武井橋（相模原市南区新戸）

2018/06/19 - 2018/06/19

　JR相模線のJR下溝駅の南で鳩川分水路から相模川に流水を分水した後の鳩川の流れは狭まり、川というよりは用水路になる。県立新磯高校跡から坂を下った所を流れるそんな鳩川に架かる橋が武井橋である。何の変哲もない橋ではあるが、その橋の袂に石碑が建っている。「南無阿弥陀佛」と刻まれた題目碑である。近くにある常福寺は臨済宗建長寺派のお寺であるから、この題目碑とは関係がないであろう。ではどのお寺の？
　近所のお婆さんはこの石碑を徳本さんと呼んでいたという。また、お盆の時にここで迎え火をし、線香を上げて供養しているという。相模原市内には徳本念仏塔が多く残されており、市が有形民俗文化財に指定しているものだけでも市内に13基あるが、この「南無阿弥陀佛」題目碑も徳本念仏塔であるのかも知れない。また、「南無阿弥陀佛」と刻まれた徳本念仏塔は徳本上人の「六字名号塔」とも呼ばれている。
（表紙写真は武井橋袂の「南無阿弥陀佛」題目碑）

エリア 相模原(神奈川)

武井橋。

「南無阿弥陀仏」題目碑。