの株がある。
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本丸跡の広場と、かつて馬出し廓と呼ばれていた場所の間に深さ10mほどの空堀がある。空堀にアジサイ橋と名付けられた木造の橋が架けられている。空堀の斜面にアジサイが植えられていて、アジサイ橋から眺める空堀のアジサイが、黒羽城址公園のアジサイの一番の見どころになっている。
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本丸側の土塁の上から対岸の馬出し廓跡に設けられた東屋を眺める。空堀斜面にびっしりと青と白のアジサイが咲いている。
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イチオシ
アジサイとアジサイ橋を渡るカップル
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橋の上から空堀を見下ろす。
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少しアップで。
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橋の反対側の空堀。
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橋を渡って馬出し廓跡の敷地へ。
ここはボンボリ型のアジサイだけでなくガクアジサイも多い。 -
見頃となったアジサイとこれから見頃になるアジサイと。
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イチオシ
浴衣を来た若い女性をモデルにカップルが撮影を楽しんでいた。顔をはっきり出さないという条件でネットに公開しても良いということで撮影させてもらった。
アジサイには和服の女性がよく似合う。 -
背後には竹林がある。
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アジサイと竹林の組み合わせも風情があって、良い感じである。
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アジサイと竹林
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同じく、アジサイと竹林
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もう一枚、アジサイと竹林
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馬出し廓跡をぐるりと囲むように咲いているアジサイ
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クモの巣とアジサイ
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イチオシ
前ボケを入れて。
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もう一枚。
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空堀の底に降りる階段があったので、空堀の底からアジサイ橋を見上げる。
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白いアジサイとアジサイ橋
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空堀斜面のアジサイを見上げるアングルで。
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空堀を先に進むと小さな水堀があった。かつてはもっと大きかったのが水が干上がってしまったのかもしれない。水堀に映り込んだアジサイ。
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この日は花の撮影ということで、マクロレンズを持ってきたので、アジサイのアップ写真を何枚か撮影。マクロレンズはしまいっぱなしで一年以上使っていなかったな~。
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花の上にアマガエルかカタツムリがいると絵になるんだが・・・。周辺を探してみたが見つからない。
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ガクアジサイもアップで。中央の粒粒が本来の花(真花)で、周囲の花びらのように見えるのは萼(がく)というもので葉が変化したもの。装飾花ともいう。
ところで、ガクアジサイは漢字では「萼紫陽花」ではなく「額紫陽花」。装飾花が額縁のように本来の花(真花)を囲んでいることにちなんだ名前である。 -
ボンボリ型のアジサイも花びらのように見えるのはすべて萼。
日本古来のアジサイはガクアジサイのみで、ボンボリ型のホンアジサイは、江戸時代シーボルトがドイツに持ち帰って品種改良されたものである。シーボルトは長崎の出島に滞在していたとき、お滝さんという日本人妻がいたが、国禁だった日本地図を持ち出そうとして国外追放となり(いわゆるシーボルト事件)、妻を残して帰国した。愛する妻の名前からアジサイの学名を「オタクサ」にしようと提案し、しばらく使われていたというが、いまでは、この学名は廃止されている。 -
漏斗状の萼の真ん中の小さな粒のようなものが本来の花なのである。
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イチオシ
アップの写真を撮っているころには小雨はやんだが、花や葉には雨滴が残っている。
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雨に濡れた葉と萼
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まだ咲き始めの花も一枚パチリ。
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真花に比べて萼が大きい種類のアジサイ。一見同じような姿形・色でも、よく見ると形態が違っている。今では50種類ほどの品種があるという。
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馬出し廓をはさんで本丸跡と反対側に三の丸跡がある。
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ここには、芭蕉の館という博物館があり、松尾芭蕉に関する資料と黒羽城主大関家の資料が展示されている。
1989年に設立された。あいにく5時をすぎていたので、閉館していた。 -
松尾芭蕉と弟子の河合曽良の銅像が三の丸跡の広場に建っている。芭蕉は奥州への旅の途中、ここ、黒羽に14日間という長逗留をし、多くの句を残している。そのため、黒羽は芭蕉の里というキャッチフレーズで村おこしをしている。
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竹林に囲まれて佇む芭蕉の館。芭蕉の広場の一角には、芭蕉が植えられている。
一旦、駐車場に戻り休憩。 -
7時にライトアップが始まったので、ふたたび黒羽城址公園へ。ライトアップされているのは、アジサイ橋が架かっている空堀周辺のみである。
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しかし、残念だったのは、照明に水銀灯が使われていたこと。これだと、WBを多少いじってもかなり強い緑色のかぶりが出てしまう。
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現像処理でマゼンタ側に補正するしかないが、それでも見た目に近い鮮やかな花の色を出すのは難しい。
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というわけで、ライトアップのアジサイの写真はちょっと色が変だが、ご容赦を!
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イチオシ
竹林にも照明光が当たっているので、昼間と違って竹林もアンダーにならずに撮れている。
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イチオシ
雲が薄くなり、朧月が出た。アジサイと朧月の競演。
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縦位置でも一枚。
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雲の動きが速い。もう一枚縦構図で。 月の左下にポツンと輝いている星は木星である。
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雲がどんどん薄くなり・・・
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南の空は完全に晴れ上がった。月の光を光芒にしてみた。
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鳴り物入りでライトアップをアピールしている黒羽城址公園あじさい祭りだが、水銀灯はチトいただけない。
それでも、朧月夜のアジサイという奇遇に恵まれて楽しい撮影小旅行だった。
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